…ここは公司本部のとある一室  
薄暗い室内には一人の少年がいた…  
「くっ……っ!」  
少年の身体は椅子に座らされたまま拘束され、四肢を満足に動かす事も出来ない  
両手は手錠で後手に繋がれ、胴体と両脚はロープの様なもので椅子に縛り付けられている  
パチ…  
誰かが部屋の中に入って来て、灯りを点けた…  
室内に男女の姿がはっきりと見て取れる  
「どう?テイル、気分は?」  
「…っ!!」  
急に室内が明るくなった事への眩しさと、拘束されている事への屈辱がテイルの顔を歪ませる  
「くっ!!離せ!秋絃!このボクにこんなことをして…」  
「悪いけどそれは出来ない相談ね」  
挑発的な笑みを浮かべながら秋絃はゆっくりと近づいてくる  
…テイルの傍まで歩み寄ると、テイルの肩に片手を置いたまま背後に回り込んだ  
「やっとアナタを捕まえることが出来たんだもの、ここで離すわけにはいかないわ…」  
秋絃が顔を近づけ、耳元で囁く…  
「くそっ!!」  
テイルは必死に抵抗するが椅子をガタガタと揺らす程度にしかならない  
「無駄よ…その手錠とロープは箱庭の遺産…いくら能力者といえど自力で破ることはできないわ」  
「能力が使えればこの程度っ…!!」  
「その『能力』も今は底を付いているでしょう?」  
…数時間前、テイルと秋絃は死闘を繰り広げた  
その際、テイルは能力を酷使し過ぎ、今は少量の水を操ることさえも出来なくなっているのだ  
「く………」  
流石のテイルもその事実を指摘され、苦渋の表情を浮かべる  
「一体どうする気だ…!?」  
「さあ?どうしようかしらね…」  
会話をしながら秋絃は再びテイルの前に回り込む…  
「このままでは間違いなく、裏切り者として処刑されるでしょうね…  
 
「……」  
その程度のことなら当然テイルも予測していた…しかしテイルの表情は変わらない  
「…けど……それじゃあ勿体無いわよね?」  
秋絃は前かがみになるとテイルに顔を近づける  
「言っておくが…ボクは、キミのものになるつもりは無い!」  
「フフ…それはどうかしら…?」  
「!!?」  
突然、秋絃がテイルにキスをした…  
それは決して軽いモノでは無かった…秋絃は貪るように唇を強く押し付けてくる  
「…っ!……っ!!」  
テイルはその行為から逃れようと頭を左右に振るが秋絃は両手で頭を抑え離そうとしない  
「…ん……」  
…秋絃がそのキスに酔い始めた、その時……  
「…っ!!」  
舌と唇に鋭い痛みが走り、口内に鉄の味が広がった  
反射的に口を離したが唇の端には赤い血が滲んでいる…  
「ボクを甘く見るな…」  
秋絃に一矢報うことが出来たせいか、テイルの顔に僅かな笑みが浮かんだ  
「…まだ自分の立場が解かってないようね……いいわ…存分に教えてあげる」  
椅子に縛られたテイルを見下ろすと、秋絃はもたれかかるように身体を寄せていった…  
「な、何を…!?」  
硬直するテイルの身体の上を撫でる様に手を這わせる  
秋絃の手は首、胸、腰を通り最終的にはテイルの股間部にまで達した  
「アナタの体に直接教え込むだけよ…」  
テイルのズボンのジッパーをゆっくりと擦りながら秋絃は囁く…  
「なっ!!?」  
秋絃の真意に気が付き、テイルは今まで以上に激しく身体を動かし抵抗した  
 
