ベッドに全裸で仰向けに横たわる上条当麻。その上に馬乗りになっているのは、やはり全裸の御坂美琴。
二人は、今まさに情事に及ぼうとしていたのだった。
「御坂、自分で入れられるか？」
「……う、うん」
小さくコクンと頷いた美琴は、腰を浮かして上条の腹の上から足下に移動する。
そして、天に向かって固くそそり立った上条自身を手に取って、自分の秘所にそっと押し当てた。
「ん、ぅ……」
「大丈夫か？ 無理なら……」
上条が心配そうに聞くと、美琴はかぶりを振る。
「私がやるからアンタは黙って寝てなさいよ」
「ん、あ、ああ」
「絶対よ。手出しなんかしたら許さない……ってその手を引っ込めろっつの！」
その言葉にいつの間にか太ももにまで伸びていた上条の手が止まる。
「バレタか」
「バレタかじゃないわよ。アンタとはどんだけの付き合いだと思ってんの？」
「へいへい」
「またそーやって聞き流すっ」
ぷぅーっと頬を膨らませた美琴に、上条は両手を上げて参ったの姿勢をとった。
「時に御坂さん？」
「何よっ」
「何時までカミジョーさんは生殺しで居ればいいんでしょうかね？」
「そ、それはアンタが茶々入れたからでしょ！？ すぐよっ。こ、こんなのいつも通り……」
そう呟いた美琴は、浮かせていた腰を……事もあろうにストンと落としてしまった。
瞬間、上条自身の先端から柔らかい何かを突き上げた感触が伝わって、
「「！！」」
やった方もやられた方もギョッと目を丸くした次の瞬間――上条は柔肉が万力に変わって自身をギューッと締め付ける刺激に襲われた。
今までのお預け分を取り戻すような刺激に目蓋の裏に星が散る。
「う、ぐおおッ！？」
三擦り半ならぬハーフストロークで果てまいと上条は奥歯を噛み締めて射精感が通り過ぎるのを待った。
と、程なく締め付けも弛んで一息着いた上条は、
「美琴ッ！ テメ意趣返しのつもりか知らねえけど何のしてくれ……ん……」
美琴に噛み付いたはずが、その言葉は途中で萎んでしまった。
と言うのも、相手が聞いていないから。
正確に言えば、
「何だまた先越されちまったのか」
おーい、と目の前でひらひら手を振っても、トロンとした瞳に正常な光は戻ってくる様子は見られない。
「仕方ねえなあ」
そう言って上条は頭を掻いた後、両手を美琴の腰に添えると、
「じゃ、いくぞ」
美琴の中から半ばまで自身を引き出した所で、パッと手を離したのだ。
「ああああああああああああああああああああッ！！」
美琴が白い喉を見せて悲鳴を上げる。
だが上条は涼しい顔で、また美琴の腰を持ち上げると、ストンと落とす。
「あひいッ！！」
そしてまた、
「んああッ！！」
また、
「あ、あ、あ、あ、あ」
しかし、
「全然さっきみたいな締め付け来ないんですが？ って言っても聞えてない、か」
あのキツい締め付けを期待していた上条は、美琴の体たらく――ズンズン突き上げる度に絶頂する姿――に軽い嫉妬すら覚えていた。
「そやって１人で気持ち良くなっちゃう美琴ちゃんには、オ、シ、オ、キ、か、く、て、い、ね、ってか」
その瞬間、ベッドの周りに２つの影が現われたかと思うと、それらは躊躇無くベッドに踏み込んで来たのだ。
その間も上条の腰は止まらずに美琴を責め続け、美琴は涎を滴らせて嬌声を上ゲ続けていた。
と、その影の１つが美琴の頬をぺちぺちと叩いた。
それに微かに意識が戻ったのか美琴の瞳に光が戻ると、そこに居たのは、
「よ、御坂」
上条がそこに立っていた。
「咥えてくれよ。いいだろ？」
「ふがっ」
急に鼻を摘まれた美琴の口から苦しそうな声が漏れたが、上条は構わずに美琴の頬を叩いていた自身で、口腔から喉奥までさし貫いた。
「んぐう゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛！！」
絞め殺されるかのような悲鳴を上げる美琴に、それをした上条はただ黙って目を細める。
そしてベッドに横たわった上条は、
「お、お、少しは頑張ってるな。とは言えまだ足りないんですが」
「って訳だから、悪いな御坂」
上条の言葉を継いだのは、美琴の背後に居た三人目の上条だった。
その上条は、すでに肉棒を頬張って涎を流す秘所から一すくいの愛液を小さな窄まりに塗したかと思うと、その秘門の窄まりに上条自身を押し当てた。
「力を抜け、って言っても無理だろうから一気に行くぞ」
そして言葉通りに一気に壁に突き当たるまで挿し貫いた。
「お゛ごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛！！」
「「「うおッ！」」」
美琴の瞳がグルンと裏返ったと同時に、自身を締め付けられた上条たちから同時に叫び声が上がる。
「やれば出来るじゃねえかよ美琴。そして俺グッジョブ！ ってな訳で、本番はこれからだぜッ！」
三人同時に始まったちゅうそうは、美琴を憐れな肉穴人形と化した。
ひと突き突かれるたびに、絶頂したのが三人に三つの肉棒で三倍、いや三乗に等しいもはや暴力と呼んだ方が相応しい快感が全身、いや全細胞を揺さ振るのだ。
「「「いいぞ美琴ッ、もう、すぐっ」」」
荒波に翻弄される心にそんな声が聞こえてくるが、今の美琴には正直そんな事はどーでも良かった。
今はただこの状況に流されまい、欲しいのはこんなものじゃない、こんな俗物的なモノではなくて――、
「「「美琴。俺は、お前を……」」」
（ナ、ニ）
「「「出るッ！！」」」
全てが白濁で塗り潰される。
美琴も、上条も、何もかもが真っ白になって……。
「ざけんじゃないわよ！！ お前を、の次は何なのよ！！」
そう叫んだ美琴はハッと我に返る。
上条たちが居ない。美琴はパジャマを着ていた。
そして何より、ここは寮の自分の部屋。
「どうなさいましたのお姉様？ またこんな夜中に大声をお出しになられて……」
白井にそうたしなめられて、美琴は全てを理解した。
「夢、かぁ……」
おわし