個室サロンというものが、学園都市の第三区に存在する。
少々値段が張るが、誰にも邪魔はされない遊び場や隠れ場となる施設だ。
当然、遊びと言ってもそのままの意味ではない。
まだ未成年の少年少女が秘密裏に利用すると聞けば、誰でもその意味を想像できるだろう。
そのためアンチスキルなどが、監視の目を光らせていたりはするのだが
そこはそれ、利用者側が警戒網の情報を知っていればなんの問題もなかった。
今利用している住人も、身内のアンチスキルから情報を抜いて使用している。
そうして、個室サロンの大きなベッドとソファーが配置してある広い一室には
良識ある大人じゃなくとも、眉を顰めるだろう光景が広がっていた。
グチュグチュとした濁った音が木霊しているそこでは、あろうことか裸の少年らへと、少女達が並んでフェラチオをしているのだ。
一組だけなら恋人の営みと、一応は納得できただろう。
けれども三組で見せ合うようにするそれは、不道徳の極みとも言える行為だ。
だが少年少女達にはそんな意識はなく、たまに会話を挟みつつ当たり前の事のように、行為に耽っていた。
清らかである事を求められるはずの、白い修道服を着ているシスターを見れば、それがよくわかっただろう。
シスターは13,4歳ぐらいに見えるが、140cmほどの小柄な身長と幼い顔つきは、もう少し下にも思える。
だが幼さとは裏腹に、奉仕は熟達していて男性器を舐める事に躊躇いなど一切無かった。
「とうま。ちゅ、んぇ、んぶぶっ、ぴちゃ……きもひ、いい?」
少女は開いた唇の中に、少年の先端を収めて、もごもごと舌を震わせながら問う。
フードを外しているが修道服は着たままで、ゆったりとした裾が床へと擦れるのも気にせず奉仕に勤しんでいる。
「おう。インデックスは相変わらず上手いぞ」
ツンツンとした髪の少年、上条当麻の返事にインデックスは目だけで微笑み
唇をきゅっと引き締め頭を前後に動かした。
インデックスの揺れ動く銀髪に上条は手を置いて、その動きを手伝うようにすると
共同作業が嬉しいのか、より口淫が激しさを増していく。
「んっぶっ……んっんっ! んぇっ……! ぶじゅじゅっ! ちゅぶりっ!」
口中から溢れるトロトロの唾液を、肉へと塗しながら強く吸い上げる。
湯のような暖さに包まれ、あまりに柔らかな舌先が敏感な部分をほじくる感覚に、上条は声をあげた。
インデックスの頭が前後に揺れて、メトロノームのごとき一定のリズムを刻んでいる。
ごちゅりっぐちゅりっ、と唾液と空気が攪拌される音が響き渡って
整った唇の端からは、泡混じりの涎が床へ幾筋も垂れ落ちる。
「ぐっ……今日は激しすぎだ」
「ん、ぶっ……はぁ、だって、れお、負けてられないんだよっ、んくっ」
亀頭をぱくりと咥えながら、インデックスは横へ視線を向けた。
隣では白い髪で痩身の少年の一方通行へと、白のアオザイを着た少女が手コキをしていた。
女子高生ほどに見え、身体つきも女性として成熟し、華咲いている年頃だ。
ボディラインがはっきりとわかるアオザイは、豊かと言ってもいい胸を強調しているようにも感じられる。
美人と言い切れる容姿ではあるのだが、目つきは鋭く、どこか荒んだ眼差しをしている。
少女は文字通りの型番という意味で、番外個体と言う名で呼ばれていた。
「ミサカも負けるつもりはないんだけど……なんか恥ずかしいかもね」
「どの口で言ってやがる」
番外個体は片手で前後運動を繰り返しながらも、ちらりと斜め上を見上げた。
何度もやっている事なのに、上条が近くにいると不思議と顔が赤くなってしまう。
自分でもそういう態度が似合っていないというのはわかっているのだが、羞恥は抑えれるものではなかった。
「何でもいィから気入れろォ」
「わかってるってば」
番外個体が顔を寄せ、先端を舐め始めれば、気持ちがいいのか一方通行は薄く笑みを浮かべた。
今度はちゃんと一方通行を見上げながら、裏筋や尿道を舌で愛撫する。
しょっぱく、ツンとくる先走りを味覚に感じるが番外個体はやめない。
むしろ、より味わおうと舌で何度もすくっては飲み込み続けた。
「美味そうじゃねェか」
「だって、今までどれだけあなたに飲まされたか……癖にもなるってもんよ。んっちゅっっ〜」
キスしているかのように、唇を穴へと触れさせたままじゅじゅじゅっと吸う。
恥ずかしさは消えてはいないが、していればだんだんと集中が高まってくる。
射精のための潤滑液を搾り取り、まだまだ欲しいと舐めしゃぶる。
その快感に、一方通行は禍々しい喜色を浮かべると、番外個体の頭を掴む。
「……んっ、ちょっと! 最初はミサカにやらせる約束じゃん。それされると動けなくなるんだから」
「チッ……ならこっちだな」
