【TUG学園編】  
 
「あー…ではこの問題をー…今日は一日だな?浅葱!」  
……………  
「浅葱ッ!」  
「うへぁッ!!!?」  
窓際前から五番目の席の男子生徒が突拍子も無い声をあげた。  
「…何だまたお得意の妄想か?程々にしておけよ若いの!」  
クラスが爆笑の渦…ならまだ良かったのだが、クスクスと笑い声が聞こえる。  
授業が再開してもなお、ちらちらと視線が向けられていた。  
────────………  
 
 
────────………  
「あ゛ぁぁぁぁぁぁッ!!クソ!!!現国のオノダの授業だった!  
 アイツ出席番号で当てんだよなぁ…」  
留美奈は緑色のフェンスに頭を当ててうなだれた。  
「ルリにまで笑われちまったし…はぁ…」  
頭を擦りつけた格好のままため息をつく。  
「あの…留美奈さん?」  
「なっ、ル、ルリ!!?」  
すぐ横にルリがいたコトに気付き、留美奈は飛び退いた。  
「見るな!オレを見ないでくれェ…」  
留美奈は頭を抱えてしゃがみ込み、ルリに背中を向けてしまった。  
「そ、そんなに気にしなくてもいいですよ?」  
ルリは宥めるかのように言う。  
「でもよ…」  
「ところ、でっ!」  
ルリはしゃがみこむヘタレの前に回りこんで同じ目線になる。  
 
「さっきの授業中、何考えてたんですか?」  
ルリは問う。笑顔で。無論、何の恥じらいも無く。  
「なっ!!?……いや、その…」  
((言えねェ…妄想の中でルリにあーんなことやこーんなことやってたなんて…  
 …口が裂けても言えねェ…))  
「きき、綺麗な夕日だよなー!!」  
何とか話題をそらそうとあさっての方を見て立ち上がる留美奈。  
「…そうですね…地下にいた時は…こんなにキレイな物を知らなかったんですよね。…キレイ…」  
ルリは夕日を見つめてしんみり言う。  
       
      ドクン・・・・  
 
黄昏の光に照らされた横顔。感慨に耽るように細まった瞳。  
艶やかな表情とはこの事かもしれない。留美奈が心を奪われぬワケが無かった。  
「こんなキレイな夕日を見られるのも…留美奈さんのおかげです。…本当にありがとう…」  
留美奈にそういうと、彼女は再び夕日を見つめた。  
 
「…………」  
留美奈は何も言わずにルリの肩に手を回した。  
ここで何かロマンチックな台詞を言えればいいのだが、そんな思考回路は備わっていない。  
「あ……」  
ルリは少し戸惑ったものの、留美奈の肩に身を寄せた。  
…しかし留美奈の中ではそんなロマンチックな情景を楽しむ余裕などなかった。  
((…こ、これは…もうOK、だよな?…キスしちゃってOKだよな!!?))  
「ルリっ!!!!!」  
留美奈はいったん離れるとルリの肩に両手を置いた。  
「…留美奈さん…」  
ルリは潤んだ瞳で留美奈を見つめる。  
「………」  
─まるでドラマのワンシーンのような口付け。妄想のように激しく、とはいかないが─  
──それでも満たされていく。  
留美奈の胸に募る、狂おしいほどの想い、愛おしさ。  
それは彼の中の情欲も煽る。  
「…ルミナ…さん…」  
黄昏時、金色の光の中でもはっきりとわかるほど、ルリの頬は紅潮していた。  
 
「…ルリっ!!!!!」  
留美奈が目の前の少女を強く抱きしめた。  
が、少ししてルリが視線を泳がせはじめる。  
「…どうした?」  
その声にビクリと反応し、ルリは躊躇いがちに口を開いた。  
「…あの………当たって…ます…」  
──止めどない愛しさは、下腹部に募っていた。  
「やっべ…ワリ…」  
留美奈はバツが悪そうに頭を掻いた。  
「……おさまりそーにねェな…」  
意識すると尚のこと強度を増していく。  
愚息は不必要な場面でその性能をいかんなく発揮した。  
「…あの…」  
しばしの沈黙の後、ルリは意を決したように口を開いた。  
「…私が…収まらせますか?」  
 
