「固いまんまですよね、超ケダモノです。そんなに私が魅力的なんですかね」  
 勝手なことを言って肌の上にたった一枚だけ纏っているバスタオルを外して落として。  
 絹旗最愛が魅力的な肢体をベットの上に投げ出す。  
 そのまま両膝を抱えるように身体を曲げて剥き出しになった割れ目を見せつける。  
 とろり、と愛液が垂れるさまに射精したばかりだというのに浜面仕上の怒張がぴん、と無節操に頭を上下させた。  
 目の前の男がオスに変わる、そうさせたことに絹旗は表情を緩める。  
「続き、しないんですか? 仕上の癖にちっちゃくて締りのいい穴におちんぽ突っ込んでずっこんずっこんして、頭バカになりたくないんですか?」  
「―――っ」  
 どこで覚えたんだ、と言わんばかりの台詞。  
 ああ、きっと変な映画の影響だろうと浜面は判断する。  
 この少女は大人ぶった自分を見せつけようとして空回りばかりしている。  
 その姿が笑いを誘うも、どうしようもないぐらいに愛らしい。  
 そうだとしても状況はあまりにも魅力的だった。  
 こくり、と喉を大きく動かして唾液を飲み込んで。  
 浜面仕上は絹旗の膝を割開いて自分の腰をすべり込ませる。  
 ギンギンに張り詰めた亀頭。  
 それを幼く毛も生え揃っていない―――というか産毛が僅かにあるだけでパイパンと言い切ってもいい―――濡れた牝穴に突きつける。  
 犯罪行為にしか見えない光景の中で二人の期待だけは明確に男と女。  
 ぎしり、と軋むベットの音が生々しい。  
 浜面と同じように絹旗最愛が生唾を飲み込んで喉を鳴らした。  
 同じタイミングでつぅ、と愛液がシーツの上に垂れ落ちていく。  
「はぁ……はぁ……はぁ……んっ、はぁ……ねぇ、しないんですか?」  
 甘く掠れた声はまるで耳元で囁かれたように鼓膜を震えさせて。  
 瞬間、浜面は発条仕掛けの人形のように腰を突き入れていた。  
 ―――じゅぶぶぶっ、ぐちゅううぅっ!  
「ん、はぁぁああぅっ! あああああんっ!」  
 ぶちゅん、という派手な音と共に結合部から粘液を噴出させて、浜面の分身が絹旗の小さな身体に押し込まれる。  
 絹旗の小さな口から爆発のような悲鳴が溢れて、それを真正面から浜面が受け取る。  
 威嚇する獣のように低い呻きを上げそうになるも奥歯で噛み殺し引き締まった身体で華奢な少女のそれに伸し掛った。  
「んは、はああっ! 超、ヤバイですっ! もう、お腹いっぱいっ! なんなんですかっ! 超興奮しすぎですよっ!」  
 余裕なんか欠片もない表情で絹旗が甘い声を出す。  
「くっ、うっせぇな。こっちの台詞だっちゅうのっ! なんだよこの締めつけ……」  
 そして浜面の声には余裕なんて概念すら存在しなかった。  
 元々身体が小柄で華奢な女の子。  
 長身の浜面とは真逆の部分がある。  
 勃起の先端から根元までがにゅるにゅるの柔らかい膣壁に包まれる快感。  
 ローティーンとは思えないほど貪欲なメスの顔の蠢き。  
 それだけでも十分すぎるほどの媚薬なのに小さくきつく、それでいて強く馴染む膣の作りはもう致死量の毒薬だ。  
 脳みそをグラグラと揺さぶって余計なことが考えられなくなる。  
「んんっ、んはぁっ、はぁ……超ヤバイです、本当におかしくなっちゃいます……」  
 だが、切な気に求められる視線を捉えたとき、浜面は魔法にかかった。  
 とりつかれたように腰を動かし始める。  
 ―――じゅぶ、じゅぶ、じゅぶぶ、じゅぶんっ!  
