清浄な朝の空気を取り入れて黒子が朝食を作っている。
愛しい人の愛しい子種で臨月を迎えた腹はいよいよ重々しくもあどけなさの残る幼い体つきのマタニティドレスがどこか愛嬌を誘う。
とん、とん、とん――
リズムの良い包丁の音と共に黒子の軽快な鼻歌が混じる。
キッチンには包丁と黒子の歌声と共に食欲をそそる味噌汁の香りが漂っている。
上条好みの合わせ味噌だ。
「んあっ!」
とても調理中に出たとは思えない鼻にかかった声と共に鍋のふたがステンレスの流しに落ちた。
じゃあん、とシンバルのような響く金属音がする。
「おいおい、包丁は落とすなよ?」
「でしたら悪戯はおよしになってくださいまし。調理中は危ないのですから」
甘えるような声で黒子は自分の肩の向こうのツンツン頭を見遣った。
黒子の肉体は丸みを帯びている。
一般に肉体の脂肪細胞が増える時期は三回あるといわれ、一つは成長期、一つは妊娠期、そしてもう一つが出産後の半年だ。
後ろ二つは女性特有のため、どうしても中年以降の肥満の率は女性のほうが高くなる。
華奢な肉体の黒子も例外ではなかった。
かなりの節制を心がけてはいたがすっきりとしていた顎のラインは丸くなっていてほとんど感じさせなかった乳房も上条の手になじむほど膨らんでいる。
そして上条の一番のお気に入りは丸く成熟したヒップと自分の子を育ててくれている丸いお腹だった。
今の黒子が身につけているのはエプロン一枚のみだ。
全裸に、丸く熟した乳房を隠しながらも大きく育った腹を隠しきれていないフリルつきの可愛らしいエプロン。
もう真下を見ることの許されない大きな腹の更に下、黒子の雌の器官を上条の指が捉えていた。
片方の手で陰芯を、もう片手で肛穴を捉えている。
「黒子だって喜んでるんだろ? 思いっきり腰動かしてさ」
「ふあぁんっ、そんなこと言わないでくださいまし……」
上条が弄りやすいように足を開いている黒子の秘密の穴は滔々と蜜を流して上条の指を汚す。
ちゅる、と指が揺れるとその度に淫らな糸を引いた。
「あぁんっ、くふぅっ、酷いですわっ、気持ちよすぎるんですものっ!」
クリトリスをぐりぐりと弄られると黒子が切なそうに身をよじる。
膣口に差し込んだ人差し指がGスポットを的確に責める。
肛門を穿つ指は肛内から子宮の裏側を捏ねるように刺激する。
黒子は大好きな三点攻めにだらしない顔をしながら乳房を弾ませて大きく身震いした。
「ひゃああん☆」
まだ中学生のはずの幼い肉体が熟練の娼婦のように絶頂した。
膣がぎゅっと収縮してびゅるっ、と射精のように陰蜜を噴射する。
当然ながら上条の手が汚れる。
野卑な笑みを浮かべた上条がその手を黒子の顔の前に突きつけると当然のように嬉しそうに黒子が指を舐め始めた。
「うふふ……酷い人ですの。黒子を孕ませて奴隷にしただけじゃ足りませんの?
