一方通行が朝ソファーで目が覚めると側に真っ黒な塊が落ちていた。  
「……何だっけかこれァ……」  
爪先で突くとビクッと震えてそれからもぞもぞ動く。  
ウーウーと唸る姿を見て思い出した。  
「あァ、寝落ちしちまったのか……」  
そういいながら塊から電池切れしたバイブを引き抜いく。  
それをポイと放り投げて今度は排水溝の様な猿ぐつわを外した。  
「おい、生きてたら返事しろ」  
「ミサカが死ぬ時は第一位を殺してからって言わなかったっけ?」  
番外個体は思ったより元気そうだ。  
しかしそれは口だけだった様で一晩拘束しっ放しだった手足は拘束を外しても全く動く気配が無い。  
ベクトル操作でうっ血は治して食事は口移しで残りはケツから流し込んで新しいバイブで前と後ろを塞いでやる。  
「こ、このクソったれ第一位っ! こ、ひっ!? 出られたりゃネットワークにれんぶひゃ! な、なぎゃひんあひゃ、くはぁっ!」  
「俺は出掛けっからせいぜい1人で楽しめ」  
「死ぬシヌしぬううううううううううううううううううう――――」  
それから黄泉川のアパートに向かうとそこには芳川桔梗が1人でいた。  
打ち止めの事を聞くとニヤリと笑われて遠まわしにも判りやすい誘い文句(イヤミ)を言われたのでリビングで押し倒した。  
「どうしたの今日の君? まるで初めての時みたいね」  
「あァ、だから多少乱暴に扱うけど勘弁してくれよなァ」  
適当にひん剥いて適当にブチ込んで、途中でのどが渇いたからキッチンに移動してそこでもブチ込む。  
「あはぎゃは! 何だよおィ、何なンですかその必死な腰の振りっぷりはァ?」  
「ん……い、いいじゃないどうだって……」  
「ンあ? 誰にモノ言ってンのか判ってンのかお前ェ……」  
後ろから髪を掴んで引き上げながら、  
「……腐れマ○コになンかに突っ込ンでヘドロでも付いたらどォすンだこのクソったれ」  
そのまま風呂場に引き摺って行ってシャワーとたわしで入念に洗ってから改めてブチ込んでやった。  
ぐったりした芳川を風呂場に放置してリビングで休んでいると黄泉川愛穂が帰って来た。  
打ち止めの事を芳川に聞き忘れたのを思い出して聞いてみたら何故か抱き締められた。  
「……こっちは疲れてンだからじゃれつくンじゃねェあばずれが……」  
「うん、あばずれだからお前にこんな事も出来ちゃうじゃん」  
全く話がかみ合わないまま押し倒されて唇を奪われた。  
唾液を飲まされ、母乳を飲まされ、愛液を飲まされて腹がガボガボになる。  
「じゃあ一方通行、今度はこっちが飲む番じゃん」  
馬鹿黄泉川が咥えたので取り合えず小便を飲ませてやった。  
「嬉しそうに飲むンじゃねェよこのクソ豚が」  
何を言っても嬉しそうにしやがると辟易しながら一発抜かれ、  
(面倒くせェがコイツを黙らせるには全穴制覇するしかねぇか)  
お陰で鼻耳マ○コクソ穴の計六発発射する事になった。  
ぜえはあと荒い息を吐いて黄泉川の寝室を出て一息シャワーを浴び、ついでに芳川を回収して黄泉川と同じ場所にブチ込んで一息付いていたら打ち止めが帰って来た。  
「あなたが帰って来てる!? ってミサカはミサカはサプライズにビックリ仰天してみたり!?」  
「あァ? いちゃ悪いのか」  
 
「そ、そんな事無いんだよ!! ってミサカはミサカはあなたの機嫌を伺ってみたり……」  
「チッ」  
相変わらずの打ち止めに内心安堵しつつも気が疲れない様にきわめてつっけんどんに対応する。  
とそんな打ち止めのお腹がきゅるると鳴って、  
「あはははは、そう言えばもうお昼だね! ってミサカはミサカは誤魔化してみたり。  
そう言えば芳川と黄泉川の姿が見えないけど知らない? ってミサカはミサカはお昼の用意を心配してみる」  
仕方が無いので外へ出た。  
適当にファミレスに行き適当に頼む。  
「今度は一緒にいただきますが出来るね! ってミサカはミサカは念願かなって喜びを露わにしてみる!」  
そんな打ち止めに涙がでそうになるが何とか持ちこたえた。  
食事が終わって黄泉川の携帯に電話を入れると2人共復活しているらしい。  
正直あの場に戻る気は無いので打ち止めを玄関先まで送ってそこで別れた。  
去り際に抱きつかれて頬を唇かかすめた時爆発しそうになったが我慢する。  
「そう言えば番外個体知らない? ってミサカはミサカはネットワークにも姿を見せない個体に上位個体として心配してみたり」  
「あァ、見かけたら帰る様に言っとくわ」  
打ち止めの顔を見に行ってそのままゆっくりするつもりが半日空いてしまった。  
「さァて後半日どォやって暇ァ潰そうか……」  
缶コーヒーを飲みながら考えていると目の前を見知った女が通りかかった。  
なので空き缶をそいつ目掛けて投げつけた――だが当たる直前で空き缶はふっと姿を消す。  
「誰かしら? 私にこんな事する人は」  
その女の死角から潜り込んで顔面にパンチを決めて地べたを這いずらせて、  
「何格好つけてンでンだこの豚」  
「ア、一方通行!?」  
結標淡希の引き攣った顔に蹴りを見舞って昏倒させてからそのまま側の茂みに連れ込む。  
曲がった鼻を無理やり直し、痛みで目覚めた所をもう一発殴ってやると、  
「あが!? な、なんれ貴らは私に暴力ばかり……」  
「憶えが悪ィなお前は……、豚がニンゲン様の言葉喋ってンじゃねェよ」  
結標をズタボロのボロ雑巾に変えてから申し訳程度の下着を剥ぎ取る。  
「濡れンじゃねェか豚」  
「!?」  
いつも通り最後は軍用ライトを太いほうから突っ込んでフィニッシュ。  
嬉しそうに事切れた結標に救急車を呼んでその場を立ち去った。  
気が付けばもう夕暮だ。  
いつものアジトに帰る。  
ドアを開けると玄関先に死体が転がっていた――と思ったら番外個体だ。  
ここまで来て事切れたのだろう。だらりと口から零れた舌が痛々しい。  
「学習しねェなァお前は」  
今付けているバイブは玄関に近付けば近付く程驚異の振動と膨張と変形をする暗部謹製の品だった。  
一方通行は番外個体を拾い上げて部屋に戻る。  
この後は番外個体を風呂に入れ、寝るまでたっぷりと調教する。  
いつか彼女が外に出ても自分の不利になる様な行動が出来なくなるその日まで。  
 
 
おわり。  

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