「むぐぅっ……! んぉ……ん〜〜……」
一方通行が番外個体の頭を乱暴に傾け、すらりとした頬を内側からえぐったのだ。
斜めに咥えた形になる亀頭が、ポコリといびつに頬を膨らませる。
「へうっ……ん、ちゅぶっ……! ん、ぶぶっ……!」
掴んだ番外個体の髪を左右に揺らしながら、内頬をグリグリと犯していく。
そんな乱暴な口淫だというのに、番外個体の表情は蕩けていくようだ。
どこか澱みがある瞳は粘り気を帯び、黒目がうっすら広がって蕩けている。
歪みこねられる頬は突かれる度、朱に染まって、悦びで濡れているかのよう。
抽挿する竿に舌が絡み付いて、唇の隙間から泡混じりの涎が零れ落ちる。
舌は男の体液を美味に感じ、口内粘膜は性感帯へと変えられているのだ。
「能力すっげーな。どこまで開発してるんだ」
「はっ、オマエこそ、そいつをどこまで仕込ンでやがる」
三組目の少年、くすんだ茶髪がヤンキー染みている、浜面仕上が番外個体の様子を見て声をかけると、
呆れたように一方通行は返事をする。
「いやいや、俺がしたいんじゃなくて、こういうのが絹旗は好きなんだって。な?」
「何を勝手な事を言ってるんです。変態の浜面が超やりたいんでしょう」
仕込まれている12歳ほどの少女、絹旗最愛は顔を上げて悪態を吐きながらも、嫌がるそぶりは見せない。
セーターに似たウール地で、丈の短い白いワンピースを着ている絹旗は、浜面にかしづくような形で、可愛らしい顔へ肉棒を擦り付けられていた。
ほっそりとした鼻梁や、柔らかそうな頬へと竿がぴったりとくっつけられ
ヌチャヌチャとした先走りで額を汚されているが、されるがままだ。
擦るように浜面が腰を動かせば、汁がべっとりと顔全体に塗り広げられていく。
「ほら袋のほうも舐めてくれよ」
「……しょうがありませんね」
丸く、張り詰めたような玉袋が唇へと押し付けられるのを舌で押し返す。
チロチロとくすぐるようにすると、浜面がおぅっと変な声をあげた。
そうして舌を這わせているが、いつもとは違う味に絹旗は動きを止めてしまう。
「なんか味が超薄くないですか? 浜面若いのに超枯れましたか」
「違うよ! まだまだ枯れるわけないだろ! 絶好調だよ! いつもは絹旗が汗かいてる
ほうがいいみたいだから、そうしてたけど今日は他のヤツもいるからだ」
浜面はお隣の仲間に目線を向ける。
「インデックスとは騒動の後の病室で、風呂入らずに必ず一回はやるし舐めさせるし、平気じゃねえかな」
「コイツには、そンなヤワな開発してねェよ」
「心配なかったか。つーか舐めてる絹旗なら枯れてるかどうかわかるだろ。ほれ」
(……ぁ、超重いです)
唇に載せられた玉を舌だけで持ち上げると、感嘆に吐息が漏れる。
たっぷりと精液が詰まっている。
そう思うと絹旗はゾクゾクとしてきて、より熱心に奉仕が続けられた。
袋の付け根を緩々とした動きで舐めながらも、竿を手で扱き上げる。
握った肉棒へ頬ずりするように顔を動かして、その動作のまま上下左右に玉袋を舐め伸ばす。
扱くだけではなく、親指の腹で鈴口部分を擦り、咥えた睾丸を優しく吸っては咥内で転がす。
まるで親猫が子猫を舐めてあやしてるように、舌で熱と快感を広げていく。
もちろん、もう一対も同じように咥え愛すのは忘れない。
「……ちゅぽっ、れろ、れろ……味が、んっちゅ〜、超濃くなってきましたよ」
絹旗は幼貌を淫靡に微笑ませて、含んだ玉をキャンディのようにしゃぶっている。
可愛らしい少女が、汚い股間へ顔を埋めている光景に、浜面はニヤリと汚い笑みを浮かべて見つめている。
「オイ、そろそろ決めてやる」
「んっはっ……いいよ……第一位の汚いモノ頂戴……んっぐっ……!」
我慢できなくなったのか、一方通行が宣言すると、番外個体も口を大きく開き
そのまま喉の奥まで挿入していくと、慣れているのかあっさりと肉棒を飲み込んでいく。
ぐちゅっと小さな音が喉から聞こえた気がした。
番外個体の額に一方通行の腹筋が触れるほど深く、肉竿が根元まで収まっているのがよくわかる。
呼吸困難に陥ってもおかしくない行為だが、番外個体の瞳は悦びに輝いていた。
苦しさもあるのだがその苦痛も番外個体は好んでいるのだ。
擦られた喉粘膜からずるりと音がするほどに腰が引かれて、一緒に涎が撒き散らされる。
「んぉぉおぉっっ……!」
同じ勢いで喉奥まで突っ込まれた。
「オラどォしたァ! 舌止まってンぞォ!」
「ふぁ、っん……! れぉ、んっ……! ん、ぶっじゅるぅ……! ん〜〜〜!」
番外個体の髪を握り締め、サディスティックに一方通行は責め立てる。
何度も何度も、口を性器へと見立てているかのように犯し尽くす。
(コレ……好きぃ! もっと……もっとミサカのお口ゴリゴリしてぇ……!)