もう常盤台の生徒でも風紀委員でもない、ただの黒子ですのに」
背中にある力強い男の体温に媚びるような声で黒子が甘える。
素肌の背中に大きく高ぶったものを感じる。
空いたもう片方の手で乳房を鷲掴みにされながら先端突起を甘く摘まれた。
上条の体温を振り払うように彼の腕の中で身を回し座り込む。
大きな腹が重そうに揺れる。
パジャマのズボンの中で窮屈そうにしていたペニスを取り出す。
「あはっ☆」
目の前に飛び出してきたぎんぎんに勃起したペニスに嬉しそうに指を絡みつかせた。
――じゅるっ
唾液をたっぷりと乗せた舌を伸ばして亀頭を舐める。先走り汁を丁寧に舐めとって口いっぱいに頬張る。
その体積の何倍もの幸福感が黒子の中に湧き上がる。
どこをどうすればいいか、なんて考えるまでもなく肉体が覚えている。
何度も何度も、数え切れないぐらいに口に含んだのだ。
愛しい人の勃起をちゅうちゅう吸いながら奉仕する姿はかつての凛とした黒子とは完全に別人だった。
――じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ
頭を前後させると茶色のツインテールが前後に動く。
彼女のトレードマークは変わっていない。
しかしその顔は完全に愛欲に囚われていて、そして満たされていた。
窄めた唇で性器を扱く。温かい舌を絡める。喉の奥で刺激する。
すべてを同時にこなしながら見上げる視線で上条を伺うと愛しい人は実に満足そうに微笑んでいる。
奉仕欲が満たされて黒子は喜悦を浮かべる。
吸って、減圧して、カリ首に舌先を絡める。
より力強く脈打つ肉棒に黒子は上条に教えられたテクニックのすべてを嬉々として使いこなした。
「黒子……もっと吸ってくれっ、そろそろ出るからっ」
上ずった上条の声は黒子の待ち望んでいたものだった。
あの熱いものが。生臭くて苦くてとても美味しくて幸せにしてくれるものが、出る。
小鼻を膨らませて上条の表情をじっと見つめ、ローティーンとは思えないフェラ奉仕を加速させる。
「出るっ!」
瞬間、陰毛に鼻先が突っ込むまで迎え入れた。
喉がふさがるまでペニスを飲み込んで射精を促すように真空圧に吸い込んだ。
――どくん、どくんどくん
ゼリーのように硬さすら感じる精液を黒子は喉の奥で受け止めた。
顎が外れそうなほどに大きなペニスが脈打つ。
生臭い精液を大きく喉を鳴らして嚥下する。
小鼻を膨らませて自慢げに見上げると上条が実に気持ちよさそうに快楽に酔っていた。
一滴残らず飲み干して、尿道に残っている残滓も吸い取る。
射精前と同じ、否、それ以上に綺麗に舌先でクリーニングする。
たっぷりと射精したはずなのにまったく硬さを失わないままのペニスが黒子の口からこぼれ出た。
「ふふ、とっても元気ですの」
うっとりと瞳を潤ませながら上条を見上げる。
欲情した二人の視線が絡み合った。
黒子の張った乳首から僅かに母乳が溢れて甘い匂いが当たりに漂う。
「黒子。たって尻をこっちに向けるんだ」
少々上ずった声で上条が命じると黒子は嬉々として従う。
重い腹を大事そうに抱えながらキッチンのシンクを手の台として上条に豊かになったヒップを突き出す。
白いヒップは果実のように熟していながら不釣合いなことにまだ毛は生えそろっていない。
もともと線が細いのだろう。
それでもむわっとするメスの性器の匂いが上条に突きつけられる。
「どっちの穴でも結構ですの。当麻さんが気持ちよくなってくださるのなら」
言って、肉厚になった尻肉を割り開いてくすんだピンク色の蕾も曝け出す。
そこは切なそうにひくひくと振るえぱくぱくと小さく口を開いている。
二つの穴の向こう側、開いた足の谷間から見える大きな腹。
その中には上条と黒子の子供がいる。
二人の大切な宝物だ。
はてさて。
柔らかい膣穴にしようか窮屈な尻穴にしようか。どちらも最高級の肉穴。
いきり立った一物の先端から先走りの汁が流れた。
数瞬の惑巡の末、上条は血走った目を黒子の尻の狭間の蕾に向けた。
