「んっぶっ!あっ……!んっんじゅっ……!」  
薄暗く冷房の効いたカラオケボックス内にはくぐもった声が響いていた。  
モニターの音量は消されており他の音は聞こえない中、ズボンを下ろしソファーに  
ふんぞりかえるよう上条当麻が座っている。  
上条は不満そうに足元を見下ろして、横柄に言葉を投げかけた。  
「もうちょっとやる気だしてくださいよー。そんなんじゃいつまで経ってもイケませんよ?」  
見下ろした先には床に膝をつけ上条の股間へと顔を寄せている御坂美琴がいた。  
「……けほっ、そんな事言われたって……!」  
美琴がこのような行為をするのは初めてだ。それどころか男のモノを見たのも今日初めてだ。  
なのに上条のそそり立つ肉へと奉仕を強要されていた。  
美琴のファーストキスは使い込まれた浅黒い肉塊だった。  
「オマエが勝負に負けたらなんでもするって言ったからじゃねえか。性欲処理ぐらいやってくれよ」  
そう言って美琴の頭に手を乗せると股間へと押し付ける。  
 
「や、やめっ……んぐぅっ……!んおぉぉっ……!」  
美琴の手が上条の足をおさえ引き離そうとするが無駄だった。  
亀頭の辺りに触れていた唇を割り開き浅黒いモノが美琴の口内へ押し入っていく。  
奥まで突っ込まれると唇が肉に巻き込まれ内側へ沈む。  
先端が喉を叩き美琴は目を白黒させる。  
掴んだ頭が上げられると抜き出される幹に口元が引っ張られて、見目麗しい顔を歪ませる。  
「こういう感じでやるんだぞ。あともっと唾だして舌も使えよ」  
美琴の頭を上下に好きなよう動かし唇で扱かせ口内の柔らかさを味わう上条。  
「……んっぶぅっ……んっ、んっ、んっ、んっ…………!げおっ!げほっ!」  
されるがまま美琴は頭を揺らされていたが深く入った亀頭が  
喉をえぐった瞬間、仰け反って強く咳き込んだ。  
床に手をつけ苦しそうに喉の違和感を吐き出そうとえづいている。  
 
「ちょっと苦しかったか?でもさ、喉まで使ってくれるとすっげぇ気持ちいいから練習しないとな」  
まだ昂ぶっている肉棒を向けると美琴は涙を流しながらも上条を睨み付ける。  
「どうして!」  
「あっ?」  
「どうしてよ!アンタはそんな奴じゃないでしょう!?」  
その視線は強く、確信があるよう言葉を紡いでいく。  
「アンタは自分からトラブルに首突っ込んで!  
そのくせ自分が褒められなくても気にしないカッコつけで!  
 間違ってもこんな事させるような奴じゃなかった!   
 こんな……女に無理矢理させようだなんて…………!」  
黙って上条は聞いている。  
「それに私はアンタがデートでもするかって言ったのは嫌じゃなかった!  
 いきなりこんな事させなくても……アンタがちゃんと…………」  
それ以上は続けれず俯いた美琴へ上条はどうでもよさそうに頬を掻く。  
「つっても約束は約束だしなぁ」  
無理もない。美琴の言葉は上条には覚えのないことだった。  
落胆に美琴は歯を噛み締める。  
 
勝負というのは決闘と言うには安く、じゃれ合いと言うには激しすぎる  
一方的に美琴が上条へと喧嘩を売っていたものだ。  
上条はそれを退けていたが重なる連戦で嫌になったのか、逆にチャンスだと思ったのか  
負けたほうがなんでもするという条件を出し、美琴はその意味に悩みつつも  
承諾した結果、拳の寸止めという屈辱的な敗北を被った。  
切り出した上条の条件は能力を一日使わず、デートをするというものだ。  
そう聞けばなんでもない事なのだが、不幸なのは上条にとってのデートと  
美琴にとってのデートは意味がまるで違っていた事だろう。  
 
今日、美琴はデートに赴くにあたって、あまり気合を入れすぎて  
見えるのはどうかと思ったのか、それとも校則を遵守したものか  
常盤台夏服なのはいつも通りだが、髪飾りは目立つものに変えていて  
いつもよりほんの少しだけ頬を明るく見せる化粧と  
近づけばわかる程度に目立たない薄桃色のリップを塗っているのがわかった。  
だがデートと称しカラオケボックスに連れていかれた矢先  
そんなお洒落もも意味がなく、約束と男の怒張を突きつけられた驚きと混乱はいかがなものだったか。  
リップも始まった口虐にすぐ剥げてしまっていた。  
 
上条はしょうがなく妥協案を投げかける。  
「わかったわかった。デートの続きはちゃんとしてやるから、とりあえず一発抜いてくれよ」  
ずいっとモノを顔に近づけても当然美琴は動けない。  
「そ、そんな問題じゃ……」  
固まって動かないまましばしの時間が流れて、はぁと上条はため息をつく。  
「……そっか、そんな嫌か。だったらしょうがねえよな」  
優しげな言葉に美琴は顔を上げると  
 
「オマエもういいわ。二度と俺に顔を見せるなよ」  
 
切り裂くほどの冷たい怒声に心臓まで凍てつかせた。  
上条は使い捨てお絞りでモノを拭いてトランクスとズボンをあげる。  
「ここは払っとくから一人で歌ってていいぜ」  
「えっ、嘘……ち、ちょっと……」  
美琴は信じられなくて上条のズボンに指をかける。  
「はなせよ」  
強い力ではない。なのにとんと肩を押されて力なく床に尻餅をついた。  
スカートがめくれ短パンではなく、可愛げな刺繍が凝らされた  
水色の下着を覗かせるが上条は気にも止めていない。  
道端の石ころを見るほどの意志も感じない視線に、美琴の動悸が不規則に乱れる。  
 
「ま、まってよ、ねえ、待っててば……」  
上条は立ち上がりドアへと歩き出す。  
「お願い、少しでいいから話を聞いて……」  
取っ手を握りドアが開かれる。まるで聞こえていないようだ。  
「言う事聞くから……!何でもするから待って……!」  
必死な呼びかけに、上条の身体が半分ほど出口へと消えてからぴたりと止まった。  
上条は止まったまま動かない。  
不安げな美琴を焦らすよう、ゆっくりと振り向くと胡乱気な眼差しで美琴を見る。  
「今度こそ嘘はないんだろうな」  
美琴は頷く。  
不審でも嫌悪でも、なんの関心もない目で見られるよりはずっとマシだったから。  
 