狭い口内で舌が肉に押し潰され、先端が喉へと突き入れられる。
食道まで串刺しにしたモノが、狭隘な喉に締め付けられて、喉粘膜へと先走りを染み込ませる。
ぱんっぱんっと肉が肉を打つ性行為のごとき音を響かせ、一方通行は顔へと腰を振り続けた。
事実、これは二人にとってはもうセックスと変わらない。
そういう風に一方通行は、番外個体を改造してしまっている。
「うっわ、激しいな。インデックスも凄いのやってみますか」
「れちゅっ……うん。とうまの、したいようにしていいんだよ」
「んー、いや、いいや。先っぽからさ、じっくり全部呑み込んでくれよ」
「わかったんだよ。……ちゅうっっ……んっん……」
インデックスは上条の腰を抱きしめ、亀頭を唇で食み首を少しずつ推し進めていく。
あくまで唇はきゅっと締め付けたまま、吸い付く力は強く、言葉の通り、ゆっくりと愛していく。
整った薄い唇が内から丸く膨らんで、吸引でふっくらとした頬が窪み、そこを先端が通り過ぎた。
「んっちゅっっ……はぁっ、ぶっ、じゅるっ……! ちゅぱっ、れろれおっ……!」
一旦息継ぎで吸うのが止る時も、舌を纏わり付かすように這わせ続けて快感を持続させる。
「いいぞ……気持ちいい……」
茹ったような熱い口内へと、じっとりとした速度で呑み込まれていく様は犯しているのか、犯されているのかわからなくなってくる。
このまま自分から腰を前に出せば、それもまた気持ちいいだろう確信があった。
でも、そうするにももったいなく逡巡していると、口腔へ徐々に沈んでいく先端に舌とは違った柔い感触。
口蓋垂に触れたのだ。
そこまで進んでも小さなインデックスの口には上条のモノは収まりきれていない。
じりじりとした首の動きは止まらないまま、コツンと先端が喉壁をノックした。
インデックスの身体が一瞬跳ね、その動作がまた快感に繋がる。
「んっふ……」
肺の空気が押し出されたかのように暖かい鼻息が漏れ出して、腹へと吹きかかる。
そのままインデックスが亀頭へ喉を押し付けるようにすると、もう一歩肉が埋まって
肉棒の全てが文字通りの意味で飲み込まれてしまった。
「インデックスは食いしん坊だもんな。俺の食べれて嬉しい?」
わずかに首が動いた。しかし唇から口内、口腔、食道付近まで詰まっていては返事どころか首肯すら、ままならないだろう。
「うぉ……気持ちいいぞ……」
だから、インデックスはその代わりに喉を動かす。
食事の時の嚥下運動と同じくごくんっごくんっと繰り返して、モノの半ば近くから先端までが強く絞られた。
食道粘膜は食物を飲み下すため、十分な強度がある。
ましてや、インデックスはよく食べるためか、力強いとすら感じる蠕動で締め付けてきた。
「んっく……ごきゅっ、ぁっは……ぢゅっぶん……! んっぶっんんっ……! ごくっ!」
その嚥下のタイミングに合わせてインデックスが首を引けば、喉粘膜から亀頭がはがれるぐちゃりとした音が響いた。
涎と先走りでドロドロになった肉竿が露出して、また喉へと収まっていく。
どこまで上条に教え込まれたのか、それとも適正があったのか、喉まで使った
ディープスロートをインデックスは完璧にマスターしていた。
(とうまのおちんちん、いっぱいいっぱい、いっぱい、びくびくしてきたんだよ……)
敏感な舌と喉で、上条の射精が近い事を感じ取る。
まばたきを忘れているかのように、見上げている瞳は奉仕する喜びで満ち満ちていて
二人の視線が絡んだその時、モノが膨れ上がった。
「出る!」
「……ぁっ! んっぶ、んんんんっ……!」
上条が腰が引いて、精液を口内で発射する。
びゅくんっびゅくんっと撃ちだされた液を、インデックスが舌で受け止める。
量が多く濃い液体は涎と混じったぐらいでは、その濃度を崩さない。
チーズフォンデュのようなそれは口腔で溜まっていき、インデックスの頬がわずかに膨らむほどだ。
「いいぞ……」
「んっぢゅっぶっ……! じゅるっ! じゅ、ずずっ!」
粘ついた液を味わうようにインデックスは舌を転がして、強く吸うと頬がまた窪み、上条が声を上げる。
吸われた分だけ、尿道を通る精液が速まったかのように感じ、それがとても気持ちいいからだ。
まるで搾乳機か何かのような吸引は、インデックス自身がフェラチオを好んでいるというのが、伝わってくるよう。
全力疾走した後の心臓のごとき脈動が続き、絞られた竿から舌へと精液が撃ちだされていく。
「じゅ〜〜〜ちゅっぷ……ちゅぽんっ」
最後の一滴まで吸い出しながらインデックスが首を引くと、唇から高い音が響いた。
「あー気持ちよかった……よし、インデックス……まだ飲むなよ」
精液で頬を膨らせたままインデックスが童女のように微笑むと、見せ付けるように口を開いた。
半ば固形のような、ぷりぷりとした濃く新鮮な子種が口内いっぱいに溜まっており
小粒の真珠のような歯が濁った白に染められ、艶かしい桃色の舌がゆらゆらと蠢いていた。
舌が泳ぐように掻き回されると、白濁と唾液と混じり、少しずつ半透明へと色を変えていく。
いやらしくも舌で弄ぶ様は、無邪気さと淫蕩さを併せ持っていて、上条は満足げに頷いた。
インデックスは目を瞑って唇を閉じて、喉を鳴らして飲み込んだ。
舌の上の精を味わいながらこくり、こくりと胃に送り込んでいく。
「ごちそうさまなんだよ!」
ほどなくして、食事を終えた時と変わらない満面の笑みを、インデックスは浮かべていた。
「絹旗の可愛い顔使うから、べーってしててくれ」
「もう、浜面は全く超変態なんですから。んっ、えっ、んぅ、んぶ……!」
同じ頃、浜面は両手で絹旗の顔をがっしりと掴み、股間へ押し付け腰を振り始めていた。
亀頭が舌を擦り、小鼻を押し上げて、額へとカウパーを残す。
丸みのある頬が長大な肉に歪まされて、幾度と無く染みが重ねられる。
滑りが足りないと浜面が感じれば、絹旗の口内を肉棒で掻き回し、潤滑油を補給して
