幸せでないこと、すなわち不幸。
そんな不幸が服を着てあるいているような、普通の(?)少年上条当麻。
彼は今とても悩んでいた。
事の発端は数日前。
クラスメートの姫神秋沙に告白をされたことだった。
自分自身の気持ちをはっきりさせるため、応えるのに時間を貰った上条だが数日程度ですっきりする問題ならもうとっくに解決しているだろう。
「うーむ…うぅーむ…」
校舎際でうろうろ。
「む、むぅ…うー…」
唸りながらうろうろ。
はっきり言ってマジ邪魔である。
くるり、と方向を変えしばらく歩いたところで、
「…んー…んぶふぅあッ!?」
水をかぶった。
ちょうどバケツ一杯分程度の。
「…不幸だー…」
呟いて降ってきた方を見ると、
「…………」
何で貴様がそこにいる、という何と言うかズレた視線で見下すバケツを構えた吹寄制理と目が合った。
「…あー…」
なるほど、
(…誰もいないと思ってぶちまけたら)
「俺がいくしゅん」
言葉の途中でくしゃみが。「大丈夫なの?」
「おーぅ」
(寒ぃ…風邪ひかねーうちに帰るか…)
バツの悪そうな表情で、水を滴らせながら歩く上条を見送った吹寄さんでした。
翌日、金曜日。
「おぉ…37.9という何とも微妙な体温…」
上条は風邪を引いていた。
「多分昨日のアレが原因なんだろうけど…」
休んだら気にされそうなのでとりあえず学校には行くことにした。
インデックスは早々に担任の月詠小萌先生のところへ行くように言ってある。
「金ねーし保険証もねーしなぁ」
風邪でも引かれたら大変だ、主に経済的に。
「制服〜」
もそもそと制服に着替えると、いつもより二割減のテンションで寮を出た。
「ぅうおー…あ、頭がァ…!?」
登校途中も相当頭痛で悩まされた。
学校にたどり着くとそのままダウン。
ずっと突っ伏して寝て過ごそうと腕の位置を調節する。
「にゃー、どうしたカミやん」
うとうとし始めたら土御門に覚醒させられた。
「…風邪……」
まるでゾンビである。
「昨日は雨降ってなかったぜい? どうやったら風邪引けるんだにゃー」
こめかみに指を当て、思い出すように言う土御門。
「いろいろあったんだよ…青髪ピアスに俺には構うなって言っといてく」
そう言ってるそばから、
「おー! カミやん元気あらへんやん!」
出現。
土御門が噂をすれば影だぜい、とか言ってるが頭がガンガンと痛み聞き取れなかった。
「…ウボァ…」
まるでどこかの皇帝のような呻きを上げて突っ伏しなおす上条。
「あり?」
その様子を不思議そうに眺める青髪ピアス。
とりあえず土御門が事情を説明し始めた。
すぅっと上条の意識が失せ、次に気がついたときにはもう放課後になっていたとか。
悪化した。
それが上条の現状に対する的確な表現だろう。
何とか来るには来たがずっと寝っぱなしで、寮にいるのとなんら変わらなかったような気もする。
(…あー…今日は真っ直ぐ帰って寝よう…)
ゆらり、とまるで幽霊かなにかのように立ち上がると鞄を掴み周囲を見回す。
(…誰もいねー?)
