「勝負よ!」  
「望む所です」  
ここは上条当麻の住む男子寮。  
その一室に学園都市に7人しかいない超能力者(レベル5)の御坂美琴と、世界に20人といないと言われる聖人の神裂火織が睨み合っていた。  
原因は上条。  
「どっちがコイツに相応しいか……」  
「上条当麻の伴侶として……」  
まあどっちが嫁に相応しいかとそういう事なのである。  
「本妻を差し置いてなにをごちゃごちゃとむぐむぐむぐ!?」  
「(イ、インデックス!! これ以上話をややこしくするな!!)」  
かくして科学代表と魔術代表による上条当麻争奪戦が開始された。  
まず、  
「女らしさ」  
「基本ですね」  
ここは日本人らしくと茶道、華道と2人は火花を散らす。  
「お茶とお菓子おかわりなんだよ!」  
「や、止めなさいインデックス!」  
続いては、  
「料理ですか」  
「ふ、任せなさいってもんよ」  
神裂は和を中心に自家製の食材もふんだんに、美琴はスーパーの特売からとは思えない多国籍料理で対抗する。  
「むぐむぐ、おいしいねとうま!! いっそ2人を妾にすればいいかも!!」  
「……それお前が楽したいだけだろ?」  
そして次は、  
「炊事と来たら掃除洗濯」  
「ま、流れとしては悪くありません」  
2人の力を結集すれば、あれよあれよと上条の部屋は新品同然に変わって行く。  
「こらこら、短髪もかおりも勝手に私物を持ち込まないで欲しいかも」  
「お前は自分の私物を何とかしようぜ」  
そしてついに、  
「どうしたのかな2人共?」  
「あ……」  
「う……」  
何故か余裕のインデックスの声に美琴も神裂も下を向いて言葉も出ない。  
と言うのも、  
「こ、こらインデックス!! 俺をベッドに縛り付けて……お、怒らないからすぐに外して下さいお願いします……」  
手足をベッドの四方に拘束された上条がジタバタともがく中、  
「さあ、最後は一番大切な相性なんだよ! 特別に今回だけはとうまの事貸してあげるから頑張って2人共」  
「こ、こらああああああああああムごぐむっ!?」  
上条が絶叫を上げるとガムテープが口にぺたりと貼られ、  
「とうまは静かにして欲しいかも」  
 
そしてくるりと2人に振り返って、  
「さあどっちから?」  
すると、  
「あ、お先に……」  
「い、いえ……貴女の方こそ」  
「いえいえいえいえ!? ここは年長者である貴女がお手本を見せて下さい」  
「はあっ!? 年長者は関係無いだろこのド素人が!!」  
「何よ!!」  
「表へ出ろ!!」  
すると、  
「はぁ……」  
「「!?」」  
その大きな溜息に驚いて振り返ると、  
「じゃあ私がお手本を見せてあげるんだよ」  
「「え?」」  
そう言うとインデックスはおもむろにベッドの上、上条の脚の間にぺたんと座り、  
「まず脱がす」  
「「い!!」」  
「む゛ーっ!? む゛ーっ!!」  
「そして優しく握る」  
「「あ!!」」  
「む゛っ!? む゛っ、む゛っ」  
「扱きながら舐める」  
「うそ!?」  
「インデックス……」  
「ん゛っ、ん゛っ、」  
「十分に硬くなったら咥える」  
「そ、そんなに深く……」  
「だ、大丈夫なのですかインデックス?」  
「…………」  
「ああおうおあう(頭を動かす)」  
「そんな激しい」  
「ああ……」  
「「ん゛ん゛っ!!」」  
「「!!」」  
ごくっごくっとインデックスが何かを飲み込むのを2人は呆然と見詰めた。  
やがて少女の喉から肉棒が引き抜かれ、最後は尿道に残った分も唇をすぼめて綺麗に吸い取ると、  
「ぷはっ、けふっ、ふぅ……。こうするんだよ、判った?」  
「「御見それしました。一から弟子にしてください」」  
(不幸だ……)  
 
 
 
おわれ  
 
 

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