SインさんとM条さん  
 
ある日の夜、学生寮の一室にてインデックスは上条を問い詰めていた。  
「ねえとうま、さっきは誰を見ていたのかな」  
洋菓子のような甘い響きの声はいつになく硬く冷たい。  
詰問を受ける上条はというと、驚く事にベッドの上で全裸のまま正座している。  
正確に言えばインデックスの命令でさせられていた。  
インデックスのほうは歩く教会の修道服を着ているため  
白いシスターの前に座り俯いた上条は罪人にも見える。  
事実インデックスにとって、今の上条は裁くべき存在だ。  
「黙っていちゃわからないんだよ」  
仁王立ちをしているインデックスは上条の顔を見据える。  
だが上条はオドオドと視線を外すばかりでインデックスは呆れたように息を吐いた。  
 
「さっきとうまは胸の大きな女の人を見てたんだよ」  
ビクッと上条が身じろぎする。  
「私と一緒にいたのにね」  
恐る恐るといった様子でインデックスを見上げると悲しそうな表情をしていた。  
「でもね、とうまがおっぱい好きなのは前から知ってるし別にそれはいいんだよ」  
私も少しだけ羨ましいから、と上条の頭を慈しむように撫でる。  
上条はそんなに怒ってないのかと思ったその時  
「許せないのはねっ……!私よりもちっちゃな子のほうを  
 見つめていた事なんだよッ!」  
逆上したインデックスはがぶりと肩に噛み付いた。  
 
ぎゃあと声を上げ身を仰け反らせる上条。  
インデックスは幼気な顔に怒りを表し、怒りの牙を突き立てた。  
「とうまは私といっつもしてるのにッ!どうしてッ!」  
しゃべり終えて今度は腕に噛み付く。  
上条は痛みに顔を歪めながらもインデックスの身体に手を当てて俺が悪かったとただ謝っていた。  
従順にも怒りを受け止めている様子に、少しだけインデックスの顎が緩められる。  
肩や腕は歯の後が残り、微かだが内出血を起こしているのが見て取れた。  
よく見ればそこ以外のいたる所にも噛み痕だと思われる一対の連なった線が  
数え切れないほどにある。  
出血はしていないようだが日常的に全身を噛まれているのは想像に難くない。  
 
「反省してる?」  
こくこくと上条は情けなくも何度も頷いた。  
けれどインデックスは許さない。  
今度は噛むのをやめると乳首を少し強い程度の力で抓り始める。  
ビクンと上条が大きい反応を示すがさほど痛みはないようだ。  
それどころが、微妙な力の入れ方に別の表情を見せていた。  
「どうしてそんな顔してるのかな……?」  
グリグリ弄りながらもインデックスは微笑んでいて。  
上条が苦しんでいるのか、悦んでいるのか、どちらにしても  
同じ様に微笑んでいたのは想像に難くない。  
男女の関係になった二人はいつからだろうか。  
なんらかのプレイがエスカレートしてしまったのか  
被虐と嗜虐で歓びを表せるようになってしまっていた。  
もしかすると少年の強さは裏返しの弱さとなって、このような形で発露しているのかもしれない。  
 
「こっちもおかしいんだよ」  
インデックスは屈むとすでに硬くなっている上条の肉棒を小さな手で握った。  
「お仕置きの最中なのにこんなにしちゃって。とうまって変態さんなの?」  
辱めの言葉に上条は首を振る。だが期待は隠し切れないのか拒否しない。  
インデックスは笑みを深めて優しく問うた。  
「ね、とうまはどっちをお仕置きしてほしい?」  
左手で上条の胸元をくすぐり、右手は股間を撫でながら。  
そんな責めに上条は悶えながら小さく言葉を返した。  
 
「ふうん、どっちもしてほしいんだ。とうまったら欲張りかも」  
呆れた風に言いながらも答えがわかっていたらしいインデックス。  
唇を舐めると上条の胸元へと顔を寄せて、つねった左乳首へ舌で触れた。  
「んっ、ちゅろっ……んちゅっ……」  
粘質の肉が這いまわり、弄られ過敏になったそこから  
皮膚が溶かされているかのような疼きが広がっていく。  
わずかな痛みが甘い舌使いによって快楽へと変えられていく。  
耐え切れないのか上条の腕がインデックスの背中へと回された。  
縋り付こうとしているかのように力が込められた。  
 
「てちゅぅっ、んふぅっ……ぺろっ、ふふっ……」  
れろれろと舌を止めないまま含み笑いをすると右手も動かし始める。  
上条は自身の体温より少しだけ冷たい手に触れられて、うぁっと情けない声を上げた。  
インデックスの手は小さく、膨れた肉棒を握るので精一杯だ。  
だというのに、その手さばきは迷いがなく手馴れているよう。  
まずは直立した肉棒へ指を添え、親指と人差し指だけでつまむ。  
男性器が少女の柔らかな指できゅっと締め付けられ圧迫される。  
そのまま二本の指でマッサージするかのように微妙な力加減で擦り始める。  
 
