田村に抱かれる夢を見た。  
 
田村が私を求めている。  
強く、優しく、激しく。  
「せ、先生、住吉先生っ!・・・・・すきですっ!」  
「あっ・・・たっ、田村!なにすんのよっ!」  
田村は、服を、下着を剥ぎ取り、私を裸にする。  
「なにすんのよっ!この・・どスケベ!・・ど変態!」  
田村は私をベッドに押し倒し、体を開かせる。  
「ああっ、あ、・・だめ、ダメ!・た・・むら・・・あっ、あ、いやっ、いやっ、あああ」  
いろんな体位で、私をむさぼる、つらぬく、何度も。  
「はあっ、あ、あっ、あん!あん!あん!・・・」  
私は、田村の体の下で、上で、腕の中で、みだれ、あえぎ、声をあげる。  
「好きですっ!大好きだ!住吉先生」  
「な・・なんて・・こと・・すんのよ・・・この・・エロた・・むら・・」  
 
でも、・・・ことばと裏腹に、夢の中の私は田村に抱かれ、しあわせそうだ、とても。  
 
彼の大きな背中に腕をまわしている。  
かれの逞しい尻に足をからませている。  
彼のものを、口で優しく、大切に愛撫している。  
・・・  
そのとき、ふいに部屋のドアが開き、誰かが入ってくる。  
(誰なのか、よくわからない)  
田村は驚き、私を守るように体の位置を変える。  
しかし私は、驚く田村をよそに、彼のうしろからその人の姿を認めると・・・  
にっこりと微笑み、そして、その名前を呼んだ・・・。  
 
・・・・・  
 
覚醒すると、ねっとりとした酩てい感が、頭にはりついていた。  
「飲みすぎたんだ・・・」  
意識は、底なし沼の中で、むなしくうごめいている。  
美寿々は、目を閉じたまま、おぼつかない頭で、昨夜のことを思い出そうとした  
そう、私と田村はホテルのレストランに呼ばれ、検備沢先生の事務所にスカウトされた・・・。  
 
田村・・・あのバカ。  
思い出して、眉間にしわをよせる。  
まだ資格を持たない私たち二人が先生から誘いを受けるなんて、私はともかく、  
補助者のあんたには、身にあまるほどの光栄のはずよ。  
それを断るなんて、ほんっと「ゆとり」なんだから!  
 
・・・田村のことで腹を立て、つい飲みすぎたんだ。  
 
頼まれたらイヤと言えないお人よし、要領が悪くて、困っている人のためなら  
(依頼人のためじゃないのね)わき目もふらず突っ走る。  
美寿々は思わず微笑した。  
「ゆとり」くん の屈託のない笑顔が脳裏によみがえる。  
田村・・・私、あんたのこと・・・。  
でも・・・もう、しばらく会えないね。  
言葉にすると、美寿々はその喪失感の大きさに驚き、うろたえた。  
・・・さっきの性夢で、あそこがじっとりぬれている、  
あのバカと、やってる夢を見るなんて、ほんとにもう!  
そして、気をとりなおそうと寝がえりをうったとき、  
「ここはどこ?」  
ベッドの感触がちがうことに気が付いた。  
 
シルクのような上質のシーツは、もちろん自宅のそれではない。  
しっとりした感触がじかに肌に伝わってくる。  
体の上に寝具がない、いや、それどころか私・・・  
スカートと下着を着ていない!  
美寿々は、見知らぬホテルの高級室に半裸で寝ていた自分に、声にならない悲鳴をあげた。  
上半身はブラウスにブレザーを羽織っているが、下半身は、生まれたままの姿だ。  
どうして・・・?酔ったあまり服をぬぎすて、ここで寝たのだろうか?  
それにしてはスカートも下着も見あたらない。  
第一、ここはどこ?  
美寿々は、ベッドの上に体を起こし、部屋の様子をたしかめた。  
毛足の長い絨毯、落ち着いた色調の高級木製家具。  
窓はなく、上品なシャンデリアがおさえた光量で暖色に部屋を照らしている。  
時計は2時、奥には重厚な木製ドアがある。  
やがて、前触れもなくそのドアが開き、スーツ姿の二人の男が入ってきた。  
美寿々は、今度は本当の悲鳴をあげた。  
 
「お目覚めですか」男が言った。  
知っている顔だ、二人とも。  
検備沢先生の秘書をしている土方と沖田。  
レストランでも同席していた。  
世間一般では「イケメン」でとおる顔だが、美寿々の好みではない。  
これは・・・どういうこと?  
ふるえて言葉にならない。  
「ご心配ありません」  
にこやかな笑顔で近づき、土方が言った  
あとずさる半裸の美寿々、股間を手でかくす。  
「住吉先生、お楽になさってください」と沖田  
二人は美寿々をはさみ、優雅にベッドの両サイドに腰かけた、そして。  
いきなり、男は小柄な体に腕をまわし、唇をうばった。  
「う!」  
身をよじり、土方をおしのけるが、こんどは沖田がキスをする。  
「クールで知的、少女のように可愛いお顔立ち、魅惑的な唇」と土方  
「つぶらな瞳。ショートヘアのパーマが残念です」と沖田  
そして土方は服の中に手を入れ、美寿々の乳房をもみしだく。  
「あ・・い、嫌、やめ・・・」  
「おお、なめらかで、白く つややかな肌。可愛らしい小ぶりな乳房」と土方  
「いわゆる貧乳ですね」と沖田  
美寿々は沖田をにらむが、そんな状況ではない。  
 
