そろそろクリスマスイブからクリスマスへと日付が変わる時刻だった。  
居候先でのクリスマスパーティは、チキンを食べてケーキを食べて保護者二人から子ども二人にプレゼントが渡されてといった、彼の今までの日常からして酷くかけ離れた和やかなものだった。  
その後シャンパンだのワインだのを空けて酔い潰れた黄泉川と芳川をソファーに寝かせて毛布をかけると、一方通行は自室に戻りベッドに寝転んだ。テンションの高い祝い事にはどうもなれない。  
『楽しかった』と素直に認めることができない彼は、疲労感を抱えながら睡眠に入ろうとしていた。  
 
「入っていい? ってミサカはミサカはノックしながら尋ねてみる」  
 
彼のうつらうつらしていた感覚を遮る、無機質な音と心細い声。  
 
(なンだァ?)  
 
枕元のスタンドライトをつけて入室の許可を出すと、もじもじとした様子でパジャマ姿の同居人が入ってくる。  
 
「どォした?」  
 
「何か変なの、ってミサカはミサカはあなたに助けを求めてみたり」  
 
「!」  
 
少女が体調を崩すという事態にろくなことはない。天井亜雄、木原数多、エイワスといったクソったれどもに弄ばれて、打ち止めは何度も命の際に立たされた。  
そうでなくとも、子どもが風邪をひいたなどと言うことがあってはよろしくない、と若干過保護な思考回路のもとで一方通行は考える。  
 
「大丈夫か? どこか痛いとかは? 症状は?」  
 
矢継ぎ早に質問しながら、一方通行はチョーカーのスイッチを入れ、少女の体に触れる。  
 
(心拍数と体温が通常よりもやや高い。あと軽く発汗してるみてェだな。風邪の初期症状に近いか?)  
 
「痛いとか、そうゆうんじゃないんだけど・・・なんだか、体の内側が・・・うずうずするかんじ? ってミサカはミサカは説明するのに適切な語彙が見つからなくて困惑してみる」  
 
「風邪っぽいが・・・微妙に違うのか?」  
 
「よくわかんないけど違う気がするの、ってミサカはミサカはやっぱりうまく言えないよぉ」  
 
ふにゅ、と涙目になった打ち止めは、体温が上がっているせいか、全身が火照ったように仄かに紅く染まっている。呼吸も僅かに荒い。  
すがりつくように手を伸ばしてくる打ち止めを抱え上げると、一方通行は自身の膝の上に座らせた。心細そうな様子の少女をたまには甘やかすのだってありだろう。そんなことを無意識的に考えながら、彼は彼女の頭を撫でる。  
 
「あンまりやばいよォだったら、カエル医者のところに――って、オイ」  
 
心配していたはずの一方通行の声のトーンが一気に変わる。何故ならば、彼の足の上にへにょりと座った少女が、その腿に擦り付けるようにして緩く腰を動かしていることを発見してしまったからだ。  
 
「オマエ、なにやってンの?」  
 
「・・・わかんないよ、ってミサカはミサカはおかしいみたい」  
 
一瞬わざとか、と思ったが、どうやら打ち止めは本気で無意識で行動しているらしい。真っ赤に染まった目元には、睫毛のふちに涙の雫が引っ掛かっている。ゆるゆるとした腰の動きは止まらない。  
一方通行は舌打ちをする。どう考えても始末が悪い。  
 
「・・・盛ってンじゃねェよマセガキが。いいか、教えてやる。オマエはエロい気分になって、俺を使ってオナニーしてるンだよ」  
 
「さかる・・・? えろい? おなにー? あなたが何を言ってるのか理解できないんだけど、って、ミサカはミサカは混乱中」  
 
本気で意味が解っていないらしい少女に、妙な語彙を与えてしまったらしい。熱に浮かされたような口調で卑猥な言葉を言わせるのは、妙なプレイのようで一方通行は頭を抱えたい気分になる。  
さらに言えば、かつて実験中にセクハラまがいの言葉を『妹達』に浴びせかけていたことを思い出し、一方通行は過去の自分を殺したいくらいの自己嫌悪に陥ってしまう。  
 