インデックスの指は粘膜ではなく、肉棒の中をこねているかのように圧をかけた。  
裏筋に触れてる親指とカリに触れている人差し指がグニグニと挟んで指圧する。  
敏感な所を外側からほぐされる快感に上条はだらしなく息を荒げた。  
指が徐々に下がっていって、玉袋と棒の境目辺りにたどり着いた所で止まった。  
「んっ、ぅんっ……とうまのおっぱい固くなってきたね……ちゅっぅっ……」  
同時に乳首を吸われるとわずかな苦痛とそれ以上の快感が襲い掛かる。  
上条が切なげに俯いて、インデックスへと顔を押し付けもたれかかろうとするが  
強めに玉袋を握られると痛みで頭を仰け反らせた。  
 
「我慢しなきゃ駄目なんだよとうま。これはお仕置きなんだから」  
インデックスに容赦はない。  
上条の苦痛と快楽はインデックスの手の内にだけ存在している。  
今度は根元を幾分強めに握って、先程と同じ要領で先端へと少しずつ登らせた。  
まずは人差し指と親指の輪で締め付られて、天を向き上条は呻く。  
中指、薬指と輪が重ねられ圧力を増していき、無理矢理に海綿体が収縮させられる。  
痛みもあるのに、牛の乳のごとく根元から絞られるのに快感を感じてしまう。  
 
「んっふっ、ちゅろっ……ぷ、ちゅぅっ、ん、れろぉっ……」  
じっとりとした指の動きとは裏腹に、胸を責める舌の動きは激しくなる。  
乳首周辺を唇で愛撫しつつも、乳首を舌で転がして、左手で右の乳首まで責め始めた。  
上条は硬くなったそこを引っ張られる吸われてと少女のような声を上げてしまう。  
そんな様子を楽しみながらもインデックスは責め立てていく。  
左手で、舌で、優しく胸を愛撫してあげ、右手は上下の動きも混ぜていく。  
はぁっはぁっと上条の吐息が荒くなり、肉棒が奥から震えていく。  
昂ぶりが頂点に達しようとしたその時、唐突にインデックスが手を離した。  
 
「おなかへったし、疲れちゃった」  
至るべき絶頂を止められた上条は一瞬何が起きたかわからなかった。  
理解して、ぇあっと喉から変な声が漏れる。  
そんなっと切ない響きでインデックスを呼ぶが何もしてくれない。  
擦れた声で頼んでも触れてはくれない。  
押し倒して無理矢理という思考にも及ばない。  
インデックスから許可のない射精なんてありえない事のように。  
歯を食いしばって、苦しみすら感じる焦燥感で涙が勝手にこぼれ落ちてしまう。  
自分でも情けないと感じるほどにインデックスに調教されてしまっているのだ。  
 
「泣いちゃったら私がとうまを苛めてるみたいかも」  
事実そうしてるに等しいインデックスはしょうがないなと首を振る。  
もっと焦らしてあげたいけれど、そんな風に泣かれるのも可哀想で。  
左手で目元を拭いてあげて、肉棒に宛がわれたのは逆手にした小さい握り拳。  
「動いていいよとうま」  
右手の親指と人差し指の輪で根元を囲んで、残りの指と平手で幹を包んだのだ。  
傍から見ればその行為は酷く屈辱的にも思えた。  
幼い少女が手を使えと男の射精を促しているのだ。  
けれど上条は泣き顔をぱぁっと明るくほころばせ、犬のように飛びついた。  
小さな修道女の手へと性行為のごとく腰を使い始める。  
筒の形にした掌中で肉棒が前後に激しく揺れた。  
膝立ちになった上条がすべすべの手へと腰を振る。  
一刻も早く射精をしたいとストロークを早めていく。  
必死な、でも嬉しそうな上条を見てインデックスは微笑むと  
上条の右手を自分の肩に乗せて支えにしてあげた。  
体重がインデックスにかかり、バランスのよくなった上条の動きが早まる。  
握った右手の中で先走り液がヌチュヌチュとした鈍い音を響かせる。  
 
上条は両手をインデックスの肩と頭に置く。  
抱きつくような体勢で唸りながらも、ただひたすらに快感を貪る。  
(とうまの匂い……)  
汗ばんだ上条の胸元がインデックスの鼻先にあたった。  
「ちゅぅっ、ん、れろんっ……」  
男の香りを嗅ぎながらも舌を使い上条を味わう。  
 