 
「はあん、あん、あん、あんっ」  
 ぎゅう、と肉棒を咥えこんだ穴から卑猥な音が掻き出され、愛液に満ちた膣内と限界まで勃起した海綿体とが擦り合わされる音。  
 小ぶりなだけにすぐに届いてしまう子宮口が乱暴に何度も叩かれ、それに合わせて絹旗最愛の可愛らしい声が部屋中に響いた。  
「ふわああっ、や、あんっ! 超ヤバイです、超気持ちいいですっ!」  
 小鼻を膨らませて眉を歪めて、抽送にあわせて短く喘いで。  
 端正な顔立ちが滑稽なほどに歪んで本能のままに目の前の汗ばんだ男の顔を引き寄せる。  
「いっぱい、いっぱいになってるんですよ。はあああぁっ! し、仕上のが、私の中でっ!」  
 今にも泣き出しそうなほど瞳を潤ませた近すぎる顔に浜面の胸がときめく。  
 反射的に唇を重ねると絹旗は嬉しそうに笑いながら顎を突き上げる。  
 先ほど飲ませた精液の生臭さを感じ取ったが、興奮しきった浜面は多少の後悔を覚えながらも舌を絡ませて唾液を啜った。  
 自分をリードして追い詰めていた少女がこんなにも可愛らしく呻いている。  
 その満足感に胸が熱くなる。  
 制御不能の炎が股間から心臓から脳みそから全身に広がり浜面を壊して作り変えていく。  
 足りない、からだ。  
 ―――ぐりゅっ、ぐりゅりゅっ、ぐりっぐりっ  
「ひっひゃああっ! はあぁっ やああんっ!」  
 ペニスを奥深く押し付けたまま腰を回転させるように捻る。  
 大きく膨らんで張り詰めた亀頭をコリコリした子宮口のくぼみに当てていやらしく刺激してやる。  
 膣奥をぐりぐりとマッサージされる快感に絹旗が白い喉を伸ばして声を荒げた。  
 シーツにさざ波が立つ。  
 浜面の尖った顎から落ちた一滴の汗が湿った絹旗の頬に落ちてクラウンの飛沫となった。  
「あァンっ! あン、あああンッ! 超、ひどいですッ! こンなのッ!  
 やだやだッ! 毎日して欲しいですよッ! 一週間に一回だけなんて、超ずるいッ!  
 麦野と滝壺さンはいつもしてもらってるのにィッ ああンッッ!」  
 言葉の響きが微妙に変わる。  
 首筋に回された小さな手に力が入る。  
 もしここで能力を使われたら浜面の首は簡単に落ちる。  
 肉体は破裂する。  
 ペニスも食いちぎられるだろう。  
 それなのに浜面はこれっぽっちも恐怖を覚えない。  
 完全に信頼している。  
 すべてを捧げているわけでもないのに。  
「ワリィ、な。アイツ等大切な時期だからな」  
「やだァッ! 私だけハブらないでくださいッ!! 私だってアイテムなのにッ! 私だって仕上が大好きなのにッ!」  
 好き。  
 こんな簡単な一言を言えなくて絹旗は苦しんだ。  
 今だって気軽には言えない。  
 でも、だからこそ真剣で本気で。  
「俺だって、最愛のことが好きだぞ」  
 それなのにこんなにあっさりと。  
 嬉しくてしょうがないのに恨めしそうな目で絹旗最愛は愛しい男を睨みつけた。  
 
 わかってる。そういう男だ。  
 そういう男だってことは百も承知している。  
 絶対に許さない。  
 幸せにしてくれないと永遠に許してやらない。  
 絹旗最愛は孤独だった。  
 親元からはなされて学園都市に送られ、そして親に捨てられて置き去りとなった。  
 そのままモルモットとして暗闇の五月計画の被験者となり、さらには暗部へと送られて殺人を生業とした。  
 別段、自分を不幸だとは思わなかった。  
 モルモットとして生き残れなかった存在を知っているし、命乞いをしながら自分によって肉塊にされた人間を作った回数は数え切れない。  
 生きている、そのことが贅沢だったし映画を鑑賞するという自由も得た。  
 それでも一度暖かさを知ってしまえば自分が田舎の驢馬だったと理解してしまう。  
 一度色彩鮮やかな世界を知ってしまえば無味乾燥のあの頃には戻れない。  
 だから、責任を取ってもらわなくては。  
「はァンッ……ンッ、はァ……ンッ、うンッ、うンッ、もッと、もッとしてくださいッ! 腰がガクガクになッちゃうぐらい凄くしてえッ!!!」  
「くっ、はっ、わかったよっ! もう、腰が抜けるまでやってやるっ!」  
「はンッ、はあッ、ンンッ! ああ、いいですッ! 気持ち良いッ! はあンッあンあンあンあンッ! めくられちゃッて、ガクガクしますゥッ!」  
 貪欲で下品なおねだり。  
 見えない炎にあぶられるのを自覚しながら浜面はしゃにむに腰を動かす。  
 絹旗のそれほど豊かではない二つの乳房がぷるぷると揺れて頂の桜色の果実が美味しそうに揺れる。  
 二人の汗が混じって湿った肌同士がぶつかって、たぱったぱっという音を立てる。  
 蜜で溢れた狭い肉穴を容赦なく穿り返す圧倒的な快感に男も女も酔いしれていた。  
 ―――ぶじゅぶちゅ、ぢゅぼぼっ!  