「舐めろ」  
暴君が座り足の間に小さく身を畳む美琴を睨め付け命令する。  
「その、やり方知らなくて……」  
「ちっ口の中に唾溜めてみろよ」  
言われ、もごもごと美琴は口元を動かし口を開けると  
健康的な色をした舌の上に透明の涎が溜まっていた。  
「いいじゃねえか。それで濡らしてみろ」  
突然だったためよく見ていなかった浅黒い男のモノ。  
触れるどころか見るだけでも恥ずかしいが美琴は必死だった。  
上条の足に手を置き股間に顔を近づける。  
先ほど拭いたためか、匂いの薄い剛直へ舌を匙代わりに涎をすくい塗りつけた。  
美琴は自分の意思で男の性器へ舌を宛がった。  
「……ちゅじゅっ、はっ、じゅじゅっ……ちゅっ」  
舌に硬いゴムのような触感と血管の微妙な凹凸が伝わってくる。  
酷く熱いそこはお湯のようにすら感じる。  
唾液を舌で塗りつけては溜めて、また幹に舌を這わせる。  
浅黒い竿にピンクの舌が絡みつき、なまめかしいコントラストを生み出す。  
 
「さきっぽに舌くっつけて全部垂らせ」  
言うとおり溜めた涎を、勃起している真上から舌を橋にし伝わらせた。  
唇を開きとろりとした液がじわりじわりと流れ落ちる。  
上条はやわい舌から広がっていく熱さと、俯き言われるがまま  
奉仕を続ける美琴を見て好色に笑う。  
ほどなく先端から根元まで、肉棒が涎でコーティングされた。  
「やればできるじゃねえか」  
「うっ、はぁはぁっ……は、はぃ……」  
慣れない舌奉仕に美琴は息を荒げ返事をしながらも、上条の声音から冷たさが  
薄れているのがわかり、少しだけ安心するがまだ終わらない。  
「じゃあ次は根元からやってくれ」  
美琴の頭を押し下げて、唇を棒と袋の境目辺りにくっつけると  
鼻梁を覆い隠すほどのそそり立つものが、美琴の顔を隠しているのがわかった。  
上条は美琴の髪をくしゃりと握り舌奉仕を要求する。  
 
「んっ、はぁっ……んじゅっ……ちっ、れおっれろ…………」  
ちろちろと舌が動き回り涎に覆われた棒を掻き混ぜて  
ピクピクと動く肉竿が美琴の頬を叩いていた。  
「いいぞ……オマエのベロも顔も気持ちいいな」  
(あ……怒ってないんだ…………)  
喜色が混じる声音に、美琴は見上げながら笑いの表情を作った。  
冷酷に拒絶されたのが効いたのかとても従順で、もし美琴に犬の尾でも  
生えていれば内側に丸まっていたに違いなかった。  
「こっちもだ」  
美琴は頭を下へと寄せられたのでこうすればいいのかなと、玉袋を唇で食んだ。  
毛の生えた皮を唇で軽く挟みこみ、袋の部分を舐める。  
「よし、舐めながら吸え。歯は当てるなよ」  
「ぴちゅっ……ちじゅぅっ……ずずずっ、んふぅっ……」  
(なんか入ってる……)  
美琴は言うとおりに舐めながら袋ごと睾丸を咥え音を響かせ吸う。  
柔らかさと硬さが混じった不思議な舌触りは気持ちいいものではないが  
美琴は茂みに顔を埋めたまま、袋の皺を伸ばすよう丹念に舌を使い  
口内に含んだうずらの卵ほどの睾丸をころころと転がす。  
上条は右手で頭を抑え、左手で握った竿を奉仕を続ける美琴の頬や額に  
擦りつけ滑らかな肌を味わい、先走り液を塗りたくる。  
 
この光景はどう見えるだろうか。  
きっと同じ常盤台中学校の生徒達が見てもそうと信じられないに違いない。  
常盤台で間違いなく最高最大と言える能力者の御坂美琴が  
ふんぞりかえった男子高校生の股間に顔を埋め  
機嫌をとるかのよう伺いながらも、唇で舌で頬で  
まだ幼くも可憐な顔かたちを使って男性性器へと奉仕しているだなんて。  
 
「なんだよ、上手いじゃねえか。常盤中のお嬢様はフェラチオでも出来がいいってか」  
「……そんなことない」  
嘲られて否定する。  
ただそんな酷い事を言う上条の笑みは、いつかに見たふざけてる時と同じだった。  
正義の味方をきどっていたようなアイツと、口でさせる事を強要してくるコイツは  
同じ人間なんだと嫌でもわからせてくれる。  
それとも元々がこういう男だったのだろうか。  
こんな男に言われるがまま、いやらしい事をしている自分はなんなのだろうか。  
けれど酷薄な上条の瞳を思い出すとそんな疑問も蓋閉じた。  
噛もうとも能力で抵抗しようとも思わない。  
あんな目をまた見てしまったら、あんな目でまた見られてしまったら  
次は耐えられるかわからなかった。  
きっと拒否をすればこれから先、学園都市のどこで会おうとも  
先ほどの目が返ってくるのが想像できてしまう。  
美琴は奉仕に集中して冷たい眼差しの恐怖を振り払う。  
上条はそんな美琴の心情に無頓着のまま能天気に次の指令を下す。  
 
