・・・・・・・  
二匹の浅黒いけだものが、はかなげに白く 小柄な美寿々の体をむさぼりはじめた。  
 
「た、田・・村ぁ・・・・・た・・・すけ・て」  
「ああ、あの田村君、貴女の思い人の名ですね、気分を盛り上げてくれます」  
「助けに来ちゃくれねえよ、『わたしは恥ずかしい淫乱ブタです』って言ってみな」  
「わ、たし・・・は・・・・・っ・・・ず・・か・・・」  
「きこえないぜ、住吉先生」  
 
その時、ふいに、奥の豪華なドアが開いた。  
 
 
「ごめんねえ、おそくなって」  
検備沢先生!  
上質な真紅のスーツ、ぬけるような白い肌、髪はエレガントに長く下ろしている。  
いつもの声とともに、検備沢先生があわただしく部屋に入り、一瞬立ちどまった。  
時が凍りつく。  
 
男たちが気をとられている隙に、美寿々は逃げ出した。  
検備沢先生にかけより、しがみつく。  
「せんせい・・」と美寿々。  
自分の声とは思えない。  
部屋の中の光景、全裸で首輪の美寿々のすがたを見て、検備沢先生は息をのんだ・・・・ように思えたが  
 
「あらあ、素敵よお。住吉先生って、ほんと、どんな格好しても似合うわねえ」  
検備沢は本当に感心して、にっこり微笑む。  
美寿々の脳裏に、足元の崩れ落ちる音が聞こえた。  
 
「準備運動は終了しました」と土方  
「『いれいれ』は無かったわね」  
「めっそうもございません」と沖田  
「で、どうだったの?」  
「合格です、申し分ございません。住吉先生は今、最高の状態そして、処女です」  
と土方が言った。  
 
検備沢と男たちの会話を、ぼうぜんと聞いていた美寿々は、急に首輪をひかれ、われに返った  
男たちは、後ろ手にした小柄な美寿々の裸体を、奴隷のように検備沢の前にひきすえた。  
「先生、これはどういう・・!」  
のこる気力をふりしぼり、美寿々は釈明をもとめるが、検備沢は意にとめない。  
 
美寿々の頭を両手でつつむと顔をちかづけ、微笑みながらささやいた。  
「うふ、あなたってほんとうに可愛い、堀北真希に そっくりって言われない?」  
艶然とほほえむ検備沢の顔は、ぞくりとするほど美しく、つやめいている。  
 
検備沢が美寿々にキスをする。  
ディープキス。  
その瞬間、電気が走るような強い快感が彼女をおそった。  
「!!!」  
涙にうるんだ美寿々の大きな目が、さらに大きく開いた。  
 
検備沢は美寿々の反応にかまわず、語る。  
「あなたを見るたび、ご主人のこと、思い出すわ」  
今度は、耳元でささやき、首筋にキス、瞬間、美寿々は悲鳴のようなあえぎを上げた。  
 
「私の事務所の大学生アルバイトだったとき、彼、すごく可愛い高校生の彼女ができたって喜んでた」  
 
つぎに乳房にタッチすると、やさしく愛撫をはじめる。  
 
「彼、あなたに夢中だったのよ」  
お願い、せ・・先生・・や・・め・・  
 
「頭のいい子で、自分の勉強に凄く関心を持っていて、センスがいいって」  
あっ・・・あ・・  
 
「彼が難病にかかって身動きできない体になったのは、それからまもなくのこと、  
あなたは少しでも早く収入を得られるように高校の時から資格取得して、卒業と同時に結婚したのよね」  
だめです・・・そこは・・あ・ああ、さわらないで  
 
「そのあと、彼のお母さまが心労のあまり新興宗教にのめりこみ、借金に借金を重ねる、親戚縁者にも見放され」  
あっああ、あっ、あん、あっ、あああああ  
 
「あなたが地獄を見ないよう、離婚の手続きをしたあと、彼は自ら いのちを絶った」  
だめ!ダメ!嫌っ!いやあああっ!  
 
