〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜  
 
 一方通行(アクセラレータ)は、部屋の前に立つと手にした鍵をじっと見つめた。  
 今時カードキーでは無く普通の鍵の形をしたそれが廊下の薄暗い光を反射して鈍く光る。  
「クソったれ」  
 汚く吐き出した言葉通りの気分。  
 自分達の尻拭いに愛する女を他人にゆだねたのだから当然と言えよう。  
「所詮は俺のちっぽけな能力如きじゃあのガキを守れねェって事か……」  
 それでも何とか正気を保っていられるのは、任せた相手が上条(ヒーロー)だったと言う事。  
「チッ、あの野郎に任せて安心ってか? 胸糞悪ィ」  
 一方通行は思わず納得しそうになっていた心を強く否定する為にそれを声に出した。  
(頭がおかしくなりォうだ)  
 気持ちを切り替えられないまま、鍵を鍵穴に差しこだ。  
 それをゆっくりと回す、とガチャリと言う音と共にドアが部屋の中に向かって開いた。  
 一方通行はそのままドアを押し開けて何の躊躇も無く中に踏み込む。  
 部屋の中の照明は廊下より一段暗く設定されていた。  
 先ほど土御門達と顔を合わせていた部屋と同じ――8畳ほどの空間に無駄にデカイベッドが1つとテーブルに椅子が2つ――殺風景な室内。その殺風景な中に白い修道服に身を包んだ少女がいた。  
 あの少年はインデックスと呼んでいた、一方通行もとある事情により面識のある少女は、今は目隠しをされ、手足は黒いバンドで拘束された状態で椅子に座らせられている。  
「とうま、なの?」  
 何者かの侵入に気が付いた少女が不安そうに呼びかける。  
 その姿が打ち止め(ラストオーダー)と重なって一方通行の心をかき乱す――自分はこれから打ち止めの命を救ってくれたこの少女を犯すのだから。  
「クソったれ」  
 思わず口を突いて出た言葉にインデックスが反応した。  
「だ、誰!?」  
 そう言ってキョロキョロする少女に、「さァ、誰だろォなァ」とぶっきら棒に言葉を返す。  
 元より仲良しこよしなど性に合わない。  
(こンな胸糞悪ィ作業はさっさと終わらせるに限る)  
 そう心の中で呟いて足を踏み出したその時、  
「私にご飯を食べさせてくれた親切な白い人だね」  
 その言葉に一方通行の足が止まる。  
「憶えてンのか?」  
「私は完全記憶能力を持っているんだよ。一度憶えた事は絶対に忘れない。あの時はご馳走様! 本当にありがとうなんだよ、ってとうまにちゃんとお礼を言う様に言われていたんだよ。伝えられて良かった」  
 こちらを向いてにっこりと微笑みの形を取る唇。  
 その唇をこれから汚すのかと思うと、  
(コイツを滅茶苦茶にしてェ……)  
 一方通行の心の奥底から罪悪感と共にどす黒い気持ちがあふれ出して来る。  
「そォかい」  
 一方通行はつかつかと歩み寄ったかと思うと、インデックスの胸倉を掴み上げてベッドの上に放り投げた。  
「きゃ!?」  
 
 両手両足のそれぞれを拘束されたまま、うつ伏せの格好で安物のスプリングの弾力に翻弄されるインデックス。  
「な、何を……うぷ!?」  
 振り返ろうとした所を一方通行は後ろから頭をベッドに押し付けてから、  
「うるせェなァ、少し黙っていろ」  
 荒れる心が止まらない。  
 このまま丸裸にしてやっちまうか、とそう思った時、  
「とうま、とうまぁ」  
 ベッドに押さえつけたインデックスのくぐもった声が一方通行の耳を打つ。  
 その声に、ハッと我に帰った一方通行は舌打ちしてインデックスを押さえつけていた手を放した。  
(クソったれ、今のはヤバかったぜ)  
 危うくこの脆弱なおもちゃをスクラップにしてしまう所だったかと思うと、背中に冷たいものが走るを止められない。  
(俺は一体何をしに来たのか思い出せこのクソ野郎)  
 心の中でそう呟いて喝を入れる思いで自分の顎にガツンと拳を入れるた一方通行は、インデックスをベッドからそっと起こしてやる。  
 それから目の見えない相手の前でバツが悪そうに顔をしかめると、小さく「悪かったな」と呟いた。  
 そして、  
「オマエ、体がおかしいのは自分でも判るな」  
 自分でも驚くほど優しい言葉がでた。  
 そしてその言葉にインデックスが無言で頷いたのを確認してから、  
