「せっかくアイテムの下っ端になったわけだしリーダーの麦野にはニックネームの一つでも考えなきゃな」
「別にいいわよ、そんなの」
しかし内心はドキドキする麦野だった。
もしも二人きりになった時にニックネームで呼ばれたりなんかしたら顔が真っ赤になるかもしれないと考えてしまう。
そんな麦野の気も知らず浜面のネーミングセンスは最悪だった。
「『げろしゃぶ』か『麦のん』だな」
「……え?」(どっちもかなり嫌だけど『げろしゃぶ』だけは嫌ね。げろしゃぶ』だけは)
「やっぱり、げろしゃ「麦のんがいいな」え? 『麦のん』がいいのか?」
「うん。『麦のん』ってすごく気にいったわ。凄くセンスがいいわ!」
「俺もそう思ってったんだよ」
「なんて言うと思う?」
「え?」
「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね。はーまづらぁ!!!!」