「痛っ・・・!」  
真琴は高瀬に体育器具室の床に叩きつけられた。  
「お、お前が悪いんだ!全部・・・お前が・・・」  
高瀬はそう呟くとゆっくりと真琴に近づいた。  
室内は暗く、高瀬の表情はよく見えない。  
「やめて・・・なんでこんなことするの・・・!?」  
真琴は尻餅をついたままずりずりと後退する。  
「お前があの時あんなこと言わなければ・・・僕は・・・!」  
接近する高瀬に怯えたように後ずさる真琴だったが背中が  
跳び箱にぶつかる。真琴は完全に追い詰められていた。  
一瞬、真琴の頭に叫んでみようかという考えがよぎった。  
しかし今が授業中で、体育館を使っているクラスが無いこと  
を考えると誰かが気づく可能性は絶望的だった。  
「嫌・・・嫌・・・!」 いつしか真琴の目尻には涙が浮かんでいた  
遂に高瀬の手が真琴の白いポロシャツに触れた。  
「(助けて・・・千昭・・・功介・・・!)」  
 
 
 
 
「痛っ・・・!」  
友梨は高瀬に体育器具室の床に叩きつけられた。  
「お、お前が悪いんだ!全部・・・お前が・・・」  
高瀬はそう呟くとゆっくりと友梨に近づいた。  
室内は暗く、高瀬の表情はよく見えない。  
「やめて・・・なんでこんなことするの・・・!?」  
友梨は尻餅をついたままずりずりと後退する。  
「お前があの時あんなこと言わなければ・・・僕は・・・!」  
接近する高瀬に怯えたように後ずさる友梨だったが背中が  
跳び箱にぶつかる。友梨は完全に追い詰められていた。  
一瞬、友梨の頭に叫んでみようかという考えがよぎった。  
しかし今が授業中で、体育館を使っているクラスが無いこと  
を考えると誰かが気づく可能性は絶望的だった。  
「嫌・・・嫌・・・!」 いつしか友梨の目尻には涙が浮かんでいた  
何でこんなことに。  
真琴に「体育器具室にちょっと行ってきて」って言われただけなのに。  
遂に高瀬の手が友梨の白いポロシャツに触れた。  
「(助けて・・・千昭くん!)」  
 
 
 
 

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