「・・・・・・今オマエが『変な気分』になってる状態、それが『エロい気分』・・・で、それを解消する方法がオナニーだ」  
 
何で自分はこんなことをこのクソガキ相手に言っているのだろう。一方通行は死にたい気分になってくる。寧ろいっそ一息に殺して欲しい。  
 
「じゃ、じゃあ、その『おなにー』ってのをすれば、なおるのかな? ってミサカはミサカはあなたに質問してみる」  
 
「・・・・・・・・・恐らくはなァ」  
 
死にたい。腿の上でもぞもぞと動いている少女を直視できず、一方通行の視線は躍る。しかし、少女はそんな彼のことを気にかける余裕はない。  
 
 
「じゃあ『おなにー』のしかた、教えてほしいなって、ミサカはミサカはあなたにお願いしてみる!」  
 
 
「ぶふォっ!」  
 
動揺した。一方通行は限りなく動揺した。打ち止めに他意はない。ただ身の内に巣食う、経験したことない『疼き』を沈めて欲しいそれだけなのだ。  
その方法をどうやら知っているらしい目の前の彼に、救いを求めることは極めて自然で単純なことだった。とはいえ、彼にとってことはそう簡単ではない。  
 
「・・・オマエ、自分が何いってンのかわかってンのか?」  
 
「うん。ね、どうするの? ってミサカはミサカは再度あなたに尋ねてみる」  
 
「・・・・・・・・・」  
 
「どうすればいいの? おしえてくれないの? ってミサカはミサカは――」  
 
「・・・・・・(クソったれ)」   
 
彼は何よりも大切な少女の切実なお願いを無下にできるほど冷たい性格ではなかった。  
そして熱に倦んだ愛しい少女の潤んだ瞳に、何かしらの劣情が煽られないほど枯れてもいなかった。  
深々と溜め息を吐くと、彼は何かを祓い捨てるかのように頭を振って、膝の上の少女を見た。こうなったらヤケクソだ。  
 
 
「特別にサービスしてやるよクソガキが。学園都市第一位による保健体育の授業の開講だ」  
 
 
 
枕をクッションになるように置きなおして、そこに緩く寄りかかるように打ち止めを座らせると、下着ごとパジャマのズボンをするりと取り払う。  
脱がせるときに下着と陰部の間に、粘性の糸が引いたのをみて、一方通行は何ともいえない気持ちになった。  
さすがに羞恥心があるのか、打ち止めは真っ赤になって視線を泳がせているが、それ以上に満たされない身体をどうにかしたいらしく、落ち着かない体を僅かにくねらせている。  
性を全く知らない少女の、熱を孕んだ動作はそれはそれで扇情的だった。  
 
「体が、熱いのって、ミサカはミサカはあなたにうったえてみる・・・熱があるのかな?」  
 
「違う」  
 
「じゃあ病気なのかな? 体がむずむず? するのってミサカはミサカはううううう」  
 
「・・・人間が性的欲求を抱くのは常識の範囲内の出来事だ。欲求の過剰とか嗜好の異常性が伴わない限り病気でもなンでもねェよ。安心しろ」  
 
「ほんとに?」  
 
やり場のない興奮と未知なる状況への不安で泣きそうになっている打ち止めの頭を撫でながら、(寧ろガキ相手に興奮し始めてる自分の方が異常なンだよォ・・・)と、  
こちらも泣きたい気分になっている一方通行は、とりあえず自慰の前に女性器の説明からきちんと説明することにした。  
足を開かせると、覗き込むようにして打ち止めが背を丸める。  
視線を向けられていることを感じながら、秘所に手を伸ばして、まだ毛の生えていない恥丘に触れる。打ち止めの体がびくりと揺れる。  
脳裏を過ぎる罪悪感と『ロリコン』の文字に死にたくなる。  
 