鍋を置いてある棚の下の段にある納戸を開いてサラダオイルを取り出して黒子の尻に垂らした。
「ひあんっ、お尻、ですのね……」
冷たさに察したのか、黒子が恥ずかしそうに頬を染めながらも上条に強請るような目を向ける。
既によくほぐされた肛門はいきつくようにひくついている。
ハートを逆さまにしたような肉感的で淫蕩なヒップ。
まだ十代も前半、華奢なつくりなのに経験が成熟させた尻肉はぷりぷりとした張りと艶を誇っている。
完熟した桃のようにむしゃぶりたくなる衝動を見る者に与える。
「下さいまし……黒子の淫乱なけつまんこに当麻さんの大きなおちんちんをお恵み下さい……」
自らの手で尻肉を割り開いて、黒子がいじらしい声を上げた。
神殿娼婦。淫売でありながら神聖という、地中海風習の男性原理が幅を利かせすぎている現社会では矛盾する概念。
たった一人のための娼婦は無様に尽くすことに切ないほどの官能を覚えていた。
「堪らないな。素敵だよ、黒子」
淫らな尻を揺すって美麗な臨月少女が肛交合を求めてくるさまに上条の興奮は高まる。
猥雑な肉体を征服したいという当たり前のオスの本能がこみ上げてくる。
二つの尻肉の狭間は川になるほどにオイルが溜まっている。
ぽたりぽたりと床に流れ落ちるが、ひくつく肛門にもそれなりに飲み込まれている。
「力抜けよ?」
期待感からかふっくらと盛り上がった肛門に亀頭を押し当てる。
窄まって膨らんでとまるで単独の生き物のようなそこをゆっくりと貫いていった。
――ぐぷぅ、ぬぷぷぅ
過剰なほどにオイルを投与したそこは硬さを見せたものの亀頭の先端が通ると思っていたよりもあっさりとペニスを受け入れる。
「あひぃいいいっ!」
すんなりと入った。
とは雖も上条のペニスは太く逞しい。
こればかりは何度受け入れても変わることはない。
そもそも肛門は何かを受け入れる場所ではない。
これまでの調教によりそのように書き換えられただけだ。
しかし苦痛ではなかった。
オイルの潤滑を借りてペニスが飲み込まれていく。そのすべてが埋没する。
肛口は限界ちかくまで伸びきったゴムのようだった。
途中、何か硬いものに当たる。
「あはっ、子宮を叩いてますの……」
ごり、という感覚。
上条の亀頭が薄い膣との空間を押して黒子の孕んで降りた子宮を刺激したのだ。
肛門に極太ペニスを受け入れて顔に大粒の汗を浮かべている黒子が幸せそうに笑う。
「これから、だぞ?」
黒子の腰を掴んだ上条はゆるく腰を引き、そして一気に突き刺した。
彼の引き締まった腰と黒子の尻肉とがぶつかって頓狂な音と共に黒子の白い尻に漣が走る。
「っきゃんっ!」
力強く子宮を押されて黒子は年相応の少女の悲鳴を上げた。
その声が聞きたいのか、上条は二度三度と同じ行為を繰り返す。
その度に黒子は強烈で新鮮さすら感じる肛悦を味わう。
なんて淫ら。なんて猥雑。なんて官能的。
硬く膨らんでいる黒子の下腹が衝撃で重く揺れる。
そのことに気遣ってか、黒子が左手で自分の腹を抑えるも上条は腰の動きに加減をしない。
それどころか自ら突き立てるだけでは飽き足らず黒子の腰を強く引いて結びつこうとした。
衝撃を持って深く男根が打ち込まれる。
「当麻、さんっ! 気持ちいいの、ですの?」
「当たり前だろう? 黒子の身体は全部気持ちいいさ」
「あはっ、嬉しいっ」
鋭く腰を振る。
二人とも若く生命力に溢れている。
ましてや次世代たる命をも抱えている。
だからこそ上条は獣のように雄々しく、このさまはまさに交尾だった。
「やっぱり、やっぱりわたくし、幸せですのっ! 大好きですのっ、当麻さんっ!!!」
若く強いオスに支配されるメスの喜び。
ましてやその子を孕まされ、さらには不要な交接で快楽にふけっているという矛盾。
人の価値観としては黒子はただの淫らな女に過ぎない。姦淫に溺れた唾棄すべき存在だろう。
しかし彼女は幸せだ。
強い者に従うというメスの本能。愛する人を夢中にしているという女としての自負。言いようのない至福の時間。
「ふぅんっ、あっ、あっ、当麻さんが気持ちいいと、幸せ、なんですのっ!