 狭い膣内に巻き込まれた空気が圧に負けて押し出され愛液を巻き込んで頓狂な音を立てる。  
 下品なピストンに色つけするさらに下品すぎる音。  
 単純に小さすぎる穴に大きすぎるものが入っている以上仕方のない現象なのだがそんなことは関係ない。  
「いやァッ! 超恥ずかしいですッ! いやいやッ! 止まッてくださいッ!」  
 興奮ではなく羞恥で顔色を真っ赤にした絹旗最愛が首を振って現実を否定しようとする。  
 だが目と鼻の先に居られてはそんな仕草さえも覗き込まれてしまう。  
 はしたない音が自分の膣穴から鳴っていることに恥ずかしがっている表情を覗かれて絹旗の脳はあっさりキャパシティオーバーした。  
 が、  
「恥ずかしいって言っても、可愛いところがきゅうきゅうって締め付けてきてるんだが、な」  
 白い歯で笑われて、頭が真っ赤になる。  
 オーダーメイドのようなぴったりとした締めつけを堪えるための意地のような笑いだったが絹旗にはそれがわからなかった。  
「ぶ、ぶち殺しますよッ! 絶対殺すッ! 泣いても喚いても絶対に許しませンからッ!」  
 それでも、能力は発動させない。  
 危険すぎるとわかっているから。  
「んなこと言ったってなぁ、もっとしてくれって言ったり思いっきり締め付けてくるんだから。俺だって堪んないんだぞ?」  
 亀頭から根元まで溶けてしまいそうな快感。  
 それでも形勢は完全に逆転していた。  
 能力も使わずに必死にしがみついてくる小さな女の子。  
 捨てられるのが怖いと怯えているようで、絶対そんなことはしないと心にさらに刻み付ける。  
 シーツに皺を作って身体をくねらせて、長くない髪が額に張り付いて、苦しそうに快楽に耐えて。  
 
「ああァァッ、そこ、ダメッ! そこダメですッて! ダメダメッ! 浅いところばかりトントンしないでくださいッ!」  
 必死にすがりつくような肉壁を引き剥がすようにして、上から下へ、指で言う第二関節ぐらいの距離の場所を亀頭で刺激する。  
 そこがとても良く感じるということを浜面は知っている。  
 恋人たちそれぞれ違う場所だが見せてくれる反応はよく似ている。  
 理性のメッキが剥がれ落ちてただ素直に快楽に溺れる顔になる。  
「はッ、はあッ、あンッ、あンッ、あンッ! ひあああッ! 超、気持ちいいですッ! トントンが気持ちいいッ!  
 ビリビリしますッ! ば、馬鹿になッちゃいましゅよほッゥうッ!」  
 絹旗最愛の短い舌が回らなくなる。  
 焦点が離れてきてどこか遠い場所を探すような瞳になる。  
 それでも浜面から視線を離そうとはしない。  
 リズミカルに刻まれるピストンがどんどん大胆なものに変貌していく。  
「ひッ―――あッあッあッあああッッ!! ひあ、ひいッ、ひッ、ひいンッ! ひゃあッ、あンッ! ああンッ!!  
 仕上ッ! 好き好き好きッ! すごいッ! 気持ちいいッ! 大好きィッ!」  
 これまで守ってきた語尾の『ですます』も消えて。  
 腰を動かすたびに絹旗最愛の語彙がどんどん短調になっていく。  
 嬌声と『気持ちいい』と『好き』。そして『浜面仕上』だけが残って。  
 きっとほかに何もいらない。  
 代わりというわけではないが膣肉は雄弁なまでに浜面のペニスを絞り上げて求愛のように精液をねだり始める。  
 攪拌される小さな肉壺。  
 粘液に空気が混ざって白くなってメレンゲのような半固体に変わっていく。  
 下品なクリームを塗りつけた入刀に愛らしいケーキは割開かれて赤い肉を曝け出す。  
「こンなにすごいの、初めてッ! はあッ、はあッ、ひああッンッ!  
