「はぁっ、はぁっ。約束の時間に遅れた・・・先生怒ってるよな?」
上条当麻は何を焦っているのかというと担任の小萌の家で小萌と週に何度か密会してい
る。その約束の時間を1時間も遅刻していた。
(お、怒られても上条さんが悪いんだから謝ろう)
トントン。当麻は覚悟を決めてドアをノックした。
少し遅れてガチャリとドアが開くがそこには家主ではなく
小萌の自宅に居候している少女が表れた。
「遅れてごめん!先生!」
「いらっしゃい上条君。小萌は。買い物。しばらく戻ってこないと思う」
「ひ、姫神!?」
当麻はドアが開いた瞬間に謝ったが中から姫神秋沙が表れ動揺する。
(な、なんで姫神が・・・インデックスと出かけてるんじゃ・・・)
二人の関係は周囲には秘密である。特に一緒に暮らしていて当麻に好意を抱いている姫
神には特に配慮していた。
「小萌に用事?それなら帰ってくるまであがってるといいと思う。あがってく?」
「あ、あぁ・・・」
なんとなくその場の雰囲気であがってしまった。
「お茶。よかったら飲んで」
「あ、ありがとな、姫神」
何となく居心地の悪さを感じたのか喉が渇く。姫神の淹れたお茶を口に含む。
「ぷはぁ。姫神の淹れてくれたお茶おいしかったぜ。毎日飲みたいな」
「き。君さえよかったら。いつでも」
(よ。よくそんな恥ずかしいことを)
姫神は当麻の発言に頬をほんのり染めてしまう。
当麻が二口目を口に含んだ時姫神から予想外の質問が飛んできた。
「ところで。上条君は。小萌とセックスしにきたの?」
「ぶふっ!?ひ、姫神さん?な、なんの話でございましょう?」
姫神が直球の質問をぶつけてくる。当麻はベタだが口に含んだお茶を吹き出した。
なんとか誤魔化そうとするが失敗する。
「隠さなくてもいい。君たちがそういう関係なのは知ってる。この目でみた」
「・・・」
「・・・」
当麻と目の前の少女との間に重たく気まずい空気を感じ、この現状を打開する方法を
考えるが全く思い付かない。もう終わりだ、そう思った。
すると姫神が気まずい雰囲気を打ち破るようにこういった。
「君と小萌がしてたこと。私にもしてほしい」
「えっ?上条さん聞き間違えた可能性もあるのでもう一度おねがいしても・・・?」
「は。恥ずかしいから。二度は言わない」
姫神は照れ隠しのつもりか隣りに座っていた上条の首に両腕を巻きつけ自信の重さで押
し倒した。突然の事に慌てる当麻。
「ひ、姫神さん?悪い冗談は上条さんお好きじゃありませんことよ?」
「冗談でこんなことしない。君の事が好き。だから抱いてほしい」
姫神の真剣な眼差しに当麻は見惚れてしまった。一度するだけならと思った。
「わかった。出来るだけ痛くしないように努力するよ」
「やっぱり君は優しい。そういう所が好き」
そう言うと姫神は当麻の唇に吸いついた。
「んん・・・」
二人だけの特別な時間がゆっくりと長くつづいた。姫神の唇の柔らかさに当麻は
虜になった。もっともっと味わいたいと思ったが初めての相手を気遣いそこはぐっとこ
らえる。
何分経っただろうか?長く長く続いた接吻はどちらともなく離れていく。
「上条君。そろそろ・・・してほしい」
「あぁ、優しくする」
二人はもう一度唇を合わせ力強く抱きしめ愛し合うのだった。
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「私の中。君ので一杯。幸せ」
「そ、そっか。そりゃよかった」
姫神の秘所からは白く濁った汁が溢れ出ている。姫神の鳴き声も含め可愛さゆえに
存分に若さをぶちまけた。二人共すっかり夢心地に浸っていたが姫神の一言で地獄に真
っ逆さま。
「私は上条君に中出しされた。もうお嫁に行けない。君には責任をとってもらうから」
せ、責任?・・・は、はは・・・責任・・・責任・・・。
当麻は責任という重たいもので殴られ、顔が真っ青になる。
「心配しなくて大丈夫。小萌には説明しておくから。安心して」
あぁ・・・俺の高校生活もピリオドが・・・。
なんやかんやで姫神と小萌の両手に花のエンドを迎えた当麻は、幸せすぎて不孝だ、と
いう名言?を残すのだった。そして当麻と小萌の約束していた時間は実は明日だった事は秘密である。