「原因はあの野郎……、オマエが「とうま」って呼ンでるあの野郎の生体エネルギーみたいなもンが関係しているらしい」  
 そこで一旦言葉を斬る。  
 次に何を言おうかと考えた一方通行だったが、上手い言葉が見つからず諦めた。  
 そして言いにくそうに一端言葉を溜めてから、  
「要はオマエらァ、その……何だ……、やりすぎなンだとよォ」  
 人の事を偉そォに言えた義理じゃあ無ェンだが、とは心の中で呟いておく。  
 一方、程なくして言葉の意味を理解したのかインデックスが頬を真っ赤に染めたのを見て、  
(チッ、やりづれェなァ)  
 思わずそんな事を思って天を仰ぐ。  
 すると復活したのかインデックスが、  
「ところで生体エネルギーって何かな?」  
 その質問に一方通行は少しだけ考えてから、面倒くさくなって判るかどうかも考えずに聞いたままを答える事にした。  
「「気」って言ってたな」  
「「気」? 元気とか空気とかの「気」?」  
「さァなァ」  
 ぶっきら棒にそう返したが、返された方は扱く真剣そうに口を引き結んでその中で何かブツブツと呟いている。  
 その様子はミサカネットワークにアクセスしている時の打ち止めの姿に良く似ていて、何だか妙な気分だった。  
 と、インデックスが急にある言葉を口にした。  
「房中術の応用だね」  
 一方通行はギョッとする。  
「知ってンのか?」  
 無意識に知識を行使していると聞いた時にはどんなガキだと内心思ったが、  
「そうか。それであなたが私に気を送る事で、とうまの気を弱めて私を治すと言う事なんだね……そうか、そう言う方法が有ったんだ……全然気が付かなかったんだよ」  
 どうやら本当らしいな、と一方通行は納得せざるを得なかった。  
 
 だがこれで話が早くなる。  
「つゥ訳だから、悪ィな」  
「何で謝るのかな?」  
「ン?」  
 何を聞き返されたのかと一方通行が無意識に相槌を返すと、  
「あなたは私を助けてくれるんだよね?」  
「ああ、そォらしいな」  
「ありがとうなんだよ」  
 またにっこりと微笑まれたが今度はキレる事は無かった。  
 しかし呆れるしか無いなと一方通行は思う。大体こいつはさっきから何だと。  
 一方通行自身も気付かない少女への興味が少し湧いて来た。  
「これから知らねェ野郎にヤられるってのに悠長だなァおい」  
 試しにわざと乱暴に肩を掴んで揺する。  
 先ほどはあの少年の名を口にした。今度はどうだろうか? またあの少年の名を口にするのか?  
 だが、  
「優しくしてくれると嬉しいかも」  
 一方通行はこの物怖じしない少女に溜息を吐いた。  
(肝が据わってやがンなこのガキ。さっきの房中術と言い、コイツも真っ当に生きて来たクチじゃ無ェって事か。しっかし第三位と言いクローンどもと言い……、あの野郎、どンだけ懐が深ェンだ?)  
 あの野郎の懐と比べたら闇なンて底が浅くて笑っちまうくらいだぜ、と一方通行はそんな闇でジタバタと足掻いていた頃を思い出して自嘲した。  
(さァて、説明も終わった訳だが……)  
 一方通行はインデックスを前にして頭を掻く。  
 少女もどうやら納得してくれたらしいのでこれなら余り無理強いせずに済みそうだと一応安堵してみたが。  
(コイツがなァ)  
 自分の股間に視線を向ける。  
 今はピクリとも反応していないそれは、如何ともしがたい現実として彼の前に立ちふさがる。  
(いざとなりゃあ、ベクトル操作で海綿体に血を送って射精中枢を上手く刺激すれば簡単なンだが)  
 無意識の興味だけではどうにもならない様で、やはり乗り気がしないから妙に冷めてしまう。  
 どうしたものかともう一度自分の髪をかき混ぜたその時、  
「拘束を解いて欲しいかも」  
 すっかり忘れそうになっていたが、インデックスは拘束されていた。  
 それはここに連れて来る間、彼女達が暴れ出さないようにする為のものだと土御門から聞いていたのだ。  
「ン、ああ拘束なァ」  
 取り合えずそのままやるつもりも無かった一方通行は、インデックスの言葉に従って手足の拘束を外す。  
 目隠しは自分で外したインデックスが、ううーんと大きく背伸びをする。  
 そんな姿を何と無く眺める一方通行の頭の中は、この先の事で一杯だった。  
 だから、何の前触れも予告もなしにインデックスが修道服を脱ぎ始めた時、彼には何が起きたのか良く判らなかった。  