唾液と汗と男の汁が混じった粘液で、整った顔を汚し尽くしていく。
まるで使い古しの雑巾で無理矢理に顔を拭いているようなやり方だ。
けれども、汚されている本人はどこか恍惚とした表情でそれを受け入れている。
(超堪りません……やっぱり私、これ……超好きです……)
こうされているとプライドや能力と言った、自分を象った殻が溶け崩れている気がする。
窒素装甲に覆われている自身を、無防備に解放したいという欲求でもあったのだろうか。
自分でもわからないまま、汚される事に依存してしまっている。
「どろどろにしてやるから……!」
「……むぐっ、んぁ……はぁ、んっろっ、いいですよ……! 超ぶっかけてください……! ぁん……!」
絹旗の頭を抱えるように浜面は背を丸めると、より興奮を得るためワンピースの襟元に右手をつっこんだ。
ノーブラの胸に触れると、乳首は固くなっていて、絹旗も高まっているのがわかる。
浜面は乱暴に胸を揉み解し小粒の葡萄を転がしながらも、肉棒で舌や唇や頬の柔らかさを味わい続ける。
「んぁっ、んぶぶっ、んんはぁああぁっぅん……!」
そうして鈴口が舌にくすぐられた瞬間に、どばっと音が出そうな勢いで、顔全体へ白濁の粘液が叩きつけられた。
額から鼻梁へと、二筋に分かれて、頬の丸みに沿って流れ出していき
びゅるりっびゅるりっと何度も濃いものが発射される。
名と同じ滑らかさの肌が、汚濁で塗り固められているようだ。
粘って重くすら感じる液体は、唇やさらけだした舌までも垂れ落ち白い雫となっている。
(超熱い、です……)
その一滴をこくんと飲み下すと、身体の中の深い部分へ下っていく。
「すっげぇ気持ちよかったぜ……絹旗もよかったんだな」
「何を浜面は言ってるんです、か……こんなに、れろぅ……グチャグチャにして……
超サイアクな気分に決まってるじゃないですか……」
浜面は言いながらも射精し終わったモノを絹旗の舌や頬で拭う。
すべすべとした肌は、見る影もなく汚れてしまっているが
悪態を吐いている絹旗は、隠し切れない悦びで顔をほころばせていた。
「全部飲み込め」
「ん、っぐっぶぅ……! んぉっおおぉぉ……!」
ほぼ同時に一方通行も絶頂へと至っていた。
まるでボールでも持つように番外個体の髪と顎を鷲づかみにし、股間へと深く押し付け唇と鼻を押し潰すように射精する。
食道に嵌った肉竿による射精は、飲むと言うよりは胃へ注いでるという表現が相応しかったろう。
だがその行為は、喉で感じるように変えられている番外個体には最高の快感だ。
咽喉で肉が暴れては精液が撃ちだされ、喉を何度も殴打する。
打たれる衝撃に身体を震わせて、胃の腑へ粘っこく熱いものが沈んでいく度、番外個体は絶頂を迎えているのだ。
「喉が無茶苦茶に痙攣してンぞォ!」
膣のごとき反応を返す食道は、器官そのものが快感を生み出す坩堝へと変えられている証左だったろう。
酸欠と粘膜を擦られる快感で真っ赤になった頬は、熟した林檎のように染まっている。
一方通行の脚に当てられていた両手は射精の途中で力無く下がり、脈動に合わせてビクンッビクンッと痙攣している。
頭も背中も頼りなく揺れて、一方通行の両手と喉の肉棒だけで身体を支えられている状態だった。
纏うアオザイは肌が透けてみえるほど汗で湿り、鮮やかな白は透けて肌を浮かせてしまっている。
股間の部分は触れてもいないのに、じっとりと濡れそぼっていた。
一方通行と同量か、それ以上の快感で番外個体が昇りつめていたのがよくわかる有様だ。
「上等だ」
「っぐっぅ、っぶぁぁ……! あ、はぁあ、はあっ……」
「おい、だれてンじゃねェ」
喉から一気に引き抜かれ、支えを失った番外個体は前傾姿勢のまま、床に崩れ落ちる。
右頬を地面にぴったりとつけて、尻を突き出すような無様な体勢だったが
(あぁ……さいこっうーにしあわせぇ……)
顎がバカになったのか口を開いたままの番外個体はとても嬉しそうな笑顔で蕩けきっていた。
そうして各々の行為が終わると、インデックスと絹旗は射精して汚れたモノを舌で掃除していたが
番外個体だけは快感の余韻で動けず、倒れ付している。
「チッ……」
一方通行は自らの調教とはいえ、舌打ちをしてしまう。
番外個体の性感は飛びぬけて高いが、一回一回での体力消費もまた大きく、お掃除までできなかったからだ。
それを尻目に、上条と浜面の汚れた肉竿は見る見るうちに少女らの舌で綺麗になっていった。
「ね、とうま……さいあいも綺麗にしてあげていい?」
「ああ、いいぞ」
「なんですか。あっ……」
上条が鷹揚に頷くと、絹旗のまだ汚れたままの顔へとインデックスが唇を寄せる。
白い糊をぶちまけたような頬へ舌を走らせ、垂れ落ちそうな塊をすくう。
「あの、インデックスさん。んっく、それ超恥ずかしいんですが……ひゃうっ!」
首筋辺りを舐められ、思わず絹旗は声を上げた。
それだけではなく額や鼻筋、精液のついた前髪までも口に含む。
まるで犬が親愛を表しているかのように、インデックスは絹旗の顔を舐め回す。
そうしてある程度舐め終わると、絹旗へ精液を乗せた舌を見せ付けた。
「もう、超独り占めしないでください。んっ、ちゅっ……んえっ、ちゅるぅ……」
絹旗はむむっと眉を顰めると、インデックスへと口付けをする。
じゅじゅっと濁った音が結合部から響いた。
舌でインデックスの口内を探り、インデックスも舌を絡めるように精液を返しているのだ。
「はっ……ん、むっ……れろっ、ぷちゅるっ……んむ……」
「んんぅっ、んーっ……ぺちょぺちょ……ぢゅぶぶっ、んんぅっ」
キスが気持ちいいのだろう。
気づけば少女らの指も交差して繋がれて、抱き合うような形で交合を続けている。
「こういうのもエロいな」
「いィンじゃねェか」
「麦野とフレンダも、たまに俺をほっといて夢中になるんだよなぁ……」