土方が指で乳首をなぶると、美寿々は思わず声をもらした。  
「あっあ・・・あ」  
「感度も、とてもよろしい」と土方  
「やめて!私をどうしよおって・・い、いうの」  
「簡単な準備運動に、おつきあいいただきます」と土方  
「前戯と呼ばれるたぐいのものです」と沖田  
「あなたたち!こんなこと、ただですむと思っているの?検備沢先生はどこ!?」  
精一杯、いつもの美寿々の口調で抗議する。  
「検備沢はあいにく所用で席をはずしております、戻るまで少々時間が」と土方  
「『そのあいだ、たっぷり可愛がってやるぜ、小娘』ってことです」と沖田  
美寿々は男たちの腕をふりはらい、ベッドをとびだすと、ドアにかけより必死で叩いた。  
「助けて!だれか!誰かあ!」  
ドアは無言で美寿々の脱出をこばんでいる。  
すっと、背後から、男の手が 美寿々の白くか細い首に何かをまきつけ、とめつけた。  
それは犬の首輪だった。  
 
美寿々の耳元で、土方が語る。  
 
「はじめに申し上げますが、この部屋は音響施設なみにプライバシーを守られております、少々お声を出されても、他の部屋に迷惑をかけるご心配はありません。」  
「『泣こうが、わめこうが誰も助けに来ちゃくれないぜ、あきらめな』」  
沖田はそう言うと、美寿々を後ろ手にし、土方の前に立たせた。  
首輪につながるクサリを手にしている。  
「やめて!はなして!」  
美寿々は、必死でのがれようとする。  
土方はにこやかな笑顔をくずさぬまま、いきなり彼女を平手打ちした。  
「!!!」  
武術の心得があるのか、脳天にひびく衝撃、悲鳴すら あげさせない。  
機械的にくりかえされ、美寿々は抵抗の気力をうしなってしまった。  
 
「いささか不本意ではありますが、これも業務を円滑に遂行するための方便だとお考え下さい」と笑顔の土方が言い  
「言いかえます『手をやかせんじゃねえ、逃げようったって無駄だ、このメス豚』」沖田が言った。  
「そこにひざを下ろしていただけますか?」と土方  
『ひざまずけ』と沖田  
美寿々はいわれるとおりにした。  
 
男たちは美寿々に、二人のスラックスの前部のボタンをはずさせ、ペニスをとりださせる。  
まだ充分に怒張していないそれは、しかしそれでも、太く長かった。  
「住吉先生の お手とお口で、かわいがってください」と土方  
「『手でこいて、しゃぶりな』という意味です、いうまでもなく」と沖田  
 
いつか、自室で女友達と二人飲み会をしたとき、彼女が持ち込んだレンタルDVDの中にアダルトの複数プレイものがあった。  
「こーゆーのが趣味?おケイが男だったら もろ、セクハラだよ」  
「酔ったいきおいで借りちゃったのよぉ、かわいそうで観てらんないね。」  
 
まさか、自分が・・・。美寿々は現実のこととは思えなかった。  
 
頭をおさえられ、鼻をつままれ、口を開かされた。  
男たちの怒張したペニスは太く、固かった。  
二人にはさまれ、ひざまずいた美寿々は、男たちのものを、細く、しなやかな指で交互に愛撫し、お嬢様然とした気品のあるくちびるで迎え入れた。  
 
オーラルセックス、  
男たちはとりわけ舌の使い方をこまかく命じた。  
亀頭の先にキス、舌でなめろ、ペニスをもちあげ根元から亀頭の先まで舌をつかえ、亀頭の首周りに舌を はわせ、くちびるを使ってペニスぜんぶを愛撫しろ、空いた手のひらで睾丸をマッサージ、上手に出来なければ平手がとんでくる、悲鳴。  
 
「ご結婚されていたにしては、幼い技巧です。が、明晰なかただ、呑み込みがはやい。」  
『おまえ、ほんとにダンナとやってたのか?へったくそだな、おしえてやったから  
まあマシになったけどよ』  
「おつかれになったでしょう、ベッドですこし横になってください」と土方が言い、  
『犬のように四つんばいで這ってきな』と沖田が言った。  
 
美寿々は毛足の長い絨毯に手をつき、四つんばい になった。  
 
上半身のブレザーをのぞけば裸だ、当然、尻はむきだしになる。  
背後にいる男たちには、アナルや性器まで見えている。  
宝石をちりばめた犬の首輪がきらめき、美寿々は屈辱的な姿勢で這い始める。  
なみだが ついと流れた。  
 
