と、その時  
悶えて暴れる私の手首を縛っていたネクタイが、不意に緩んできた。  
‘外せるかもっ’ そっと田村を覗きこむ。  
と、硬く尖らせた舌先が 私の奥に入ってくる。  
「っん・・っあぁ!はぁっ・・お願い・・やめてぇぇ・・!」  
私の声で、さらに舌の動きが激しくなった。  
「・・あぁぁっ!」  
体中痺れるような感覚に、このまま気を失いそうになるのを堪えながら、  
そっと手首を小刻みに動かしてみる。と、右手首がスッと抜けた。  
‘左もあともう少し・・・‘   
その間も、田村は私の両膝をシッカリと押さえつけ容赦なく私を責め続ける。  
「・・・ホント・・・美味しいや。」  
見下ろしても彼の頭しか見えないけど、あの暗い目をしてる・・?きっと  
 
'どうして、こんな事に・・・? ’  
そして、ついに左手首も解けた!   
'何か・・何かない?’  それはほんの数秒の出来事だった。  
伸ばした手の先に、ごみ箱が見えた。私は咄嗟にそれを掴んで  
田村の頭に一発 思いっきりお見舞いした。  
「・・!! ってぇ~!!」  
 
彼が頭を抱え込んだ隙に、身をよじって必死に這い出す・・・  
この恰好じゃ・・・流石に外には出られないっ。 ‘・・・そうだっ!’  
咄嗟に,目に入ったバスルームのドアを開けて飛び込んだ。が、  
‘鍵はどこっ?!’ 観音開きのドアのどこを探しても見つからない、  
そーいえば鍵なんてかけた事ない。’あ~もぅ、私のバカっ’  
‘・・・あっ!’  ドアの真ん中の上の方に スライド状の物が見つかった。  
それを下げようとした瞬間、向こう側から勢いよくドアを押された。  
弾みでよろめきながら、壁に寄りかかって振り向くと・・  
田村が立っていた。その手には、あのネクタイが握られていて・・  
 
 
「もぉ~住吉先生ぇ。こーゆー所が趣味なら、始めからそう言ってくださいよぉ。」  
相変わらず、彼の目は暗くて・・・欲望だけが奥底にある。  
 
咄嗟に田村の脇を通って逃げ出そうとしたけど、素早く抱き抱えられ、  
羽交い絞めにされる。  
 
「はっ、離してっ!」 バスタブまで引きずられる様に連れて行かれた私は、  
またしてもネクタイで両手を縛られて、シャワーフックに吊り下げられてしまった。  
殆どつま先立ち。・・・完全に身動きが取れない。  
情けなさと悔しさで目が潤んできた・・・絶望的だ。  
 
‘私は田村に犯されるんだ・・・。’  
 
少し息を切らした田村の唇が私の唇に覆いかぶさる・・強引に舌を奥まで入れて。  
息も出来ない。‘苦しいっ・・!’  
 
しばらく私の舌を弄んだ彼の舌は、頬、耳へと伝っていく・・・そして首筋・・。  
「はぁっ・・。あっ、んーっ。」  
 
乳首を吸われ、甞め上げられる頃には、もう抵抗する気力もすっかりなくなって  
彼にされるがままになっていた・・・。  
 
そして右手はゆっくりとももの内側に這ってくる・・・  
その指が私にそっと入ってきて・・中で小さく廻り始めてそれは段々と  
大きく深く動きまわる・・。  
 
「はぁっっ!・・・んんっ~・・・もうっ だっ・・めぇぇ・・!」  
 
・・・それまで無言だった彼の、落ち着いた声が・・・  
「先生は・・誰にも渡しません・・・。  
僕だけのものだ・・。」  
 
そうつぶやくのが聞こえた気がして  
‘えっ?今何て・・・?’  
 
と、私の背中を壁に押し付けながら 両足を抱え上げられる・・  
考える間もなく、一気に私の中に彼が突き上がってきた・・  
 
「はぁっ!・・・いやぁぁぁっ! ・・お願いっ・・・止めてぇ!・・ああっ!!」  
田村の動きに合わせて、私の体が上下に揺れる・・  
「痛っ・・。いやっ」私の体が下がる度に、彼が奥まで入ってくる。  
 
「たむらぁ~、お願い・・・目を覚まして・・・」殆ど囁き声にしかならない・・  
涙が滲んで頬をつたっていく・・・  
 
田村の動きが、早くなっていく・・・そしてとうとう彼は・・・  
「ぁぁああっ。・・・はぁっ。やっぁぁぁぁ!!!」  
 
ハァ・・・ハァ・・・」  
耳元で・・・私の中で果てた田村の息遣いが聞こえる。  
私は・・・頭がボーッとして、まだ夢の中にいるような・・・。  
・・・彼は、ゆっくりとソレを引き抜いた・・。  
 
そして・・・・私の中から生ぬるいものが腿へと・・つたっていくのを感じた・・・。  
(これが・・・田村との最初の・・・・・・)  
また涙が溢れてきて・・私はしゃくりあげるように泣き出した・・・。  
 
バスルームに 私の泣き声だけが響き渡る・・・。  
どれくらい時間が経ったのか・・・  
 
バスタブに腰かけた田村が、吊るされたままの私の体を嘗め回すように見ている。  
「綺麗だ・・・とっても・・・」  
「このまま、飾っておきたいくらいだぁ・・。」  
 
「何言ってるのよぉぉ。・・うっ・・・・早く・・ぅっ・・・これ外しなさいよぉっ・・・。」  
「・・すいません・・それはまだ・・・出来ません・・・。  
だって先生の泣き声で・・・僕・・また・・・」  
 