少年らも、少女二人の紡ぐ官能的な光景を見て楽しんでいるようだ。
なお浜面が思い返す限り、フレンダが責めである事が多かった。
「おいおい流石にもういいだろ」
キスは続いて、今度はインデックスが絹旗へと舌を差し入れた所で、見慣れているのか浜面が止めた。
インデックスのほうは普通に見えたが、絹旗はほわっとした表情で目を潤ませているようだ。
(はぁ……インデックスさん超上手すぎます……)
「じゃあ今度は白い人のおちんちんを綺麗にしてあげるんだよ」
「ホントこなれてンな」
異論は無いのか、一方通行が汚れたままのモノを差し出すとインデックスは嬉しそうに咥え込んだ。
迎え舌でしゃぶりつく様子は、まるで奉仕できれば誰でもいいと言わんばかりだ。
「絹旗もしてやれよ。まだ番外個体はグロッキーみたいだしさ」
「……しょうがありません」
仕方がなさそうな言葉とは裏腹に、絹旗は舌なめずりをしながらインデックスの隣に跪いた。
「れろぅ……んっぷ……ちゅるる……ちゅちゅっ、気持ちいい?」
「んっ、美少女二人同時になんて超贅沢ですから。んっちゅ、ぴちゃぅっ……! れおっれおっ……」
「コイツよりはできるな」
一方通行は突っ伏したままの番外個体に目を向けながら答える。
元々サドな性分の一方通行は奉仕を覚えさせるよりも、自分が責める事に傾向していて、他少年に比べて調教が偏っているようだった。
少年のどこかずれた賞賛を聞きながらも、少女二人は奉仕を続ける。
まず横笛でも吹くように、右側からインデックスが根元へ唇をあてて、れろぉーっと擬音がしそうなほど舐め上げる。
同時に左側からは絹旗が先端に口付けて、根元へと同じように舌を滑らせた。
リズムよく左右へ動いて体液に塗れた肉棒を舌で清めていく。
その動きはお掃除というよりは奉仕と同義だ。
一方通行も、眼下で可愛らしい少女らが、自分のモノにむしゃぶりついている光景に口元を歪めている。
インデックスは奉仕しながらもこちらの反応を伺い、快感のポイントを探り当ててくる。
絹旗のほうは挑発的に見上げながらも、たまに汚れを啜るような吸い付きで快感を増幅させる。
息を合わせながらも、細かな動きの違いが堪らなく気持ちがいい。
一方通行は思わずと言った様子で、インデックスと絹旗の髪へ手を乗せた。
撫でるように、優しく触れている。
「んぅ? えへへ、嬉しいかも」
「第一位は超致命的なぐらい、そういうのが超似合いませんね」
「チッ……クソったれ……」
手を引っ込めるが
「一方通行は打ち止めにもよくやってたな」
「フレメアも撫でてるほうが、熱心にしてくれるんだぜ」
両隣の少年達はうんうんと頷いていた。
下衆ではあっても、子供には優しいのだ。それはそれとして手は出すのだが。
「むー。子供扱いは失礼なんだよ」
「全くです。超スタイルのいい私への台詞じゃないですね」
膝を付いた二人の身体つきはどちらかと言えば幼く、胸も小さい。
だがインデックスの修道服越しからもわかる腰から尻のシルエットや
ミニワンピースから覗く露出した絹旗の太腿は、子供と切って捨てるには艶かしいものがある。
女性的な丸い曲線を描くそこを作ったのは自分だと、上条も浜面も考えているに違いない。
「いィから続けろォ。ぶっ壊れるまで快感叩きこンでやるぞ」
実行はしないが、一方通行の能力ならば人間の神経系統など自由自在だ。
改めて一方通行は少女二人の顔を、自身へと押し付け奉仕を要求する。
「それも興味あるかも。……んっちゅ、れろり、ぶっじゅるっ……」
インデックスが亀頭に舌を絡ませて
「では超敏感な所を一緒にやってあげましょう。はぁ……む……ぺろっ……」
絹旗も同じように舌を使う。
「うォ……」
尿道付近へと二つの舌が踊った。
両者が競い合うように細い穴を突付いてくれば、背筋までぞぞぞっとした快感が走り抜ける。
舐める舌が上へと進み、カリと竿の継ぎ目辺りを刺激してくると、尿意にも似た感覚が一方通行を襲った。
「ぶ、ちゅぶっ……ちゅるっ……ちゅちゅ……」
「くちゅるっ……ちゅっ、れろれろ……」
見下ろす光景もまた刺激的だ。
一方通行の亀頭をサンドイッチするように、二人は舌を押し付け合っていて、
体液でぬめる唇はグロスを塗ったかのように艶めいている。
舌を絡みつかせながら触れ合う唇は、フェラチオとキスを同時に行なっているかのよう。
暖かい唾液が纏わりついて、にゅるにゅるとした感触で包みこまれるのは、亀頭が溶けてしまいそうに気持ちがよかった。
柔らかい肉に挟まれ弄ばれる快感に、一方通行は酔いしれるがままだった。
「こりゃ我慢できないな」
「番外個体起こそうぜ」
インデックスと絹旗の、濃厚な奉仕に興奮してきた上条と浜面は
意識が朦朧としたままの番外個体を仰向けへとひっくり返した。
「うー……なんかミサカが蔑ろにされてたような……?」
「そんな事ないぜ。担当分野がちょっと違うだけだって」
「そうそう、おっぱいとかな」
「ぅんっ……!」
浜面が、アオザイを押し上げている胸を握った。
片手で覆えないぐらいの大きさがあって、巨乳と言えるだけのヴォリュームがある。
重量はインデックスと絹旗を合わせて越えてしまっているだろう。
当然、一方通行の開発は身体にも及んでいる。
「あ、はぁっ……! んぁ、あっ……!」
上条も混ざると声はさらに高くあがった。
「そ……その前に、待ってて……!」
番外個体は慌てて立ち上がると洗面所へと行き、しばらく経ってから帰ってくる。
どうやら口と顔をしっかりと洗ってきたらしい。
「あの……まだあなたとキスした事なかったから……その、先にキスしてほしいの……」
口元に手を当てて、もじもじとしながら上条へ告げていて
(うっわ……超デレてるよ……やっぱ大将はモノがちげぇなぁ……)
普段とは違う、番外個体の様子を見て浜面は戦慄を覚えた。