 ただ、あれはそうやって脱がすのか、とそんな無意味な事に感心する。  
 そして我に帰る頃にはインデックスが身に付けているのは下着だけになっていた。  
「おい」  
「するんでしょ? あなたも裸になって欲しいかも」  
 
 申し訳程度の膨らみを覆いかくすにしては立派なレースが目に付くブラを、インデックスは何の戸惑いも無く脱ぎ捨てると一方通行を振り返る。  
 惜しげも無く晒された幼い膨らみ。そこに情欲の自己主張を見つけた一方通行は天を仰ぐしか無かった。  
(腹ァくくるしか無ェか)  
 盛大な溜息と共に未練を断ち切って少女と向きあう事にした一方通行は、そこである事に気が付いておやっと片眉を持ち上げると、  
「雁字搦めにされてた割りには随分と準備万端じゃあねェかよ? もしかしてそう言う趣味でもあンのか、えェおィ?」  
 そう言って無遠慮に指差したのは、唯一まだインデックスが身につけているパンティー。  
 これも立派なレースをあしらったそれは、湿り気を帯びて大事な部分をくっきりと浮かび上がらせていた。  
 しかも、その布地だけで収まらなかったのか太ももの内側までも濡らしている。  
 指摘された本人も気付いていなかった様子で、それを確認すると慌てて背中を向けて膝を抱えて小さくなってしまった。  
「ごちゃごちゃといちいちうるさいんだよ! それより早く脱いで欲しいかも!」  
 白い肌に血が巡ってイヤらしい位に赤く染まった背中を見ながら、俺もこんな風になるのかなと場違いな考えが一瞬頭を過ぎる。  
 そんなインデックスを見下ろして溜息を吐いた一方通行だったが、側に有った椅子を引き寄せるとそれにドカッと腰を下ろした。  
「俺はこのままでいい」  
 その言葉にインデックスが振り返る。  
「え、でも……」  
 困った様なか細い声に、一方通行は軽く肩をすくめると、インデックスの顔を覗き込む様に背中を丸める。  
「それよりよォ、ちと困った事があンだよなァ」  
「え?」  
 聞き返したインデックスに、一方通行は背もたれに寄りかかりなおすと、おもむろにその場でズボンのベルトを緩め、そしてチャックを下ろした。  
 そして無遠慮にその中に手を突っ込みながら、  
「俺のコレが言う事聞かなくってよォ」  
 一方通行がズボンの中からそれを取り出した時、インデックスは何の反応も示さなかった。  
 それが自分の知っているものと何か違っていたからかもしれない。  
 奇妙に白くて長いそれは、先端にだけピンク色に染まっていた。  
「俺はコレでオマエの喉から胃袋まで串刺しにしなくちゃいけねェンけどよォ」  
 一方通行はおもちゃの様にそれをぶらぶらといじりまわして見せる。  
「やっぱ自分には嘘つけねェなァ」  
 そこでじろりと睨みを利かせる。  
 選択肢を向こうに与える――我ながら何と姑息な手に出たのだろう、と内心毒づきながら。  
 ここに来てもまだ煮え切らない思いが一方通行には有った。  
 だが、それに対してこの少女はと言えば、  
「コレを起たせればいいんだね?」  
「ま、オマエにそれが出来るンならな」  
 床にぺたんとお尻を付けて、自分のナニを握り締めたインデックスにぶっきら棒に相槌を打つ。  
「とうまとまた普通に暮らす為にも頑張るんだよ」  
「おォおォ、殊勝なこって。三下の野郎が羨ましいぜ」  
 内心、そんな事を言われると余計に萎えるのだが、そこは彼女のやる気を尊重してあえて黙っておく事にする。  
(いざとなればベクトル操作で――)  
 
 と、気が付くとインデックスが自分のナニに鼻を近付けてスンスンと鼻を鳴らしている。  
「どォした?」  
「臭いがしないんだね」  
「臭いフェチかオマエ?」  
 思わず間抜けな返答をしてしまったと後悔したが、ポカンとした少女の顔を見るとどうでも良くなった。  
 と言うかこんな相手に俺は何か出来るのだろうか、とそんな事が頭をよぎる。  
(やっぱ駄目かもしンねェなこりゃ)  
 いよいよお手上げか――そう感じていたその時だった。  
 インデックスの細い指先が一方通行の子種を宿す膨らみを柔く揉みしだいた。  
「ン?」  
 その感触に始まったのか、と物思いから覚醒しようとした一方通行は、次に走った敏感な部分を走り抜けた鳥肌の立つような感触に思わず声を上げそうになった。  
「ァ、ィぎ」  
 その声をすんでの所で噛み殺し、  
(何だ今のァ……?)  