「じゃあ次は咥えてくれ。大丈夫、さっきみたいに喉まではやんねえよ。  
 オマエなら舌だけでもイカせれると思うぜ。俺が保障してやる」  
いらない保障に美琴はどこか媚びた笑みを浮かべ、薄桃色の花弁を重ねたような  
唇を開き、ゆっくりと涎と先走りで濡れる亀頭を口内に収めていく。  
「いいぞ。そのまま穴のとこを舐めてくれ。何度もな」  
触れた舌には涎とは違うツンとした味があった。  
「れおっ、んぅっ……れおっ……ぴちゃぴちゅる…………」  
丸みのある亀頭で口元がぷくりと膨れていて、尿道部分を美琴が  
舌先で舐め続けている様子が上条にはいやらしく見えた。  
美琴が舌の動きを止めないまま見上げると  
(気持ちいいのかな……)  
上条が奉仕を堪能しているのか目を細めている。  
舐めるたび先走り液が滲み出て味が強くなり、ビクビクと口内で暴れていて  
経験が無い美琴にも上条の性感が高まっているのがわかってきた。  
「よし、舐めながら唇で強く締め上げて首を早く振れ。噛まないようにな」  
より快感を引き出そうと上条が言えば美琴は忠実にそれを実行する。  
「んっじゅっ……れろれろっ、んんっうっ……」  
鈴口と筋が繋がる所を上下に舐めつつも、カリの膨らんだ部分を  
体液で濡れ光る唇できゅっと引き締めたまま前後へ動かし始めた。  
 
「ん、じゅぶっ!んあっ……んっ、んんっ!んっじゅじゅっ……!」  
じゅぼじゅぼと濁った音がボックス内に響く。  
「うぉっ……」  
美琴の唇がくにくにと動くとやわく握られるような刺激が  
幹の中ほどからカリ辺りまでに伝わってくる。  
そんな快感がリズムよく何度も前後し続けて、上条は思わず声を出してしまう。  
「ふぁ、んじゅっ!ぶっぶっ、ぐじゅじゅぅっ!」  
トロトロの暖かい口内が激しく動き、纏わりつく涎が快感を増幅させる。  
調子よく動く舌は無我夢中に亀頭を舐めているようで  
時折いい位置に当たり腹から背筋までゾクゾクとする快感が走る。  
上手いと言ってもいい口奉仕を味わい、満足げに上条は笑っていた。  
 
「上向いたままやってくれよ」  
言われ美琴が見上げ、目が合うと上条の瞳には紛れもなく興奮と喜びがあった。  
美琴をしっかりと見つめながら美琴の行為を喜んでくれていた。  
よくやったと言う風に頭を優しく撫でてくれた。  
暖かい眼差しに美琴は酷く安心してしまう。  
(これでいいんだ……)  
じっと見つめながらも唇を強く窄めて、上条をより気持ちよくさせようと奉仕を続けた。  
「ちゅぷっ、はぁっ……ちゅぶぶっ!んぉっ、じゅるるっ!」  
「よしいいぞ……」  
空気が口内と肉棒の隙間で攪拌され濁った音を立てる美琴へと  
上条は頭だけじゃなく耳を撫で始める。  
「ぅっぁ……!」  
美琴は思わずといった感じに甘い声をあげた。  
同時に声を出した拍子に舌が不規則に絡みついて上条を気持ちよくさせてしまう。  
 
「なんだ耳がいいのか。そういうの上条さん的にポイント高いですよー」  
「ひゃ、ひゃめ……!んぁっ……」  
耳たぶを擦るように動かしてやり、小指で中までを弄ってやると頭の動きは止まるが  
舌は逆にリズムが変わり感じている声が心地いい。  
「ほらほら止まってるぞ」  
上条は楽しそうに左手で頭を軽く前後に振ってやりながら、右手で赤くなってきた耳を  
ほじくると美琴はされるがまま声をあげ舌で上条を気持よくさせてしまう。  
「あっ……んっ、あぁ……んぅううっ」  
たまに黒子から息を吹きかけられてゾクッとした事はあるけれど  
自分でも知らなかった性感帯をイジられて美琴は声を止めれなかった。  
耳だけではなく額を頬をうなじを、優しく撫でられると  
心に巣食った恐怖が少しずつ溶けていくようだ。  
それは一種の調教と言える事に美琴は気づいてなどいない。  
喘ぐ美琴の耳元へ上条が顔を寄せ囁いた。  
 
「……当麻って呼んでやってくれ美琴」  
「…………!」  
名前を呼ばれて息が止まる。  
低く耳朶に響いた声で胸がきゅっと締め付けられる。  
「なあ頼むぜ、美琴」  
(なんで、こんな……私…………)  
また呼ばれ鼓動が早鐘を打ってしまい自分がわからなくなってくる。  
でも名を呼ばれるとドキドキが止まらない。  
美琴は名前を呼びたいのか、頼まれたから呼ぶのか判断もつかないまま  
「とうまっ……」  
ポツリと呟いた。  
「ああ、いいぜ美琴……!」  
噛まないよう舌足らずになった呼び掛けに喜びの返事が返ってくる。  
「んっ……当麻……とうみゃ……」  
膨らんだモノに舌が触れると、ピクピクと動いて  
喋りにくいのに何度も呼びたくなる。  
 
「もっとだ美琴!もっと呼んでくれ。すげぇ気持ちいい!」  
興奮しているのか亀頭だけを咥えている所から  
咥内へ押し進んできて舌の動きがより制限される。  
「ひょうみゃ……あっ、んぁ……ひょうみゃ、とうみゃとうまぁ…………」  
口を占領されながら声を出し続けていると息がうまくできなくて頭がぼっとしてくる。  
でも「とうま」と呼ぶたび、気持ちよさそうに上ずった声で「美琴」と  
返してくれて髪や耳を撫でてくれるのが嬉しかった。  
「ふぁ、んぶぁ……ひょうまぁ、んっ……とぉうま、ひょうみゃ……」  
上条は余裕がなくなってきたのか、くしゃくしゃと少し乱暴に  
髪をかき乱し、絶頂へ少しずつ昇っていく。   
美琴が発声する度、舌が涎とともにじゅるじゅると口内を掻き混ぜ  
唇がプルプルと震えては敏感な亀頭とカリが堪らない快感に襲われていく。  
「とぉぅま、ひょうま!じゅるるっ、んぶっ!とうま……ひゃうみゃ!」  
美琴の呼びかけは激しさを増していき、昇り詰めた快感に上条は吼える。  
 