あるのは机と椅子と誰か一人分の鞄だけ。
(ま、いっか…)
大して気に止めるでもなく教室の扉を開けようとしたら、
「あ、上条当麻」
先を越された。
長い黒髪の前髪を耳にかけるように分けた少女。
吹寄制理という。
どうやらなにか居残って作業していたようだ。
「あー…吹寄」
どいてくれ、と言おうとしたが舌が思うように動かない。
「貴様、大丈夫なの?」
そんな上条の状況を知ってか知らずか、社交辞令的な質問をする吹寄。
「ぉー…だいじょぶだ」
ヘロヘロのふらふら。
おもいっきり大丈夫じゃない。
「はぁ…ほら、どいてあげるから早く帰りなさい! そしてさっさと寝る!」
いいわね、と念をおしつつ上条の背中を押した。
(全く。何であんな状態で学校に来たのかしら…)
あっちへふらふら、こっちへふらふらしながら廊下を進む上条。
(…昨日のアレが原因よね…多分…)
額に手を当て心の中で溜息を吐く。
どっちみち気にされているのだから上条の努力は無駄だったことになる。
(…上条当麻の寮は…かなり前に『事故』があったところだから…)
思い出しながら身支度を整え、少し普通の生徒より重い鞄を掴む。
(…とりあえず風邪にはネギね…後はビタミンCかしら…)
掴みつつも風邪に関する記憶を引き出していく。
(…ビタミンCは水溶性だから、清涼飲料水か鍋あたりが妥当よね…)
どこから取り出したのか、妙に可愛いらしい手帳に思い付く限りの材料を書き込んでいく。
(…もし鍋がダメならお粥か…お米くらいあるわよね…)
不安になったのでお米と梅干しを追加。
(…こんなもの、かしらね…)
そんなことをしているうちにすっかり、『上条当麻へ押しかけ看病作戦』が完成していたとかいないとか。
翌日、土曜日。午前8時30分。
完全にやばい状況である。
もはや朝食を作り、半分が優しさで出来ているバフ〇リンを飲む余裕すらない。
(…頭痛は多少引いたけど…熱で頭がぼーっとする…)
朦朧とする意識の中で、上条当麻は呟いた。
「……ふこうだー…」
上条の寝込む寮の前。
大きめのスポーツバッグをかたにかけた吹寄制理が、何故か仁王立ちで立っていた。
(…ここまで準備して思うことじゃないと思うけど…)
若干眉根を寄せ、
「…迷惑、じゃないわよね…」
今更ながらに思い至ったらしい。
ぶっちゃけ恥ずかしさもあるのだろう。
とりあえずスポーツバッグからあぶれた根深葱を右手に持っている。
(………はぁ…ともかく行くだけ行ってみるしかないわね…)
意を決した吹寄はスポーツバッグを担ぎなおすと寮の階段をゆっくりと昇り始めた。
(…あった。ここね…)
割と迷いなくたどり着くことが出来た。
インターホンを探そうとしたが面倒臭くなり、
(…こんなもの叩いて呼び出せばいい!)
そう勝手に納得した吹寄は葱を持っていない方の手を構え、
「上条当麻! いるんでしょ!?」
扉に拳を叩き付けながら大声で叫んだ。
何も出来ず、ぐったりしている上条。
そんな状態の上条めがけ、
「上条当麻! いるんでしょ!?」
容赦なく降り注ぐ声とノック。
というかもはや打撃だ。
(…あ? この声は…)
聞いたことがある。
(…え〜…誰だっけ?)