 その答えを確かめるべく自分の股間を覗き込んだ一方通行が目にしたのは、先ほどとは見違えるほどの逞しさで天を向いたナニ。その竿に口づけをするインデックスの横顔だった。  
 指先が輪を作り強弱を加えながら根元を締めつけると、そのリズムに合わせて勝手に腰が浮く。  
 そこに器用に袋の中身を転がしつつ、舌先が滑る様に竿を先端まで駆け上がると射精とは違うしゃくりが腰を揺らす。  
 ナニの先端。その先の割れ目に透明な蜜が溢れる。  
 するとインデックスは戸惑う事無くその先端をついばんだ。  
 正直爆ぜなかった自分を褒めてやりたい――一方通行は少女に軽くあしらわれた羞恥の焦りよりも、大きく安堵していた。  
 そんな彼にインデックスの割と事務的な響きを持った声が掛かる。  
「薄味だね」  
「そりゃあどォも期待に添えなくて悪かったなァ」  
 何の話かうすうす見当はついたがそこは突っ込まないで軽く返して置く。  
「起たせたんだよ」  
 こちらとしては起たされてしまったと言う事になる。一方通行としては不本意だがこうなってしまっては仕方が無い。  
 と、そこでふとある事が気になる。  
「どんな感じだ?」  
 そう聞かれてキョトンとしていたインデックスは、手の中に有るそれに気が付いてジト目になる。  
「女の子にそう言う事聞くんだねあなた。ちょっと悪趣味かも」  
 それには流石に一方通行もバツが悪かったのか、直ぐに「悪ィな」と謝った。  
 と、ここで話は終わりかと思ったが、  
「とうまより少し細いかも。でも長さはちょっととうまより有るかな」  
 その答えに一方通行は苦虫を噛み潰したような顔になる。  
 取り合えずどっちが悪趣味なんだよとは突っ込まず、  
「あの野郎は「ちょっと」で、俺は「少し」か?」  
「こだわるんだね」  
「ああ、一応これでも男をやってるンでなァ。男はそォ言うつまンねェ事にこだわるもンだ」  
「判るんだよ。とうまもそう言うところがあるから」  
 そう漏らした時のインデックスの瞳の妖艶さは、はたして誰に向けられていたのだろうか。  
 
 それを語る事も無く、話はお終いとばかりにインデックスは口を大きく開けた。  
 その見るからに食うぞと言わんばかりの口に、かつて見せつけられた凄まじい食べっぷりを思い出した一方通行は、コイツ実は意味が判って無いんじゃないかと、ほんの少しだけ背筋を寒くさせる。  
 だが、そんな心配とは裏腹に――いや予想を超えてインデックスの桜の花びらにも似た可憐な唇は、一方通行のナニをその根元まで一気に飲み込んだのだった。  
「「ンゥ」」  
 一方通行とインデックスが、同時に眉間に皺を寄せて呻き声を上げる。  
 ナニを伝わるぬるりとした感触は、唾液ともちょっと違う様にまとわりつく感じがした。  
 時折さわさわと竿に触れるのは舌か、それとももっと別の何かか。  
 そしてゆるゆると蠢動するのはインデックスが少年のナニの形を確かめているのだろうか?  
(あったけェ……)  
 恥ずかしくて口には出せないがそれが一方通行の感想だった。  
 誰もが感じる温もりが、彼には快感に感じられた。それはホッと気を緩めればたちまち逝ってしまいそうになる程。  
 一方通行は軽く腰を引いてその射精感を紛らわせようとした。  
 だがしかし、それを許さないものがここに。  
「ぐゥ?」  
 根元を引っ張られた鈍い痛みに呻いて痛みの元を覗きこめば、一方通行の股の間から『逃げるな』と涙目で訴えるインデックスがいた。  
「ばッ――」  
 馬鹿野郎と罵ろうとした彼の声は、ナニがぐにゃりと締めつけられる感触に押しつぶされた。  
「ンぐ」  
 先ほどまでの優しさが嘘の様に荒々しくナニを揉みし抱く感触に一方通行は容易く翻弄される。  
「がっつくなァ、このッ、クソガ、キィ」  
 上ずった声で途切れ途切れでは、止めて欲しいのかもっととねだっているのか、叫んだ本人にも判らない。  
 溶ける、と形容したくなる様な腰の疼きに、やがて奥からせり上がる様な感触が走るまでそう時間はかからなかった。  
 焦ったのはもちろん一方通行だ。  
(こンなァ――)  
 だが震えは収まるどころか、彼のコントロールを離れて強まる一方。  
 そしてそれはもちろん彼を飲み込んでいるインデックスにも伝わった筈で、少女が何かを待つように瞼を閉じる様がスローモーションの様に見えた。  
 一方通行はこのまま無様に射精するのか?  
 だが彼のちっぽけなプライドがそれを許す筈が無い。  
「っざっけンなァァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」  
 一方通行は無意識にそう叫ぶと最終手段――首筋のチョーカーのダイアルを最大にまで上げた。  
「っう、ぐ」  
 愉悦に咽(むせ)ぶ心を無理やりに噛み殺す。  
 だが間に合わ無い。尿道を駆け上がる異物感に彼の腰が跳ねた。  
 びくびくとインデックスの喉奥で怒張したナニが蠢動する。後はそれに伴って粘ついた白濁が少女の喉を犯すだけ……の筈だった。  
 だが、  
「う゛あ゛?」  
 インデックスが奇妙な、それでいていぶかしんでいるのがハッキリ判る様な、そんな呻き声を上げる。  
 少女が疑問に思うのも無理は無い。かの少年のナニから予想されたモノが一滴たりとも零れていなかったのだ。  
 一方、あっと言う間の射精という不名誉を何とか避けた一方通行は肩で荒い息をしていた。  
 無理やりベクトル操作で精液やら何やらを全部体の中に押し戻す荒技は流石に初めてで、  
(苦しいやら痛ェやらでマジ死ぬぜクソったれェ)  
 そして改めてインデックスの事を考える。  
 
 口の中に何かを隠し持ってるんじゃ無いかと疑いたくなる様な感触だった。  
 いくらベクトルを操作して射精を抑え込んでも、こうしてダメージを負う様では余りにもこちらが不利だと言える。  
 かと言って今の状況で射精しても目的は達せられない様に思う。当然無駄玉も打ちたくは無い。  
(こいつのペースじゃ俺の体が持たねェぞ。ふざけンな! 三下の野郎はこンなのの相手をマジで毎日やってやがンのかァ?)  
