――――― 一週間前のことだ…  
俺たちの夢が…信じてたものが…音を立てて崩れ落ちたのは…  
…ルリが…死んだ。今でもまだ信じられない。華秦は「龍」を甦らせた白龍に殺され、  
当の白龍も「龍」の復活にルリを生贄にし、「龍」の暴走により死んだ。  
何とか公司中の師兵と陰兵とルミナたちで「龍」を抹殺した。  
その後、途方にくれた俺たちは地上に帰ってきた。  
どーゆーわけか知らないが、金髪も一緒だ。  
「じゃーねー!ルミナ!また明日!」  
「おう。じゃーな、銀。」  
ガラガラガラ…ピシャン…  
 
「はぁ…なんで金髪と二人っきりなんだよ…」  
ルミナはため息をついた。  
「うるさいわねッ!しょうがないでしょ!?  
 あのエロジジイがまた温泉めぐりに行ってるんだもの!」  
チェルシーが怒鳴った。  
「…もう、アンタってルリ様が居ようが居まいがしつこ…」  
「ルリの話はもうすんじゃねェ!!!」  
チェルシーは言葉を止めたが、ルミナは怒鳴って二階の自分の部屋に  
ドカドカと上がっていってしまった。  
(…言ってしまった…ルリ様のことを…)  
 
お互いにその事には触れないようにしていたが、  
今日、初めて口に出してしまった。  
皆が悲しんだのは勿論のことだ。  
―――しかし、ルミナとチェルシーは極度に悲しんでいた。  
無事に地上に連れて帰れる…また昔のように地上で生活していける…  
そう信じてたのに――――。今の一件で二人の悲しみは増すばかりであった。  
(―――――ルリ…)  
部屋に戻ったルミナは悲しみに押しつぶされそうになっていた。  
コンコン…  
「…私よ。入るわよ…」  
ガチャ…カチャン…ドアの閉まる音。一瞬の静寂。  
 
「…まだ…怒ってる?」  
チェルシーがルミナの隣に座った。  
「…いーや。オレもそこまでガキじゃねーよ。…それより…さっきは怒って…  
 わ、悪かったな…」  
ルミナはうつむいた。  
「いいのよ。元はといえば、私が悪いんだし…」  
チェルシーは天井を見上げた。  
「…私が言うのはおかしいかもしれないけど…ルリ様のこと、引きずるより…  
 新しいヒトを見つけた方が…イイと思うけど…?」  
「そりゃぁ…そーだけどよ…」  
ルミナがチェルシーの顔を見た。  
「そんなんじゃ、今のアンタを見たら…ルリ様きっと悲しむわよ…?  
 …アンタは明るくていい加減でこそアンタなんだから…  
 …元気出しなさいよ…ねッ?」  
チェルシーがルミナに微笑んだ。そう。最下層の…あのときのように…  
 
 
ガバッ!!  
「!!?」  
ルミナがチェルシーに抱きついた。  
「ア、アンタ何やってんのよッ!?」  
チェルシーは赤面しつつも怒鳴った。  
「わりィ!でも…オレ…お前が好きみてーだ!自分でもよくわかんねェ!!  
 オレ…金髪が好きだ!!!」  
ルミナが告白した。生まれて初めて、異性に告白した。  
しばらくして、チェルシーが口を開いた。  
「…今やっと解ったわ…何故私がルリ様を亡くしてもあまり悲しくなかったのか…  
 悲しみがアンタのように続かなかったのか…私に…少しだけ…ほんの少しだけ…  
 アンタに好かれるルリ様に嫉妬しているところがあったから…」  
 
「…金髪…」  
「…ルミナ…」  
二人は口付けを交わした。どちらからというわけでもなく、自然に互いの唇が重なった。  
「…金髪ぅぅっ!!!」  
「きゃぁっ!!?」  
ルミナはチェルシーを強引にベッドに押し倒した。  
「ちょっ…私たちソレはまだ早っ…んぅっ!」  
ルミナの手がチェルシーの胸を服の上から揉みしだいていく。  
「…でも…アンタが…んっ…したいんなら…うぅ…いいわ…」  
ルミナの手がチェルシーの服の中を弄るとともに、次第にチェルシーの声が色気づいてくる。  
「んっ…ううっ…んぁっ…」  
チェルシーは自ら下着のホックを外し、取り払った。美しく豊満な胸があらわになる。  
「…す、すげェ…綺麗だな…」  
ルミナは息をのんで呟いた。  
「イチイチ感想はいいの!見られてるだけでもハズカしいのに…」  
「わりィ…」  
ルミナとチェルシーはディープキスを交わした。互いに舌を絡ませ、  
そこから生まれ出る唾液をチェルシーはコクンと飲み込む。  
 
