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「せっ、先生!・・・」  
 
そこにいるのは、田村が知る人とは別の女性だ。  
 
それは自信に満ち、隙のないスーツ姿でさっそうと世間をかっ歩する住吉美寿々ではない。  
性夢の中から現れた美寿々。  
かよわげで淫猥な、一人の裸の美少女だ。  
 
彼女は自分が裸なのに気づいていないのだろうか。  
小首をかしげ、顔をほてらせ、大きな瞳をうるませている。  
 
「・・・・・」  
美寿々はトレイを置き、さらに息づかいを荒くして、田村を見つめる。  
 
が、急にわれにかえり、不安げな表情でおびえたように後ずさりした。  
「た・・田村・・・私を、そんな、・・・いやらしい目で見ないで・・・」  
 
艶めくショートカットの黒髪が、細く長い首すじの白さを きわ立たせている。  
 
かぼそい四肢と、ぬけるように白いその肌は、見るからにやわらかそうだ。  
 
美寿々の体は、まだ生まれおちて間のない新しい肉体のようにつややかでみずみずしい。  
 
ああ・・・綺麗だ・・・とても。  
 
胸のやさしげで愛らしいふくらみが、その小さなピンクのいただきが、田村を招き、  
もうしわけ程度の、まるで女学生のような陰毛が、彼をさそっている。  
 
「なに・・いっ・・・てるんですか」  
 
ああ・・・あの、やわらかそうな体を抱きしめたい、あの首筋にキスしたい。  
あ然として見つめる田村の心の中で、今まで気が付かなかった何かがうごめきはじめた。  
 
それは、心の闇の森の奥で、獣の言葉をつぶやいている。  
 
溶けるほど、あの女の裸を舐めまわしたい、味わいたい・・・。  
・・・・美寿々のあそこに突っ込みたい、女の腰がぬけるほど激しくやりたい。  
 
キレイナ、シロイ メス。ウマソウ。  
 
欲望が頂点に達した。  
 
「住吉先生!」腕をつかみ、体をひきよせる。  
 
「子供みたいなキスじゃ満足できないんですよね」  
強く抱きしめる。  
 
「田村!だめっ!」きゃしゃで小柄な体だ。  
「え・・・・んっ!・・・・あ・・・ぁ・・・・・」  
くちびるをうばった。  
 
右手で、もがく美寿々を抱きしめ、左手は顔をはなそうとする細い首筋を押さえる。  
舌でくちびる をこじあけ、彼女の中に侵入した。  
「!ん!ッ!」  
 
ほのかな甘い女性のかおりが鼻孔をくすぐる。  
おし出そうとする舌とからみあい、そのまま小さな歯の裏側を愛撫した。  
「ん・・・う・・・んぅ」  
 
抵抗する力が弱まる。  
 
抱きしめると、折れそうなほど 華奢な体が愛おしく、性欲をさらにかき立てる。  
背中のエプロンの結び目をほどく。  
 
 
・・・えっ?彼女は裸じゃなかったのか?  
 
 
「たっ、田村っ!エロ田村!なにするのよっ」  
 
赤いソファーに彼女を押し倒し、無駄のない動きでエプロンを引きはがし、  
スカートを脱がしにかかる。  
「田村!やめっ!やめっ!やめて!」美寿々は激しく抵抗する。  
 
「・・・先生、部屋に入れたってことは・・・OKですよね?」  
低く、有無をいわさぬ凄みのある声。  
その言葉に、行動に、おどろいたのは美寿々より田村自身だ。  
 
 
・・・何を言ってるんだ、何をやってるんだ!俺!?  
 
 
しかし、肉体の動きにはよどみがない。  
スカートを引きおろし、下着に手をかける。  
「お願い、やめッ!やめてっ!」  
思いがけない力で抵抗されるが、 いましめを解くには脆弱だ。  
 
もう一度ソファーに押しつけ、平手で二度、三度と、美寿々のほおを打つ。  
「きゃっ!っ!痛!」  
突然の暴力に、抵抗がうせた。  
 
カットソーを乱暴に脱がせたときの、なめらかな肌の感触がさらに欲望をかきたてる。  
美寿々はブラジャーとパンティだけの姿になった。  
 
眉間にしわをよせ、目をとじてふるえる彼女のほおを、涙がひとすじ流れおちた。  
「おねがい・・い・・たむら・・・やめ・・・」美寿々は両手で顔をおおう。  
 
よわよわしい哀願には耳も貸さず、ブラのフックに手をかけ、むしりとる。  
「あっ!」  
白く形のいい やさしげなふくらみが、幼いピンクの乳首があらわになった。  
 
「ああ・・・きれいだ、住吉先生。忘れられないくらいいい気持にしてあげますよ」  
 
彼女をうつ伏せにし、逃げられぬよう、その背中に腰をおろし体重をかける。  
 
ネクタイをはずし、美寿々を後ろ手にしばり上げ、自由を奪う。  
「やめて!いやっ!田村ぁあ!」  
 
あおむけにし、細い素足からパンティを引き下ろす。  
「いやあああああああっ!」  
白い素肌に映える、あわい三角の茂みが目に焼きついた。  
 
 
頭の中でもう一人の田村がわめいている。  
やめてくれ!おれは、そんなふうに彼女を愛したいんじゃない!  
 