 それにしても早くも能力を使ってしまったのが悔しい。  
 だがこのままインデックスに主導権を握られたままでは、遠からず射精してしまう事はもう明らかだ。  
「ォ」  
 急に股間をなぶられた感触に、一気に現実に引き戻されるどころか逝かされそうになって、一方通行は小さく声を上げた。  
 驚いて下を向けば、自分の股間に顔を埋めたインデックスが第2ラウンドに突入していた。  
「ちょ、待っ――」  
 慌てて止めさせようとしたのだが、少女はその言葉を無視するように、今度は竿だけに留まらず、袋まで口に押し込んで転がすと言う前代未聞の荒技を開始した。  
「あ、お」  
 我ながら情けないが翻弄されっぱなし。このままでは誰にも示しが付かないどころか、役立たずの称号(レッテル)まで貼られそうだ。  
(チッ。もォなりふり構っている状況じゃ無ェ)  
 一方通行は心の中でなけなしのプライドごと吐き捨てる。  
「悪ィがちょいと攻守交代だ」  
 そう呟くと、彼の全てを含んでパンパンに膨らんだインデックスの頬を軽く指で突いた。  
 何をされたとかそういう訳でも無くただそれだけ。  
 だが相手は学園第一位の超能力者。彼のその行為は驚くべき効果を生む。  
 指先から入力されたベクトルは、他の神経シナプスを全てカットしてインデックスの脳にダイレクトに快楽だけを送りこんだのだ。  
 その結果は――、  
「ん゛ん゛っ!?」  
 インデックスの瞳が快楽に一瞬焦点を失う。  
 その様子に一方通行は少しだけ心が痛んだが、  
(こっちも遊びじゃねェンだ。悪ィが約束通り鳴かせながらなぶらせてもらうぜ)  
 インデックスが体をひくつかせる度にこっちにも刺激と締めつけが、要は先に少女を無力化してしまえばいい。  
 一方通行は更に二度、三度とインデックスの頬を突く。  
(さっさと堕ちろこのクソガキがああああああああああああああああああああああ!!)  
 射精感をベクトルで抑え込みつつ、頬だけで無く腕や肩にも指を這わせる。  
 するとやがて少女の朱に染まった体が斜めに傾いだ。  
(やっとかクソったれェ)  
 ぐったりと自分の股間に突っ伏したインデックスの頭を眺めて心の中で吐き捨てる。  
「ン?」  
 一方通行はここでおやっと片眉を持ち上げた。  
 もしかして今こそがその時ではないのか?  
 それを確認する為に、両の頬を手で挟んで自分の眼前まで持ち上げた。  
 涎と鼻水をごちゃまぜにして呆けたインデックスの顔を覗き込むと、その失った碧眼に自分の顔が歪んで写り込む。  
 この感じは打ち止めのそれと同じ――快楽に蕩けた時の少女の顔に間違いは無い。  
(いける)  
 一方通行はそう確信すると、すぐさま行動を開始した。  
 
「オラ、休ンでンじゃねェぞ」  
「あ゛う゛ぅ?」  
 小さく呻いたインデックスの唇から泡となった唾液が零れる。  
 正気じゃ無い。それでも一方通行は手を緩める気は無かった。  
 無言で半開きの唇にドロドロになったナニを押し付け、そのままグイッと喉の奥までそれを押し込んだ。  
「ンオ゛オ゛ッ!?」  
 少女の物とは思えない叫び声は、その後続いたガボゴボと言う排水が壊れた様な音にかき消される。  
(悪ィが少しだけ我慢しろ)  
 今日だけで何度詫びた事だろう。  
 それでも一方通行は止める気はさらさら無い。  
 慎重に、だが大胆に抽送を繰り返す。  
 ひと刺しする度に、ぐちょ、ごぽっと音がして、引き抜く度にインデックスの口の端からどろりとしたモノが大量に零れ落ちる。  
「う゛ごぉ、ごぼッ、お゛お゛」  
 先ほどまでの可愛らしい声が嘘の様な叫びを上げて弱弱しく一方通行の膝を叩くインデックス。  
 それも何時しか弱まって、「お゛、ぐご、お゛」と声とも呼べない短い呻きを残して、少女の体はだらんと弛緩していた。  
 支えるのは口腔を貫いた一方通行のナニと、頬を支える両手だけ。  
 意識があるとはとても思えない状況。だが何故か、そんな姿が妙に愛おしく感じた。  