「・・・大丈夫か?」  
 
肯定なのか、否定なのか。ふるふると頭を振る打ち止めは、ぎゅっと一方通行の服の袖を掴んで離さない。  
 
「続けるぞ」  
 
愛液が既に零れている、ぴっちりとくっついた秘唇を割ると、とろとろと愛液が溢れてきた。光をあびたこともなさそうな箇所は、濡れた桃色に輝いている。  
 
「は、はじめてみたけどこうなってたんだね、ってミサカはミサカはおどろいてみたり。・・・あの、」  
 
「ン?」  
 
「びしょびしょなんだけど・・・ミサカはミサカは、・・・・・・おもらししちゃったの?」  
 
やだ、と、ついに啜り泣きを始めた打ち止めに溜め息を吐いて、一方通行はそっとその目尻に唇を落とし、涙を嘗める。塩辛い。  
一瞬フリーズして泣くことを忘れた打ち止めに、即席保健体育教師は、投げ出すような口調で解説を始める。  
 
「この濡れてるのは尿じゃない。アレだ、俗に言う『愛液』ってヤツだな。膣からの分泌液で、挿入の際の潤滑剤になってるもンだ」  
 
「?」  
 
「・・・こォいう場合に濡れてる分には異常じゃない。正常だ」  
 
「そっか、よかった、ってミサカはミサカはおもらししてなかったことにほっとしてみる」  
 
腕にしがみ付いてくるのをそのままにして、一方通行は解説を進める。ぐちゅり、と粘膜に指を沈めると、打ち止めはびくびくと体を震わせた。  
 
「えェと、ここが陰核・・・クリトリスで、「や、やだ、そこ、へんなの・・・って、み、みしゃ、」・・・人によっては一番「にゃ、・・・ゃだ、へんだよぉ・・・っ」感じるところらしいなァ」  
 
触れたとたんに今までにない様子で乱れ始めた少女。ぎゅっと内腿をしめたために、密着度は先程よりも上がっている。  
刺激から逃れようとしているわりには、腰をくねらせてもっと刺激を求めているようにも見えて、一方通行としてはどう対処すればよいのか少々困惑させられる。  
にゅるりとした粘液の中を滑らせて、小さくひくつく膣口に指を添えると、一方通行は再び口を開く。  
 
「こっちが膣。セックスのときに突っ込「・・・や、ぁついよ、やらぁっ」む場所だな。オマエはまだ未成熟だから、突っ込むのは無理だ。  
あと変なもン入れると病気になるか「ひゃう、どろ、どろだよぉ・・・」ら、とりあえずかまわねェ方が良いっぽ「ん、そこ、な、ぃあだ、よ」いな。・・・それにオマエ、中じゃなくて外で充分いけそォだしよォ」  
 
明らかに解説を聞く余裕がなさそうな打ち止めは、一方通行の腕を掴んで、もはや体全体をもどかしそうにくねらせている。  
クッション代わりの枕に身を半ば預けて、ぽたぽたと涙を頬に伝わらせながら、うわ言のような嬌声を紡議続ける。  
 
「っ、へん、だよぉ・・・っ、とま、ないっ、あ、んン、や、やぁだ、ひあ、」  
 
「・・・一般的にここも感じるらしいなァ」  
 
「ひあああああっ」  
 
パジャマ越しに乳首を捻ると、びくびくと震える指がシーツをグシャグシャとかき乱す。とろけきった瞳は、熱の手放し方を求めて一方通行を捜し求める。  
 
 
――その眼に、箍を外されたのかもしれない。  
 
 
枕の上に押し倒すようにして、一方通行は打ち止めに覆い被さった。貪るように口を吸う。  
酸素を求めて開いた口の端から舌を捻じ込み、口内を舐りまわす。柔らかい小さな舌を絡ませ、食み、散々に弄ぶ。だらだらと唾液が零れる。必死になって嚥下するように喉が動く。  
その間も、快感のベクトルをとらえながら、愛液をまぶしてくちゅくちゅになった花の蕾のようなクリトリスを指先で撫で回す。  
手のひらはぎゅっと締められた内腿によって、べったりと秘所に張り付いている。打ち止めのもがく腕がしがみ付くように絡まって、一方通行の服をぐちゃぐちゃにする。  
既に言語になっていない嬌声は、激しい口付けに飲み込まれていた。  
 