その表情は何も知らない乙女のようで、悪意や皮肉と言ったマイナスな感情は感じさせない。
ましてや、ついさっきイラマチオでイカされたばかりとは思えなかった。
浜面にはあずかり知らぬ事だが、番外個体はミサカネットワークの影響で、上条への好感度が非常に高いのだ。
「わかった。こいよ」
上条が手を差し伸べると、軽い足取りで番外個体は腕の中へと身を預けた。
重くはないが、肉感的な抱き心地で汗はどこか甘酸っぱい匂い。
胸板に押し付けられた胸が潰れ、しっとりと纏わりつくように張り付いた。
身長は上条がほんのわずかに高いぐらいで、ほとんど変わらないようだ。
「あ……んふっ……」
抱きしめたまま上条がキスをすると、嬉しそうな吐息を吐く。
快感とはまた違う何かで、満たされているように思えた。
番外個体の腕にも力が篭って、抱きしめ返しながらディープキスを続けていると
「んんぅ……!」
「おーい、俺忘れてね?」
浜面が番外個体の尻を鷲づかみにしながら声をかけた。
ぴったりとしたパンツに指が食い込んで形いい丸みがぐにぐにと歪んでいる。
「わりぃわりぃ」
「触るのはいいけど、空気読んでほしいかなぁ……」
「扱い違いすぎだろ!」
「だってあなたより、この人のほうが好きなんだもん♪」
番外個体が上条へと、しな垂れかかった。
「ダメだって。みんなで楽しんでるんだから浜面もしてやれよ」
じゃなきゃおしおきだ。そう上条が嗜めると番外個体はぞくぞくと身体を震わせる。
「あなたになら、してほしいな……」
「だからー、おまえらだけで話を進めるな」
「はいはい。じゃあどうしたいの?」
番外個体は片手を筒の形にして、これでいい?とおざなりに前後へ動かした。
「舐めてやがるな……ならば強硬手段!」
「ふやぁぁあっうぅん……!」
浜面は素早く番外個体のアオザイのパンツと下着を下ろして、瞬時に尻へと挿入した。
一気に埋められたモノで番外個体の身体が弓の字に仰け反る。
「あ……あ、う……ひっど……ミ、ミサカじゃなきゃ裂けちゃってるよ……」
「織り込み済みだって」
排泄のための穴は一方通行の調教のおかげで、男のものを簡単に受け入れるようになっている。
柔らかく簡単に飲み込むのに、その後は入り口がぎゅっと締め付けてきて、手で握っているかのように強い。
「それ、に……あなたの……大きすぎ…………」
腹の中が膨らまされている重圧に、番外個体の額に脂汗が滲み出るが、声には陶然とした色艶があった。
腸粘膜も開発されていて、無理に押し広げられても感じるように、番外個体はできているからだ。
「俺も混ぜてもらうか」
上条は番外個体の脚を持ち上げると、ぴとりと先端を膣口へ宛がった。
「激しいほうが好きだったよな」
「うん……ミサカ激しいのす……ひゃっぁ……!」
最後まで言わせずに上条は腰を押し進めた。
番外個体の口がショックで開けっ放しになって瞳がぼやめいたように明滅する。
「いい具合だぞ」
「こっちもなかなか」
番外個体は二人の少年から前後の穴を埋め尽くされてしまっていた。
「こ、これ、あっあ、やばいって……きもち、よすぎぃ……!」
結合部から伝わってくる、無意識に能力を使ってしまったのかと勘違いしてしまうほどの電流。
肚から頭の中までを一直線に貫かれたのようだ。
番外個体はM字開脚の体勢で持ち上げられ、のっけから強烈なピストンで責められて嬌声を上げた。
「当たって……るの! ミサカの中をゴリゴリって……! あっあ、あああっ!」
狭い二つの腔内が掘削されて、薄い間の壁が肉棒に叩かれ擦り潰される気持ちよさ。
軽い絶頂を迎えて揺れる手足がピクンと一瞬突っ張ったように伸ばされるが、当然始めたばかりの少年達は止まらない。
「イクの早すぎなんだよ。ちったぁ我慢しろ」
「そうそうお前も動け」
それどころか無理難題を言われてしまう。
「ぅぁっ……うご、けって、むりに、んんっ! 決まってるのに……んひゃぁうっ……!」
肉棒は抽挿の度に、大きさと熱が増しているかのようで、突き上げこねられる体内の
感覚に引っ張られて、意識が持っていかれそうだった。
浜面が乱暴に胸を揉みしだくのだって気持ちがいい。
二人同時でも受け入れる肉体は、感じ易すぎて奉仕どころではなかった。
けれども、無茶苦茶に犯されても反応する番外個体だからこそ、少年らの欲求を煽るのだ。
普段の生意気で皮肉げで癇に障る言葉遣いを知っている男には、より堪らないと感じるだろう。
交互に突き上げるようにリズムをとっていた挿入は乱雑になっていき、より激しくぶつかっていく。
「あっあっ! ミサカ、やぁっ……! こわれちゃうっ! こわれちゃうよぉっ!」
怒張した肉棒が子宮口を力強く叩き、後ろからは腸ごと子宮の裏側を小突かれる。
そのたび番外個体の身体は絶頂に震えて、締め付けという形で快感を、上条と浜面へ返した。
華奢な肢体が少年二人の肉体に押し潰され、前後の穴を強引に犯している光景を
他人が見れば、一瞬少女が陵辱されていると思うかもしれない。
「あはぅっ……! い、いいよっ、もっと……! もっとして! はやくミサカを壊してっ!」
しかし、番外個体の表情へ視線を向け、嬌声に耳を傾ければ、即座にその思い込みを撤回するだろう。
絶叫して舌を曝け出す番外個体の笑みを見れば、誰もが喜んで犯される淫乱な女と断ずるに違いない。
「うう、んんっ……! あっ、ああぁ、あああっ……!」
もう意味を持った言葉が出せていない。
電灯のスイッチが切り替わるように、天を向いた番外個体の視界が白くなり、黒くなり、何度も映り替わる。
全身が少年達の胸板に強くプレスされると、かかった圧力でプチプチと肌が弾けてしまいそうだった。
見かけのわりに逞しい上条と、筋肉質な浜面に挟まれた番外個体はさながらハンバーガーのパテだ。
熱々の肉汁を飛び散らせて、湯気の代わりに悦楽の悲鳴を立ち昇らせる。