 いいよォ、超気持ちいいですよォッ! し、仕上はどうですッ! 私の身体ッ! 気持ちいいですかッ!」  
「ああ、めちゃくちゃ気持ちいいッ! 最愛の身体は最高だッ!」  
「あああンッ! 嬉しいですッ!! 仕上も最高ですよッ! こンなにすごいの知ッちゃッたらもう元に戻れませンよッ!」  
 お互いがお互いを気持ちよくしている。  
 その充足感を共有している。  
 それが、二人の中のオスとメスを確実に目覚めさせた。  
「ふ、ぐぅぅっ!」  
「や、なンか、仕上の顔、超、怖いです、ああンッ、はンッ、ここに、きて、本物のケダモノに、ンンッ、なッちゃッたンですか? ひあああッ!」  
 揶揄うような響きを持たせながらも瞳が明確に期待している。  
 固く閉ざされているハズの子宮口が開いた。  
 きゅうきゅうと膣肉がオスの遺伝子を求めて戦慄く。  
 ―――どすっ! ごすんっ! ごすんっ! どんっ!  
 工事現場の杭打機のように串刺しにするようなピストン運動。  
 子宮口を打ち砕くような容赦ない抽送。  
 それは痛みすらも伴うものだったが、  
「ンはあああッッ! ンきいいいいィィィッ! わ、わらひのが、こわちゃひますよぉおッ! ひッいいッ! くひッ! ンああああああッッつッ!!!」  
 快楽は暴力的。  
 絹旗は小さな頭を狂ったように左右に振る。  
 小さく珠になった汗が飛び散る。  
 鼻水が滲んで滂沱の涙が流れる。  
 だがそんな絹旗の頭を浜面が両手でがっしりと押さえつけた。  
 
 視線と視線が絡む。  
 何も言われなくても絹旗は顎をあげて唇を突き出した。  
 泣きじゃくって呼吸を刻み込みながら、子宮を虐められながら健気にその時を待つ。  
「ン……ンンッ……」  
 ちゅぱちゅぱという音で唾液を交換する。  
 舌と舌を絡めて歯と歯をぶつける。  
 幼い膣肉を犯し抜きながら浜面は絹旗の口内をも陵辱し尽くす。  
 それだけではない。  
 鼻水がでている鼻の穴も耳の穴も眼球だって舐め尽くす。  
 絹旗最愛はそのおぞましいはずの行為に何一つ抵抗しなかった。  
 大切な男の唾液で顔面をてからせながらますます膣を収縮させる。  
 それは完全な隷属でさらなる恥ずかしめを求めていた。  
「―――、本当に可愛いな、最愛は」  
 全部奪うぞと言わんばかりの声色に幼い小さなお姫様は心の底から微笑んだ。  
 ―――ずじゅ、ずじゅ、すごっ、じゅぼっ、じゅぼずぼっ!  
「ひああああッ! す、すごいッ! 超すごいですッ! いやいやッ! 壊れちゃうッ! 本当に私のまンこ壊れちゃいますよォおォッ!  
 ンひいいィッ!!! ンあああああッッ!!!」  
 ただ射精するためだけの前後運動。  
 愛液が掻き出される。  
 肌がぶつかり合う。  
 ベットが軋む。  
 二人の影が完全に一つになる。  
 単純で卑猥で淫らな光景。  
 絹旗の嬌声だけが甘やかに迸った。  
 オスとメスの獣が咆哮を上げて交じり合う。  
「ひいッ、ひいィィッ! ずンずンしないでくださいッ! 超ずンずンだめェッ! これ以上ずンずンされちゃうと、本当にどうにかなッちゃいますゥッ!」  
 浜面の唾液と涙と鼻水とで歪み切った顔で必死に懇願する絹旗最愛。  
 だが膣肉はきゅうきゅうとしめあげて下品に搾り取ろうとする。  
 快楽と、繁殖と。  
 本来の機能が完全に動き出してメスの機構が遺伝子を受け入れるように小刻みに戦慄いた。  
「あ゛ーッ! あ゛あ゛あァ―ッ!!! いやいやいやッ! 超イッちゃいますッ! すごいの、くるッ! 卵子落ちちゃいますよッ!  
 卵子がころがッてくるッ! マジで超妊娠するッ! 仕上の赤ちゃン超できちゃいますよォおォッ!!!」  
「ちょ、それは、まだっ! ああ、けどこんなの中に出すしかねえだろっ! 今更外に出せるかっ!」  
「はァうッ! はァううンッ! あ、ああッ! 出してくださいッ! 膣内にくださいッ!  