「出すぞ美琴!飲めよ!」  
「ふぁっ、とう……!んんんっっんん――!」  
上条は抱え込んだ美琴の頭を固定し、咥内へと欲望の証を吐き出した。  
全身が快楽に打ち震え、堅い肉棒へと振動が伝播しビクンビクンと熱い白濁液を送り込んでいく。  
(熱ぅ―――!)  
美琴は口の中を埋め尽くさんとする溶岩流のごとき熱を持ったドロリとした濃い液を  
言われるがまま、注がれるままに、飲み込んでいく。  
「んじゅじゅ、るり……んぶぶっ……ちゅっ、ぐじゅぅっ……」  
(当麻が喜んでくれてるんだ……)  
糸のようなダマが口内でねばついているのに、ぽおっとした顔のまま  
こくこくと喉が動き、苦味と生臭さが混じった匂いと味も気にならず嚥下し続けている。  
長いようで短い射精が終わると、ちゅぷりと音を響かせ唇から肉棒が抜き出された。  
 
美琴はまだ口を開けたままでいて、舌の上にはまだ飲みきれていない塊が残っていた。  
「吐き出していいぞ」  
上条はウェットティッシュを数枚取り出すと口元の精液を吐き出させ顔を綺麗に拭いてやり  
ペットボトルの水で、口を濯がせてコップに吐き出させると口内も清められた。  
 
「よくやった美琴!オマエ最高だぜ!」  
美琴は脇から持ち上げられ抱きしめられた。  
まるで恋人にするかのような抱擁に、美琴は恐る恐る背中に手を回すと  
ますます強い力でぎゅっとされる。  
「うぁ……」  
暖かい体温に包まれて、喉の奥からしわがれた声が勝手に出た。  
身体が窮屈なほどに締め付けられて、張り詰めていた緊張の糸が  
細く伸びほつれ千切れてしまいそうだった。  
堪え切れずぽろりと透明な雫が頬を伝う。  
「……ひくっ、うっ、うぅ……」  
辛うじて塞き止めていた防波堤が脆くも崩れ去り、ぽろぽろと大粒の涙を零す美琴。  
「よしよし、怖がらせちまったな」  
止めようと思っても涙が止められない。  
上条の肩に顔を埋め、安心できる身体に身を預けたまま  
潤んだ瞳が赤くなるまで美琴は泣き続けていた。  
 
五分から十分も経った頃だろうか。  
まだ美琴の肩が震えしゃくりあげているのを上条は抱いたまま幼子をあやすよう頭を撫でていた。  
「そろそろ落ち着いたか?」  
優しく問われると美琴はそっとかんばせを上げ、上条の顔を見つめる。  
見守るような暖かく優しい眼差しは、一度は冷酷に美琴を  
見捨て切捨て置いていこうとした人物とは同じに思えない。  
「もう怒らない?」  
子供が親に問うような響きはまだ少しの不安。  
「何言ってんだ。怒るわけねえじゃねえか」  
上条はそれを笑い飛ばしながら口付けた。  
 
(……!キスされてる……)  
美琴は突然のキスに身体が硬直してしまい、動けない。  
優しい優しいキス。  
上条の舌が唇をなぞってきて、ゆっくり押し開かれる。  
(うわぁっ……キスって気持ちいいんだ……)  
舌が絡み付いてくる未知の感覚に美琴はうっとりと表情をとろめかせた。  
「ごめんな。さっきは美琴が可愛すぎて我慢できなかった」  
すまなさそうに上条から見つめられると、自分勝手な物言いだなんて  
美琴には思い浮かばず、恥ずかしげに俯く事しかできない。  
ちゅっちゅっと美琴の額や頬にキスの雨を降らせてから上条は言葉を紡ぐ。  
 
「お詫びに今度は美琴を気持良くしてやるな」  
「あっ……」  
抱いた美琴の位置を変えてやって自分の左膝に座らせた。  
上条の胸板に美琴の右肩が触れるよう身体を預け、左腕に抱えられた横抱きの姿勢。  
座ったままお姫様抱っこをしているような態勢に美琴の頬が林檎色へと変わる。  
上条はそのまま右手で顎を手を当て、美琴を上向かせてからまたキスをした。  
「んっ……んんっ……」  
「美琴、キスの経験あるか?」  
「あ、ある訳ないじゃない……」  
「そっか、じゃあ俺が美琴の初めてか」  
 
「んァっ……んっ、んふぅっ……」  
(そんな恥ずかしい言い方……!)  
思っても口を塞がれては何も言えない。  
(ダメ……キス……弱い……)  
柔らかい唇同士が触れ合う感触。口の中を舌でくすぐられる快感。  
力強く吸われると身体の中の酸素まで持っていかれて息苦しいのに  
キスされている悦びのほうが勝っていて嬉しかった。  
 
上条はキスをしながらも右手で制服越しから膨らみへと触れる。  
「やぁっ……ん、はぁっ…………こんなとこで……」  
(胸触られるのって、ビリってする……!)  
まさぐられると、能力を使っているわけでもないのに  
ピリピリとした感覚が走って胸の奥まで痺れてしまいそうで  
知らず知らずのうちに鼻にかかった甘い声を美琴はあげてしまう。  
 
上条は唇を離すと、右手を滑らせ制服の裾へと潜りこませた。  
「…………ん」  
忍び込んだ指が中学生の滑らかすぎる素肌を撫で回す。  
スタイルのいい腰の曲線と引き締まったお腹を手の平全体で味わい楽しみながら上条は囁く。  
「綺麗な肌で触り心地いいぞ」  
誉めながらも触っていると美琴は真っ赤の顔のまま耐えるよう目をつむる。  
上条は口元に笑みを浮かべると服の中でブラを捲り上げ直接、柔肌を揉み込んだ。  
「んぁぅっ!」  
「そうそうもっと声出せ出せ」  
成長途上の乳房は敏感で、強めに揉まれると痛みのほうが先に立つ。  
 
「さっき、気持ちよくって…………」  
涙目で上条をみるがどこ吹く風だった。  
「わかってる。美琴は気持ちいいほうがいいもんな」  
変な風に言われ、美琴は不満げに眉を顰める。  
「ちゃんとよくしてやるから」  
次は指を立てて、肌に触れるか触れないかの微妙な力加減で愛撫をした。  
「ひゃぅ……ン、ぁあ!なんかいやら、しいっ……」  
「そりゃあ、いやらしく触ってるし」  
優しい力加減のまま、緩やかな曲線を描く胸を指先でくすぐるよう撫でると  
美琴は切なげな声で悶えてしまう。  
 