(食ってるみてェ)  
 
執拗に指と舌を動かしながら、一方通行は頭の隅でぼんやりと考える。自分も熱い。止まらない。  
 
「んンっぁああ、ぁっあああああ・・・っ」  
 
びくびくと大きく痙攣した後に、打ち止めの体からゆるゆると力が抜けた。  
音を立てて唇を離すと、とろんとした瞳からは涙を零し、真っ赤に熟れてだらしなく開いた唇からは唾液を零した打ち止めが、快感の波に流されてぼんやりとした表情を浮かべていた。  
一方通行は濡れた指先を無意識にぺろりと嘗めた一瞬後に、それが打ち止めの体液によるものだったことを思い出して僅かに眉根を寄せる。  
 
「・・・拭くもン、とってくる」  
 
額に触れるだけの口付けを落とすと、一方通行は風呂場に向かった。  
 
 
 
*****  
 
 
 
「・・・ちくしょう」  
 
限界に近い性器を取り出すと、打ち止めの愛液に濡れた指先を使って刺激を与える。  
脳裏に浮かぶのは、先ほどの少女の痴態だ。最近処理をしていなかったこともあって、思った以上に早く終わりはやってきた。  
自身を清め湯を流し窓を開けて射精の痕跡を消しさると、タオルを二枚取り出し一枚を湯で濡らし、固く絞る。こちらは部屋で待っている少女のためのものだ。  
 
(にしてもよォ・・・普通にヤるよりも、よっぽど変態っぽい感じがするのは気のせいじゃねェよなァ・・・)  
 
『グループ』の変態どもを笑えない。一方通行は盛大な自己嫌悪に襲われる。  
 
一方通行は自室に引き返す。ベッドの上の打ち止めの体勢は、先ほどとほとんど変わっていない。  
 
「大丈夫か?」  
 
「うごけないよぉ、ってミサカはミサカはうったえてみる」  
 
弱々しくかすれた声で訴えてくる打ち止めの言を受けて、一方通行は涙と唾液でベタベタになった彼女の顔を拭き、ついで極力見ないように、  
そして絶対にタオル越しでなければ触れないようにして、下半身の清拭を終了すると、脱がせた下着とパジャマのズボンをはかせなおす。・・・一応、下着の濡れた部分も申し訳程度に拭っておいた。  
されるがままだった打ち止めは、羞恥心を隠し切れない様子だったが、丁寧に自分を扱う一方通行の態度を受けて、最終的には甘える仔猫のようにすっかりと寛いでいた。  
 
「えへへ、ありがとうって、ミサカはミサカはかんしゃしてみる」  
 
「はいはいどォもォ」  
 
ふにゃりと笑った打ち止めの頭をぐしゃりと撫でながら、一方通行は何とも評しがたい罪悪感に苛まれていた。  
しかし、少女はそんなことを意に介さない。  
 
「ね、ね、きょうはここでねていいかな? ってミサカはミサカはおねだりしてみたり」  
 
「はい却下ァ」  
 
「むう、あなたをまってるあいだにさむくなっちゃったのに、ってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり」  
 
