ついに私たちは公司本部の寸前までやって来た。  
今夜はここで夜を明かし、ヨーヨー子供たちと合流の後、公司本部に突入する。  
「へっ、いよいよだな。待ってろよ、ルリ…」  
「(ルリ様を助けた後、コイツは…)」  
「ん!? 何だよ、金髪?」  
そこにはルリ様に対して、嫉妬を抱く私がいた…。  
「な、何でもないわよ!!」  
ずっとコイツとこうしているのが、私にとっての日常だった。  
しかし、それも今夜で終わる。  
ルリ様を助け出したらコイツは…。  
「な、何だよ。さっきから人のジロジロ見やがって!!」  
「…ねぇ、私のこと、どう思ってる?」  
「へっ?」  
「…お願い。今夜だけ…抱いてもらえる?」  
私の口から、ごく自然にその台詞が零れていた。  
 

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