乳首舐めと手コキの快楽で上条の全身がおこりのように震えて  
揺れる右手がインデックスのフードを強く掴んだ。  
そうしてんぁっと声をあげて高まったものを一気に吐き出した。  
肉棒が脈動し精液が迸る。一回や二回では震えは収まらない。  
高級なティーカップにも似た修道服へ欲望のミルクが注ぎ込まれる。  
優しい表情のインデックスは逞しく暴れる肉棒の射精を助けようと  
根元から先端までを扱き最後の一滴まで絞ってあげた。  
 
絶頂を終えた上条の顔はだらしなく、唇の端から涎すら垂らし息を荒げていた。  
「イッちゃったとうま可愛い……」  
そんな顔も可愛らしくてちゅっとキスして涎を舐めとってあげる。  
「こんなに出したんだね」  
唇を離してお腹をみれば白い修道服の上にはドロッとした精液。  
掬い右手に残ってる分と合わせて口に含んだ。  
「んっ……ずずっ、ぺちゃっ……んぅふんっ……濃くて美味し……」  
白濁液を指ごとしゃぶり艶かしくも舐め味わっている。  
ずずっと音を立てて吸い、舌で塊を崩しこくんと飲み込んだ。  
「とうまの飲んじゃったっ」  
口を開いて上条へ見せ付ける。  
いつものように無邪気な笑顔は精飲直後と思えないくらいだ。  
 
「あンっ、とうまぁ……」  
それを見てまた我慢できなくなったのか、上条の両手が修道服の中に入り込んで  
小さな膨らみを直接撫で回した。  
こうして攻め手が入れ変わる時もあるのだが  
「ダーメ、今日はとうまのお仕置きなんだよっ」  
そうはならず、インデックスは上条を押し倒す。  
仰向けで倒れる上条は一度濃いモノを出したのにもう準備ができているようだ。  
「ほら、おちんちんがまだしてほしいって」  
幼くも艶を帯びた微笑。  
一度精液を食べて飲んだためか、機嫌がよくなっている。  
 
上条はボソボソと俺もインデックスを気持ちよくさせたいなどと  
呟いているが聞いてもらえない。  
先ほどの射精の時にフードが落ちているのにも気づかないインデックスは  
「食べちゃうから」  
あーんと口を開いて亀頭全部を咥えてしまった。  
イッてからさほど時間の経っていないそこは敏感だ。  
ニュルリとした舌の感触だけで頭を仰け反らせた。  
「れろんっ、ん、えっ……ちゅるぅっ、はぁっ……ひもちいぃ……?」  
上目遣いで見上げるインデックス。  
ぶんぶんといった勢いで上条は頷く。  
火照った口内に、暖かく包まれているのはそれだけで気持ちがいい。  
インデックスは目だけで笑うと顔の角度を変えながら舌を使い始めた。  
 
円の動きで舌をゆっくりと回して先っぽの味を確かめる。  
「んっ……ぐっじゅっ……んべっ」  
インデックスが口元を動かすとトロトロの涎を次々と送り込んでいく。  
たっぷりと涎をまぶされて肉棒がぬめり光っているのがわかった。  
「じゅるんっ……!ぶじゅるっ!ぐじゅじゅっ!」  
強く吸い出されて上条は思わず足に力が篭る。  
精どころか腰ごと吸いだされそうなほど激しい吸引力に舌を出して感じていた。  
「とうまが好きなのしてあげるね」  
インデックスが亀頭を咥えると丸い頬が小さく窪んで顔をそのまま沈めていく。  
小さな口を大きく広げてモノを頬張っていく。  
 
「じぇんぶ……ひゃべひゃった……」  
インデックスは口いっぱいに咥えたまま嬉しそうに呟く。  
亀頭の先端が口内と食道の境目に触れたのだ。  
そのまま口蓋垂、のどちんこに亀頭が当たっている状態で  
「んぐっ……んっん、おおっ……」  
インデックスは喉を鳴らしながらも唇を押し進めた。  
大きい上条のモノを全部飲み込もうとしていた。  
お湯のような暖かい口内がまとわりつく。  
肉棒がヌルヌルに包まれていく快感に上条は声をあげる。  
粘度のある涎を潤滑油にして、先端がぐりりっと狭い穴をこじ開けていく。  
喉が動くとぎゅっと締め付けられ文字通り飲み込まれそう。  
ごくんごくんと音が聞こえるたびに精液が搾り出されそうな快感。  
首元が嚥下の動作でへこむたびに上条は息を吐いた。  
狭隘で柔らかい喉粘膜のどこに触れたって気持ちがいいのだ。  
 
上条が見下ろしてみると視覚的な効果も高かった。  
可愛いインデックスが銀髪を振り乱しながら自分のモノをしゃぶってくれている光景。  
薄桃色の唇へと、若干黒ずんできた肉棒が割り開いていく。  
小さな口が根元まで飲み込んでいるのを見ればそれだけで射精しかねない。  
上条は息を荒げながらもインデックスから目を離さず見つめていた。  
 