「ふぁっ……!」  
今度は小さい乳首に触れられた。  
すでに硬くなっているそこを、かすかに爪先でひっかかれて  
耐えきれないよう身をよじらせ上条の胸に顔を押し付ける。  
「ここは強くしてもいいだろ?」  
「うっ、あ……!そん、なの、きかないでよぉ……!」  
まだ膨らみ切れていない乳房全体は優しく触っているのに  
ほのかに主張している乳首のほうは人差し指と中指で挟んで  
こりこりと強めに摘んでは、引っ張って、擦ったりと美琴は苛められていた。  
 
「んぅっ……ぁっ!」  
首筋に触れられて短く悲鳴を漏らす。  
美琴が俯いているのをいいことに、うなじへと上条が顔を埋め唇を這わせているのだ。  
ぞくぞくぞくと首筋から快感が伝わり、同時に弄ばれている胸も快感に襲われると  
身体の中でぶつかりあって、心臓がさらに高鳴ってしまう。  
サマーセーターが押し上げられ歪む度に美琴が身体をビクンと何度も震わせてしまって  
慎ましい膨らみが服の中で弄られている様子は、はたから見れば  
制服の中に小動物が入り込んで暴れまわっているかのようにも見えた。  
そんな快感とも苦痛とも見て取れる美琴への責めはまだ終わらない。  
 
「ひゃぅっ!」  
胸だけでは飽きたらないと、上条の右手が蛇のように忍び寄ると  
紺色のスカートをめくって水色の下着へと触れたのだ。  
「美琴、濡れてるぜ?」  
面白がるように言われて美琴の顔がさらに赤くなる。  
水色のそれは部分的に汁気で色が濃く変わっていて  
否が応にも美琴の感じている様子が見て取れた。  
 
上条は下着越しにゆっくりと指で撫で弄りながら問う。  
「なあ美琴、気持ちいいか?」  
「そ、そんな、の……ぅぁっ!わかんな……!」  
「自分の事だからわかるだろ」  
知識では知っていたが、自慰の経験もない美琴は、こんなにも感じてしまうなんて知らない。  
今日初めての経験で自分の身体がどう反応しているかなんてわからない。  
「耳弱いし、俺のを飲んだ時もとろけてたよな。  
 それにキスもよさそうだったし美琴はホントいやらしいな」  
なのに言葉で上条は嬲る。  
美琴にいやらしさを望んだのも、美琴がいやらしくなってしまっているのも上条のせいなのに。  
 
薄い下着を指でなぞれば愛液が滲み、うっすらと少女の形が描かれる。  
「ああっ、うぅっん……やぁっ……!だ、めっ……」  
布越しに下から上へとじわじわあそこへ触れられ身を捩らせる。  
拒否するかのよう上条の右手に美琴の手が添えられるが押し退けたりなどできはしない。  
「ふぁ、んぅっ!あぁっ!んあぁぁっっ……!」  
緩やかな指の動きとは裏腹に襲い来る快感で美琴は声が抑えられなかった。  
快楽のままに涙が零れ、半開きに開いた口の端から涎が滴り落ちる。  
意味のある言葉を発せない美琴を見て上条は含み笑う。  
 
上条は左腕を巻きつけるように美琴を抱いて  
ブラウスのボタンを幾つか外すと、制服を捲り上げた。  
普段日に当たらない肌は思った以上に白く、上条の脳裏にとある少女を  
想起させるがそんな想像はおくびにも出さない。  
大きくはない膨らみだが、張りのある胸は綺麗な形をしていて  
薄い乳輪の中心部分は、小粒ながらも触れられるのを待っているのかよう  
ぷくりとわずかながら堅く膨らみ主張をしているのが見えた。  
「ぁっ……ぬがさないでっ……」  
ありえない場所で脱がされ恥ずかしさを訴えるが、上条は当然止めずに  
左手で胸を揉みながら乳首を摘んで扱くように擦り始める。  
「……ぅんっ!…………あ、んっ……」  
びくっと身体が痙攣して悶えている美琴は恥ずかしいためか  
外に聞こえるはずもないのに声を堪えようとしている。  
上条は続けて右手を使い、蜜でしっとり濡れて下着から浮き出ている  
秘裂を優しく沿う様に擦りあげた。  
「可愛いぜ……美琴」   
「ぃゃっ……あっ、はぁ、あ、あっ……!んんぅっ…………」  
悶えている美琴の唇をキスで塞ぐ。  
 
美琴は上条の膝の上で、お姫様抱っこに近い体勢で抱きしめられたまま  
全身をたっぷりと撫で回され嬲られて、快楽に融けてしまいそう。  
「そろそろイカせてやるな」  
(いかせ、て……)  
美琴は全身のから流れ出す快楽電流に痺れながらも  
キスに応えるため、だらしなく開いた唇から舌を差し出すと  
咥えられじゅるりと強く吸い上げられた。  
「ふぁっ……!!」  
キスというより咀嚼されているような強引さ。  
美琴も敏感な粘膜を吸われる快楽を味わいたいと舌を絡みつかせる。  
「とうまぁ、ん、ちゅっ、んぁ……」  
愛しそうに呼びながらキスを続ける美琴へ上条はご褒美をあげた。  
 
「ぅ、んんぁぁぁぁっっ…………!」  
上条の左手が乳首をつねるように激しくこねくりまわす。  
同時に下着の上からなぞるだけだった右手を薄布の下に  
忍び込ませ、陰核をつまむと指の腹で擦り扱く。  
特に感じやすい性感帯をグチャグチャに弄られて美琴は  
仰け反るほどの嬌声をあげてしまう。  
「口離すんじゃねえよ」  
上条は楽しそうにまたキスをする。  
そうして舌と両手で美琴を責め抜き、息も絶え絶えな所を止めとばかりに  
「イッていいぞ美琴……」  
クリトリスを指で押し潰しながら秘裂へ薬指を突き入れた。  
 
「……うあああぁあぁあっっ!」  
お腹から一気に全身へ広がる激感。  
太ももを擦り合わせると上条の指を強く感じ、内側から快感が弾けて  
飛び散ってしまいそうになり、意識すらはっきりしなくなる。  
「ああんっ!はああああぁぁぁぁ………………っ!!!」  
美琴はぼやけ霧散してしまう心を拾いきれずただ甘い悲鳴を上げ続ける。  
「はぁぁぁ…………はぁふ……はぁはぁ……ん、はぁん……」  
程なく、絶頂によってだらしなくもどこかうっとりとした表情の美琴は  
快楽の余韻に浸るよう上条へもたれかかって、荒い呼吸を繰り返していた。  
 