 そしてその感情は同時に、今まで押し殺していたモノを解き放つきっかけとなる。  
「喜べカギ。もォすぐ出そうだァ」  
 聞えているとは思えないが、それでも一方通行はその言葉を口に出した。  
 その響きには嘲りも、侮蔑も、後ろめたさも感じない。ただ純粋にこの状況に没頭しているからこそ出た言葉だった。  
 だから何の反応も期待していなかった――だからまさかその返事が返って来るとは夢にも思わなかった。  
 それは最も深いところまで届いた瞬間だった。  
「ァ?」  
 ひくりと動いた感触を、一方通行は先ほどからの嘔吐反射だと初めは思った。  
 だがそう思った時には、インデックスの弛緩していた喉が、一方通行のナニをギュッと締めつけていた。  
 一方通行の紅い瞳がギュと閉じられる。  
 今度の彼は全てを素直に受け入れた。  
「ゥ」  
 待ちに待った発射は多少の痛みを伴ったが、それを差し引いても巨万の富を築く程、彼に快感をもたらした。  
 最も深い位置。  
 そこから内側から汚す感覚。  
 それは少年の中の無意識の征服欲を満たす。  
 やがて長いとも短いとも取れる射精が終わると、一方通行はホッと短く息を吐いた。  
「これで終わりなら楽なんだがなァ」  
 思わずそうぼやきながら、抱えていた少女の頭を持ち上げた。  
 幸いなのかインデックスの口から精が零れる様な事は無い。  
 その事にあ溜めてホッと息を吐いてから、一方通行は気を失ったインデックスを抱え上げる。  
 
 まじまじと涙と鼻水にまみれた顔を眺めると、先ほどまで感じなかった酷い罪悪感が襲って来た。  
「クソったれ」  
 後何回そう吐き捨てれば良いのか。  
 と、その声に刺激されたのかインデックスが薄眼を開けた。  
「ん……」  
「大丈夫か?」  
「私気を失って……ごほげほっ」  
「無理して喋ンな」  
 一方通行はそう言葉を掛けると、インデックスをそっとベッドに降ろして、その頭に枕を添えてやる。  
 それから簡易キッチンで熱く絞ったタオルを作って手渡した。  
「顔拭け」  
 所が力が入らないのか、インデックスの手は中々それを掴めない。  
「チッ」  
 一方通行はそう舌打ちすると、タオルを広げてインデックスの顔の上にポンと乗せた。  
 その上から掌を押し付けてゴシゴシと乱暴に顔を拭う。  
「痛い。もっと丁寧にやって欲しいかも」  
 ひとしきり拭い終ってタオルを退ければ、一応見られる位に戻ったインデックスが頬を膨らませてこちらを睨んくる。  
「そォ言うのは俺のガラじゃねェンだよ。後であの野郎にでもしてもらえ」  
 そう言って少女の怒りを無視した一方通行は、タオルをテーブルに放り出すと、インデックスの横たわるベッドの側に椅子を引いて来て、背もたれを逆にしてそれに腰かけた。  
「どうだ?」  
 背もたれに顎を乗せてインデックスの横顔を眺めながら聞く。  
「死ぬかと思ったんだよ」  
「そりゃあ悪かったな」  
「でも気持ち良かったかも。とうまには負けるけど」  
 そう返されるとは思っても見なくて一方通行はキョトンとした後、「大したもンだなオマエ」とガラにも無く称賛の言葉を口にした。  
 すると、  
「インデックスだよ」  
「あ?」  
 急に何の話が始まったのかと思えば、  
「私の名前なんだよ」  
 そんな話かと一方通行は半ば呆れながら、「偽名じゃねェか」と返した。  
 それを言うなら自分の一方通行(アクセラレータ)も十分偽名なのだが、そこは話がややこしくなるので黙っておいた。  
「とうまと同じ事を言うんだね」  
 またあの野郎の話かと思うと舌打ちせざるを得ない。  
 苛つく――。  
「それだけ喋れンなら心配ねェなァ」  
 わざと感情を押し殺してそう言うと、一方通行は椅子から立ち上がった。  
 ベッドから体を起こそうとしたインデックスを押し倒し、その上から覆いかぶさる様に鼻先を突き合わせる。  
「こンな茶番さっさと終わらせてやる」  