「彼、本当にお気の毒だったわ・・・・・。  
あなたのことも、はやく紹介してもらおうと思ってたんだけど」  
のけぞる裸の美寿々を抱きしめ、耳元でささやいた。  
 
「あなた気がついている?田村君、あのひとにそっくりよ」  
 
快感と羞恥に身悶える美寿々の手を優しく握り、スカートの中へと導いた。  
忘我の美寿々は知らず、幼児のような幼い口調になっていた。  
「せんせい・・・先生はレ、・・レズビア・・ン・・な・・の?」  
「そう、思う?」  
 
上質な絹のパンティ、検備沢の手はその中心を愛撫するよう命じている。  
美寿々は恥ずかしさに耐え、従った。  
 
導かれたそこをまさぐる、と、美寿々の手の動きがとまった。  
導かれたさきに、女性の優しい丘陵はなかった。  
そこには何か小山のような膨らみが・・・。  
 
えっ!  
これは・・・そんな・・・まさか!?  
 
男性のもの!  
美寿々はあまりの驚きに、われにかえった。  
 
美寿々から体をはなし、検備沢先生は妖艶なほほえみを浮かべ、彼女を見つめたまま、  
ゆっくりと上質なスーツを、ブラウスを、そして下着を脱ぎはじめる。  
 
・・・最後の一枚を足からすべりおろした時、美寿々が目にしたもの、それは・・・  
豊かな乳房、つややかな肌、細い腰、完璧なプロポーション、しかし、その股間には、  
 
・・・・女性にありえない異物が黒い茂みから きつ立し、その存在をアピールしていた  
 
それは、ほかならぬ男性そのものだった。  
 
ぼう然とし、言葉もない美寿々に検備沢が語りかける。  
 
「アンドロギュヌスって知っている?」  
「りょ・・両性具有・・者」  
「そう、住吉先生って、やっぱりものしり、男女の性と性器をあわせもつ完璧な性よ」  
「それが、わたし」  
 
美寿々は検備沢先生の局部から視線をそらすことができなかった。  
 
「子供の頃はふつうの女の子だったの、でも初潮をむかえたころからクリトリスが  
しだいに大きくなって、・・・おどろいたわ」  
「悩んだ時期もあったけど、悪いことばかりじゃなかった」  
「人類はアンドロギュヌスとの咬合で、普通のセックスとは比べ物にならないほど  
強烈なエクスタシーを感じることが出来るの、社会に出てからは結構な武器になったわ、でも・・・」  
 
にわかには信じがたい話。が、目の前のそれがなにより雄弁に物語っている。  
 
「人をいくら感じさせても、自分はだめ」  
「アンドロギュヌスが感じるためには相手が片方の性じゃだめなの、  
男女ふたりとの同時のセックスでなければ。それもただ男と女であれば良いってわけじゃない。」  
 
美寿々は固唾をのんだ。  
 
「そのふたりが本当に愛し合っていなければ」  
 
それじゃ私と田村が検備沢先生にスカウトされた理由は・・・  
「そう、それもある」検備沢は美寿々の心を読んで言った。  
 
「強烈なエクスタシー。納得できないかもね・・・からだにおしえてあげる」  
検備沢の目が妖しくひかり、二人の男に指図した。  
 
なすすべもなく、美寿々はふたたび全裸で、ベッドに横たえられた  
 
 
検備沢はふたたび美寿々に口づけすると、  
耳のうら、首筋、鎖骨、乳房、乳首、うで、指の付け根、  
へそ、かすかな陰毛、ヴァギナのまわり  
・・・美寿々のからだの、あらゆる敏感な部位を、舌でなめあげ、  
キスし、舌で突き、ときには甘がみしてなぐさんだ。  
 
「・・ぁ・・っ!・・ひっ!あ・・ぁぁああ・・っ・・!!」  
 
そのたびに、美寿々は体をふるわせ、身をよじり、あえぎ、哀願した。  
「せんせい・・・もう、やめて・・やめてください・・わ・たし・・たえ・・られない」  
 
検備沢は美寿々の顔の上にまたがり、男根をかざすと、  
「口でかわいがって、奥のヴァギナを手で慰めてちょうだい」  
「は・・・い」  
 
「じょうずよお、よーく仕込まれたわね」  
 
検備沢は、美寿々が咥えたペニスを中心に180度向きを変え、彼女の下半身におおいかぶさると、  
M字に足を開かせ、大腿部を抱くようにして、美寿々の中心に顔をうずめた。  
 
