むかーしむかし。あるところにお爺さんとお婆さんがいました。  
山に芝刈りに行ったお爺さんは、  
爺坂「砂鉄の剣でサクサクっと…こんなモンかしらね。あの枝は払って乾燥させておこう」  
川に洗濯に行ったお婆さんは、  
海婆「あの人と…夫婦!役割違うけどこの幸せを声を大にして叫びたい!(おやおや、大きな桃が流れてきましたよ。持って帰ってお爺さんと食べましょう)」  
  ──カット。キャストチェンジ──  
川に洗濯に行ったお婆さんは、  
婆坂「やぁ〜ん、すっごい大きな桃!おばあさん的には今夜は桃パーティーね!」  
大きな桃を拾って帰ってきました。  
 
爺「でっかい桃ねぇ…取り合えず切っちゃいましょう。ちぇいさー!」ガイン!  
爺「ってなに!?跳ね返された!」  
婆「も〜。おじいちゃんたら、そんな振動ブレードなんか振り回したら桃だって怖がるでしょ?ここは優し〜く、ね?…あら?」  
爺「こ、こども?」  
桃セラレータ「なンだよ…」  
桃の中から男の子が出てきました。  
 
桃から生まれたので、桃太郎と名付けられた男の子はスクスク育ち、  
桃「だからァ、ベクトルっつーのはかンたンにいえばちからのむきなンだよ。おので、まきをわったときのてごたえもそうだし…」  
一を聞いて十を知る賢さを発揮し、  
村娘「うわなにこのかわいいお子様!持って帰っていいよね?ねぇキミ、この短パンはいてみなぐはぁ!」  
桃「変態は駆除していいって、ウチのババァが言ってたぜ」  
悪しきを挫き、  
桃「なンだァ、弱い者イジメですかァ?俺も混ぜてくれよ…オラァッ!弱えなァ、イジメられても文句はねェな?」  
弱きを助ける、優しい子に育ちました。  
 
爺「近頃、鬼が悪さをしているらしい。軽くブチのめしてきなさい!」  
婆「はいこれ、キビ団子[ドーピングカプセル]。頑張って正義の味方してらっしゃいね〜」  
桃「…ケッ」  
 
犬と猿と雉を仲間に加えた桃太郎は、鬼たちの住む鬼ヶ島へとむかいました。  
犬「今日のミサカは元気百倍!わふとオーダーの真の力を魅せてやるー、ってミサカはミサカは戦いを前に身体がうずうず」  
猿「ミサカのボディスーツを猿呼ばわりとは、あのゴミども皆ミンチにしちゃっていいんだよね?」  
雉「この飛行ユニットがあれば高所からの攻撃も思いのままです、とミサカは自身の優位性をあの人に向けてアピールしてみます」  
桃「(うるせェ…)」  
 
桃太郎一行の快進撃は続きます。  
犬「小柄さを活かしたこのフットワーク!鬼さんこちら〜と、ミサカはミサカは撹乱作戦!」  
猿「ハッ!弱い弱い!ミサカを倒したきゃ大砲[おおづつ]でも持ってくるんだね!」  
雉「飛行ユニットは順調に動作中、とミサカは高所から連筒[サブマシンガン]を掃射します」  
桃「ヒャーハハハハハ!反射反射ァ!自転ぱーんち。弱えぞォテメェら!」  
 
猟犬部隊[ザコ]を倒して、いよいよ首領との対決です。  
桃「鬼ィィィィィ波羅くゥゥゥゥゥゥン!来てやったぜェ!おとなしくブチ殺されろォ!」  
鬼波羅「調子に乗ってんじゃねーぞ桃太郎!鬼波羅神拳のサビになれぇっ!」  
桃「オイお前ら、ちょっとだけアイツの動きを止めろ。そして合図したら離れろ、イイな?」  
犬猿雉「合点!」  
鬼「っておいぃ!ちょっと待てよ、おま、それひどくね?」  
桃「酷くなァい。なぜならァ、悪は倒されるものだからだ。プラズマ球生成完了。よーしテメェら離れろォ!」  
鬼「 ちょ 」  
 
こうして鬼退治を終えた桃太郎は、なぜか付いてきた犬・猿・雉と共に、時々正義の味方 [パートタイムヒーロー]として末永く暮らしましたとさ。  
 
 

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