チェルシーはそのまま右手をルミナの股間に持っていき、ズボンのチャックを下ろし、  
中を弄って怒張したルミナの肉棒を取り出した。  
「ぉあっ!?」  
ルミナは不意に自分のモノを触られたので、驚いたようなリアクションをとった。  
「何変な声出してんのよ…」  
チェルシーはそう言うとソレを擦りはじめた。  
「っ…くッ…オレも…するぜ…」  
ルミナの手がチェルシーのスカートをたくし上げてショーツの中を弄り始めた。  
「んぁぁっ!!!」  
チェルシーはびくんと身を震わせ、ルミナの肉棒から手を離した。  
「んぅっ…うぁ…あぁ…んぁっ…」  
ルミナの指がチェルシーの秘部を刺激する度、チェルシーは身を捩じらせて妖艶な声を出す。  
 
「あぅ…いっ、入れてぇ…んぁ…」  
「いっ、いいのか!?」  
「イチイチ聞き返さないでよ!!」  
「お、おう。すまねェ…いくぜ…」  
ググッ…  
「んぅぅっ!!…んぁぁっ…あうっ…んぁっ…」  
「…やけにスムーズに入ったな…それだけ濡れてたってコトだな…」  
「いっ、言うなぁっ…ああっ…」  
―――二人の心は最初はルリを喪った心の隙間を埋めることだけを考えていた。  
…だが今は違う。こんな言葉を交わしつつ、互いの本当の気持ちを確認しあい、  
理解を深め、より深く愛し合うことを考えている。  
そして、二人の腰の動きが最高潮まで激しくなっていく。  
「ああっ!あんっ!!いいっ!!んぁっ!!!ダッ、ダメぇぇっ!!!!  
 私…もうダメぇぇぇぇっ!!!!!!!」  
「くっ…!!!き、金髪っ!!!!オレ、もう我慢できねェ!!!!  
 もう…出るぅぅぅっ!!!!!!!!」  
「えぇっ!!!?」  
ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…  
…ズルゥ…  
 
ルミナの精液がチェルシーの中に放たれてから少し経って、  
ルミナの肉棒がチェルシーから引き抜かれた。  
「い、いやァ…わりィわりィ…」  
「…アンタねェ…」  
「やっ、ホント悪かった!中に出しちまって…」  
「…そーよ…悪いわよ…私今日危険日よ!!!!?」  
「なっ!!!?オ、オマエが悪いだろ!それは!」  
「アンタが私の体に飛びついてきたんでしょーが!!!!!」  
「うっ…そ、それは…」  
「…どう責任取ってくれるのかしらァ…?」  
バキボキッ!  
「まっ、待てッ!!や、やめろ!やめ…」  
「問答無用ッ!!!!」  
「やめろー!!!!」  
「ジオ・インパクト!!!!!」  
ゴォォォッ!!!!!!  
「ごっ!!!」  
 
―――――しばしの沈黙。  
「…いーかげん起きなさい。100分の1も力出してないわよ。」  
「…ッてぇ…」  
「…本当に子供出来ちゃったら、どう責任取ってくれるのよ…?」  
チェルシーが言った。  
「…そん時は…オレがソイツの父親になる」  
ルミナの顔は真剣だった。  
「…それって…」  
「あぁ。もし万一そうなったら、結婚でも何でもしてやるよ!!!」  
「…あーら…顔が赤いけど?」  
「う、うるせェ!!」  
(…ありがとう…ホントはすごくうれしいよ…ルミナ…)  
 
 
―――――その後、チェルシーのお腹に本当に命が宿っており、  
二人は本当にケコーンしてしまったらしい。  
結婚後、浅葱家に元気な女の子が生まれたらしい。  
 
命名「浅葱 ルリ」  
   …お後がよろしいようで…?  
 
――――――――――――――――――完――――――――――――――――――  
 
 
 

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