 今、一方通行を衝き動かそうとするのは訳の判らない苛立ち。  
 こうして今も腕を絡めて来る少女は自分を見ていない。  
 その蕩けた様な笑みは誰に向けられたものなのか。  
(とンだあばずれだなこのガキは)  
 何か重要な事が抜けおちている筈だが、一方通行はもう止まる気も押さえる気も無かった。  
 この少女の中に俺を刻んでやる――その一心が全てを支配する。  
 
 そして一方通行はそのままインデックスと唇を重ねた。  
 インデックスが顔を背けなかったのがまた腹立たしいが、取り合えず唇の柔らかさが素晴らしかったので許してやる。  
 先ほどまで自分のナニをしゃぶっていた事などお構いなしに舌を差し込むと、向こうも待っていましたとばかりに舌を絡めて来た。  
 インデックスの口の中で広げられる、別の生き物の様な2人の舌のダンスは息がぴったりと合って、それもまた一方通行を苛付かせる。  
 とは言え溺れそうになるほど貪り付いては少女ばかりも責められない。  
「ン゛あ!」  
 未練タラタラで自分の口を引き剥がすと、あちらも名残惜しそうに外まで追って来る。  
 その妖しい様に一方通行は股間に血が滾るのを感じて目を細めた。  
 その小さな舌をそっと指でつまむ。  
「あぶっ」  
「何だ随分と物欲しそうだなァ。何時もそォやっておねだりするのかァ?」  
 その質問にインデックスは小さく首を横に振る。  
「じゃあ何か? 俺にして欲しくって誘ってンのか?」  
 底意地が悪い事など百も承知でもう一度聞き返した。  
 するとインデックスは、ふいっと視線を逸らせてしまった。  
 何とも後味の悪い勝利……。  
(ガキか俺はァ。何度遠回りすりゃ気が済むンだ)  
 もう何度目かも判らない後悔の念。  
 正直この場から立ち去りたい。  
 だが、そんな気分とは裏腹に彼の怒張したナニはインデックスを求め、そしてインデックスは一方通行の救いを求めている。  
 やるしかない。  
 一方通行はインデックスの硬くなった胸の頂きにそっと舌を這わした。  
「んっ」  
 鼻にかかった甘い声。  
(まだ拒絶されちゃあいねェみてェだな)  
 その事に少しだけ安堵して、一方通行はやっと目の前の物に意識を集中する。  
 先端を舌先で押しつぶす。  
「ふっ」  
 それは一方通行の知るそれよりも大きく、そして弾力を持って右に左にと転がる。  
 膨らみを口に含んでみる。  
「あうっ」  
 歯を立てると柔らかく歯を押し返して来る。  
 試しにそのまま強く吸ってみた。  
「ぃ、ひぅ」  
 これは唾液が出るばかりで同じだった。  
 ふと眼の端に何かがチラリと映る。  
「ン?」  
「ひあ……取れちゃ……」  
 インデックスのか細い抗議の声など無視して肉を咥えたままで横に首を捩ると、そこにはもう1つの頂きが、忘れるなと言わんばかりに自己主張している。  
(そォ言や2つ有るンだったなァ)  
 そんな事をのんびりと考えながら、一方通行は固くなったしこりを指で挟むとくりっと捻った。  
「あんっ! は、あ、あぁ……」  
 ビクッと跳ねてぐったりと脱力する。  
 試しにもう一度繰り返すと全く同じ反応が帰って来た。  
(面白れェなこりゃ)  
 
 そのリアクションに大いに興味を引かれた一方通行は右に、  
「ひぎっ!」  
 左に、  
「はひっ!」  
 ぐりぐりと指の腹で押しつぶしたり、  
「んん、ん、ん」  
 時にはグイッと引っ張り上げ、  
「あひ! と、取れちゃう!? とれ、にゃふぅぅ……」  
 気が付けば片方の胸を一方通行の唾液でふやけさせ、もう片方の胸を真っ赤に充血させて、ぐったりと四肢を投げたしたインデックスが出来上がっていた。  
(やり過ぎちまった……、が、まいいかァ)  
 一方通行はインデックスの下半身に目をやる。  
 そこは相変わらずパンティーを履いたまま。  
 その上先ほど以上に湿り気を帯びて、脱水前の洗濯物の様にびしょびしょになっていた。  
(気持ち悪くねェのかコイツ?)  