「気持ちよかったか?」  
愛しい男の胸に顔を寄せたまま美琴はゆっくりと頷いた。  
「美琴はイッた時も可愛かったぜ」  
無言の美琴が耳まで赤くなっている様子はあまりにもわかりやすい。  
「よし……じゃあ最後までやっちまうか」  
「あ……」  
美琴は痛いほど胸が高鳴る。  
それは初めての不安や上条への想いが入り混じった感情によるものだが  
同時にたった今刻みつけられたばかりの快感を期待してのものだった。  
「ここに手をつけてくれ」  
上条は借りてきた猫よりもおとなしくなっている美琴をソファー背後の壁へと導かせる。  
が、しかし  
 
「う、そ……」  
美琴はその時初めて気づいた。正確には入室時に見てはいたが意識する暇がなかった。  
入ってすぐフェラチオの要求をされ、拒否すればあまりに冷たい拒絶を受けて  
感情のうねりと行為の連続に忘却していた。  
上条のモノに奉仕をして、上条の手に翻弄されていた時  
すぐ後ろにある壁だと思っていた所は、大きな窓になっていて  
通路の様子がはっきりと見えてしまっていたことを。  
それは逆に言えば、通路からも今まで美琴がしていた  
されていた行為が簡単に覗ける事に他ならなかった。  
 
美琴は慌てて胸までまくりあげられていた制服を戻そうとするが上条が手首を掴み止める。  
「慌てるんじゃねーよ。よく見りゃわかるぜ。これマジックミラーになってんだよ」  
「そうなの……?」  
能力によってはそういう専門もあるかもしれないが、常盤台中学のカリキュラムでも  
習っていない美琴にはよくわからない。  
マジックミラーについて知ってる事と言えばはせいぜい明るい側からは鏡に  
暗い側からはガラスのように見えるということぐらいだ。  
言われてみれば通路内は照明が煌々ときらめいており逆に室内は妙に暗い。  
「そうじゃなきゃ、落ち着いてカラオケできねえだろ?」  
「おかしいわよ、不自然じゃない」  
「この店建てた奴はいい趣味してるってことですよー」  
「……え」  
思い当たった美琴の顔が赤く染まる。  
学生ばかりのこの都市でこのような設備を作る意図が自ずと知れた。  
表向きはそんな風に見せてなくても、ここは学生達がそういった  
いかがわしい行為のため利用するカラオケボックスだと言うことに。  
 
「ほら、誰か通るぜ」  
ドキリと美琴が動きを止める。  
今の美琴は制服もブラも捲り上げられて、上半身のほとんどが露出した状態のまま  
マジックミラーに手をつけている態勢だ。  
腰より下はソファーの背もたれで見えないとはいえ恥ずかしさは計り知れない。  
身体を隠そうにも両腕は上条に囚われている。  
「は、離して……」  
「安心しろって。あっちからは鏡だから見えねーよ」  
カップルらしい学生二人が美琴の数十cm先を歩いてきてちらりと美琴のほうを見た。  
「ひぃぅ……」  
空気だけを吐き出したかのような変な声が上がる。  
だが、学生らは視線をただ流しただけで美琴が見えていないらしく  
目的の部屋へと歩き去っていって、美琴は胸をなでおろした。  
 
「大丈夫だったろ」  
「はぁっはぁっ……でも、こんな所でだなんて……」  
初めてなのにカラオケボックスで、しかもマジックミラー越しとはいえ  
外から見られているような状況は当然不安だ。  
ただ美琴自身は気づいていないようだが、上条との行為そのものは否定していない。  
「まだまだやり足りないだろ。俺も美琴もさ」  
「あ、っン……」  
まだ絶頂の余韻が残っていて、ほんの少し太腿を撫でられただけで感じてしまい  
「美琴が俺のために可愛い下着を選んでくれたんだよな」  
背後からお尻を揉み解されれて美琴はミラーに額を押し付けた。  
「んっ、やぁっ……そんな、つもりじゃ……」  
普段は子供っぽい動物のワンポイントが入ったものなどが多いが  
今履いている水色の下着は可愛らしさと色気を併せ持ったフェミニンなものだ。  
 
「ほら足上げろ」  
上条がスカートをまくり、下着に手をかけた。  
薄い布地がくるくると足に巻きつくよう乱暴に引き下ろされて、汗ばんだ尻が外気に晒される。  
すぐに熱杭が押し付けられた。  
「あ、あああっっ……!」  
そう勘違いしてしまうほど熱い。  
背中から覆い被さるように抱きつかれて、太腿の間で凶悪と言ってもいいだろうモノが  
これ以上ないほど主張しているのが、美琴の大切な所へと伝わってくる。  
「入れるぞ」  
「ま……まって……その、当麻の顔を見ながら―――」  
言い終わる前に灼熱が突き入れられた。  
 
「あ゙ッァ、ぅああッ」  
狭隘な中へぐちゅりと濡れた音を響かせて押し入っていく。  
「うっ、くっ、んあっ……うんっ……あ゙ッ!」  
体内を割り開かれる感覚。  
炎がゆっくりと進んできて中を灼いていくようだ。  
「こら、逃げるんじゃねえ」  
思わず腰が浮いてしまうのを、肩に置かれた手で抑えられじりっともう一押しされた。  
「んはぁっ……」  
そうして今度は引き抜いていく。  
「く、うっ……んぅ……んっっ! あ、はぁ…………」  
緩慢な動きは段々と速度を増していき、ぞくぞくっとした電流が背筋に走りだす。  
耳や胸を触られる時とは違う身体の内側から生み出される快楽。  
(私……えっちしてるんだ……)  
固くて大きくて、お腹の中がいっぱいで息苦しいのに  
繋がった所が溶けてしまいそうなほど気持ちがいい。  
腰とお尻の境目辺りを掴まれると突き入れる速度がさらに激しさを増していく。  
 