あ、赤ちゃんも、喜んでるっ! パパとママと三人でっ! 気持ちよくなってますのっ!」
上条の動きだけに任さず黒子は自分の意思でも動き始める。
自ら尻を振りたて肛門を強く締め付ける。
上条のペニス全体を直腸粘膜と大きく膨らんだ子宮とで感じた。
「んわぁあっ、当麻さん! 当麻さんっ!!! わたくし、イきますのっ! イってしまいますのっ!!!」
「イけよっ! 俺もイくからっ!」
黒子の喜びがそのまま伝わってくるように直腸粘膜が上条のペニスに絡みまくる。
窄まって締め付けてくる。
ペニスそのものが重い鐘を押すように子宮を押すと強い何かが響きかえってくる。
そのすべてが上条の射精欲を高めていく。
一方黒子の意識の中で金属マグネシウムの爆光のような強く白い光が目の前で光り続けていた。
ペニスが突き入れられるたびに官能の塊が脳天まで突き抜ける。
愛しい人の子を宿した宮が切なく疼く。
ペニスに子宮の裏側を突かれる感覚はこれまで何度も味わってきている。
しかし今日のそれは格別だ。
黒子を肛悦の頂上へと誘う。
いくら快感に溺れてもいい。淫らだと石を持って追われることもない。
それどころかこんな自分を彼は愛してくれている。
身も心も奔放に性と愛とを求めることを当たり前に許してくれる。
黒子は幸福感に包まれながら絶頂へと足早に駆け上がった。
「イきますのっ! わたくし、お腹に赤ちゃんいるのにっ! 中学生なのに妊娠してっ! お尻の穴をおちんちんでほじってもらってっ!
イきますのっ!!! イってしまいますのぉおおお!!!!」
ぞくぞくぞく。
全身の皮膚に鳥肌が立つ。
堤防が決壊する。
並々と水をたたえたダムが爆破されたかのような圧倒的に押し寄せてくる快感に怒涛のように黒子は絶頂を迎えた。
「イくっ! イくイくっ!!! あはっあああっ!!! あおぉんっ!!!」
水辺に打ち上げられた魚のように不自然なほどに全身をびくびくと動かして。
思いっきり背を反らす。
目を白黒させながら痙攣する。
「俺も、イくっ! 黒子のけつあなでイくからなっ!!!」
上条が絶叫する。
痙攣する黒子の尻をしっかりと掴んで奥の奥までペニスを打ち込む。
尻肉がつぶれるほど密着させる。
直腸の一番深いところまで亀頭をめりこませた。
――どくん、どくん、どぴゅぴゅうっ!
直腸内で濁流が渦巻くような勢いで射精する。奔流のような白いオスのリキッド。
吐き出す精液で黒子の腸すべてを満たそうとするぐらいの勢い。
噴出するたびにぼて腹を抱えた黒子の華奢な肢体が痙攣した。
もう、離れることなんて出来ない。
「でてまふぅのぉ! とうまさんのせーえきぃっ! いっぱい、れてるのぉっ!
おひりでも、にんひんしちゃうぅ……にんひんしたひぃ……」
絶頂と共に全身から汗を噴出した黒子が夢現の表情でぐったりと沈み込む。
瞬間上条が後ろから抱きかかえる。
自然と大きな腹を抱える形になる。
黒子は幸福に緩みきった顔をしながら絶頂の余韻に酔っている。
凛とした風紀委員の面影はもう何処にもない。
ただの幸せな女の顔がそこにあった。
「良かったよ、黒子。すごく良かった」
上条のペニスはまだ黒子の直腸に包まれたままだ。
徐々に硬度を失って半勃起となったそれがちゅるりと排泄される。
オイルと二人の体液との交じり合ったものがぽっかりと口をあけたままの括約筋の隙間から漏れる。
やがて思い出したかのように肛門が締まっていくと交じり合った液体がぶりゅ、と頓狂な音を立てた。
「はあぁ……すごかったですの。わたくし、こんなに乱れて……ああ、お味噌汁が冷めてしまいましたわ……」
寄せては返す波のような快楽の余韻に浸りながら強い腕でお腹の子供ごと抱きしめられる。
女としての最高の幸せに浮かれながら黒子は真っ赤に染まった頬を隠そうともせず肩越しの上条に唇を強請った。
乱暴に尻を犯した男がくれるやさしいキス。
陶然恍惚に黒子が甘えていると腹部に軽い衝撃を感じた。
「あっ……蹴りましたの。赤ちゃんが蹴りましたわ」
「はは。ママが思いっきり感じて驚いたんだろう」
「酷いですの。感じさせたのはどなたですの?」
「いいじゃないか。パパとママが仲良しだって喜んでいるぞ、きっと」
「んもう、ズルイ人……そういう言い方をされると嬉しくなってしまいますわ」
黒子を強く抱きしめる上条と安心しきったかのように腹の子ごと体重を上条に預ける黒子。
二人の淫らな睦言は空腹を感じた上条の腹が鳴るまで続いた。