 
スラックスを脱ごうと身体をはなしたすきに、美寿々はソファーから逃げ出した。  
しかし、背中に激痛を感じ、美寿々は悲鳴を上げて転倒する。  
 
美寿々に歩みよる田村は、はずしたベルトを手にしていた。  
それをムチにして、彼女を打ちすえのだ。  
 
「少し、お仕置きが必要ですか?住吉先生」  
 
さらに二回、三回と音を立て、ベルトが風を切り、肉を打つ。  
「あっ!!!ャあぁっ!・・・いッ!あッ!・・・・ひっ!・・・・!!!」  
彼女は床の上で、身をよじり、ころがり、さらに悲鳴を上げる。  
 
両手を後ろ手にいましめられたまま、ベルトのあとが赤く残った白い背中を、  
尻を、むきだしに美寿々は丸くなってふるえている。  
 
「たむら・・・おねがい・・・やめ・・・てぇ」  
 
田村は自分も服を脱いだ。  
細身でなで肩、筋肉質のたくましい体つきだ。  
 
股間に、太く長い男性器を弓なりに怒張させている。  
そのたくましく屹立した自分のものをつかみ、誇示する。  
 
「はやく、こいつを味わいたいでしょう?先生」  
 
ひきしまった筋肉の裸身が、ほっそりとした美寿々の裸体におおいかぶさる。  
「もうすぐですよ」  
 
耳もとに熱い息でそっとささやく。  
「もう、あなたは僕のものだ、誰にもわたさない」  
 
身動きのできない美寿々をあおむけにし、両手で乳房を愛撫する。  
「や・・・やめて・・っ・・ヤメテ・・ぇ・・田村・・・」  
 
柔らかく、なめらかで きめの細かい肌の感触を楽しむ。  
 
指の腹で乳首をなぶる。  
あらがう本人の意思に反して、それはすでに硬くなっている。  
 
田村は、やわらかな乳房をつかむとソフトクリームの最初の一山をほおばるように味わう。  
マシュマロのような先端の乳首を吸う、舌でなぶる、甘噛みする。  
「あっ!・・・・ん・・・・はぁっ・・・・・あ」  
 
それを何度も何度も、ゆっくりとくりかえす。  
「ああ・・・あ・・・・・ん・・・・はあぁああッ」  
 
さらに乳房の下から乳首まで舐め上げ、舌先で音をたててしつように乳首をなぶる。  
「いあっ・あ・・はぁ・・・あぁあああぁ・・・はぁ・・い・・やあぁ・・・・・い・・」  
 
「ここを舐められただけでもう、いっちまうのか?」  
美寿々は真っ赤になった顔をそむける。  
田村はまた、乳首を嬲る。  
「いやあ!・・・はぁ・・・ああ・・・・あ・・・ああん!」  
 
美寿々はもれ出るあえぎ声を抑えきれない自分にうろたえ、今、まさに忘我の淵に裸で立たされている自分にめまいを感じている。  
 
口で乳房を責めながら、手はもがく美寿々の下半身に移動する。  
 
わきの下から、腰のくびれへ、尻へのなめらかな曲線を楽しむ。  
「おねがい・・・・おね・・・が・・い」  
さらに、たいらな、すべすべした下腹部をまさぐり、指で柔らかな陰毛の感触を楽しむ。  
 
「可愛い茂みだ、やり手の法律家・住吉センセのここは中学生みたいだな」  
「やめ・・・てっ・・・はずか・・・しいっ・・・・ぁ・・・・っ!」  
両足をあわせかたく閉じた美寿々の股間に、手を差しこんだ。  
「ああぁ!」  
美寿々は、はげしく身をよじる。  
 
そして、さらにその奥、進入をこばむ そこに手をねじこむ。  
「あ!やあぁ!やっ!」  
 
熱をおびたその肌の奥に、美寿々のあたたかい秘密の泉がかくされていた。  
 
すでに愛液があふれ出しているその入り口に指をはわせる。  
「あ・・・・・・っ」  
指の腹で入口の濡れた感触を楽しみながら、ゆっくりと、ゆっくりと、何回もなでて開く。  
「あ・・・・あぁ・・・・んッ・・・・・い・・・・やぁ・・・あ」  
 