ぼちゅっ……!じゅちゅっ!ぐっちゅっ!ぢゅっ!ずっ!じゅっ!  
「あっ……!ん、んっ、ひぃぁ……!あ、あっ!あっ!」  
濁った音が拍子を上げていき、まるでリズムに乗るかのよう美琴の  
甘い喘ぎも間断なく続いていく。  
まだ未熟な膣粘膜を削り押し広げられて涙を流しながらも悦んでしまっている。  
「誰か通るぜ」  
「……!」  
言われ美琴は緊張で身体を強ばらせる。  
上条は数人の男子学生がミラーの反対を通りざまにゴンとミラーを叩いた。  
向けられる三対の瞳。  
 
「ひゃぅ……!」  
見えていないのはわかっているのに、他人の視線が身体に絡みつく恥ずかしさ。  
美琴は少しでも身体を隠そうと腕でカバーしようとするが  
上条は容赦なく腰から持ち上げ叩きつけるよう責め貫く。  
「うああぁっ!」  
子宮まで衝撃が届くような強引な挿入に美琴の瞳に霧がかかった。  
「あ、あっ、あっ……」  
クーラーで冷えたミラーに膨らみが押し付けられて、堅くなった乳首が滑らかな  
硝子面に擦られると冷たくも甘い疼きが走る。  
学生達はミラー越しの光景など想像もしていないのか、物音で一時止まっただけで通り過ぎた。  
 
「美琴の中、すげーキツくて気持ちいいぞ」  
嬉しそうな声で美琴は手放しかけた意識を取り戻す。  
気持ちいいって言ってくれるのは嬉しかった。  
自分の身体で喜んでくれるのが嬉しくないわけがない。けれど  
「こんなの……やだ。当麻以外に見られるなんて……」  
冷えた鏡面に熱い涙が伝う。  
実際見られているわけではないが、見知らぬ男に裸を見られるのは  
疑似体験だとしても慣れないし、慣れていいわけがない。  
 
「あー、悪い美琴。ちょっと調子のった」  
慌てたように上条が身を乗り出して美琴に擦り寄った。  
よしよしと頭を撫でてやるが、美琴の表情と態度がまだ暗く  
どこか重みがある事を察した上条はさらに言葉を重ねる。  
「その、美琴が可愛すぎるから上条さん苛めたくなるんですよ」  
「えっ……」  
思わぬ言葉に戸惑う美琴。  
「表情豊かで明るい所とか」  
顔を寄せられ頬ずりをされて  
「おっぱいも手にぴったりきて調度いいし」  
胸をふにふにと揉まれて  
「腰もきゅっとして、お尻も引き締まってるし」  
腰と尻の丸みある曲線を撫でられて  
「中もすっげー気持ちいいし」  
お腹の中の物がピクンと動く。  
「なんかもう全部、可愛いすぎなんだって」  
褒め尽くしに美琴の頬がこれ以上なく赤く染まっていく。  
 
そんな風に思われてるなんて考えもしなかった。  
容姿やスタイルに自信があるかと言われれば人並み以上かなぐらいの自負はあったが  
いつも素っ気無い当麻からこうも褒められるだなんて。  
「それに美琴が俺を追っかけて喧嘩売ってくる時な。  
 怒ってる顔もいいけど、マジな顔してると可愛いくせ凛々しいんだよな」   
「えうっ……」  
黒子から似たような事を言われた事はあるのに、当麻から言われると  
ぞくぞくして嬉しいやら恥ずかしいやらで言葉がだせない。  
「だからさ。そんな美琴が恥ずかしそうにしてるのが可愛いんだ」  
ぐぐっと鏡へ押し付けるように抱きしめられ囁かれる。  
「……俺さ、美琴の色んな可愛いとこを、いっぱい見たいんだけどダメか?」  
「えっと……あ、えっと……」  
耳朶が蕩けてしまいそうな賛美とお願いに美琴は混乱したまま  
「ダメじゃない……」  
ポツリと、か細くも返事をしてしまった。上条にとって美琴は実にチョロかった。  
 
「ありがとな美琴。じゃあいくぜ」  
「あっ……!ま、だ……ここで、するのっ……?」  
状況が変わらない事に気づくが一度肯定したものを撤回はできない。  
(せめて……当麻の、顔を見ながらがいいな……)  
そう思い告げようとした所  
「また誰か通るな……おっ、常盤台の制服じゃねえか」  
楽しそうな上条の声が先んじた。  
美琴が顔を上げると、言うとおり見慣れた制服の女子中学生。  
顔に見覚えがあるという間柄ぐらいで話した覚えはなく、美琴と同じ二年生だ。  
ただ相手はまず間違いなく自分を知っているだろう。  
それほど遠くはない関係に美琴は怖気づく。  
だというのに、その女の子はミラーの前で動きを止めた。  
 
「ひっ……」  
思わず声を出してしまう美琴。  
見られていない、見られるわけがない。  
(でも、もしかして透視能力を持ってたとしたら……)  
絶対に有り得ない話しではない。  
最低でもレベル3の能力を持っている常盤台生徒の能力者なら何人かはいるだろう。  
もしくは光を制御するような能力なら、マジックミラーにも詳しいかもしれない。  
通りかかった常盤台の生徒がそんな能力者ということはまずないにしても、可能性は決してゼロではない。  
 
「……中がぎゅっと締まってるぞ」  
「だってこんなの……!」  
見られる緊張と恥ずかしさで脚に力が入って、知らず締め付けてしまう。  
女の子は脚を止めたまま、じっと美琴のほうを見ているように感じる。  
(きっと、気のせい……!もしも能力で見えてたら反応があるはず……!)  
そう自分に言い聞かせるのは間違いではなかった。  
女の子はマジックミラーとは知らず気づかず、最初から鏡の自身を見ていたのだろう。  
髪に手櫛を当て、角度を変えたりと髪型をチェックしているだけのようだ。  
ただなかなか納得がいかないらしく、何度も弄くりながら立ち止まっている。  
「男とデート中なんだろうな。これからセックスするのかも」  
「そんな……ゔあ゙ッ……あ、ふぁ……」  
入れたまま上条が腰を回すと中への当たり方が変わって美琴はぞくりとした快感を感じてしまう。  
 