 欲しいのッ! お願いだから愛してくださいよォおおおッッ!!!」  
 白い喉を見せて背筋を弓なりにして。  
 シーツに頭を埋めるようなブリッジで、小さな胸を強調して。  
 両手でぎゅっとにぎってシーツが皺くちゃになって。  
 そして、溜めに溜め込んだ快感が限界を迎えた。  
 
 ―――どくどくどくっ!! どびゅ、どずうぅっ! びゅるううっ!! ぶびゅぶびゅびゅっ!!!  
「ンひィひいいいいいいっ!!!! イグッ! 超イッちゃひましゅうッッうッ!!!  
 ンはああああァァあああァッッ!!! ンぐほおおおおおォォォッ!!!!」  
 あどけない顔に似合わないような娼婦のような咆哮。  
 ペニスから何もかもが抜け落ちるような壮絶すぎる快感。  
 肉体のすべてが溶けてドロドロになって尿道を通って絹旗最愛に注ぎ込まれるようなヴィジョン。  
 二発目とは思えないほどの量と濃度。  
 小さな膣内でしゃくりあげながらも子宮口を狙って外さない。  
 がっちりと腰をホールドしてめいいっぱい飲み込ませ、一番奥を射精して噴出して叩きつける。  
 反射的に絹旗の足が浜面の腰の後ろで絡む。  
 ぐい、と両足首で腰を引き寄せられてペニスはますます興奮しどくどくという脳裏に響く音を立て続ける。  
「ああああ゛ァァァッーーーッ! イクッ! 超イってますッッ! いやァ! こンなの怖いッ! 怖いよォッ!  
 離さないでッ! 絶対離さないでくださいッッ!!! 好きなのッ! 大好きなンですよォッ!!!」  
 白濁液が鈴口をこじ開けて噴出するたびに絹旗はがくがくと震えて全身を硬直させる。  
 ベットがぎぃぎぃと設計以上の動きに悲鳴をあげる。  
 それを上回るほどの絶叫。  
 痙攣を続ける絹旗は小さな腕で必死に浜面にしがみついた。  
 能力は使わない。  
 使ってしまうことができない。  
 こんな頭で何ができるというのだろう。  
 怖くて孤独で小さくて、でも大気圏の外まで打ち上げられて世界が小さくなって真っ白でふわふわして。  
 そんな絶頂の中で強く抱きしめられたことに気づいて絹旗の不安が一気に氷解した。  
 大好きな人の腕の中での絶頂。そう前言葉がついただけですべての色が変わる。  
 嬉しくて気持ちよくて最高の気分で。  
 心地よくてしょうがなくなる。  
 何もかもが考えられない中、ただただ自分の心臓の音と浜面の心臓の音を聞いていた。  
「あー、あーっ、ひあああーっ」  
 目の前を真っ白にして完全に呆けた最愛の恋人を浜面が強く抱きしめる。  
 下品とも言える絶頂顔だったが気持ちは何一つ冷めない。  
 熱い子種を打ち付けて悲鳴を上げさせ続けて。  
 それでも固さを失わない若い肉塊を突き入れたまま、浜面仕上は突き出された小さな舌を啄んで甘い唾液を啜り始めた。  
 
「えへへ。いっぱい好きって言っちゃいましたね♪」  
 ようやく絶頂から帰ってきた絹旗がくすぐったそうにはにかむ。  
 抱きしめたままゆっくりとペニスを引き抜くと一瞬遅れて大量の精液がどろりと溢れてきた。  
 白いマグマのようなそれがテラウェアのように垂れ落ちてシーツに大きな染みを作る。  
「……なんか、超恥ずかしいですが、超もったいないです。せっかくいっぱい出してくれたのに」  
 ほかほかと湯気を立てる二人の性器がオスとメスの生々しい匂いに包まれたまま。  
 抱きしめ合って見えないけれどもそのことはとても良くわかった。  
「ねぇ? 仕上? 私、可愛かったですか?」  
「そりゃ、めちゃくちゃ可愛かったぞ」  
「じゃあ……ね?」  
「ったく、少しは休ませろって」  
 娼婦のように淫らに微笑んで、媚を売って。  
 優しい目で甘い吐息を重ねて。  
 浜面仕上は再び生意気に熟れはじめている少女の肉体にのしかかっていった。  
 

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