「・・・・・・・・・」  
 
「うごけない、し」  
 
「・・・・・・・・・」  
 
「だめ、かな・・・?」  
 
「・・・・・・・・・・・・・・・ちっ、今日だけだからな」  
 
「やったー、ってミサカはミサカはうれしいよ」  
 
負けた。とりあえず適当にシーツを直すと、一方通行は布団に潜り込む。もぞもぞと動いて、打ち止めは一方通行にべったりと抱きつくと、満足そうな笑みを浮かべた。  
 
「ふふふー、クリスマスは好きな人とすごす日だから、ミサカはミサカはあなたといっしょにいられて幸せだよってこっそり呟いてみたり」  
 
「・・・とっとと寝ろ」  
 
ぽふ、と頭を軽く叩くと、一方通行は不機嫌そうに目を瞑る。そんな彼の胸のあたりに頬を寄せながら、打ち止めはきらきらとした瞳を一方通行に向ける。  
 
「・・・ミサカはいつかあなたとちゃんと最後まで・・・その、せっくす? をしてみたいなー・・・なんて、ミサカはミサカは大胆告白してみたり」  
 
「ふざけンなボケ。つーかオマエの知識とか感覚偏りすぎじゃねェの? 何でセックスはわかってオナニーはわかンねェンだよ」  
 
「・・・うー。でも、『はじめては好きな人と』ってMNWで話題になってたよって、ミサカはミサカは報告してみたり」  
 
「その役に立たねェネットワークをどォにかしろ」  
 
「・・・このミサカは、大好きなあなたがはじめての人が良いって、ミサカはミサカは希望を述べてみる」  
 
複雑な感情が胸の中に去来する一方通行は、最終的に吐き捨てるように、それでいて音量を落とした声で、乱暴な調子で言い捨てた。  
 
「・・・6年後に同じ台詞が吐けるよォなら、抱いてやる」  
 
 
終わり。  
 
 
 
 
おまけ。  
 
(ところで何でいきなりクソガキが欲求不満になったンだ?)  
 
 
とある病院にて。不幸な少年は、せっかくのクリスマス・イブに少年特有の不幸と人助けによる困難に巻き込まれた結果入院していた。ところが、ことはそう簡単ではなかった。  
 
病室には、彼の他に同じ顔をした少女が四人。『妹達』である。問題はそこではない。  
 
「ミサカの舌遣いはいかがでしょうか、とミサカ10032号はあなたのペニスの裏筋に舌を這わせながら質問します」  
 
「このミサカも負けません、とミサカ10039号はあなたの陰嚢を口に含みつつ対抗します」  
 
「ミサカの胸の感触はいかがでしょうか、とミサカ13577号はあなたの手のひらを胸におしつけつつ、あまりボリュームのないという事実に関してお姉様を恨まずにはおれません」  
 
「で、ではそっとあなたの手をミサカの秘部に誘います、とミサカ19090号は大胆な行動に躍り出ます」  
 
少年は思う。どうしてこうなった、と。不幸だと嘆けば良いのか、可愛らしい少女四人にご奉仕されていることを密かにラッキーと喜ぶべきなのか、15歳のまだまだ性少年である彼に現状判断は難しい。  
 
 
*****  
 
 
そして、MNWの醍醐味は感覚共有にある。  
 
(あの人の手がミサカの[ピー]に、とミサカ17632号はのたうちまわります)  
 
(現在勤務中なのですが、とミサカ13006号は羞恥プレイに実は興奮しています)  
 
(上条派じゃないのに、とミサカ14510号は悔しいでもビクンビクン)  
 
(苦瓜三本目投入じゃー! とミサカ20000号ははぁはぁはぁ)  
 
9969体の妹達による感覚共有の結果多大なる性的欲求が生まれ、その感覚がまだその感覚自体をなんなのかわかっていない打ち止めにも影響を与えていた、というわけである。  
なお、一方通行がいつもよりも興奮しやすかった、という事実も、実はこの影響があったりなかったりあったりでもなかったりだって相手が本妻だもんね。仕方ない。  
 
 
――そして、この性的欲求が誰よりも強く流れ込んできている個体がいた。番外個体である。  
 
 
「や、やらぁ、イってもイってもまんぞくしないよぉ・・・っ!」  
 
 
急激に襲い掛かってきた一万近い性欲は、第一位を襲いにいく以前に彼女を動けなくした。何度もイける。  
でも満たされない。体力があるから、なかなか終わりを迎えられない。その辺がお子ちゃま個体の打ち止めとの最大の違いである。  
 
 
「・・・らめ、また、またイっちゃうよお、やらああああああああああっ!!!!!!!」  
 
 
とある性夜、番外個体は56回目の絶頂を迎えた。先はまだまだ長い。  
 
 
 

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