 
 
 
「ん、ふふっ……あ、んっぶぶっちゅぶりっ!んくっ、んじゅっ……!」  
インデックスが上条を見上げると視線が絡みあう。  
上条を見返しながらも目で微笑むインデックスは責めを強めていく。  
口内のわずかな隙間から、じゅるじゅるっと水音が響きこくっこくっと何度も  
飲み込む音がして喉でモノを扱いていく。  
同時にインデックスが顔を少しずつ引いていくと得も言われぬ快感に襲われた。  
嚥下運動で締め付けてくる食道へと肉棒が飲み込まれていき  
引いた動きで喉に締め付けられたまま抜かれていく。  
入っていく感覚と出て行こうとする感覚の相反する刺激。  
熟練した娼婦でもできないだろう喉奉仕に上条の限界は近かった。  
察したインデックスは飲み込みと前後の動きを早いペースで始めると  
ああっと上条が乙女のように声をあげる。  
 
「ちゅぶっ!じゅじゅっ!ちゅぼぼ、ぶじゅりっ!」  
そんな下品とも言える鈍い水音を口内から響かせていく。  
押し込む時は喉奥を亀頭の先端が叩いて粘膜が纏わりつく。  
引く時はきゅっとしめた唇に締められながら舌が這い回る。  
上条は快感のあまりインデックスの頭に両手を置いた。  
その手は撫でようとしてるのか、遠ざけようとしてるのか、近づけようとしているのか。  
どれも実行できないままおこりのように震えていて。  
止めとばかりに根元まで咥えられたまま強く吸い出されて一気に放出した。  
「……んえっ!、んんっ、んんっ!ごくっ……ごくっ……んっく、んっく…………」  
びゅるびゅるっと音が聞こえてきそうなほどの激しい射精。  
細い首に埋められた肉が蠕動して欲の塊を吐き出していく。  
どくどくと精液がインデックスの口内より深い所へ流し込まれていく。  
インデックスは食道に叩き付けられる精液を喉を鳴らして飲み込む。  
そうすると同時にモノも締め付けられてさらに上条は吐き出してしまう。  
飲精のための行為が射精を誘発しまた飲精へと繋がる。  
何もかもがインデックスへ吸われていくようだった。  
無意識なのか上条の手がインデックスへ伸ばされて  
二人は手を繋ぎ合ったまま長い射精が終わった。  
 
粘度のある涎と精液を零しながら濡れた肉棒が少しずつ現れていく。  
ほどなく少女の口内に収まっていたとは思えない大きさのモノが晒された。  
「ぷっ、ん、はぁっ〜〜…………気持ちよかった?」  
インデックスは嬉しそうに笑って自身ありげに聞く。  
上条は凄いよかったですと何故か敬語で返した。  
普段はともかく性行為にあたっての両者の立ち位置が伺えるようだ。  
今度は上条がインデックスに大丈夫だったのかと聞き返す。  
いつもしてもらってはいるのだが、事前に苛められたのが効いたのか射精が長かったのだ。  
そうでなくても負担がかかる行為ではあるし。  
「少し苦しかったけど平気だよ」  
あっけらかんとした口調は本当に平気そう。  
「とうまが気持ちよくなってると私も嬉しいし気持ちいいの。  
 とうまのを食べちゃうと口の中で感じてるのがわかって面白いんだよ」  
上条の太腿に手を乗せて笑うインデックス。  
いつもの無邪気な笑顔に上条も笑い返して  
「だから全部出しちゃうね」  
顔が凍りついた。  
 
無理ですもう出ませんなどと焦りながらも言う。  
「出さないと、とうまはすぐに女の子にちょっかいかけるんだもん」  
そんなことはないですよと否定をするが  
「ほらとうま足あげて……もっとあげるんだよっ!」  
インデックスは聞いてくれない。  
命令した後に上げられた脚を両手でえいっとばかりに押しやる。  
そうするとベッドに寝ていた上条の足先が頭の横へとつく。  
俗に言うまんぐり返し。  
男ならばちんぐり返しともいう性器も肛門もインデックスから丸見えの体位へと変わった。  
酷く恥ずかしい姿勢。なのだがこれもまた二人にとっては初めての行為ではない。  
ただ最近は上条のほうが多いだけだ。  
 