「言ったでしょ…抵抗しても無駄よ…」  
一気にジッパーを引きずり下ろすと秋絃の指がズボンの中に侵入してくる…  
何かを探すように秋絃の指がズボンの中で蠢く  
………  
暫くすると秋絃の指はテイルの男根を探し当て、その指の間に挟みこんだ  
「心配することは無いわ…私に全て任せておけばいいの…」  
そう言うと少しづつ男根を外へと引きずり出していった…  
「秋絃っっ!!!!」  
激しい屈辱と恥辱に顔を怒りの形相に歪め、秋絃を睨みつける  
秋絃はその視線を受けながらも平然とし、その上、露わになった男根を指で弄ぶ  
「くっ…!ぐ!」  
亀頭とサオの上で蠢く秋絃の指使いにテイルはなすがままに翻弄されている  
…それまでは萎びれていた男根も刺激を与えられ次第に硬度を増してきた  
「体に教え込む…って言ったわよね…」  
男根から指を離し軽く舌を這わせる…指先からは男性の性臭が微かに臭ってくる  
秋絃は立ち上がったかと思うと直ぐに姿勢を変え、テイルの男根の前に跪いた  
「…んっ………ふぅ」  
湿った唇が亀頭の先端に触れたかと思うと次の瞬間には開かれた唇が男根全体を包み込んだ…  
「ぅ…ぁ…」  
むずがゆいような、妙な刺激がテイルの背筋をかけ抜けていく  
根元に指を絡めると秋絃はサオ全体を飲み込んだ  
「…ん…んむ…」  
そして先端の割れ目にチロチロと舌先をなぞらせる  
流石のテイルといえども快感に耐えることは難しく、猛った男根は完璧に勃起してしまった…  
「……んぅ…フフ…どう?テイル?」  
口内からズルリと男根を出すと、跪いたままテイルに尋ねる  
「……!」  
テイルは硬く目を閉じ、苦渋の表情をしながらも何も答えることは無かった…  
 
「そう………けど、じきに私のことが欲しくなるわよ」  
秋絃は再び男根を含む  
唇でサオの部分を締め付けながら、指先で根元を圧迫する  
それと同時に口の中でテイルの先端のくびれの部分に舌を絡ませる  
「……!…っ!」  
背筋に走る快感の激流にテイルは必死に耐えていた  
秋絃が前後に顔を動かすと次第にテイルの男根が秋絃の唾液でぬめりだす  
「…ん……んっ…んぅ…」  
いつしか秋絃は自らの手を下腹部に下ろし、秘部に手を這わしていた  
くちゅ…ちゅ…ぐ…  
秘肉を掻きまわす水音が室内に響くほどに淫らに指を動かしている  
そして秋絃自身の快楽に比例し、舌と唇の動きの激しさも増していった…  
秋絃は舌と口で男根全体を丹念に弄びながら、袋の方にも余った指で軽く刺激を与えている  
「…く!!…ぅ!!」  
突然、テイルの下腹部から熱いうねりが堰を切ったかの如く押し迫る  
低く呟き、次の瞬間には白く濁った精液を秋絃の口内に解き放っていた…  
ドクドク…  
「ん!!…んぷっ」  
いきなりの射精に秋絃は少しだけ戸惑いながらも男根から口を離そうとはしない  
射精されても尚、淫らな姿で男根を貪る…  
「む…んく…ぐぅ…んん…」  
…射精が止まる前から躊躇することなく口内に溜まる精液を咽を鳴らし飲み込んでゆく  
「…うむぅ…んむ…んぐ…」  
暫くすると射精された全ての液を秋絃は飲み干した  
「…ふぅ……はぁ………これがテイル、アナタの精子なのね…」  
頬を朱に染め、恍惚とした表情で溜息混じりに呟く  
「…秋絃!もう止めろ!!」  
不意にテイルが叫んだ  
一瞬の静寂が訪れたが、秋絃がそれを破った  
 
