夕日から放たれる光に彩られた教室。
そこには現在、三つの音が響いていた。
「もっと、もっと苛めてぇな!」
一つは青い髪が特徴の耳にピアスを付けた大男の嬌声。
「あははは、これが良いのね!ホラホラァッ!」
一つはセミロングの髪型にやや眉の太いボンテージ姿の女の歓喜の声。
もう一つは鞭を打つ、激しい音だ。
そして、そこに更に追加される音があった。
その音とは――、
「……吹寄……お前等なにやってんだ」
扉を開く音と、男の声である。
「「あ」」
男と女の声が重なる。
かくして、物語は始まりを告げるのであった。
運命の扉は今夜、開かれる。
「上条当麻!貴様もコッチの世界に――」
「ひぃいいいいいい!」
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