「まだ脱ぐものが残ってるぜ」 
心なしか羅の声がうわずっている。 
チェルシーは長い髪を前に垂らして、太腿からストッキングを外し始める。 
右、左と爪先から抜き取って、既に脱ぎ捨てた服の上に重ねていく。 
その間も、両膝はなるべく交差させるようにして、股間のふくらみの部分は 
羅やその手下達の視線からガードする。 
チェルシーはコクンと唾を飲み込んだ。無理やり脱がされるよりは―――そう思ったが、 
いざ下着のみになってみると、肌を卑しい男の前に自ら晒す恥辱感は耐えがたい。 
 
―――今は我慢よチェルシー、そう自分に言い聞かせる。 
公司の師兵との戦いで能力を使い切った所を狙われた。 
再び能力を使えるまでは、しばらくの時間が必要だ。 
今はこの卑怯者に従ってチャンスを待つしかない―――能力さえ戻ればこんな奴! 
 
「もたもたするな。何なら手伝ってやろうか」 
「必要ない!」 
チェルシーは観念して両手を背中のホックに回した。 
ブラジャーを取ると、すかさず腕は胸元を覆う。 
「手は身体の脇だ」 
「くっ・・・」 
眉をひそめたまま、チェルシーは伏し目になって胸からそろそろと手を下ろしていく。 
長い、豊かな光沢の髪が両肩から二つのふくらみの尖端にかかって 
匂うような女の美を発散させていた。 
.   
「前を向け」 
椅子に座ったまま羅は昂ぶった声で命じる。 
抜けるように白い、艶を湛えた裸身を震わせてチェルシーは強張った顔を 
正面に向けると両肩の髪を背中へ払った。 
胸元に張り出した二つのバストはチェルシーの気持ちを裏切るかのように 
堂々と突き出していた。 
服の上からは一見スレンダーに思える肢体も、こうして下着一枚になると 
ボディ全体が息詰まるばかりの悩ましい曲線美に満ちている事がわかる。 
「いい身体してるじゃねえか」 
ゴクンと喉を鳴らした羅は、言うなり、思わず立ち上がってチェルシーの前に立っていた。 
「いつも誰とやってるんだ?」 
「えっ?」 
質問の意味がわからず、いぶかしげにチェルシーは羅の表情を伺った。 
「普段誰とセックスしてんのかって聞いてるんだよ」 
「―――!」 
チェルシーは嫌悪感に目を逸らせた。 
「答えな」 
顎を掴まれて、チェルシーはその腕を掴み返した。 
「したことは……ない」 
「処女だっていうのか」 
「そう……だ…」 
叫び出したいのをこらえて、チェルシーは震え声で答える。 
いつもの自信に満ちた声はとうに失われていた。 
「この身体でか」 
「・・・・・・」 
答える代わりに沈黙を保つ。 
顎を掴んでいた羅の手は、首筋から胸元のスロープを下りて、にわかに盛り上がる 
バストの上端から包み込んでいく。 
「それじゃ俺が初めての男ってわけだ」 
「や、やめろっ」 
眉をひそめてたまらずチェルシーは屈み込む。パンティ一枚のままうなだれる 
チェルシーを羅は冷ややかに見下ろすと、汚い床の上に組み伏せた。 
.   
懸命に蹴り上げてくる足を押さえつけ、純白のパンティを足先から抜き去った。 
「いやぁっ」 
チェルシーは一際大きく呻き、激しく素足をよじり合わせる。 
その足首を掴んで一杯に押し広げた。膝で両足を押さえつけ、身を屈ませた。 
頭髪と同じ見事なブロンドが処女の花唇を飾っている。 
羅がぴったり口を閉じた処女地に指を伸ばすと、ピクっと腰が逃げる。 
「このっ!」 
他人に見せた事すらない秘所をいいようにいじりまわされる屈辱にチェルシーは 
両手を振り上げて抵抗する。 
「その手は邪魔だな」 
羅は脱ぎ捨ててあるチェルシーの上着で、ちぇるしーを後ろ手に縛り上げた。 
「うっ・・・」 
両手を縛られたチェルシーは仰向けに倒され、両足を抱え込まれる。 
動きを完全に封じられてしまった。 
「さて、いただくとするか」 
羅は既に硬くそそり立った一物を取り出した。 
この期に及んで見苦しい真似はすまいと、心を閉ざし、反応を押し殺すチェルシー。 
かまわず羅は猛り立った一物を股間に押し当てる。 
.   
次の瞬間、灼熱しきった怒張が未開発の狭道を押し広げるようにして突き進んできた。 
「い、痛っ―――」 
歯を喰いしばったものの、肉体が二つに引き裂かれるような感覚に思わず苦鳴が口をつく。 
「やああっ」 
羅の男性の尖端が深々と結合を果たして、子宮の入口を突き上げた瞬間、絶叫が迸り、 
金髪のロングヘアが床に擦り付けられる。 
チェルシーは顔をいっぱいに仰け反らせ、白い喉元を晒したまま息を止めていた。 
汗ばんだ顔に乱れたほつれ毛が張り付き、整った眉が苦しげに寄せられている。 
ゆっくりと抜き差しが開始された。狭い肉路は被虐者に苦痛を、加虐者に快感をもたらす。 
「あっ、うっ」 
打ち込むたびに、唯一自由に動かせる頭が左右に揺れる。 
雲の上の存在だった巫女の護衛が自分の肉棒に貫かれ、苦悶に顔を歪めて喘いでいる。 
その様子が羅の気分をさらに高揚させる。 
「痛っ・・・もう許して・・・」 
チェルシーが初めて見せた哀願に興奮度を倍加させた羅はますます激しく怒張を 
ねじり込み、腰を打ち付けて、チェルシーの膣の隅々までを味わおうとする。 
「イクぞ、中で、出すぞ!」 
「ダメっ、ダメぇっ!」 
羅が一際強く、深く、腰を打ち付けた瞬間、秘孔の奥深くへ勢いよく精液が吐き出された。 
「あ、あっ、いやぁっ」 
注がれてくる大量の精液に子宮の奥がカッと熱く感じられて、チェルシーは身を震わせた。 
羅は下半身を小刻みに揺すって精液を注ぎこみ、一滴残らず吐き出そうとするかのように 
数回怒張を出入りさせる。 
ようやく肉棒を引き抜くと、逆流した精液がチェルシーの内股を汚していった。 
「よかったぜチェルシー・ローレック。 
 カンパニーに引き渡すまでまだまだ楽しませてもらうからな」 
「・・・・・・・・・」 
羅が離れると、今度はその手下達がチェルシーの上に覆い被さっていった。[#原文:末尾の句点欠落] 
 

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