「な……」  
驚きのあまり言葉を失った。  
実際のところ内心は驚愕半分困惑半分、といったところか。  
「…オトコのヒトがこういうときは…どういうコトなのかは知ってます…」  
ルリはフリーズしたルミナを置き去りにして続ける。  
「私…こういうコトは初めてで…よくわからないけど…」  
「…ルミナさんさえ良ければ…ココで…」  
もじもじと言い終えたルリの顔は赤く火照っていた。  
一方留美奈は未だフリーズしたままであった。  
((え?ルリが…オレと?てかココ屋上…野外!?  
 でもルリはまだ…ってココでするってコトか!!?))  
ようやく留美奈の体が活動しはじめる。…未だ混乱しているようではあるが──。  
「……は、初めてがこんなトコでいい…のか…?」  
「…はい…」  
「…ホントに?」  
「………」  
同じ事を何度も問う留美奈と恥じらいながらも何度も頷くルリ。  
「…わかった。…じゃあ…もう一回…」  
 
「…んぅ…っ」  
再び唇を重ねる二人。  
甘く、深く、互いの想いを確かめるように。  
満たされる心の反面、どこからか切なさが込上げる。  
心苦しいほどの愛しさが、鎖となって彼女の胸を締め付ける。  
「…んむっ…んく……はぁっ…ルミナ…さぁぁん…」  
ルリは恍惚とした顔で留美奈を見上げた。  
腕の中の彼女の様に、留美奈の心を激しい衝動が襲う。  
─もっと──もっと激しく───…  
留美奈はルリの体を弄る。細く華奢なその体を強く抱きしめて。  
瑠璃色の─彼女の色の美しい髪を愛撫し、首筋にキスの雨を降らせる。  
「…はぅ…ぅあっ…くぅ…っん…あぁ…はぁぁ…」  
ルリの体が小刻みに震え、真紅の瞳が潤みとろけていく。  
互いの体が熱く火照っていくのがわかる──。  
留美奈は少しずつ体を低くし、ルリの胸に触れる。  
「あ、あっ…ん…やぁぁ…」  
丈の短かいの制服の裾から手が入れられ、ブラの上から胸が愛撫される。  
羞恥と快感に肌を紅潮させ悩ましげな表情で可愛らしく媚声をあげるルリに、  
留美奈は愛撫の手をエスカレートさせていく──。  
 
「ふあっ…ぅうん…うあっ!!」  
留美奈はスカートの中に手を入れ、ルリの秘裂をショーツの上から撫でる。  
既にそこは軽く湿り気を帯びていた。  
留美奈は布地を横にずらし、直接秘裂に沿って上下に撫でる。  
「く、ぅぅん…ぁぁ…はぁぁぅ…」  
ルリの体がフルフルと震え、不意にその手が留美奈の愛撫の手を遮った。  
「…あの…私にも…させてください…」  
「あ、ああ…」  
留美奈は正直驚いたが、おずおずとスラックスのチャックを下ろした。  
既に反り返り天を仰ぐ留美奈の小烏丸が露になった。  
「……大きい…ですね…」  
ルリは初めて目にする男性自身の迫力に目を奪われた。  
「…えと…どうすれば…」  
眼前に突きつけられた剛直に手を伸ばしつつも訊く。  
「…じゃ、じゃぁ…手を…こう…前後に…」  
ルリは留美奈を上目遣いで見上げながら言われた通りに剛直を擦る。  
「…こう、ですか…?」  
 
