「黒子~!!あんたはいつもいつも!」  
常盤台女子寮、その一室ではいつもの様に美琴が黒子に説教をしていた。  
「お姉さま、そうカッカしないでくさいまし…」  
「あんたはいつもそうやってごまかしてばっかり!!今日という今日は許さないから!!」  
事の始まりは数時間前…  
「当麻…」  
「何だよ…」  
「その…私…当麻の事が…す…」  
美琴が当麻に想いを告げようとした、その時…  
「お姉さまぁ!!」  
「きゃ!?」  
テレポートした黒子がいつものテンションで美琴に抱きついた。  
「何か分かんねーが…じゃあなビリビリ」  
「………」  
「お姉さま?」  
美琴はチャンスを逃しへこんだまま寮へと戻った。  
その夜…  
「お姉さま…何が起きたか解りませんが…まぁ…元気になさってくださいですの!」  
「……(カチーン!)」  
美琴の中で堪忍袋の緒が切れた。  
 
「黒子~!!あんたはいつもいつも!」  
「お姉さま、そうカッカしないでくさいまし…」  
「あんたはいつもそうやってごまかしてばっかり!!今日という今日は許さないから!!」  
美琴は『寮則第9条』を破り電撃を溜めた。  
「お姉…さま?はっ…まさか!?」  
美琴は黒子がテレポートしないようにがっちりと黒子に抱きつき、そして…  
「そう、そのまさかよ!その名の通り真っ黒こげになりなさい!!!」  
溜めた電撃を一気に黒子へ放った。  
「ぎゃぁぁぁん!!!」  
放電し終えた美琴は黒子から離れた。  
「どう?…少しは反省し…たぁ!?」  
「あへあへ…お姉さまの…愛の鞭は…大好きですの!!」  
「そう…そんなに好きなら…」  
「お姉さま?へ?」  
美琴は黒子の秘所に手を当てた。  
 
「その欲の元を消してあげるわ?」  
美琴は黒子の秘所に電撃を浴びせた。  
「あぁうう!!それいいですの!!!もっと!もっと!!!あぅぅ!!!」  
黒子は苦しむどころか快感に感じていた…そこへ…  
 
「うるさいぞ!!何事だ!!」  
勢いよく開いた扉と共に寮監が居た。  
「ひっ…!寮監…殿…」  
「御坂…白井に電撃放射とは…まあ…白井にも悪気があるだろうが…」  
「はい…」  
 
「寮則第9条:寮内での能力使用はこれを硬く禁ずる…よもや忘れたわけではないだろうなあ?…御坂」  
「寮監…実は…」  
「なるほど…拠所無い事情と言うやつか…」  
「はい…」  
美琴は恐怖の余り冷や汗を流し、凝固していた。  
 
「だが…」  
寮監は美琴の首をへし折り、どこかへ連れ出した。  
「そんなものをいちいち聞いていたら寮側にならん!」  
「お姉さま!!」  
「しばらくそこで反省していろ…いいな?」  
 
寮監は美琴を寮の外へ放り投げ、寮内へと戻っていった。  
「うぅ…不幸だーーーーーーー!!!!!!!」  
END  
 
 
 
「…と言う事があったの…」  
「ふーん…その寮監もすげぇ力だな…」  
美琴は当麻の住む寮部屋で昨夜の出来事を話した。  
「感心しないでよ…ほんっとに大変だったんだから…」  
美琴は首を手で摩りながら言った。  
「ま、元気ならそれでいいっか」  
しばらく沈黙が続いた。  
「ねぇ…当麻…」  
「ん?」  
「この前の続きなんだけど…」  
「続き?」  
「その…当麻の事が…(今度は大丈夫!誰も邪魔がいないから、伝えられる!!)」  
「俺の事が?」  
「す…す…」  
 
美琴の顔は紅潮し、心拍数も上がっていて喉も渇ききっていた。  
「好き…」  
「うん…は?」  
「当麻のことが好き!!だから…私と付き合って!!」  
美琴は当麻に想いを告げ抱きついた。  
「御坂…」  
当麻は美琴を優しく、そして強く抱きしめた。  
「当麻…ん…」  
美琴はキスをねだるように目を閉じた。  
「…御坂…」  
当麻もそれに答えるように美琴に迫りキスをした。  
 
 
「上や~ん!!暇だから遊びに来たぜよ~?!!…げっ…」  
そこへ土御門が部屋に来た。  
「「!?」」  
「つ、土御門!!てめぇ!!!」  
「お、お邪魔したにゃぁ!!」  
土御門は逃げるように扉を閉めた。  
「「……」」  
二人の空気は一気に気まずくなった。  
「なあ、御坂」  
「なによ…」  
「こういうときなんて言うか分かるよな?」  
「うん…」  
「「不幸だーーーーーーー!!!!!!」」  
END  
 
 
 

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