「はぁ〜…」  
美琴は今、あることに悩まされている。  
「…(なんであいつの事ばっかり意識してるんだろう?)」  
美琴はある少年に思い詰めていた…そこへ…  
「不幸だ…セールが無くなっているとは…」  
右手のせい(?)で年中無休不幸の少年こと上条当麻が近くを通りかかった。  
「…(噂をすれば…)」  
美琴は当麻に近寄った。  
「ねえちょっと…!待ってって!」  
「……」  
しかしスルーされた。  
「待ってって言ってんだろ!無視すんなやこらー!!!」  
「ごふっ!?」」  
美琴は振り向いた当麻の腹にダイビング頭突きをお見舞いした。  
「いっつ…誰だよ…て、ビリビリ」  
美琴は当麻の上で顔を真っ赤に紅潮させていた。  
「顔赤いぞ?熱でもあんのか?」  
「おねがい…ちょっと私に付き合って?」  
「あ、ああ…良いけど?」  
特に断る理由も無いため当麻は美琴に付き合うことにした。  
 
「ねぇ、背中…大丈夫?」  
「いえいえ、上条さんはこれしきの事くらい慣れてますから」  
「そう…なら良いけど…」  
二人は並んで路地を歩いた。  
「ねぇちょっと…」  
「ん〜?」  
「あんたの事、『とうま』って呼んでいいよね?」  
「ああ、別に良いけど?」  
「じゃあ、私の事も美琴って呼んで?」  
「み、美琴?」  
「うん、そんな感じ!」  
当麻は普段と違う美琴を見て焦っていた。  
「当麻…!ちょっと耳貸して…!」  
「は?」  
『キス、して?お願い!』  
「え?こんな所でか?」  
美琴は頬を赤らめコクンと頷き目を閉じた。  
「分かったよ…ん…」  
当麻は美琴にキスをした。  
「ねぇ…続きは?」  
「はい?ここでですか?」  
「ち、違うわよ!!ほ、ほ…」  
「ほ?」  
「ホテルで…」  
「分かった、んじゃ行くか!」  
二人はホテルへと向かった。  
(続く)  
 
 

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