「私もペットを飼っておりますが、このように美しい犬を散歩させた事はありません」  
『はいはい、上手だな、尻をふって歩くんだ』鎖を手にして沖田が言った  
「細い手足、白いお尻、あわせめにほのかな黒とピンクのアクセント」  
『マンコ、まるみえだな』  
 
信じがたい仕打ちを受けながら、美寿々は自分の心に、ある変化のきざしを感じていた。  
それは、男たちに物のようにあつかわれ、さげすみの言葉をかけられる・・・・  
このはずかしめをよろこびとして受け入れるようとする小さな灯火。  
やがて、それは炎となって燃えあがるのでは・・美寿々は考えにおびえ、りつ然とした。  
 
いつのまにか、ベッドの端には全裸になった土方が腰をおろしている。  
細身だが筋肉質。  
股間のものを きつ立させている。  
背後の沖田が首輪をひき、おもわずのけぞると同時に、ブレザーが引き剥がされる。  
「あっ!」  
「さあ、お脱ぎください」  
 
震える手で、ブラウスのボタンをはずし、ブラジャーのフックに手をかける。  
 
「お願い、・・・・・ひどい・・こと・・しないで」  
 
美寿々は、男たちの目の前で一枚ずつ服を脱ぎ、一糸まとわぬすがたになった。  
うつむいた彼女は、手を胸と股間にあてがい、その視線から かばおうとする。  
 
白く美しい裸身だ。  
小づくりな体は可憐で、愛らしい。  
ショートカットの黒髪が肌の白さをひきたたせ、細い首が淫靡な妄想をかきたてる。  
 
「さっきのおさらいをどうぞ」  
『咥えな』  
いわれたとおりにひざまずき、美寿々は全裸でフェラチオをはじめた。  
形のいい唇が、土方のものをおおい、黒髪が前後に動く、まつげが涙に濡れている。  
「お上手です、すじがよろしい」美寿々の髪をなで、土方は満足そうだ。  
 
勝気でクール、お高くとまった、あの美寿々が、今は、自分たちに従順な裸の女。  
 
ふいに沖田が、美寿々を子犬のようにかかえあげ、ベッドに ほおり投げた。  
「あっ!」  
一瞬、息がとまる。  
自分が、男に犯されて泣きわめくただの小娘だと思い知らせてやる。  
 
あおむけになった美寿々の唇をうばう。  
 
「い!・・!!」  
柔らかな肉感、息が甘い。  
舌をさしいれ、なめまわす。  
ほどよい弾力の、柔らかい小ぶりな乳房をもみしだく。  
乳房にむしゃぶりつき、かたくなったピンクの乳首を舌でころがす。  
なめらかで、甘く、いい香りのする肌だ。  
 
「いやっ!や!やめっ・・やめてぇ!おねがい・あっ・ひ・・・なことしないで」  
土方は美寿々の両足を左右に大きくひろげ、両足を肩にかけ、彼女の中心に顔をうずめる。  
そして、美寿々のもっとも敏感な場所に息を吹きかける。  
 
「なんと美しく、幼いヴァギナ、まだ男性に愛されていないそれのようだ」  
「い!いやぁあああ!・・あ!、見ないで!見ないでええ!」  
 
ヴァギナにキスする。  
「は、あっ!あ、いやあ、あ」  
美寿々の裸身がびくっとはね、シーツを強くにぎりしめる。  
薄い陰毛からあらわになったピンクのそこを、舌でなめあげ、中にさしいれ、なめまわす。  
クリトリスを舌で確認し、執ように その秘部をねぶりはじめる。  
美寿々は、からだをはねあげ声を上げた。  
「あっ!・・あん、っはぁっ・・いやああぁ、あっ、あっぁあん、あん、ぁあっ!」  
「可愛い声だ」  
反応に、さらに獣欲をかきたてられ、土方は、なおも責め立てる。  
 
全裸になった沖田は、美寿々の少女のような顔にまたがり、ふたたび口を犯し始めた。  
美寿々のお嬢様のように気品のある唇が、男のものをくわえさせられる。  
土方のたくましい尻が美寿々の顔の上で上下し、あわせて薄く広がった乳房がゆれる。  
 
二匹の浅黒いけだものが はかなげに白く、小柄な美寿々の体をむさぼりはじめた。  
 
「た、田・・村ぁ・・・・・た・・・すけ・て」  
「ああ、あの田村君、貴女の思い人の名ですね、気分を盛り上げてくれます」  
「助けに来ちゃくれねえよ、『わたしは恥ずかしい淫乱ブタです』って言ってみな」  
「わ、たし・・・は・・・・・っ・・・ず・・か・・・」  
「きこえないぜ、住吉先生」  
 
その時、ふいに、奥の豪華なドアが開いた。  
 
 

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