止まりかけた思考を必死で巡らせる。
「………? ちょっと、いないの!?」
打撃が殴打に変わる。扉が突き破られそうだ。
(…あ〜…とりあえず対応だけでもしねーと…)
思考の流れは一点に集中し、朦朧とする意識を何とかはっきりさせ、そして弛緩した四肢に力を込め、立ち上がる。
(うーぅーおー…玄関が遠いー…)
ずるっ、ずるっ、と足を引きずりながらの移動。結構体力を使う。
玄関に辿り着きドアノブに手をかける。
扉を開けて、その先にいたのはやけにぶっとい葱を持った吹寄制理だった。
この瞬間、上条は自身の尻に言いようもない危機を感じたのは秘密である。
応対に出た上条は今にも倒れそうな状態に見えた。
(…う…)
若干の罪悪感。
が、すぐに当初の目的を思い出し、
「…あがるわ」
結構強引に上条の部屋に上がったのだった。
上条の自室は、吹寄の想像していたよりも綺麗に整頓されていた。
しかし元が生真面目なほうなのでその微妙に『片付いていない』箇所が物凄く気になったり。
(…ともかく…)
わざわざ上条の自室まで来た経緯を話しておかないと何の為に自腹を切ってまでいろいろなものを集めた意味が無くなってしまう。
「…あー」
言葉にしようとして呻く。
(…なんて説明しようかしら…)
はっきり言って責任を感じてのことなのだが。
(…ともかく上条当麻をベッドに寝かせて、話はそれからね…)
頭を振って考えをまとめ、
「いいから私のいうことに従いなさい! いいわね!?」
また強引にその場を収めてしまった。
(…38.9…結構高いわね…)
体温計をケースに戻しながら思う。
(…無理にでも何か食べさせた方がいいかしら…)
そしてガサゴソとスポーツバッグを漁る。
取り出したのはすぐに食べられるように作られたレトルトのお粥。
(…ひとまずこれを食べさせて、薬を飲ませる!)
お椀を洗い、軽く水分を拭き取ってからお粥を注ぎ、レンジに投入。
(…上条は…)
とりあえずベッドに押し倒し布団をかけた。
額に濡れたタオルも置いてある。
「…………こほっ」
時折小さい咳をしているが、
(…問題無し、と…)
間もなくレンジが小気味良い音を上げ、温め終わった事を告げた。
取出し口を開け無作為に手を伸ばした吹寄は、
「…ぁ、っ…!」
無茶苦茶熱くなっていたお椀に触れた瞬間、思わず小さな悲鳴を上げてしまった。
(…ついてない…)
心の中で愚痴を吐きながら触れた指を水に浸ける。
(…ちょっと反応が遅かったわね…)
見ると、吹寄の綺麗な指に小さな水ぶくれが出来ていた。
もう一度心の中でため息を吐くと、
「上条、これだけでもいいから食べなさい」
やけにプリチーなミトンをスポーツバッグから取り出し、お椀を掴む。
そして出来るだけ優しい声で、お粥をテーブルの上に置きながら言った。
(…吹寄…なんで俺の世話なんてしてんだろ…)
ぼんやりした思考で答えを導き出そうとするが、当然不可能である。
(…ま、いっか…お礼のついでに聞けば…)
額に置かれた濡れタオルが結構温くなっていた。
ふと横を見る。
「上条、これだけでもいいから食べなさい」
テーブルにお椀を置きながら話し掛ける吹寄と目が合った。
彼女のイメージから微妙にズレた可愛らしいデザインのエプロンとミトンを付けていて、新妻に見えなくもない。
「…ぁー…」
濡れタオルを水を張った洗面器に戻す上条。
起き上がるが自身で体を支えることが出来ずまた倒れてしまう。
「全く、しょうがないわね!」
その様子を眺めていた吹寄がイライラしながらテーブルをベッドの端まで持って行き上条をベッドの背に寄り掛からせると、
「…ふー、ふー…ほら、あ〜んしなさいあ〜ん」
丁寧にお粥を冷ましながられんげを突き出してきたのだ。
頬を染めて、無茶苦茶恥ずかしそうに。
「…ふー、ふー…ほら、あ〜んしなさいあ〜ん」
れんげを突き出す。
お椀であの熱さだったのだからお粥はかなり熱いだろう、
という判断からしっかり冷ましてやる。
(…ぅ…恥ずかしい…)
吹寄サンの心境はこんな感じ。
(…こんな恋人じみた真似を…)
心の中でため息をまたひとつ。
(…まぁ、いいわ。『上条』だし…)
梅干しの赤い果肉をれんげでちぎりご飯と混ぜながら差し出す。
「……んむ…」
上条はそれを口に含むと静かに咀嚼し、嚥下した。
(…いつも思うけど何で上条の周りには女性が多いのかしら…)
常々思っていた疑問。
眉根を寄せながら上条を見遣るがぶっちゃけ睨んでるようにしか見えません。
(…こんな不真面目な男のどこがいいの…?)