最後に肉へかけるたっぷりのソースを用意するため少年達の動きが変わった。
上条と浜面がより深い所まで犯してきて、子宮は押し上げられ、大腸は浜面の形に整えられていく。
二つの肉棒の動きが小刻みになって速度を増して、圧迫感が広がって。
「うああぁっ…………!」
瞬間、腹の中が灼かれたと番外個体は感じた。
肉竿が大きく震えながら、最奥で欲望の塊を放ったのだ。
どぶりっどぶりっと音がしそうなほど強い射精。
「あぁつっ……! ふあぁんぁ……あ、あああぁっ!」
注がれる熱い精液で身体の中が溶けそうなほど気持ちがよかった。
心臓がもう二つほど増えたかのように、脈動する肉竿からとめどない濁流が押し寄せていく。
敏感な粘膜が精液に漬かっていく快感に、番外個体の脚が伸びきり絶頂しているのがわかる。
「ぁ……」
腸内と膣内は番外個体の意思とは関係なく蠢いて、精液を呑み込んでいき
飛び散った理性を掻き集める余裕もなく、番外個体は落ちてしまった。
くたりと崩れ落ちた番外個体をベッドへと寝かしてやる。
「達成感あるな」
「わかるわかる」
仰向けになった番外個体の両穴から、収まりきれなかった精液がダラダラと垂れているのを見て二人は呟く。
意識の無い番外個体はうっすらと笑みを浮かべていて、いい夢でも見ているかのようだった。
少しだけ時間は遡る。
「れろれろ、ちゅっぽ、とうま達凄い……」
「ぶっ、じゅる、んっ、インデックスさんも以前に超やってたじゃないですか」
インデックスと絹旗は一方通行にフェラチオしながらも、番外個体の両穴蹂躙を見ていた。
「うん。こんな風に私はされてたんだ。『さんぴー』って言うんだよね?」
「そうですね。3Pの中でも超激しいプレイですよ。私達が今フェラチオしてるのも3Pとは言いますが」
「おィ、喋ってねェでちゃンとやれ」
奉仕の最中に、会話を始めた少女らに一方通行が口を挟む。
せっかくのWフェラも途中で止められては興ざめだ。
「へー、いいんですか第一位。もう、すぐにでも出しちゃいそうじゃないですか」
「……まーしょうがねェ。こういうのも楽しめねェとなァ」
実の所、その通りだった。
一方通行は他二人の少年に比べて保有ヒロイン数が少なく、普段は自分が責めに回るためか、受けに回ると弱いのだ。
補足すると、黄泉川と芳川は色々と理由あって攻略外であった。
「なかなか素直ですね。だったら私達も超気持ちいい3Pをしてあげます。
あ、インデックスさんはそのままでいいですよ」
「……? わかったんだよ。んー、ちゅっ……」
絹旗はいやらしさと悪戯っ子を併せ持った笑みを見せると、くるりと一方通行の背後に回る。
「……こっちも超責めてあげますから……脚広げてください。れろ……」
「うォ……!」
初めての体験だったのだろう。一方通行は驚きに野太い声をあげた。
絹旗が一方通行の痩せた尻を指で広げてから、排泄口に舌を伸ばしたのだ。
「んちゅ、るっ……覚えといたほうがいいですよインデックスさん。
男はお尻が超気持ちいいんですから」
「れろっ、ちゅっちゅっ、んふぅっ……そうなんだ。次はとうまにもしてあげるんだよ。
ん、ぺろっ……これってとうま達の『さんぴー』と似てるかも」
「オマエら勝手な、事いってるンじゃ……ぐっ」
一方通行は悪態もろくに出せない。
前からはインデックスが口を開いたまま、見せつけるように鈴口を舌でくすぐっていて
後ろからは肛門を舐め広げんとばかりに、絹旗が舌を踊らせているからだ。
確かに、前後から責められているという意味では、番外個体と上条・浜面の行為に似ているかもしれない。
嬲るが嫐るへと逆転しているのだから。
「んあぁぅ、んんぅっ……じゅぶっ! じゅぼっ! ん、ん、んっ」
インデックスが唇を尖らせてから、肉棒を飲み込んでいき、首を前後に降り始めた。
(はやくせーえき飲みたいかも!)
インデックスの中では性欲も食欲もあまり変わらないのかもしれない。
肉棒を咥えながらでもわかるほど、インデックスは満面の笑みを浮かべていて、とても美味しそうにしゃぶっている。
「じゅびっ! んくっ…んじゅじゅぅっ……ずずずっ……!」
薄桃色の唇がきゅっとカリの部分を締め付けて、そのまま根元まで飲み込んでいく。
首を引く時は強く吸引して、ジュースをストローで飲んでいるかのような濁った水音が高らかに響かせる。
男から精を搾り取るためだけの、卓越した技巧だった
まるで今まではほんの肩慣らしだったとでも言うように。
「つーかマジで上手すぎンだろォが…………うォっ!」
かといって一方通行が快感に腰を引けば、もっと弱い所を責められた。
絹旗の尖らせた舌が肛門へと、少しだけ押し入ったのだ。
開いた脚の間で小柄な絹旗が女の子座りになり、真上を向いて、尻に顔を埋めるよう舌を遊ばせている。
ちろりちろりと皺の一本一本を丁寧に舐めている様子は挿入前の前戯にも似ていた。
(んふふ、超緩んできてますよ……)
汚い所を舐める自分。汚い所を舐められ感じる男。
どちらもが絹旗の興奮に繋がっている。
一方通行の防御性を獲得している自分が、一方通行を責めているという状況にも、ちょっとした妙味を感じているのかもしれない。
「ん、えっ……えろぉー、んぶっ、ぐじゅるっ!」
「ぐっ、おおォ……」
絹旗はトロトロの唾液を舌に乗せ、捻り込むように直腸へと送り込んだ。
舌先が、内側に浸透してくる内蔵を直接弄られる感覚に、一方通行の腰が砕け散りそう。
少女二人の揺れる髪が腹や背に触れるのだって気持ちがよくて、インデックスと絹旗の頭に置かれた手は力が入らず、足腰までもが揺れている。
ただ一方通行は気持ちいい顔を見せたくないのか、笑みと怒りを混ぜた複雑な表情で歯を剥き出しにしていた。
しかし結果は変わらない。
インデックスの口腔に収まった肉棒は、ビクビクと震えが強くなっていて
絹旗の舌がそれを後押しするように、性器の裏側を刺激してくると、もう抑えきれるものではない。