ルリの柔らかな手が留美奈の怒張をさらに硬くしていく。  
テクニックなど全く無い愛撫だが、その健気さとぎこちなさが留美奈を煽る。  
「あ、あぁ…よし…次は…舐めてくれ…」  
「…は、はい…」  
ルリはおそるおそる剛直に顔を近づけ、躊躇いがちに舌を伸ばした。  
「は…くふっ…んぅ…れろ…ぴちゅ…」  
裏筋から亀頭をソフトクリームの要領で舐め上げる。  
よくわからない為単調なルリの愛撫だが──  
精一杯留美奈を気持ちよくさせようという意志が感じられてたまらなく愛しくなる。  
そして次第に留美奈の心に挿入欲が募ってくる。  
「ルリ…最後までやっても…いいか?」  
情欲と衝動を抑えて彼女に問う。  
「…はい…留美奈さんと…一緒に…」  
ルリの合意を聞くと、留美奈はルリの体をフェンスによしかからせた。  
「片足上げてくれ…」  
ルリは何も言わず片足を上げる。上げられた片足を留美奈が脇に抱えた。  
「ゆっくり…挿入れるからな…?」  
「……………」  
ルリは留美奈の首に腕を回し、目をぎゅっと瞑ってこくりと頷いた。  
「…じゃぁ…いくぜ…」  
 
チュク…ズズッ…  
「…ぐ…ぁぁっ!!…ぅ…んんっ!」  
留美奈の剛直がルリの秘裂に割り入っていく。  
「大丈夫、か?」  
少し苦しそうな顔をするルリに声をかける留美奈。  
「…大、丈夫…です…っ…はぁ…はぁ…痛みも…落ち着きました…」  
額に汗が滲み、息も絶え絶えであるにもかかわらずルリは痛みを堪え笑顔を作って言った。  
さらに留美奈の胸に愛しさが込上げてくる。  
「…んむっ…はぷ…ぴちゃ…ちゅ…れろ…」  
溢れる感情をぶつけるかの如く、留美奈はルリの口内を犯す。  
歯茎を舌でなぞり、唾液をすする。  
ルリもささやかながらも舌を絡めてくる。  
「…ん…ちゅ…む…ぷわぁっ!!?」  
留美奈はディープキスをしつつ腰を動かし始める。  
「あ、ぅん!…う…ああっ!…っ、くふん!」  
ルリの声に苦痛は無く、甘美な響きが混じる。  
 
「あ、ぁく…ふぁっ!ん、あぁ!」  
ルリの腰を突き上げられる度にあげる媚声が、日の沈みかかったオレンジ色の屋上に響く。  
「わ、わた…しぃ…初めて、が…あぁっ!…こんな所で…ぇぅっ…  
 ル…ミナさんと、屋上でぇ…ふぁぁっ!!」  
初体験を屋上でするという羞恥が、ルリに快感をあたえる。  
「ルリは…こういうのが…いいのかっ!?」  
垣間見えたルリの意外な一面に、留美奈は興奮し腰をさらに強く打ち付ける。  
「あ、くぅ…っん!!ルミナさん、熱い、ですぅ!」  
ルリは目を蕩けさせて言う。  
「く、ぁ…ルリの膣内…熱くて、狭ェ…!」  
  ジュクッ…キュチッ…チュプッ…  
「ル、ルリ!…ワリぃ、オレもう…!!」  
留美奈は切羽詰ったようにルリに言う。  
「は、あん!な、何か、来るっ!ルミナさん!何か、きちゃうっ!!」  
さらに動きがエスカレートして、媚声に加えて水音も屋上に響く。  
「あ、あぁっ、うあっ!き、ちゃう!きちゃ…う、あぁっ!くっ、ふぁぁぁぁぁぁぁん!」  
「………ッ!!!!」  
     
    ドプッ!ビュルッ!ゴポ…ドクン…ドクン…  
 
 
屋上にはまだ息を切らして抱き合う二人の姿があった。  
「…そろそろ…抜くか…」  
ゴプ…  
「ぁ、ん…」  
ルリの秘裂から溢れ出た大量の白濁液が大腿を伝ってコンクリートに滴り落ちる。  
 
────…  
────────・……  
二人は服装を整え、身支度をする。  
不意にルリの顔に手が添えられ留美奈のほうに向けられる。  
「…ん………真っ暗になる前に帰ろうぜ…ルリ」  
ルリの唇に軽くキスをして留美奈は言った。  
「…はい…。」  
二人は屋上を後にする。  
フェンス越しに見える少し遠くの街にはぽつぽつと明かりが灯っていた。  
 

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