※ 注意:以下の文は百合的要素が含まれております。お覚悟を。
<3.5> Friend or Lover ?
「はむ、じゅる……」
「ん、くぅ……っ」
湿った音と女性の喘ぎ声が暗闇に響く。
暗闇と言っても、何も見えないという程ではなく、カーテンの隙間から入り込む太陽光が部屋を若干照らしていた。
暗くしているのは雰囲気作りのためだ。
そして、その部屋の隅に置かれたベッドの上では二つの人影が蠢いていた。
その内の一人、激しく動くのは、小さめの背を持つ白い修道服を着込んだ少女――インデックスだ。
「んんんぐ、んく……ぷはっ。ひょうかのちょっと大き過ぎかも……」
インデックスの口から赤ん坊の肌の様な色をした男性器が吐き出され、唾液が糸を引く。
それから、口の代わりとばかりに男性器に手を沿え、優しく上下に手を動かし始めた。
一般的に男性器とは男性に付いているもの。それは解かりきったことだろう。
しかし、今回は少しケースが違った。
「んっ!あ、ふぅ……そ、それは、あなたが、上手すぎる、から大きくなって……あ、んっ」
茶の混じった太股まで届きそうな黒の長髪に、頭の横からゴムで一房だけ束ねた髪。
その顔には少しだけずれた眼鏡がかけられており、服装は半袖のブラウスに青いスカートというものだ。
白のブラウスは内側から思い切り押し上げられており、女性らしさをこれでもか、という程主張していた。
しかし、その少女――風斬氷華のスカートは捲くり上げられ、股間からは何故か男性器が生えている。
「ふふふー、ひょうかが毎日練習を手伝ってくれてるおかげかも。最初は苦かったけど、慣れてみると中々だし」
いいのかなぁ、と風斬はインデックスの評価に対して感想を持つが、今それを言うのは無粋だろう。
正直なところ――、
「はむっ」
「んんぅっ!」
この快楽を離したくないだけなのかもしれないが。
最初は誰かに、意中の男性を仕留めるためにはこういう技術が必要だ、という風を言われた事が始まりだったらしい。
普通はそんな馬鹿な、と流すところだが、目の前で自分の男根を貪る少女は違った。
その話を真に受けたのかインデックスは、丁度遊びに来ていた風斬に相談。
風斬が自分の体を自由に変質出来るようになったという事もあり、"練習"にとお願いしてきたのだ。
そして現在に至る。
家の主を居ない時を狙ってインデックスと行為に耽る日々。
彼女は練習のつもりなのだろうが、風斬にとってはまた別の意味を持っていたが――。
等と思考を流している間に、下半身が痺れてきた。
快楽が溜まりすぎて男根が限界を向かえ始めたのだ。
風斬は片目を閉じて快感に耐えつつ、インデックスの頭を押さえる。
これ以上やると彼女の口の中を汚してしまうからだ。
何時もはここで止めて、治まったところでもう一度、という流れなのだが――、
「!? って、ひうっ!?……あぁ、っ、で、出ちゃうよ……っ!?」
今回に限ってインデックスは止まらなかった。
「んぶ、んぶぶぶぶ、んく、ちゅ、じゅるるるる」
徐々に激しくなる口の前後運動。
動くたびに響く空気が漏れる音と唾液の絡まる音が何とも淫靡だ。
そして男根に絡まってくる舌のザラザラとした感触。
限界間近の男根にその刺激は強すぎた。
そして、風斬は今まで一度も向かえたことない絶頂を――、
「――っ!」
向かえた。
凄まじい開放感と共に放たれるのは大量の白濁液。
そして、その液体が向かうのは――インデックスの口内だ。
「んぐっ!?ん、んんっぐ!?ぐぅううう!」
苦しそうな声と液体を嚥下する生々しい音が部屋に響き渡る。
それを何時もよりもずれた眼鏡の下にある目から見つつ、風斬は息を荒げていた。
白濁液は止まらない。
何せ今まで一度も出した事がなかったのだ。
さぞかし、溜まりに溜まっていることだろう。
「は……はぁ……はっ……」
深呼吸しようにも未だに放出し続ける快楽とインデックスの口内の感触にそれも上手く行かない。
下半身が蕩けてしまいそうなくらい熱かった。
意識が飛びそうになる、このまま消えてしまっても良いと思える程だ――、
「―――!」
「ひぎぃっ!?」
鋭い痛みが風斬の全身を掻け巡る。
痛みの発生源は下半身。しかし、それが解かっても体が痛みのせいで動きを延滞させている。
「が、はっ、ひ……!?」
まるで壊れたからくり人形の様にゆっくりと首を下に向ければそこには――、
「駄目だよ、ひょうか」
口の端から白い液体を垂らしつつ、天使の様な、しかし、どこか冷たい笑顔を浮かべる少女がそこには居た。
思わず微妙に後退ろうとするが、すぐさま男性器を掴まれた。
どうやら、かなり深く噛まれたらしく、再生が始まっているものの傷は深い。
「ひぁ……」