「とうまのお尻、してあげるね」  
ゾクリと身をよじらせる上条。  
恥ずかしい体勢のまま、インデックスから見下ろされていて。  
そう思うと萎えていたはずの肉棒が微妙にだが硬度を取り戻していく。  
けれど今のターゲットはそこではなかった。  
インデックスの見ている所は玉袋の下にある排泄器官。  
右人差し指を咥えると舌で舐めてトロトロの涎をまぶす。  
口と指先から唾液の線が繋がって、そのまま指を穴へと差し入れた。  
ひぐっと変な声をあげる上条。  
二度射精をしたためか、それとも普段から責められているためか  
少女の指をあっさりと受け入れてしまった。  
インデックスが入れた指をくにくにと動かすとその度、上条の顔が歪む。  
それが楽しいのだろう細い指が浅く上下に抽挿される。  
何度もされているのに今だ慣れない刺激。  
内臓がすべすべとした指に擦られる感触。  
ほっそりとししている指が大きく感じられて、動かされると快感を覚える。  
性器と違ってより敏感な内部は刺激されると呼吸が不規則に乱れるほどだ。  
上条は幼い恋人の指で犯されるという背徳と羞恥で悦んでしまっていた。  
肉竿もさほどの時間も経たず射精前の状態にまで勃起してしまう。  
 
「ほら、まだ立つんだから」  
お前が立たせたんだよなんて言う元気も立場も無い上条は喘いでいるだけ。  
熱を孕んだ瞳でインデックスを見上げている様は続く責めを期待しているようにも見える。  
インデックスはどこか淫らに微笑みながら、指を抜くと躊躇なくそこへとキスをした。  
んあっと女の子のような声を出す上条。  
舌を伸ばされて出口であるそこは、入り口へと変わり侵入を許してしまう。  
「んっ、ちゅるっぅ……んえっ、んんっぅっ……」  
軟質の肉が優しく粘膜を掻き回す。  
ちゅっちゅっと音を立てて吸い付くように舌を動かす。  
溜められた涎が注入されて、熱く溶かしていく。  
刺激できゅっきゅっと舌が締め付けられると上条が気持ちよくなっているのが  
わかるのだろう、インデックスはより熱心に行為を続けた。  
「ぶじゅるっ、んっぶ、じゅるるっ!」  
れろーんと蟻の門渡りから玉袋までを舐め上げて、袋ごと含んで吸い上げる。  
また肛門まで戻れば表面の皺を伸ばさんとばかりに円を描いてほじられる。  
湿った柔らかい舌が自在に動く度に上条はビクビクと震えてしまっていた。  
 
足の間からインデックスが顔を出している視界。  
横から見れば幼げなシスターが男の尻に顔を埋めて奉仕しているように見えるだろう。  
経験のある事だが、想像するとみっともなさで涙ぐんでしまう。  
気持ちがいいし、もっとしてもらいたい。  
けれども大好きなインデックスにこんな事までやってもらうのも情けないとも思うのだ。  
実際、情けなくも恥ずかしい体勢なわけだし。  
「いいんだよ、とうま」  
そんな上条の頭をインデックスはよしよしと撫でてくれた。  
「とうまはいつもいつも頑張りすぎてるんだから。  
 私と一緒にいる時ぐらいは頑張らなくてもいいの」  
聖母のように慈愛ある微笑みが視界の中で歪んでいく。  
「私もとうまが甘えてくれるほうが嬉しいんだから」  
うんと頷く上条。  
インデックスに撫でられると今度は嬉しくて涙が零れてしまった。  
 
「いっぱい気持ちよくしてあげるね」  
言葉と共にインデックスは上条の尻へと舌を伸ばした。  
「んちゅっ、んんっ、んおっん、んえ、んちゅるっ、んんっ!」  
セックスしているかのように何度も舌を入れて抜いてを繰り返す。  
インデックスが首を上下させながらも舌を伸ばして縮めてを続ける。  
入れたままじっとりと掻き回されれば溶けてしまいそうに気持ちがいい。  
ほぐれたそこは暖かい舌の挿入を受け入れて、粘膜が愛撫される快楽だけを味わっていた。  
「ちゅっ、ん……こっちもね」  
新たな責め。  
尻に深くキスをされながら、肉棒を握り扱かれて上条がうあっと呻く。  
内側から性器に近い辺りを舌でほじられ疼くのに  
それを押し上げられるように根本から擦られるのだ。  
玉袋をやんわりと揉まれながら手コキをされれば  
グツグツと腹の奥から沸き立ってくるような快感にすら襲われた。  
上条は抑え切れない快楽でインデックスの名をうわ言のように呼ぶ。  
 