むきだしにされた美寿々のそこは、充分すぎるほど、愛液でうるおっている。  
検備沢は、その愛液をなめるようにキスをし、音を立て自らの細く長い舌でせめたてだ。  
 
「!!!」  
口は、たくましい陽物にふさがれ、声を出すこともかなわない。  
「・・・・ん!・・ふっ・・!!・ん・・・ぅ・・・!・・・・!!!」  
 
せめて、この快感の責め苦からのがれようと、  
美寿々は口と手で必死の奉仕をこころみるが、検備沢の責めは終わることがない。  
 
二人が全裸で抱き合うさまを、男たちがくつろいで見ている。  
 
「・・ぁ・・っ!・・ひっ、あ・・ぁぁああ・・っ・・!!」  
 
美しい二つの女体(一人は半分男だ)が、からみあうさまを見つめている。  
検備沢の体の下で美寿々がみだれ、狂態をさらし、声をあげるさまを楽しんでいる。  
 
美寿々は、男たちが自分をもてあそんでいた時より、燃えるような恥ずかしさを感じた。  
今、彼女は男のなすがままにされ、女にも はずかしめられているのだ。  
 
「・・っは、っあ・・!きゃ、ん・・んんっ・・!」  
 
ベッドの上でのたうつ美寿々の痴態は、男たちの欲望にもふたたび火をつけた。  
「先生、・・・私どもにも」  
二人は検備沢に、美寿々への挿入を請うた。  
 
検備沢はものうげに体を起こしたが  
「だめよ、住吉先生の大切なところは私のもの、また、手と口でかわいがってあげて」  
美寿々に、また彼らへの奉仕、愛撫を命じた。  
 
が、男たちは不満そうだ  
「せんせい・・・」  
全裸の美寿々はおびえ、検備沢にすがるようにしがみつく。  
 
検備沢は、美寿々の頭をかばうように抱きしめ、二人の乳房は柔らかく押し付けられる。  
白い二組の素足がからみあっている。  
妖しく淫びな絵画のように美しい、裸身の二人。  
 
日ごろの小生意気な言動を知るだけに、美寿々がおいつめられ、おびえる姿は、  
それだけで男たちの劣情をそそった。  
欲望に目をぎらつかせ、美寿々を見ている。  
 
検備沢は、美寿々のみだれた短く美しい髪を、手でやさしくなでつけた。  
「しょうがないわねえ・・・悪いけど、住吉先生、あなたのあそこ、かしてあげて」  
「えっ・・・?」  
 
美寿々は、いきなり男たちに首輪をひかれ、じゅうたんの上に四つんばいにさせられた。  
背後にまわった土方が、美寿々のアナルに手早く、深くジェルをぬりこむ。  
「だ、ダメ!だめっ!」  
尻に手をあてて、抵抗しようとするが、すでに土方の挿入ははじまっていた。  
 
「ひ!あ、い、いやあああぁ、いゃあ!」  
「住吉先生、お力をぬいてください」乾いた声で土方が言う  
 
土方の挿入は執ようで、容赦がなかった。  
「っ・・ん、っはぁっ、ああぁ、だめぇぇ・・っっ・・!!!」  
彼女の悲鳴は長く続かなかった。  
沖田が両手で美寿々のショートヘアをわしづかみ、ペニスを口に押し込み、たくましい腰を何度も前後させる。  
 
「ちゃんと、洗ってから交代するのよ」  
 
虎と狼は、四つんばい になった美寿々の前と後から、その白く美しい裸体をむさぼっている。  
美寿々はいまや、この妖しい宴の生けにえであり、性の奴隷だった。  
 
「うっ、ぐ、あう」  
存分に楽しみ、さらに交代すると、満足げに男たちは大量の白濁した精を、美寿々の口の中に、アナルに放った。  
 
絨毯に横たわり、あふれ、流れだす体液をそのままに、男たちの蹂躙をうけた白い体をひくつかせる美寿々。  
 
「さあ、仕上げよ」  
 
美寿々はあおむけにされ、その白い左足を土方、右足を沖田が手にした。  
これ以上ないほど両足を広げられ、秘部をむき出しにされる。  
美寿々は羞恥で顔をそむけるが、抵抗する気力は、もはや、ない。  
 
「あなたの処女を奪えるなんて、私、しあわせ」  
検備沢はくちびるにキスをし、ペニスの先を美寿々の入り口に密着させると、  
ゆっくりと前後に動かし始めた。  
 
うるおいは充分だ。  
愛液が ひわいな音をたてる。  
 
「大丈夫よ、わたしのものはあなたを妊娠させない、そして」  
「誰も、私を妊娠させることは出来ない」  
 
挿入の瞬間から、経験したことのない灼熱の快感がはしり、美寿々はふるえた。  
「あ、・・・はぁあ、は、・・あん、・・・っあ、あ、あ」  
 
検備沢のペニスは、男たちのもの以上に太くたくましかった。  
さらに押入れ、亀頭のかさでクリトリスをマッサージする。  
「あっ、あっ、ああああああああああっ!あっ、あ!あ、あん!」  
それだけで美寿々はのけぞり、はげしく身悶える。  
 