(・・・ふぇっ?)  
と、彼の下半身で赤くそそり立っているものが目に入ってきた・・・。  
 
「だってぇ・・先生、可愛いすぎるでしょぉ・・・・。何もかもぉ・・・・。」  
「もぉ先生のせいですからぁ。・・・僕がまたこんなになっちゃたのって・・。」   
彼が近づいてきて・・・私の腰に両手を廻し・・・自分の腰を押し付けてきた  
 
(えっ、・・・またっ?・・・いやっ・・やだっ!・・・そんなのっ・・・・嫌っ!・)  
 
思わず見上げても、両手はシッカリと縛られて、今度こそ解けそうにない・・・。  
必死に両足を閉じて、つっぱろうとするけど  
臀部を掴まれ、もう片方の手であっさり左足を持ち上げられてしまった。  
こんなにも・・・無力な自分が・・情けなくなる・・・。  
 
田村が耳元で囁く・・  
「もう一回だけ・・・ですから・・・、ねっ?」  
 
私は、左右に首を振って、必死に懇願した   
「いやっ・・・もうやめてっ・・・田村っ・・・!」  
 
でも彼は、私の左腿をさらに持ち上げて・・そのまま覆いかぶさってきた。  
さっきの荒々しさはなく、今度はゆっくりと・・静かに入ってきた・・  
 
「はぁ~っ!・・・ああつ・・・たすけてっ・・・いやぁぁぁっ・・・・・」  
 
耐え切れずに、彼の胸に顔を埋める・・と、  
「・・たまんない・・・。先生っ・・・僕・・たまりませんっ!」  
「ああっ!・・あっ・・・やめっ・・・てぇ・・・。」  
 
私の体が上下に揺さぶられて・・田村は奥へ奥へと・・やめようとはしてくれない・・。  
その左手は・・・私の乳首を弄び・・胸を揉み上げる・・。  
 
「あっ・・・はぁっ・・・ん~っ」  
今まで経験した事のない快感に、意識が遠のいてく・・・。  
「~んっ~。・・・はぁ~~。・・・だっ・・・めっぇぇ・・・。」  
 
更に深く彼が貫ぬいてきて・・・、私の中の奥に当たった・・・。  
「痛っ、痛いのっ。・・お願い・・もう・・許して・・・」  
彼はすがるような私の目を見たまま、それでも歯を食いしばりながら、  
腰を動かし続けている・・・。  
 
(・・・いつまで・・・続くの・・・?)  
涙が止まらない・・。  
 
「たむらぁ・・・やめてぇ・・。・・・もう・・・わたし」  
(・・・壊れそう・・・)  
 
ふと・・・彼の動きが止まった・・  
(・・・終わっ・・た・・・?)  
見上げると・・・田村が私の顔を見つめている・・・。 私の中に入ったまま・・。  
そして・・・、  
私の顎を持ち上げて・・瞼にそっとキスをした・・そのまま頬に落ちた涙を舐める・・・  
その唇が私の唇に・・羽のように軽い・・優しいキス・・・。  
 
(・・もし・・かして・・・もとに・・・・・戻った・・・?)  
彼の目を覗きこむ・・・・。  
 
でもそれはすぐに・・彼の言葉で、勘違いだと思い知らされた・・  
「・・・一緒に・・イキたい・・・」  
 
突然、荒々しく舌を私の唇に入れて 私の舌にからめてくる・・・  
「・・ん~っ・・・!!!」  
そして、中指で私の・・クリトリスを・・・擦り上げてきた  
「・・んっ?!・・・んっ~・・・・!!!」  
 
口を塞がれたまま、私は腰を動かし悶えるしか出来ない・・・。  
その反応に、田村は更に指を小刻みに動かす・・。  
もう片方の手で、腰をシッカリと押さえつけながら・・。  
 
(・・いやぁぁっっ!・・・やっ・・・はぁぁぁっつ!  
   もう・・とけちゃいそう・・・)  
彼の指が更に2本3本と入って来て・・その動きは決して止まらない・・  
 
やっとの思いで、顔をそむけて・・・でも、思わず声が出てしまう  
「あああぁぁぁぁ~っ。・・・っくぅぅ~。・・・はあっ、あぁぁ~!」  
 
「・・・ここ・・? 先生・・・イキそう・・ですか・・?・・」  
 
「・・た・たむらの・・・ひっ 卑怯者ぉぉ。   
あっ、 はぁっ、 あああぁあぁぁっ!」  
どうしても、声があえいでしまうのを抑えきれない・・・。  
 
・・彼は、嬉しそうに腰の動きを再開した・・・。  
その動きは、今までと比べものにならない程 上下に激しくなっていった・・  
喉の奥から、声が飛び出す  
「ぁぁああっ!  はぁぁ~ん!  たむらぁぁぁ!    
わたしっ・・もう・・・だっ・・・めぇぇぇ~っ!」  
興奮した彼は、たまらず私の肩を噛む・・・そして・・・首に吸い付いてきた。  
「ハアッ、ハアッ、ハアッ・・・」  
「先生~~~~っ!」「離しませんっ!・・・・もう絶対に~~っ!」  
 
「た・む・らぁ~ぁぁ! ぁぁああああ!」  
 
 

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