「んじゅるるるっ……イッていいよ……とうま……ぢゅぢゅるっ……!」  
インデックスは動きを早める。  
小さな手で攪拌される先走りがぐちゅぐちゅと音を立てた。  
舌が入り込んで深い所でピストンを刻む。  
舌と指がリズムカルに動いて性器がビクンビクンと大きく震えている。  
上条が大きく出るっと叫び白濁液がどっと溢れ出した。  
三度目とは思えないほどのドロドロとした濃い精液。  
インデックスは舐めるのをやめないまま、射精を助けるように扱いた。  
右手で脈動する肉棒を擦りたてて、器にした左手で精液を受け止める。  
だらしない顔で快楽を甘受する上条を見つめながらインデックスは  
糊のように粘りつく濁流を最後まで搾り出してあげていった。  
 
「いっぱいでたね」  
ゼリーのような塊を手に持っているインデックス。  
チロチロと舌で崩して味わったり飲み込んだりしている。  
上条のほうは性根尽き果てたと言わんばかりに虚ろな目で口を馬鹿みたいに開けたまま。  
絞りきられた果実のようにへにょへにょになっていた。  
「これで浮気しないよね」  
そもそも浮気自体してはいないのだが、上条は壊れた玩具のようにぎくしゃくと何度も頷く。  
反論などできる立場ではないのだ。  
「……とうまの事だから、もう少し出したほうがいいのかも」  
なんだか物足りなさそうなインデックス。  
甘えさせてはくれても甘やかしてはくれないらしい。  
上条はひぃっと情けないほどか細い悲鳴をあげる。  
気持ちいいし、してくれるのは嬉しい。でも男には限界があるのだ。  
「……えい」  
だが止める間もあろうか、インデックスが尻に指を挿入した。  
中で半回転させたかと思えば性器の裏側辺りをくの字にした指先でひっかいたのだ。  
声にならない声。  
その一動作だけで肉棒が暴れるように震える。  
「いっちゃった?…………あれ?精液出てないんだよ」  
先ほどに倍加する勢いで震えているそれからは一滴の液も出てこない。  
当然さきほどまでの射精で煙も出ない状態だからだ。  
なのに射精とは比べ物にならない圧倒的な快感が上条を襲う。  
「あれ?とうまとうま」  
呼びながらもぐりぐりと前立腺の所を押して擦るインデックス。  
その度に、上条の震えは全身に広がっていき、ついにはぐるんと瞳が裏返った。  
「と、とうま!?」  
尋常じゃない様子で意識を飛ばした上条を見てインデックスは慌てて指を抜いた。  
ドライオーガズム。  
射精するための役割をこなす前立腺を直で弄られて起きる絶頂。  
射精を伴わなくても、それ以上の快感を得る事ができる。  
連続で弄られ襲われた上条は耐えられなかったのだ。  
しばらくして気絶から目覚めた上条は泣きながらその単語の意味と説明をして  
前立腺責めはほどほどにと協定を結んだのだった。  
それでも絶対禁止ではない辺り色々と気持ちよかったらしかった。  
 
 
同日夜中の在るマンション。  
薄暗い部屋にてギシギシと何かが軋み、小さく拍手をしているような音が響き続ける。  
そこには一切服を身に纏っていない痩身白髪の少年と茶髪の少女がベッドで身を重ね繋がっていた。  
正確に言えば少年が少女の背後から、後ろ手にした両腕を掴み貫いている。  
スタイルがよく肉感的な少女を抱く少年の姿は幽鬼的な印象を醸し出していた。  
少年は一方通行、少女は番外個体だった。  
「ふっ、んっ、んっ……第一位なんでそんな激しく、あっあっ  
 うっあ、ん、……盛り、すぎ……!」  
口を開けば悪態だらけの番外個体だが今は弱々しい。  
引っ張られてる手と性交の部分を支点にして背が弓なりにしなる。  
きつい体勢で激しくも乱暴に犯されていると流石に普段通りとはいかないようだ。  
逆に言えば普通のセックスでは余裕があるし、一方通行も乱暴にはしない。  
だがそうする訳が今日はあったのだ。  
「オマエ……今日アイツをずっと見てたよな」  
番外個体を抱いたまま囁く一方通行。その言葉には明らかな苛立ちがあった。  
「はっ?ミサカは別に見てなんか、ひぐぅッ!」  
言い訳は許さないと意思表示するように乳房を強く握り締めた。  
綺麗なお椀型をしている胸が手の中で歪み指の間から溢れでる。  
「気づかねェとでも思ってンのか?」  
夕刻に二人の少年とそのパートナーは通りを挟みすれ違っていたのだ。  
会話もない目が合っただけのすれ違い。  
けれど交流とも言えないそれは少年らになんらかの影響を与えたようだった。  
 
