とある病院の一室
「エツァリ」
「どうしました、ショチトル?」
「私は考えた」
「何をです?」
「……私はお前の事が嫌いだ」
「そうでしょうね、組織を裏切った身ですから嫌われて当然です」
「え、いや、エツァリ」
「どれほど恨まれているとしても僕は見舞を続けさせて貰いますね」
「な、なぁエツァリ、今日が何の日か知っているか」
「昼過ぎには仕事なんで今日はそろそろ帰りますね、また来ます」
「今日はエイプリ」
「それでは」
キィー バタン
「ちょっとした……ちょっとした冗談だったと言うのに……」
「……はは、正面から言われるほど嫌われていたとは……」
「「不幸だ…………」」