「ク、ハァ……!」
一方通行は大きく息を吐き出した瞬間に、インデックスの頭を引き寄せて欲の塊を吐き出した。
「んぶっ! ……んくっ、ちゅぅ……こくっこくっ……」
ペースが乱されたため、インデックスは少しだけ驚いたが、すぐに対応し喉を鳴らして精液を飲み込み続ける。
鼻が一方通行の腹に押し付けられて若干苦しそうだが、嚥下は止めない。
白い首筋が詰まった肉で僅かに膨らんでいて、喉の動きは着実に精液を胃へと送り込んでいく。
食道から胃への射精は深く、インデックスは精液を舌で味わえない代わりにプルプルとした喉越しを楽しんでいるように思えた。
「んちゅっる……れろれろっ……ちゅぶっ、ぇぅー……」
そんな風に一方通行が射精してる間も、絹旗は緩んだ肛門を舌で押し広げ、ねっとりと直腸を掻き回している。
前立腺のごく近い所を刺激しているためか、射精は続いており、一方通行は息を止めたまま、ひたすらに精をインデックスへと注いでいく。
射精しながらも、暖かく柔らかい舌で責められていると、快感で溶けていくよう。
排出と肉の感覚だけに包まれて一方通行は長い射精を終えた。
「ゥあ……はァー……もういィぜ」
ねちゃりと湿った音をたて絹旗が離れ、インデックスが首を引くとずるりといった感じで肉棒がまろびでる。
「ご馳走様なんだよ! なんかとうまとせーえきの味が違うかも」
「第一位は偏食してそうですしね。気持ちよかったでしょう?」
「ハッ、最悪なほどォになァ……」
憎まれ口を叩きながらも一方通行はソファに座ると、ピクッと身体を震わせ、腹の辺りを確かめた。
どうも行為の影響で感覚が変わっているようだ。
「ねえねえ、とうまとうま。私も『さんぴー』してほしいんだよ」
「おう、わかった」
「インデックスはタフだなー」
「私も超混ぜてくださいっ」
快楽に貪欲なインデックスがおねだりして、上条と浜面が返事をすると絹旗も参戦希望してきた。
「いいぜ、って言いたいとこだが人数合わないな」
穴はあれども棒は三本しかないのだ。
順番を変えるか、一対一でしようかと上条が言い出そうとする所に
「なンなら、いィ棒要因を呼ンでやる。アイツ以上の適任者はいねェ」
なにやら一方通行が携帯を取り出し電話をかけはじめる。
誰かいたっけ、と上条が疑問を告げる間もなく、入り口のドアがガチャリと開いて
「うわっ! なんだこれ」
なにやら白くて、でかくて、ゴツゴツとしたカブトムシが入ってきた。
「どうも、学園都市第二位、出張都市伝説の垣根提督です」
しかも普通に喋り出す。
「あーなるほどねぇ。いっぱいいたもんな」
「話には聞いてましたが……超UMAですねこれは。E.T.路線っぽいですが
やっぱり出演するならパニックホラーですよ。人を食べて増殖するカブトムシ!
超意味わかりませんが、むしろそれがらしいです!」
すでに事情を知っている浜面は頷いて、絹旗は別方向に興奮している。
「えーと一方通行、こいつ何?」
「元つーか新生第二位で棒要因だ。オマエは右手で触るなよ。コイツは能力の塊だから。とりあえず見せてやれよ」
「任せてください」
言葉と共にカブトムシの白い艶々とした表皮が盛り上がる。
先端が卑猥な形をしている、数え切れないほどの触手がカブトムシの至る所から出現して
うねうねうねうねと、これまたいやらしく蠢きはじめた。
「なるほどー」
「いっぱいあるんだよ!」
「いい感じですよ! 無駄なエロスも盛り上がりには必要ですからね!」
上条は納得して、インデックスはご馳走を並べられた時と同じ顔で喜んでいて、絹旗はもう色々と違っている。
「それだけではありません!」
カブトムシの言葉と共に、幾つもある触手の先端がメタモルフォーゼを起こした。
亀頭を模した触手がブブブブッと振動してモーター音が起動、先端がドリルのように回転。
先端が球に変化し、さらにそこから少しずつサイズを縮めた球が連なって発生。
先が真ん中からくぱぁっと割れたかと思えば、無数のツブツブで覆われて震える。
人差し指と中指だけを立てた右手が、やたら早く上下にピストンを繰り返した。
太い注射器の形に変わると、得体の知れない白い液体が先から断続的に飛び散る。
ただでさえモザイクものの触手が、とても教育に悪そうなモノへと姿を変えていた。
ちなみにサロン入室の際は、鍵に変わっていた
「……消せるからって、超能力舐めてたよ。俺が思っているより学園都市進んでた」
「とうまとうま!」
「もうHollywood狙えるんじゃないでしょうか!」
ウキウキとインデックスと絹旗が目を輝かせている。
カブトムシから誘引物質でも出ているのか、少女二人は興奮状態だ。
「いーけど、どっちか一人は俺達のほうに来てくれよ。番外個体は寝てるし」
そう浜面が声をかけた所で
「まった、まったー! ミサカもやりたいー!」
番外個体も立ち上がる。失神慣れしてきたのか、回復が早い。
だがしかし、カブトムシが複眼を向けると、へにょりと1mはある角が中折れする。
「申し訳ございません。貴方は対象外です」
「なんで!?」
「はい。容姿造形が友達・庇護グループ管轄から除外されていますので。そちらのお二人はイケます」
それを聞いて、浜面が手をポンと叩いた。
「ああこいつ、打ち止めとフレメアを助けたくて仲間になってくれたからさ、やっぱそういう娘がいいんじゃない?」
「じゃあしょうがないな」
「だな……オマエじゃ無理だ。あきらめろ」
「そこ納得しちゃうとこなの! やっぱりこのミサカを蔑ろにしてるだろ!」
あるあると、頷いている少年らと地団駄踏んでる番外個体だった。
なおインデックスと絹旗は今日初めて露骨に嫌な顔をしている。
エッチは好きでも、幼女扱いはなんかこう我慢ならないらしい。
と、なんだかんだ騒ぎながらも、カブトムシを交えた乱交がまた始まるのだった。