「ち、ちがうってば……ミサカはシスターズからの受信でなんとなく見てただけで……」  
正直に答える番外個体。  
そんな事は一方通行もわかってはいる。  
シスターズと打ち止めによって番外個体の意思とは関係なく行動してしまう事がある。  
だが理屈ではないのだ。  
一方通行自身、理由がわからないほどに苛立ってしまう。  
番外個体がよりにもよって上条当麻に注意を向けているという事に。  
当の上条当麻も似たような理由で責められていたりするのだけれど。  
「違うか違わねェかは俺が決める」  
そうして行為を続けようとした所で  
「ぐぁっ……!」  
悲鳴をあげた。  
「無視しないで欲しいって、ミサカはミサカはあなたのお尻に指を入れて抗議してみる」  
もう一人、全裸の打ち止めが行為に参加したのだ。  
それは一方通行の背に抱きついて指を挿入するという些か異常な形だったが。  
 
「何しやがるクソガキ……!今はコイツの仕置き中だろうが」  
憎々しげな口調の一方通行だが打ち止めを制止しない。  
逃げようと思えば番外個体ごと抱えて移動できるはずなのに。  
「あなたは構って欲しい時はいっつもミサカを無視するよねって  
 ミサカはミサカは少しだけ不満に思ってみる」  
「知った風な口聞いてンじゃねぇ」  
そう言って打ち止めを無視する一方通行。  
それは肯定にも思えた。  
「でもあんまり無視されるのも寂しいんだよって  
 ミサカはミサカはちょっぴり能力を使ってみたり」  
「がぁッ……!」  
「ひゃぁっ!い、きなり……!」  
 
一方通行がいきなりに射精をして二人の悲鳴が唱和した。  
指先からの微弱な電気で刺激を受けた前立腺が収縮。  
打ち止めの力で番外個体へ無理矢理に精を吐き出させられたのだ。  
「ぐぅっクソったれ……!」  
威勢のいい一方通行だが快感のためか声が震えている。  
初めてではないから、耐えられるだけで常人ならば今の刺激だけで気絶していただろう。  
それにやっぱり拒否の行動をしていない。  
「むー、もうちょっと強いほうがいいのかな。でもあんまり強いと危ないし……  
 そうだ!ってミサカはミサカは伝導率をあげるためにあなたのお尻の穴を舐めてみる」  
打ち止めが一方通行の尻に手をあて広げると、ミルクを啜る子猫のように舐めはじめた。  
ぺろりぺろりと舌が上下に動き、くちゅくちゅと唾液が送られ濡らしていく。  
「あっ……ぐ、クソがっ……!」  
後ろからの快感を振り払うかのように一方通行は腰を降り始めた。  
尻で打ち止めの顔を押して、番外個体の中をえぐる。  
「んぶっ……そんなに動いたら舐めにくいんだよって  
 ミサカはミサカはもう一度能力使ってみたり」  
「うぐっ……」  
入れた舌からの電気責め。思わず腰が止まってしまう。  
先ほどよりは弱いようだがそのぶん、濡れた舌から継続してピリピリとした刺激が伝わる。  
打ち止めは緊張した括約筋が舌を締めてくるのが面白いのだろう。  
ニコニコしながら能力のオンオフを繰り返し、舌先で一方通行の中を弄っていく。  
「ぐ、ぎぃっ……!ぎゃはははっ!!はっ、やるじゃねェかクソガキ……!」  
興奮しながら哄笑する一方通行。実に嬉しそう。  
犯し犯される快感でなんだかハイになってしまっていた。  
「あなたってやっぱりお尻好きな変態さんだねって  
 ミサカはミサカはビリビリしながらあなたが喜ぶこと言ってみたりする」  
打ち止めも楽しそうに責めていた。  
 
ちなみに番外個体はというと  
(二人で楽しみやがってもー)  
なんだか蔑ろにされてる感があるがあんまり不満ではない。  
何故なら打ち止めから全く不満の感情が伝わってこないのだ。  
楽しいとか面白いとかえっちなことしたいとかばかりが伝わってきて文句も言う気が起きなかった。  
誰かを苛めるのもいいのだが、自分勝手に扱われるのも嫌いじゃないというMな所もあるせいだったが。  
(でも、このミサカは使い捨て予定だったから、子宮の機能をわざわざ止めてないんだぜ。  
 生後一年で赤ん坊製造すんの笑い話にもなんないけど、第一位は責任とってくれるのかなー)  
そうなったら一波乱ありそうと、いやらしくもほくそえんでいる番外個体。  
「何笑っていやがるンだオマエ」  
打ち止めの責めを受けながらも番外個体の様子に一方通行は気づいた。  
「だって第一位が上位個体のせいで腰砕けになってるんじゃん。  
 そんなんじゃミサカをイカセらんねーよ。なんなら第一位を先にイカせてあげようか?」  
「……上等じゃねェか」  
憎まれ口を叩かれ、暗がりの中で瞳がギラリと危険な光を放った。  
番外個体が振り向いて一方通行にのしかかると打ち止めが弾き飛ばされて。  
「あー、だから仲間外れにするなーって ミサカはミサカはあなたに抱きついてみる!」  
二人の柔らかな身体に挟まれて汗と肌が纏わりつく。  
大きめの胸が痩せた胸板で潰れて番外個体は挑発的に笑う。  
打ち止めも負けじと身体を押し付けると背に小粒の乳首が擦れているのが伝わる。  
対照的だがよく似た二人の裸体に抱きつかれると否応なしに盛り上がってしまう。  
 
