上条当麻は、自室のベットに横たわっていた。  
「あー、だるー・・・」  
 いつもならユニットバスで寝ている上条が、何故ベットで寝ているのかと言うと、  
「38.7°・・・休日に熱を出しで安静にせざるを得ないなんて、やっぱり不幸だ・・・」  
 と、高熱を出した為にベットで寝ているのだ。  
(それにしても、熱を出すことでしかベットで眠れないと言うのは普通じゃないだろ・・・)  
 その原因となっている居候の少女は、ベットの脇で正座しながらこちらの様子を  
 伺っている。  
 一応本人は看病らしき事をしているらしいのだが、水を大量に溢したり、  
 雑炊を作ろうとして放火未遂をしでかしたりと大変迷惑な看病である。  
「そういえばとうま、かおりに相談してみたら『多少副作用は有りますが、  
 熱は直に引いてくれます』って幸せそうに言いながら薬をくれたんだよ。  
 水を汲んで来るからちょっと待っててね」  
 と言い、水道水を汲みに行った。  
(ま、神裂から貰った薬なら信用できるだろ)  
 そう思い、インデックスから水を受け取り薬を流し込んだ。  
 数分後、薬を飲んだ為か眠気が襲ってきた。  
「悪い、インデックス。昼飯は作れそうに無いから小萌先生の所にでも行ってくれ」  
「わかったんだよ、とうま。じゃあ行って来るからちゃんと寝てなきゃダメだよ?」  
 そう言って、インデックスは扉から出て行った。  
 インデックスが出て行ったことで静かになり、上条も眠りに就く事にした。  
 
(何か寝苦しいな・・・。汗でもかいたか?)  
 体に違和感を覚えつつ、時計を見た。  
「もう4時間経ったのか・・・」  
 そう言い、体を起こしつつベットの脇を見た。  
「・・・・・・」  
「・・・・・・」  
 ベットの脇に居たのは白い修道服の少女ではなく、少々露出の多い服を着た  
 長髪の女性だった。  
「・・・神裂!?」  
「はい。どうかしましたか?まだ体の具合は良くなって無いのですか?」  
 何故か怪しげに見える笑みを浮かべながら、神裂はそう聞いてきた。  
「いや、別に調子が悪いって訳じゃ・・・。って、何か髪が伸びてるような気が  
 するのですが・・・・・・!?」  
 いや、よく見ると髪全体が異常なほど伸びている。  
 肩甲骨辺りまでストレートに伸びる髪が自らの背後に有った。  
(人間って寝ている間にここまで発毛するものなんですか!?)  
 上条が混乱している中、神裂は微笑んだままこちらを見ている。  
 少し冷静になり、更に体に違和感が有る事に気が付いた。  
(何か肩が何時もより重いような気が・・・)  
 そう思い、自分の上半身に視線を落としてみる。  
 そこには、2つの若干控えめな丘が有った。  
(なんだこれ!女性の胸部付近に存在する『アレ』ですかー!?)  
 神裂の視線も忘れ、パニックに陥っている上条。  
 一瞬我に返ったように止まり、下半身に視線を向ける。  
(イヤまさかこれは無いだろ有り得ない確認するのは一応念のためだ)  
 と、句読点を忘れたかのように高速で考え、丁度股間の辺りに手を当ててみる。  
 そこには、男を男として存在させる為のアイテムが無く、代わりに平らな布の  
 感触が指に伝わった。  
 ショックで3秒ほど固まり、何かを思い出したようにハッとする。  
(そうだ!インデックスが言っていた神裂に貰った薬か!)  
「おい!神裂!」  
「はい、何でしょう?」  
「・・・・・・」  
 あくまでニッコリとした顔を崩さず、こちらを直視してくる。  
「これはどういう事なんだ!俺の体はどうなっている!」  
「見ての通りですが?一々言葉にしないと理解できないんですか?」  
 ・・・・・・・脳が思考を停止しそうに成る。  
「それより、禁書も夜まで帰ってこない様子でしたので、今なら邪魔が入りません」  
「はい・・・?お、おい、どうしたんですか神裂さん!?」  
「すみません、もう我慢が出来ないようです」  
 そう言うと、神裂は上条の頬に手を当て、ゆっくりと顔を近づけた。  
 

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