「何だかアンダーグラウンドでのことが、遠い過去のようだぜ。」
縁側でゴロンと仰向けになって青空を見上げるルミナ。
「ルミナさん、お茶にしませんか?」
お盆に二つの湯呑みとお茶請けを乗せたルリが、ルミナの横に腰を降ろした。
「おっ。サンキュー、ルリ。」
ルミナは起き上がるとお茶請けの煎餅にバリッと噛り付いた。
その時・・・。
「ちょっとアンタ!! 何時までも休んでないで、花壇作りを手伝いなさいよ!!」
庭の死角でルリのための新しい花壇を作っていたチェルシーが、サボりのルミナを呼びにきた。
「へっ、俺がルリとマッタリしてるもんだから、金髪も一人前に嫉妬しやがって・・・。」
「な、何で私がアンタのことで嫉妬しなきゃなんないのよっ!!」
そして・・・。
「ローレック、何やっとんや!! まさか風使いと一緒になってサボってんのやないやろな!?」
「ち、違うわよっ!!」
「ローレック様〜!! ブロックの整列が終わりました〜!!」
「あとは種を植えるだけですわー!!」
「んじゃ、戻るか。ルリも玄関から回ってきな。」
「はい!!」
「ほら、サボった分はアンタに働いてもらうわよ。」
「ったく、金髪はいつまで経ってもうるせぇなぁ・・・。」
と何も変わらない日常の罠。