涙目になりつつ顔を横に振るが、インデックスの笑顔は止まらない。
むしろ、頬が少し赤くなり、妖艶さを増しているようにも見えた。
「最近、とうまがなかなか帰ってこないの。それでね――ついに昨日。帰ってこなかったの」
インデックスは修道女服から安全ピンを引き抜くと、服を落とした。
現れるのは白い肌が綺麗な少女の裸身だ。
気のせいか、彼女の股間からは僅かに液体のようなものが垂れているように見えた。
「だから、ね。ひょうか。せっかくだから、今日は最後まで"練習"しようよ」
風斬は頷くしかなかった。
またあの痛みが来るかもしれないという怯えがあったかもしれないが、それ以上に――、
「いいの……?」
「?」
風斬の精一杯の疑問にインデックスは首を傾げる。
どうやら本当にわかっていないようだ。どうやら先程までは虫の居所が悪かっただけらしい。
それに、確か十字教では妊娠目的以外の性交は禁止されていたはずだが。
「いいの、ひょうかは友達だもん」
「友達……」
ちょっと心に響いた。
友達、本当に良い響きだ。
ついこの前までは友達どころか誰にも見えなかった自分を見つけてくれた少女。
……そうだ。
何を迷う必要があるのだろうか。
風斬氷華はインデックスが好きだ。上条当麻になり変わりたいとすら思っているくらいに。
だから、
「ん」
「きゃっ、んぅっ」
風斬はインデックスを押し倒した。
そのまま唇を奪うと深く舌を潜りこませて絡め合う。
目を閉じているため解からないが、きっとインデックスも目を閉じて集中しているのだろう。
舌の動きでそれがわかるのだから、手馴れたものだ。
尤も、今まで舌の動きを感じてきたのは下半身のため、若干の誤差はあるかもしれないが。
「ん……い、インデックス……」
勇気を振り絞って、当麻の様に呼び捨てにしてみる。
するとインデックスは頬を赤らめつつ、柔らかい笑みで、
「ん、なぁに、ひょうか?」
風斬の理性はそこで終わりを告げた。
「きゃっ、ひょうか、ま、待って!いきなりは駄目か、もひぐっ――!?」
「インデックス、インデックス、インデックス!」
叫びながら、腰を突き出していきなりインデックスを貫く。
驚いた事に彼女は処女ではなかった。当麻に奪われてしまっていたのだろうか。
「ひょ、ひょう、あんっ、はげ、ひぃあ、あんっ、ああ、あっ」
それでも構わない。
それだったら、自分の色で染め直すだけだ。
ドス黒い支配欲が風斬の感情を染め始める。
風斬はそれに抗わない。
己が身を任せ、ただ一心不乱にインデックスの膣内へと男性器を突き込んだ。
「かっ、ひぃ、いいっ、ひょうか、ひょうか、あんっ!」
どうやらインデックスの方も満更ではなさそうだ。
それを良かった、と思いつつも風斬は更に勢いを早める。
「ぎっ!がががっ、ひょ、ひょうか、激し、すぎか、ひがあああっ!?」
かつて学園都市を襲ってきたテロリストが使った土人形。
あれと戦った時の力をも引き出して、動きを早める。
きっと今インデックスの膣内は焼けそうな程の摩擦熱に曝されている事だろう。
だが、インデックスの表情は――、
「ひ、はっ!ぎっ!あ、っはひぁっ!」
恍惚と、蕩けたものだった。
それを見た瞬間、風斬の男根は爆発的な勢いで膨張を始める。
風斬はインデックスの身体を抱いたまま、顔を彼女の顔の至近まで近づけ、
「うっ……インデックス、私……もう……っ!」
「いいよ、出して、だして、ひょうかぁ……んんぶ……っ!」
唇を重ね合わせ、
「――!」
放出した。
脈打つ男根とそこから吐き出される白濁液。
精製した男根は上手く機能しているようだ。機能し過ぎているような気もしたが。
「お、おおおお……おおおぁ……っ」
口付けをしつつもインデックスは目を見開き、痙攣していた。
どうやら射精の勢いが止まらない為絶頂を迎え続けているらしい。
暫く、射精は止まらず、男根からは絶え間ない放出が続けられる。
それはまさに濁流のような勢いでインデックスの膣内を洗浄するかの如く駆け抜けた。
接合部から吹き出す白濁液。
吹き出した瞬間、インデックスの体が大きく跳ね上がると同時に漸く射精が終わりを迎える。
「ふ、ふうぅ……インデックス……んっ」
「は、ひはん……ひょう、か……ずっと友達、だからね……んっ」
唇を重ねあう二人。
その姿は果たして友達なのか、恋人なのか、はたまた別の何かなのか。
風斬にはわからない。
だが――、
「ひょうか、もう一回、しよ……?」
「……うん……」
確かに、風斬はこの目の前の少女が愛しかった。
友達などの枠を超えて、愛しかった。
だから、当麻には悪いが、せめて今は彼女と共に、二人だけの世界を占有させてもらう。
「好きだよ……インデックス」