「あら?…アナタはそれで満足したの?」  
自身の秘部から手を離すと、指先に絡みついた蜜をテイルの顔に擦りつけた  
秋絃の蜜から臭う女の香りが鼻腔をくすぐる…  
「まだ…でしょう?ね?」  
それだけを言うと、一度射精し萎びれた男根に顔を近づけ、表面に残った精液を丹念に舐め取った  
「し、秋絃…!!」  
絶頂を迎えたばかりの男根…特に亀頭は著しく敏感なっていた  
しかし、その舌使いに性欲を放出したばかりで柔らかくなっていた男根も次第に硬さを増していく…  
「それだけ文句言えるだけあって、流石に元気ね…」  
秋絃は立ち上がると、スルスルとパンティを下ろしていった  
露わになった秘部の茂みは蜜に濡れている…  
「フフ…」  
脱ぎ終わると秋絃は一歩前に踏み出した  
椅子に拘束されたテイルの上に重なるように乗りかかる  
「テイル…今からアナタが私の中に入るのよ…」  
顔に喜色を浮かべながら秋絃はテイルに重なった…  
「止めろ!!!こんなこと…」  
テイルの制止も秋絃にはきかない  
秋絃は右手でテイルの男根に手を添えながら、左手で蜜に濡れた自らの花弁を開いいる…  
「ふぅっ!…ぁ!」  
一呼吸後……秋絃は一気に腰を沈めた  
テイルの肉棒が秋絃の柔肉へ埋没していく…  
「…っ!っく…」  
熱くぬめった秋絃の媚肉は心地よい収縮で肉棒を圧迫してくる  
「動くわよ…」  
 
テイルの上に重なったまま身体を上下に動かせ、肉棒をしごく  
それと同時に秋絃はテイルに強く抱きついた  
押し付けられた秋絃の乳房がグニャリと変形する  
二人の身体が揺れる度に柔らかな乳房がテイルの胸元に激しく押し付けられ、その淫らな感触をつぶさに伝えた  
「ど…どう?…ぁ……」  
腰を上下に揺する度に熱く収縮する肉壁が肉棒をキツく締め付けてきた  
秋絃は荒い息を吐きながら身体を上下に揺らし、腰を前後に動かしてくる  
「く……!」  
いつの間にかテイルの吐息も荒くなっていた  
一度、動きを止め、秋絃はテイルに話し掛ける…  
「アナタは私に勝つことは出来ないのよ…テイル…」  
上に乗りかかった秋絃が動きを止めている間は淫裂に肉棒が最も深く刺さっていることになる  
肉棒の幹は熱くうねる様な肉の感触を、先端は最奥の飲み込まれる様な感覚を感じていた…  
「……!」  
テイルは最早言葉を失っていた  
「…ぁぁ…フフ…」  
その反応に征服感を感じたのか秋絃の顔には笑いが浮かび、あとは快楽を求めるためだけに再び腰を上下させた  
激しい動きで秋絃の長髪が乱れ、汗で濡れたうなじに絡みつく  
膣の粘膜が蠢き肉棒に絡み、しごき、吸い上げる…  
「はぁっ…ぁ」  
秋絃は甘い息を吐きながら、腰の速度を速めていく  
 
 
…次第にテイルにも甘い痺れがこみ上げてきた  
彼にとってそれは敗北の証にもなるのだが、テイルの身体を貪るように動く秋絃の秘肉の感触に耐え切ることは到底無理だったのだ…  
「くっ…!くそ!」  
「テイル!?…いいわ……中に…!」  
秋絃は叫ぶように言い、上下の動きを更に速める  
「く…!」  
数瞬後…テイルは秋絃の中に自分自身を解き放っていた  
熱い白濁の液が容赦無く柔肉に叩き付けられる  
「あ…ぁ……ああ!」  
精液の放出を受けながら秋絃も絶頂の感覚に飲み込まれていった……  
 
…脈動は収まったが男根は未だ秋絃の柔肉に包まれている  
秋絃は力尽きたかのようにグッタリとテイルに身体を預けてきた  
「どう?テイル…アナタはもう私の者よ…」  
「誰が…そんな事を…!!!」  
「強情ね…だったらコレを続けるだけよ…いつまでもね…」  
「な…!?」  
強い性臭が漂うこの密室で秋絃は怪しげに微笑んだ…  
 
…当分の間、再びこの部屋の扉が開かれることは無かった………  
 
            〜終〜  
 
 

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