「お手本見せてやろうぜ」  
「あっ……!ぃやぁぁっっ!」  
上条が腰を突き上げた。  
身体の中心を突き抜けていく快楽に、美琴は鏡に手をついて叫ぶ。  
眼前にはキスでもできそうなほど近い位置の女の子が  
眉を八の字の形にして髪が決まらないと悩んで弄っていて。  
美琴のほうは泣きそうに眉を八の字にし悦楽に表情を歪めて喘いでいた。  
同じ中学校の少女らは鏡一枚で分け隔てられ全く別の表情を見せていた。  
「や、だぁっ…………」  
「ダメだぜ。顔隠すなよ」  
美琴は蕩けた顔を手で覆うとするが上条が笑いながら制止して  
背後から両腕を掴みながら腰を押し付けると美琴の背中が弓なりに曲がった。  
 
「ぅっ、はぁっ……!あっンっ……!ふっ、んあはぁぁ…………」  
入れたまま堅い先端が時計回りでぐりぐりと膣奥を穿り返す。  
かと思えば、腰が少し引かれて膣入り口の浅い部分を  
小刻みに亀頭で擦られ甘いため息を吐き出してしまう。  
「じゃあ本番な」  
嗜虐に笑う上条は、ソファーに足を乗せて美琴の太股を両腕で持ち上げ立ち上がる。  
そうして美琴の脚を大きく広げてから、腰の位置にしっかり固定すると挿入した。  
必然、繋がった部分が女の子の眼前へとさらけ出される。  
とろりとした愛液が濡れ光り、ピンクの肉色が怒張に割り開かれて飲み込んでいる様子。  
気づかずに髪を整えている女子中学生の数十cm先で男女の繋がっている部分が揺れているのだ。  
「―――!」  
「暴れると落ちるぞ」  
音のない悲鳴をあげて、身を捩る美琴を抑えながら上条は腰を振り始めた。  
「ぇあっあっ……!ぁっんんっ……!」  
ぱんぱんと肉が肉を叩いている音が響き、ぐちゅぐちゅと蜜がかき混ぜられる音と甲高い声が唱和する。  
 
「美琴の中どんどん濡れてきてるぜ。見られたほうがいいんだろ?」  
「そんな、わけ、んんっ……ない、んっ、ああっ……」  
(そんなわけ…………ないのに……!)  
恥ずかしいのに気持ちがいい、混ざった感情と感覚に美琴は正常な判断を奪われていく。  
「うぁっ……!んうぅっ……!あ、ふ、んっ……」  
美琴自身の体重を利用して、奥深く子宮まで突き上げられる激衝。  
「あ、やぁっ……やだぁっ……!」  
見えてはいないとわかっているのに、淫らに喘ぐ様を晒してしまう恥辱。  
身体が、心が、美琴を快楽の虜へと堕としていく。  
 
「すげぇ気持ちいいぞ美琴……」  
ぐにぐにと美琴の中が複雑に動き上条のモノを締め付け、男の欲を受け入れたい  
飲み込みたいとでも言うように、収縮してまとわりついていた。  
「美琴も気持ちいいか?」  
「やぁっ!あンっ!んんっ、う、んっ当麻……気持ち、いいっ……!あっあ、ああっ……!」  
美琴の膣内が上条の快楽を高めそれに応えるよう  
上条自身もビクビクと反射で震えて美琴に快感を返していく。  
 
「出すぞ美琴!」  
「あ、はぁっ、んんっ……き、きて当麻……!」  
高まりあった二人が同時に絶頂へと達した。  
「あっあっあっ、はぁっ、ああああっっ…………!」  
二度目だというのに少しも衰えない奔流。  
何度も何度も幹が震え続けて熱い迸りを美琴の膣内へと注いでいく。  
美琴もイって、膣壁が蠕動運動を繰り返し子宮内へと精液をごくごくと飲み込んでいく。  
上条は全身を快楽で震わせる美琴の中へと全てを吐き出していった。  
気づけば鏡の反対側にいる女の子は消えていて、上条はゆっくりと美琴をソファーへ下ろす。  
美琴は身体の裡から広がっていた快感の残滓に涙をこぼしつつ、背もたれへ身を委ねて  
繋がっていた所からは白濁した液が収まりきれないのか泡立ったものが垂れていた。  
 
「んぁ……はぁっはぁっ……んんっ……」  
(こんな気持ちいいの……しらなかった……)  
ぼんやりと頭にモヤがかかったような、でも不快じゃなくて  
むしろ気持ちがよすぎて、怖くすらなってくる快感に蕩けている美琴。  
「キスしようぜ」  
「う、んっ、んんっ……」  
上条にキスをされると、また気持ちよく幸せな気分になってしまう。  
「口で綺麗にしてくれ」  
「あっ……」  
目の前に突き付けられた愛液と精液の混合液に塗れた上条のモノを  
美琴は恥ずかしそうにしながらも、うっすらと微笑んで唇を付けた。  
気持ちよくしてくれて、幸せにしてくれて、とても愛しいそれを  
教えてもらった通り、咥えては丹念にぺろぺろと舐めていく。  
「子猫みたいで可愛いぞ……」  
「あぁ、んんっ……んちゅぅっ……ぢゅびっ……」  
優しく髪を撫でられてとても嬉しそうだった。  
 
そうしていると突然、室内に備え付けられた電話が鳴り出した。  
「もう時間みたいだな」  
期限の二時間が終わりに近づき連絡がきたようだ。  
「続けていろよ」  
美琴に命令し受話器を取る。  
「あーはい。時間ですね。ちょっと待ってください。連れに聞いてみますので」  
今もなお奉仕している美琴へと、受話器を近づけ問う。  
「なあ美琴。これからどこかデートへ行くか?それともまだカラオケ続けるか?  
 美琴から店員さんに言ってくれよ」  
美琴はぽおっとした顔のまま、言葉を反芻しているようだ。  
「結構楽しんだし、俺はもう普通にデートでもいいんだけどな」  
それを聞いて美琴の瞳は迷うように揺れていて  
「じゃあデートするか。俺が言ってやるよ」  
上条が受話器を引こうとすると思いがけない速さで美琴は受話器を握る。  
「あ、あの……んんっ……延長、ちゅるっ……お願いします……」  
肉棒に舌を這わせながらも恥ずかしげに告げる美琴を見て、上条はニヤリと汚い笑みを浮かべた。  
美琴は奉仕と、快楽の期待でときめいていて、その笑みに気付くことはなかった。  
 
 

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