「でもヴォリュームは比べるべくもないよね。このミサカはセックスも出来るし、んっふっ……」  
番外個体が屹立したモノへと身体を沈めた。  
リズミカルに腰を振れば複雑に膣内が絡み蠢いて快感を伝える。  
「ずるい。もうちょっと大きくなれば出来るようになるもんって  
 ミサカはミサカはあなたみたいにお尻でえっちできるか考えてみる」  
「うるせェ。交互に耳元で喋るンじゃねェ」  
挟まれてほとんど動けない一方通行は番外個体を抱いているだけだ。  
「第一位はやっぱり普通じゃつまんねーんだよね。ミサカも上位個体みたくやってあげるにゃーん」  
繋がったまま番外個体が一方通行の排泄口に手を伸ばした。  
「ぐぉっ……!?」  
不意をつかれたらしく簡単に指の侵入を許してしまう。  
「なにこれゆるゆるなんだけど。第一位はお尻よわいでちゅねー」  
挑発的な赤ちゃん言葉を投げかけられているのに反論できない。  
それどころか後の責めで竿のほうまで気持ちよくなってくる。  
乱暴に指を出し入れされているようで的確に弱い所を狙われていた。  
「上位個体のデータはこのミサカにもあるんだぜー」  
そうなるとシスターズにも一方通行の弱点(尻的な意味で)が伝わっているかもしれないが  
そこまでは思い当たらないし余裕もなかった。  
 
「そっちはミサカが気持ちよくしてあげるのって、ミサカはミサカは対抗してみたり!」  
「ま、まて、うごぉ…………!」  
何故ならば打ち止めまでもが責めに参加したからだった。  
ほっそりとした指の二人だが、狭い所に二本分となると圧迫感が違った。  
番外個体に思い知らせてやるどころか責められて反撃ができない。  
それとも実は望んでいるのか。少しだけ射精しかかってたりするし。  
「今度は処女みてーにギチギチしてる。女の入れられる気持ちわかった?」  
「なんだか噛み付かれてるみたいってミサカはミサカはかつてない感覚に驚いてみたり」  
二人の指が微かにしか動いていないのに腹の奥まで衝撃がある。  
ただその異物感すら気持ちよさに変わってしまう。変わるようになってしまっている。  
ほとんど一方的に責められて打開策が見当たらないまま  
「このままビリビリして第一位を気持ちよくしてやろーね」  
「やっぱりそれが気持ちいいの?って、ミサカはミサカは血気にはやって能力を使ってみる!」  
止めの一撃が見舞われた。  
 
「オ、オマエラそれはやべェだ、ろ、ぐぎぃぃぃぃぃ!」  
二人のミサカによる電撃で、奇妙な悲鳴と共に一方通行は絶頂を迎えた。  
「ん、やぁはっ……第一位の負けー」  
「気持ちよかったんなら褒めてほしいかもって、ミサカはミサカは賞賛の言葉を待ってみたり」  
(流石に…………洒落になンね……)  
番外個体の中にやたら濃いモノを吐き出しながら視界が白く染まっていく。  
命の危機すら感じる快楽に性器周辺が誤動作したのだろう。  
消えそうな意識とは裏腹にドクドクと活動を増して溢れ出していく。  
「ふぅん……きゃはは、さっきよりいっぱい、こりゃガキが出来ちゃうかもねー。  
 そしたら上位個体がお姉さんだよ。妹増えて嬉しいだろ」  
「ち、ちょっとまって!そうしたらミサカはお嫁さんじゃなくて娘に!?  
 って、ミサカはミサカは希望とは違う未来予想図に慄いてみたり!」  
色々とずれている打ち止めだった。  
(勝手な事言ってンじゃ……)  
だが消えていく一方通行の意識では言葉すら放てずにいて。  
ガクンと身体ごと脳のブレーカーは落ちて打ち止めを下敷きにして倒れこんだ。  
「やっべ、ちょっとミサカたちやりすぎたかも。これアヘ顔つーの?第一位白目剥いてるよ」  
「きゃー!ミサカの愛が深すぎてあなたが危険な事に!  
 って、ミサカはミサカは動けないけどなんだかあなたの体重が心地よかったりする」  
きゃいきゃいと騒がしい中、他人には見せれない顔になっている一方通行は  
ほんの少しだけ笑っているようにも見えた。  
 
 
 

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