「も、やだぁ…なんなのよ、これぇ…。
ミサカ、おかしくなっちゃったよぅ…」
身体を焦がす熱を逃がそうと、必死に自らを慰める番外個体。
しかしその指の動きは稚拙で、他の『妹達』よりも成熟した身体から湧き出る疼きを消すには至らない。
むしろ達することのできないもどかしさが募るばかりだ。
「こんなの、やだぁ…おかしいよ、ミサカ、変だよ…。
助けて、助けてよ、第一位…」
うつろになった意識の中で助けを求めるのは、かつて自分が殺そうとして、そして命を助けられた白い髪の少年。
なぜ自分が彼を呼ぶのかなど、彼女自身もわかっていないだろう。
−−−そして、その行為が。 その少年の姿を、触れた手の温もりを思い出すことが。
さらに自らを追い詰め、より深い行為に耽る原因となっていることも、彼女にはわかっていないのだった。
「…へェ? クソガキを散々盛らせやがった原因を突き止めてみればァ、こっちはこっちで随分盛り上がってやがンなァ?」