「無い・・・無い無い無い!!!」  
不幸少年上条当麻は昼食の時間に自分のバックをあさる。  
「コレじゃ午後の体育祭の練習、自分だけ制服でやるのか・・・不幸だぁぁあ!」  
「かみやんアホやなぁ。ちゃんと時間割に書いてあるやん。」  
「そーぜよ、体育なのに体育着じゃなくて何着てやるつもりだにゃー。」  
近くで弁当を食べながら青髪ピアスと土御門と小ばかにされた。  
「マジでどうすんだ俺、こんなの認めねーぞ!誰か二つ持ってる奴居ないかな・・・」  
「それは無理だにゃー、運動部の連中は確かに複数持ってるかもないがな」  
「ふふふ・・・女子の汗かいた体育着かぁ・・・なぁ上やん僕の綺麗な体育着と交換せぇへん?」  
「まだ借りてねーしそんなの借りねーよ変態!取り合えず片っ端から当たるしかねぇか・・・」  
しかしそんな都合うまくはいかない。似たような人間は居る様で、全て皆借りられていた。  
「出遅れたか・・・不幸だ」  
「かみやん観念するぜよ!女子どもも参加する練習するそのアホな姿を晒すのだにゃー!」  
「うるせーよ!もう駄目だ、こんなことがあってたまるか。それにしても気分悪い、保健室行ってくる」  
「まてやかみやん!何ですぐ体調悪くなるんや!馬鹿は風邪引かないって言うやろ!」  
デルタフォースの喚き声を無視しながら上条は保健室へ向かう。  
しかし、流石に二人のデルタフォースにボロクソ言われたせいかストレスが溜まりお腹がきりきりし始める。  
「ちょっくらトイレ行くか、どうせサボるんだし」  
中に入り、便座の上に座ると保健室の先生に言う嘘の理由を考え出した。  
そして午後のチャイムが鳴った。  
その瞬間ふと考え直した。  
おかしい、確かに体育着は持ってきたはず。  
昨日インデックスが「とうまー早くごはん作ってよー」と騒いでるのを  
「明日は体育祭の練習があるんだ、覚えてるうちに体育着バックに詰め込まないと忘れちまう」  
と応対してる夕食を作る前の出来事を覚えていた。  
しかし、バックの中に無かった。  
「まさか・・・盗まれた?今日昼前に選択科目の授業でクラスメイト全員がバラバラになったからな・・・」  
さらに考える上条。  
「いやまさか・・・な、男の体育着盗む奴なんか居ないだろうし、やっぱどっかボケてて忘れたのか」  
考え事が終わり、用も済ませた上条はトイレの窓から外を覗いた。  
グラウンドが良く見える。  
「くっそ・・・土御門と青髪のヤロー女子とキャアキャア良いながら大縄飛んでやがる」  
これが青春か、と恨めしいほどの光景を見せ付けられた上条はすぐ窓を閉めようとした。  
その瞬間何か違和感を覚えた。  
「何か・・・少ないような」  
根拠こそ無いが何かが足りないような気がする。  
皆体育着で皆同じ様に見えてしまう景観だが、誰かが居ないような気がする。  
「ま、いっか、足りないとしたらそれは俺だ・・・ハハハ」  
と自虐的に独り言を言って笑い、トイレを出た。  
 
 
 
 
 
恐らくグラウンドの生徒達の盛り上がりの叫び声ものだろう。  
しかしそれとは全く別の性質のものがまぎれていた。  
それは・・・まるで・・快楽に浸っている者の様に。  
そしてそれは学校内からくる声だった。  
「おかしいな・・・皆外に出て行ってるはずなのに」  
恐る恐る声のする方向へ進む上条。  
そしてついに音源のところへたどり着いた。  
そこはどこかで見覚えのある教室。自分のクラスだ。  
そしてドアを開け中を覗くとどこかで見たことのある服装。自分の体育着だ。  
そしてそれを着ていたのはどこかで見たことのある黒髪ストレートの女。  
そいつは体育着のズボンを半下ろしにし、上条の机の上で座りながら身ぶるいする。  
「うっ・・んん・・・これが上条当麻の」  
机にの開脚しながら満足そうに快感の声を上げる、覗かれてるのも知らずに。  
「いっ・・つも私のこと・・忘れてっ・・許さないっ・・この机も・・服も・・・私色に・・染めてやっ・・るっん!」  
 
 
 
「姫神・・・お前だったのか」  
 
 

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