瞬間、大覇星祭の時の記憶がフラッシュバックのように蘇った。
吹寄を本気で心配する上条の表情。
(…う…)
頬に血が集まるのを感じる。
(…アレか…?)
まぁ、はっきり言ってそれだけでは無いが。
実はあの表情が物凄く気になっていたりする。
(…何でこんなに気にかかるのかしら…別に好きでも嫌いでもなかったはずなのに…)
上条が何かを仕出かさないか心配でしょうがない。
(…それに…上条が他の女の人と一緒にいるとカルシウムが足りなくなる気がする…)
要するにイライラすると。
(…ん…? それって、つまり…)
考え、そして答えに至り硬直する。
(…いや、それは絶対無い! 断言できる! それだけはホント絶対無い!)
嫉妬なんて絶対にしていない。
(…ぁ、ぅ…)
さらに血が頬に集まる。
気付いてしまった。
(…はぁ……)
れんげを差し出す手の動きと表情はそのままに、心中で盛大なため息を吐く。
(…好き、ね…)
上条相手に恋愛感情なんて抱くと思わなかった。
それは本当。
不真面目なところばかり目についたのも、
(…それだけ見てた、ってことか…)
頻繁に注意してたのも一緒にいようとしていたからかもしれない。
なんだかなぁ、と思う。
(…気付かなかっただろうな…)
わざわざ押しかけてまで看病なんかしなければ。
(…ずっと変わらないクラスメート…)
…だったかもしれない。
でも、それでいいのか。
(……私も女の子、だからね…)
好きな人と一緒に痛いと思う。
だからやっぱり嫌。
嫌、かもしれない。
(…あぁ! 何かもうグチャグチャしてきた!)
とりあえずこんがらがった思考を脇に退ける。
(…ともかく、もう少し落ち着いて考える必要があるわね…)
そう結論をつけるとお粥がなくなるまで上条に食べさた。
「…悪ぃ、吹寄」
上条は一言、小さく呟く。
「………いいわよ、別に…」
弱々しい苦笑。
心配が普段より二割ほど増したが、テキパキと食器を片付けていく。
「…はい、これ」
そして薬を飲ませてから寝かし付けた。
(…ん…ぅ…?)
眉をしかめながらうっすらと目を開ける上条。
栄養を摂って、薬を飲んで一眠りしたら結構体調が回復したようだ。
それにしても、と上条はちょっとだけ首を傾げた。
なんだか嬉し恥ずかし赤面イベントに巻き込まれていた気がする。
(…なわけねーよな…)
吹寄制理がわざわざ看病をしに押しかけて来て『あーん』までしてくれた、なんてあまりにも馬鹿馬鹿しい妄想を頭から追い出そうとして、
(…だってほら、吹寄だってい)
ねーし、と続けようとして思考が止まった。
上条の目に留まったのは一人の少女の姿だ。
腕を枕にしてすやすやと気持ち良さそうに眠っていた。
(…激しい既視感を感じるのは何故?)
上条の位置からでは微妙にしか顔が判断出来ないが、どうやら額のところで髪を分けているようだ。
(……………)
きっかり五秒間悩み、そして結論を弾き出した。
(…これは…)
間違いなく、
「吹寄、だよなぁ…」
とりあえずあれは夢ではなかったようだ。
目の前の吹寄はやけにぐっすり眠っている。
学校では絶対に見せない姿だ。物凄く新鮮な感じを受ける。
と、吹寄が顔の向きを変えた。上条の方へ顔を向ける形で。
(…ぅわ…っ…)
一瞬心奪われた。
震えるまつげ。
やわらかそうな頬。
小さく動く鮮やかな唇。
普段のキリッとした表情からは想像できないようなあどけない寝顔。
どれも上条の見たことがないものばかりだ。
「……それにしても…」
しばし寝顔を見つめ、
「…いつもは綺麗、って感じなのに…寝顔は可愛いんだな…」
小さな笑みを浮かべながら言った。
(…ん…?)
