「うだー暇だ暇です暇なんですよー」
上条当麻は暇だった。ゲーセンなどに行こうにも某シスターにより上条家の家計は火の車。当然娯楽に使う金などなく、かといって金を使わず、例えば土御門や青ピの所に行くのにもなんだか魅力を感じなかった。
そんなわけで彼は絶賛ふて寝中だった。それも床で。理由は明快。一純情少年にとって、彼のベッドはとてもじゃないが安眠できる空間で無くなってしまったのだった。ちなみに禁書目録は召集令が出て英国に行っていた。それが彼の退屈さに拍車をかけないはずがない。
(くそーインデックスの奴、いないならいないで困らせやがってあー暇だ。)
そんな彼だから玄関のチャイムが福音に聞こえてしまうのも仕方ない。
「おー!上条さんのこの手持ち無沙汰を癒してくれるのは一体誰ですかー?」
今なら宅配便の兄ちゃんとも小1時間語り合えるぜーと意気込んで扉を開けるそこには
「なんだビリビリか」
「何よう。文句でもあるっての!?」