 一方通行はそのご臨終と化したパンティーの紐の部分を湿り気を帯びてやや手こずりつつ解いて行く。  
 そして、今更遠慮などする筈も無く、まるで雑誌の1ページでも捲る気軽さで、パンティーをペロッと捲った。  
 その瞬間にもわっと起ち上る雌の香りと、パンティーにこびり付いた白濁したぬめりに、流石の一方通行も軽く顔をしかめる。  
 そんな彼の目の前に晒されたクレヴァスが息をする様に引くつく。  
 少女らしいつるりとして盛り上がった恥丘とは不釣り合いな位に色づいた淫唇。  
 一方通行がそこに無遠慮に人差し指をさし入れると、それは苦も無く第二関節くらいまで潜り込む。  
「あふ」  
 人差し指を抜いて、その先に絡み付いたそれを親指の腹とで揉んで、その感触を確かめる。  
「どォやら準備万端らしいなァ」  
 その呟きに応じる様に、一方通行のナニが早くしろと脈打った気がして、彼は小さく舌打ちする。  
「踊ったもン勝ち、か……くっだらねェ」  
 今更ながら土御門の、「未練が残らない位たっぷりと可愛がってやるんだにゃー」と言う言葉が思い出された。  
 一方通行はひとしきり髪を掻きまわすと、意を決したようにインデックスの脚の間に体を割りこませた。  
 その手には先ほどインデックスをなぶった凶器――彼の怒張したナニが握られている。  
 一方通行はその先端をインデックスのクレヴァスに擦りつける。  
「ふ、うう、ん……」  
 簡単に脚を開いたインデックスの姿に一方通行は自嘲の笑みを浮かべた。  
 どれもこれも全ては「魔術」とやらのせい。  
 本来なら絶対に有り得ない状況は、彼が望むと望まざるとにかかわらず、これを最後に二度と訪れる事は無い。  
「いいか?」  
「ん」  
 やり取りは短いものながら2人にはそれだけで十分だった。  
 角度を整えたそれが、一方通行の手を添えられてゆっくりとインデックスの体の中にしまいこまれる。  
 インデックスは声を上げずに首をすくめて何かを我慢するようにじっとしている。  
 その侵入が軽い圧迫感を持って押し返された所で、一方通行は体を折り曲げてインデックスに顔を近付けた。  
「入ったぜ」  
「言われなくっても判るから。あなたって本当にデリカシーが無いかも」  
「良く言われる」  
 一方通行はそう言って場違いにくくっと喉を鳴らして笑ってから、  
「ひとつ言っとくぜ」  
 
「ん、今じゃ無きゃ駄目なのかな?」  
「ああ、駄目だ」  
「じゃあ早く。も、我慢が」  
「おおっとォ、勝手に腰を動かすんじゃねェ」  
「だ、から、はや、く」  
 シャツの胸元を掴まれて涙ながらに懇願されると、猿の様に腰を振ってやりたくなるがここは我慢する。  
「ア、ク、セ、ラ、レェ、タだ」  
「あう?」  
「俺の名前だ。その小せェ胸に一生刻ンどけ」  
「は?」  
 キョトンとされたが構わなかった。  
 たまにはこんな啖呵のひとつも切ってみたくなるのは、きっとあのクソったれの上条(ヒーロー)せいだろう。  
 そこから一方通行の独壇場が開始される。  
 インデックスの唇を己の唇で塞ぎ、腰の動きは鋭く一心不乱に突き上げた。  
 上も下もどろどろに溶けあってお互いを貪り合う。  
 時に荒々しく深く、時に優しく浅く抽送を繰り返す。  
「ん゛ん゛ッ!!」  
 ある一点を突き上げるとインデックスの喉の奥から絞り出されるメロディに艶が増した。  
(そこかァ)  
 見つけた弱点は決して逃さないのが勝利の鉄則とばかりに執拗にそこを責め立てると、下腹部の辺りが湿って来るのが判る。  
 瞳だけをぐるりと動かしてみれば、インデックスの綺麗な瞳が涙を湛えて半ば反転している。  
 いわゆるイキっぱなしの状況なのだが、一方通行は責める手を緩めない。  
 それどころか、  
「おら、音を上げンには、まだ、早いぜェ」  
 その言葉と共にグイッと体重を使ってインデックスの身体を引き上げると、正座の様な格好からインデックスを突き上げた。  
 軽いとは言えインデックスの体重が彼女の柔肉を貫く重しになる。  
「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」  
 変形の対面座位。  
 ギュッとしがみ付いて嫌々をする様に髪を振り乱すインデックスに、一方通行はその髪を掴んで上向かせた。  
「嫌なのか?」  
 だがインデックスは首を横に振る。  
「苦しいのか?」  
 それも違うとインデックスは首を振る。  
「じゃあもっと欲しいか?」  
 首は……縦に振られた。  
「そうか……じゃあこのまま逝っちまえ」  
 一方通行がそう呟くと、インデックスは驚いた顔を見せた後、「うん」と小さく、だがちゃんと伝わる様に返事をした。  
 その合図を境に一方通行は最後まで止まらないと心に決めて、腰の動きを再開させた。  
「は、う、う、うん、う、あ、あ、あ、あ」  
 肉を突き刺す感触はとても刺激的だ。  
「は、あ、ああ、い、いう、う、う」  
 ましてや目の前には喜びに咽ぶ少女がいるのだからなおさらだ。  
「出ンぞ」  
「ちょ、だ、い」  
 その答えに満足した一方通行は、インデックスの頭を後ろから掻き抱くと唇を貪った。  
 そしてそのまま深く深く突き上げると、  
「ン゛ごァ」  
 唇が繋がったままくぐもった声を漏らしてインデックスの中に精を放った。  
「あ゛ぶぶ、う゛ぅ」  
 溺れるインデックスの唇を奪う。そしてその一方でドクドクとインデックスの中を彼の精で満たして行く。  
 快感と幸福感が直結する。  
 一方通行はその時、そんな何か言いようの無い満足感を感じて涙を零すのだった。  
 
 

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