何か耳まで赤くなった気がする。
寝てる振りをしているように見えなくもない。
(…気のせいだよな…)
ともかく、このままいてもヒマなのでテレビでも見ることにした。
「…ぁぅ……?」
顔の向きを変えたと同時にまどろみから目覚める。
(…ん…? …私…寝て、たの…?)
イマイチ意識がはっきりしない。寝起きだから仕方ないことかもしれないが。
状況を確認しようと目を開けようとした瞬間、
「…それにしても…いつもは綺麗、って感じなのに…寝顔は可愛いんだな…」
煙が出てるんじゃないかと思うほど顔に熱が集まってしまった。
開きかけた目を閉じて寝たふりを始めた。
自分の気持ち(?)を認識した矢先にこれは不意打ちである。
(…こ…っ、こんな状態で会話したら何言い出すかわからないわ!)
とのことだ。
どうやら上条の意識は吹寄から離れたらしく、今はテレビを眺めている。
寝返りを拍つように顔の向きを変える吹寄。
視線の先にはテレビ。
映っているのはかなり前にやっていたアニメだ。
何故わかるのかはわからないが。
画面の中では黒髪と金髪の男同士が激しく剣を打ち合っている。
『ぅおぉぉおぁぁ!!』
場面が替わり、今度はオレンジ色の制服を着た少女と、セーラー服を着た黒い少女が戦っていた。
『はぁっ!!』
『……命…私、今ならわかる気がするの…』
黒い少女が遠心力を使って剣を振る。
『…ぃぃッ!!』
ぎゃりぃ、という激しい激突音が響く。
『…ホントの好きって何なのか…自分の思いは本物だって信じること。疑ったらダメ……好きなら好きって…あなたが好きだって、そう言わなきゃ伝わらない…』
オレンジ色の制服の少女が剣を防ぎながら心の中で呟く。
(…本当の好き、か…確かに想ってるだけじゃダメよね…)
吹寄はぼんやりとテレビを眺めながら考えた。
『ッ!!』
ききぃん!
オレンジ色の制服の少女の視線が金髪の少年のほうへ向く。
『…ぁ…ッ!!』
『…恐くて嬉しくて…私の中に芽生えた不思議な気持ち…』
(…恐くて嬉しい…)
小さく反芻する。
『…温かくて掛け替えのない私の中のたった一つの…、でもみんなにあげられる思い…』
ああ、やっぱり、と吹寄は思う。
(………私は上条が好きなんだ…)
いつからかは判然としないが、好意を持っているのは確かだろう。
不意打ちで上条に可愛いと言われ、内心かなり動揺していたのでアニメの台詞に素直に反応してしまったのかも知れない。
(…上条は私のことをどう思ってるのかしら…)
ふと思う。
(…いつもいつも口煩く注意したり、殴ったりバッグ投げ付けたり…)
印象的には最悪だ。
(………少しは改善しよう…)
そう心に誓う。
(…でも上条だって悪いわよ…)
ちょっとだけ自己弁護。
アニメはクライマックスに差し掛かり、挿入歌が流れ始めていた。
吹寄はベッドの上で身じろぎをする。
(…可愛いとか言われて顔赤くなったと思われたら癪だし…)
要するに『今起きました』のポーズだ。
「…ん…ふぁ…」
猫がそうするように目を擦りながら起き上がる。
久しぶりにゆっくりとテレビを見る時間が取れた。
(…意外とハードな日常送ってるからなぁ…)
内心苦笑混じりで思う。
大覇星祭そっちのけで学園都市中をマラソンしたり、外国まで出向いて戦艦の壁に拳一つで突貫していったり…、
(…ともかく、見よ…)
思い出したら急に悲しくなってきた。
(…再生〜…)