麦野「はーまづら、最近上位能力者たちを調べてるみたいじゃない?」
浜面「うげっ、なぜそれを」
麦野「あんな見え見えの隠しフォルダすぐ解るわよ。あのさ、危険極まりない行為だってわかってる?」
浜面「……わかってるよ、覚悟の上だ」
麦野「ったく。やっとロシアから帰ってきてしばらく休んでるんの、トラブルの種はごめんよ」
浜面「大丈夫。お前と滝壺には迷惑をかけねえ、約束する」
麦野「(……馬鹿、そんな顔されちゃ何も言えないじゃない)……はぁ。で、なに調べてんの?」
浜面「い、いやぁ、それはまあいいんじゃないかな、と」
麦野「ああ!?」
浜面「ひ、ひぃ…………その肉体治癒能力者について少々」
麦野「なにそれ、『アイテム』の新戦力?」
浜面「……そんなんじゃねぇよ」
麦野「じゃあ何よ?」
浜面「……お前のため」
麦野「は?」
浜面「あのな、そんな傷だらけのお前の顔と体、あんま見たくねえんだよ」
麦野「ば」
浜面「元通りの、キレイでかっこよくて、気高くて、そんな昔の麦野に戻ってほしいんだよ」
麦野「ば、ばば」
浜面「そのためだったら、俺は何でもしてやるさ。お前も守るって決めたからな」
麦野「ばばばばばばっ、ばっかじゃねーのぉおお!!!この、はぁまづらがあああああ!!!」