「先生、初めての住吉先生には・・その・・先生からは・・・刺激が強すぎるかと」  
美寿々の反応にさすがに気色ばんで、さっきまで狼藉をほしいままにしていた土方がいう。  
「だから、準備運動してもらったんじゃない」  
 
「あああっ!っあはあ!あっ!あん、あんっあん」  
 
左手に沖田、右手に土方のものを握らせられた。  
「かわいがってあげなさい」  
 
美寿々はしたがった。  
股間は検備沢のペニスに支配されたまま、こらえきれぬ快感に、  
二人のペニスをかわるがわる口で奉仕する。  
 
おしよせてくる。  
快感の、大きな波がおしよせてくる。  
そのあまりに大きな波頭はひといきに、確実に、  
美寿々をどこかに連れ去ってゆくだろう。  
 
た・む・ら・・・わたし・・・もう・・・だめ  
 
「さそって」  
 
え・・・  
 
「彼をさそって・・・あなたが」  
 
た・む・ら・・・  
 
「田村君が私の中に入り、私があなたの中に入るの、どう、すてきだと思わない?」  
美寿々は「いやいや」をした。  
「うん、もちろん順番をかえてもかまわないわ、二人があなたの中に、は・い・る」  
 
快感の波間から、突然、痛みの鋭い岩山が現れた。  
それは美寿々のやわらかな肉体を深く、強く、つらぬいた。  
 
検備沢が、ついに美寿々の処女をうばったのだ。  
 
強い痛みのあとに おとずれた快感の波は、熱く、白い光となった。  
その白熱した快感のかたまりは、美寿々のなかで急速に膨張し、ついに臨界をこえた。  
 
「あ!あ!ああああ!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ  
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ  
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ  
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ  
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」  
 
破瓜の痛みよりもその快感のあまりの強烈さに、美寿々は激しく身をよじり、のけぞった。  
 
左右から男達が、美寿々の顔に、体に、大量の精をほとばしらせる。  
 
そして、男達があきれるほど美寿々は何度もさけび、体液にまみれた体をけいれんさせ、  
・・・・・・・・気をうしなった。  
 
 
・・・・・・・・・・・・・・  
おうっ、おうっと海生動物のような声が聞こえる。  
美寿々の「調教」のごほうびとして検備沢先生が、  
土方・沖田の二人に自分の体をあたえているのだ。  
 
四つんばい になった先生の、尻に土方が、口に沖田が、とりついている。  
 
だが、乱れ、たえられぬ快楽に一方的に声をあげているのは男たちだ。  
先生が、強烈なエクスタシーで男たちを犯している。  
 
ふと、先生と目が合った。  
検備沢先生は、美寿々に妖しくほほえみかけ、ウインクをした。  
 
その目は こう語っていた。  
「あなたの気持しだいよ。いい返事をまっているわ。」  
 
ふたたび、うすれゆく意識の中で、美寿々は知らず、つぶやいていた。  
 
 
「・・・おねえさま」  
 
 
 
その翌日  
 
大野事務所へ復帰したその日の帰り道、春の訪れを待つ桜並木のなかで、美寿々は  
不意に、田村からくちびるを奪われた。  
 
まるで高校生のような幼いキス。  
 
「なに、これ?」  
照れたように、そして誇らしげに微笑む田村。  
 
・・・・・  
 
そう、私はあなたの屈託のないその笑顔に恋をしたの。  
 
うれしい!田村。  
 
美寿々は田村に蹴りをいれ、手にしたバッグで彼の頭をはたいた。  
 
「田村のくせに、なまいきよ!」  
 
そしてそんな田村を後に、ひとあし早い春の陽光に照らされた公園通りへと歩みを進める。  
 
もうまもなく春だ。  
 
「ちょっと!田村のくせにって、なんですかぁ」  
 
愛しているわ!田村。  
 
今夜、彼を誘おう。  
そして、二人で睦み合っているところへ検備沢先生に来てもらうの。  
 
田村、三人で愛し合いましょう。  
 
あなたもきっと気に入るわ  
・・・・・そう、私たち、ずっといっしょよ  
 
その時の驚く田村の顔を思い浮かべて、美寿々は微笑をうかべた。  
 
                 おわり  
 
 

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