いきなりずぶりと、中へ侵入する!  
「!!!っ!あ!アぁ!」  
美寿々は体をそらし、さらに身をよじり、声をあげる。  
 
「あああああぁ!はあぁ!あ!ァあ!」  
田村は、意にかいさず美寿々の耳元で言う。  
「すごいぜ、もうこんなに濡らしてやがる」  
 
聞こえるように、わざと愛液の音を立て、指をねじりながら出し入れする。  
「あっ!ああっ!ひ・・・やあぁあああぁ・・いやぁあ・・・ああぁ!あ・・・・っ」  
 
バタークリームのようにあたたかく、やわらかなそこにつつまれる感触が心地いい。  
「びちょびちょだ」媚薬の効果だろうか「あふれ出してらぁ」  
 
「あんな事されてこんなに濡らしちまうなんて、恥ずかしくないのか、センセ?」  
美寿々は羞恥のあまりに、そむけた顔をまっ赤にし、無言で身をよじらせた。  
 
「驚いたな。お前は、いじめられて悦ぶ女なんだ。聞けよ、このイヤラシイ音」  
 
ふたたび水音を立てて指を出し入れすると、指先が小さな突起に触れた。  
「あぁ!・・!!!・・・っ!」  
美寿々は声をあげ、身をのけぞらせた。  
 
「ふ、ここかあ。もっと、お前の可愛い声を聞きたくなったぜ」  
 
「はぁ・・あ・・・・たむら、あんた・・ひ・・・ひど・・い」  
田村はふたたびディープキスでその口をふさぎ、存分にその感触を楽しむ。  
耳元でささやいた。  
「下の口にもキスしてやるよ・・・こんなふうに、大人のキスをな」  
 
「ああぁ・・・だめぇ、・・・・だ!・・・め・・・っ」  
いやいやをし、美寿々は両足をかたく閉じた。  
 
「わかったよ、わがままな女だ、うんと時間をかけて念入りにしてやる」  
田村は美寿々をうつ伏せにすると、手のいましめはそのままに、尻を高く持ち上げた。  
 
そして、横むきになった頭と肩、両ひざで体をささえさせた。  
白い尻も、性器も丸見えだ。  
 
「はあ、はあ、この・・・・・エロ・・たむらぁ・・・なんてこと・・する・の・・・よっ」  
美寿々は精一杯、いつもの口調で抵抗するが・・・。  
 
「ふうん、大人のキスの前に、おしおきが必要か」  
田村は乾いた声で答え、ベルトを取り出した。  
「ダ!だめ!ダメっ!いやっ!」  
 
返事の代わりに、二度三度、ベルトがうなりを立てた。  
「い!あっ!ああっ!ひっ!」  
肉を打つ音!悲鳴。体がくずれ落ちる。  
 
「ごめんなさい、御免なさい・・・お願い・・ひっ・・・ひどいこと・・しないで・・・」  
ふたたび、屈辱的な姿勢をとらせ  
「いい子にしてろよ」  
 
無防備な股のあいだに顔をよせ、丸見えになった性器を下から上へぺろりと舐め上げた。  
「アあぁ!アああああっ!!」  
「じゃあ、ときめくキスをしてやるぜ」  
 
 
何を言ってるんだ!何をやってるんだ!?  
おれはこんな風に、彼女を愛したいんじゃない!  
もうひとりの田村が、頭の中で必死でわめき、抗議している。  
 
 
「うるさいぞ」  
美寿々の股間に顔をよせていた田村が顔を上げ、凄みのある声で自分(・・)に(・)答えた(・・・)。  
 
「だまっていろ。それが出来ないのなら」  
田村の突然の口調の変化、相手のいない会話に、美寿々はただ呆然とし驚いている。  
「た、田村・・・?」  
 
立ち上がり、あざけりの表情で宙を見つめ、ひと声、田村はつぶやく。  
「アッチヘ、イケ」  
そして、おびえ、目をさらに大きくして見つめる美寿々を見下ろした。  
 
田村は、別人のような表情で言った。  
 
「キレイナ、シロイメス。ウマソウ」  
 
 
 
・・・・・・・  
 
振動で目が覚める。  
 
あたりを見まわすと、ゆれるバスの中だった。  
 
室内灯に照らされた車内に、乗客は田村一人。  
つり革の列が同じリズムで左右にゆれ、バスは夜の街を帰路についている。  
 
激しく動悸のする胸をおさえ、記憶をたどる。  
おれは、さっきまで、先生の部屋にいた。  
 
住吉先生を部屋まで送り、抱きしめ、キスをし、そして・・・。  
 
夢だったのか?  
 
夢の出来事だったのか!?すべて!  
田村は安堵のため息をもらし、座席にしずみこんだ。  
 
ふと、夜景を背景に窓ガラスに映る自分を見る。  
 
胸元にネクタイが無いことに気がついた。  
 
住吉先生の白い裸の背中。  
いやがる彼女の手を、ネクタイで後ろ手にしばりあげる自分の動きを思い出す。  
田村は自分の手をじっと見つめた。  
 
そのとき、ポケットから着信音が聞こえてきた。  
 
電話の音をメロディーにした女性シンガーの着メロ。  
ケイタイのディスプレイをのぞき、メールを開く。住吉先生からだ。  
 
窓外を街路灯の灯りがゆっくりと流れてゆく。  
 
田村は顔色を変え、降車のボタンに飛びついた。  
メールの文字が網膜に焼き付いている。  
 
「 た す け て 」  
 
 
 
・・・・・・・・  
 
静かになった。  
わめく田村は消えた。  
美寿々の部屋からうるさいやつが消えた。  
 
・・・・ではここにいる「オレ」は、いったい誰だ?  
 
そんなことは、どうでもいい。  
つづきだ、シロイメス。  
 
 
つづく  
 
 

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