・・・コンコン
夜。ドアをノックする音がした。ルミナの部屋である。
今日の宿でルミナは運良く一人部屋に泊まれることになった。
「誰だ?鍵は開いてるぜ」
ルミナはソファに座りながら言った。
「入るで」
シャルマだった。シャルマはルミナの前の椅子に座った。
「こんな時間に何の用だよ、ロールパン」
ルミナは問いかけた。
「・・・実は折り入って頼みがあんねん」
深刻な面持ちでシャルマが言った。
「なら、早く言えよ」
ルミナはグラスに注いだ麦茶を飲んだ。
シャルマはうつむいた。
「・・・あのな、その、ウチと・・・」
不意に顔を上げた。
「セックスしてほしいねん」
ブ――ッ!!
ルミナは驚きのあまり、飲んでいた麦茶を吐き出してしまった。
「!!!?」
「驚いてもしゃーないな。急にウチがこんなこと頼んださかい。」
「なんでオレがオマエと、そ、その・・・セックスなんてしなくちゃならねーんだよ!?」
シャルマはうつむいた。
「・・・ローレックは経験しとんのやろ?」
「バ、バカ言うなよ!オレがそんなこと知ってるワケゃねーだろ!?」
「・・・答えてくれ」
「・・・あぁ。たぶんな。実際、確証はねーけど、その可能性は高けーと思うぜ」
シャルマは拳を握った。
「・・・ローレックに引けを取りとうないんや」
「だからってそんなことまでしなくてもイイんじゃねーのか!?第一、そんなことで争っても・・・」
ルミナは途中で言うのをやめた。あまりにシャルマが真剣な顔だったからだ。
「・・・あかんか?」
ルミナは顔を真っ赤にした。
「・・・しゃーねーな。・・・本当にオレで良いんだな?」
シャルマは黙ってうなずいた。
「・・・ほな、頼むで」
シャルマはベッドの上で仰向けになった。
「・・・好きなことしてええで」
「・・・じゃ、じゃぁ、いくぜ・・・」
ルミナはシャルマの唇を奪った。
「・・・やわらけぇ、きれいな唇だな・・・」
シャルマは頬を紅らめた。
「・・・そんな、ダイレクトに言わんといて。ハズカシイ・・・」
ルミナには、シャルマの顔がいつもよりはるかに可愛く見えた。
「と、とりあえず、服脱ごうぜ」
ルミナは自分の服を脱ぎながら、シャルマのほうを見た。
(うわっ!す、すげェ・・・)
色黒ながらも、プロポーションはバツグンだった。
ルミナは確認し、
「脱いだよーだな。じゃ、まずは・・・」
シャルマが大きな声を出した。
「え!?こないなモンしゃぶるんかいな!?」
「ロコツな表現すんなよ!・・・そうしないとイテェみてーだぜ?」
「そ、そうなん?・・・ほな、いくで」
シャルマはそういうと、ルミナのイチモツを口にくわえた。
「ん・・・ん・・・んんっ・・・」
「歯は立てるなよ。イテェからよ・・・」
ルミナは優しく耳元で囁いた。
「んんっ・・・ん・・・」
(ヤ、ヤベェよ・・・マジで気持ちいいぜ・・・あったかくて・・・ヤベェ!まだ早ぇのにイキそうだ・・・!!)
「ロールパン!オレ・・・もう出る!!の、飲んでくれ!!」
「うっ・・・!くっ・・・!!」
「!!!」
シャルマは少し苦しそうにゴクン、とルミナの精液を飲んだ。
「・・・苦いなぁ・・・これでええんか?」
ルミナはうなずいた。そしてニヤけた。
「今度はオレの番だ・・・ぜ!」
そういうとシャルマを押し倒し、シャルマの秘部に指を入れていく。
「ひゃぁ!?ん・・・んふぅ・・・」
「けっこう濡れてるみてーだな。じゃぁ、動かすぜ・・・」
「んんっ!・・・ん・・・んっ・・・んふっ・・・」
あまり大きな反応がないので、ルミナはうずうずした。
「じゃぁ、入れるぜ!!」
「え!?・・・んんっ!!・・・んっ!!!・・・んふっ!!!!」
シャルマハ我慢するように、口を凛とむすんでいる。
「恥ずかしがらなくてもいいぜ・・・力を抜いて・・・俺に任せろ・・・よ!!!」
ルミナは強烈な一突きを繰り出した。
「んあぁぁっ!!!」
シャルマはこの一突きで口を開き、声を上げ、そして処女を失った。
「大丈夫か?・・・イテェか?」
ルミナが少し動きを緩めて聞いた。
「・・・いや、大丈夫や・・・なんか気持ちええわ・・・ウチ・・・もう処女やないんや・・・」
「・・・そうだな」
(・・・そういや、金髪のヤツ、もしやったことあるとしたら誰となんだ?やっぱ研究者か?
いやもしそうなら、ロールパンも処女じゃねぇハズ・・・まさか、華秦か!?)
シャルマは自分の『中』を力を入れてぎゅっと狭めた。
「こら!ウチとしとんのやから、ちゃんと集中してーな」
「うおっ!!・・・あぁ・・・ワリィ」
ルミナは息をついた。
「・・・よし。じゃぁ、いっくぜー!!」
ルミナは激しくピストンし始めた。
「あぁん!!あはんっ!!ああぁっ!!んあっ!!」
シャルマは、その一突き一突きに合わせて、今までより激しく、そして今までより艶かしい声を上げた。
(す、すげぇ・・・イロっぺェ・・・ロールパンがこんな声を・・・ってヤベェ!!興奮してきた・・・!
ま、またイキそうだ!!!)
「ヤ、ヤベェよ!!ロールパン!!も、もう出るかもしんねぇ!!」
「ああっ!!あはんっ!!ふぁっ!!ウ、ウチ・・・アンタを好きになってもうたぁーっ!!!
んあっ!!ああっ!!好きやぁーっ!!!ルミナぁーっ!!!ああぁぁっ!!!!」
「な、何ィ!?うわっ!!!も、もう出ちまう!!!うっ・・・!!うおっ!!くっ!」
・・・沈黙。二人は余韻に浸っていた。
・・・ズル・・・
「んっ・・・あ・・・・・ん」
脱力したシャルマからルミナの肉棒が引き抜かれた。
シャルマの秘部からは多量のルミナの精液が足を伝ってたれ落ちていく。
「オ、オイ・・・中に出しちまったぜ?」
「な、何やと!?何しとんねん!」
ゴンッ!!シャルマが殴った。
「イテッ!!何すんだよ!」
「まぁええわ。アンタのなら、思う存分受け入れたる・・・」
「そ、そうか・・・え!?」
シャルマはハァハァ息を切らせながらいった。
「さっき言ったやろ?ウチ、アンタが好きになってもうた・・・」
「なっ・・・な、な、何ィィィィィィ―――――!!!!!?」
シャルマは微笑みながら甘い声で言った。
「大好きやで・・・ルミナ?」
・・・こうしてシャルマはルミナに毎日ベタつくようになった。
そして宿に泊まるたび、ルミナの部屋から、快感に満ちたシャルマの声とベッドがきしむ音が毎晩聞こえてくるようになった。
――――――――――――――完――――――――――――――