ある秋の日の夕下がり。
「お腹が…」
ティーカップな白い服に身を包んだ小柄な少女が、同居人に問いかけている。
「…お腹が、減っちまったんですけどねー」
「…………。」
「カミジョ、っと、ト、トウマー////、そ、そろそろ夕メシ出しやがれッてんです///」
「…なぁ。」
「な、なんだってんですか…」
「おまえ何やってんだ…?ってかインデックスはどこやったんグボフ?!
「(話あわせろっつうんですよこのバカミジョー!ツチミカドからあらかた聞いてるんじゃねーんですかいっ?!)」
「(何のはなしだっ?!つうか勢いで鳩尾に厚底サンダル蹴り込んだらカミジョーさんは昼に食べたものをぶちまけてしまいますってか土足厳禁!!)」
「(あーもうっグチグチうるせーですね!魔術結社への陽動で、禁書目録がここにいるように見せかけるって話聞いてないってんですかい?!)」
「ナニソレ?」ポカン
「」
とりあえず土御門に地獄で後悔させることで話はまとまったが、偽装のために日常を過ごすとなるとここで例の儀式が必要になる。
「アニェ、っとインデックス、すまないが今日からご飯がない…。おからを主食にたえてくれ…」
「…?なんなんですかいこの白いの?なんか不味そうっすね…」
「いやっ、栄養はたっぷりあるんだ、だからユルシ「おもしろそうじゃないですか!ちゃっちゃか料理しちまってくださいよ」
「あれ??(んー、ここは、アレなんだよなぁ…)」
「(アレ?なんですかい?)」
「(インデックスなら、おからは美味しくないからイヤなんだよ!って噛みついてくるとこだからさ…楽しみにされると調子狂うっつうか不自然っつうか…)」
「(かっ!かかかか、噛みつく?!カミジョーにっすか?!そ、それはもうキ、キs)」
「(そうだよなぁ…普通嫌だよなよく知らない男に噛みつくなんて…。あいつももう少しそういう常識が…)」
「((!!禁書目録はもうとっくにクリアしたステップ…))」「カ、ト、トうマ!か、覚悟しやがれってんです!」
「え!?ってちょっと、おま」
「(あむっ!)」
「うひょうっ!?」
目を閉じた小柄な少女が、気を使ってアマガミしてしまったのはカミジョーさんの指先。
「((これが、カミジョーの…。私をぶっ叩いた、右手…。私を助けてくれた、右手…))」
続くか。