−−−−おなグラ!−−−  
 
―――夏のある日の事―――  
期末試験も一週間前に迫り、学校は午前中で授業を終え、生徒達は試験勉強の為に帰宅させられていた。  
無論、大半の生徒達は街へ繰り出し遊びほうけていて、自宅で学習する生徒は一部のみだった。  
その一部が、ここにも一人・・・香月だ。  
彼女は先の中間試験において赤点を取ってしまい、もし今回の試験においても赤点を取ってしまうと夏休み中に出校、補習授業に出なければならないのだった。  
夏休みが補習で潰れるという事は、高校生にとってはある意味死活問題である。  
香月はそれだけは避けたい、と友人達からの誘いを断り一人勉強の為に帰宅した。  
 
 
香月『あっれえ〜?おかしいな〜?』  
 
香月が自分の机の上でカバンを逆さにし、中身を調べている。  
 
香月『も〜どうしてなの?私ってホントに馬鹿?よりによって出題範囲のプリント忘れてきちゃうなんて・・・』  
 
どうやら試験勉強に必要な出題範囲のプリントを学校に忘れてきてしまったようだ。  
それが無ければ香月は貴重な一日を棒に振るってしまい、友人の誘いを断った意味も無い、と二重の苦しみを味わう事になる。  
 
香月『そうだ!ユージだったら持ってるかも!あいつも中間テスト悪かったし・・・帰ってるハズよね!』  
 
そうひらめくと早速香月はベランダ伝いにユージの部屋へ行った。  
窓を明け、朝空け忘れたのだろう、閉じっぱなしのカーテンを開け、部屋に入る。  
香月『ユージ、いるー?』  
 
ユージはいまだ帰宅しておらず、部屋にはいなかった。  
部屋のドアを開け、廊下に首を出し、一応家中に向かって呼んでみた。  
 
香月『ユージ、いないのー?ユージ〜』  
 
返事は無い。どうやらまりえもいないようだ。  
 
香月『なあんだ、いないのか・・・ユージに期待した私が馬鹿だったわ、もう!』  
 
普段のユージからすれば帰宅しているはずなどないのだが、冷静さを失ったのか、一瞬でもユージに期待した自分に香月は軽く腹を立ててしまった。  
 
香月『ふう・・・。』  
 
ふと冷静になり、香月は部屋を見返してしまった。  
いつも覗きに使うカメラ、無造作に放置された教科書、グラビアアイドルのポスター、いかにも年頃の男の子の部屋だ。  
 
香月『ダメだなあ・・・こりゃ・・・はあ』  
溜息を付くと、引きっぱなしの布団とその傍らにある、開きっぱなしの本が目に入った。  
香月(ん?何だろ?写真の雑誌かな?)  
 
布団に腰を落とし、雑誌を手に取って目にして見る。  
『女子高生・青い果実、中出し10連発!』卑猥な単語と共に、香月より2、3歳上だろう女性達の淫らな裸体が雑誌にさらされていた。  
香月『こ、これってエロ本!?やだ、フケツ!』  
香月は顔真っ赤にすると、雑誌を露骨に見てしまった動揺から手放して顔を背けてしまった。  
 
『ど、どうしよう、まさかエロ本見ちゃうなんて・・・あんな可愛い子があんな事してる・・・ていうかやっぱりユージもエロ本持ってたんだ・・・』  
 
幾ら香月が性に疎いタイプの子とはいえ、それなりの性知識と興味は持っていた。  
学校でも友人達の持ち込んだエロ本を、半ば強制的だが見せられた事もある。  
 
(ユージはどんなエロ本見てるのかな・・・少しだけ・・・少しだけ・・・)  
 
赤面した顔を左手で隠しつつ、指の隙間から恥ずかしげに見ながら右手で雑誌を近くにたぐり寄せた。  
 
表紙をめくり中身を見てみる。すると片面のページに男性のペニスを口いっぱいに頬張るモデルの恍惚とした顔が写っている。  
 
(す、すごい、男の人のモノくわえてる。気持ち良いのかな・・・この人・・・どんな味するのかな・・・)  
 
その刺激の強さに思わずゴクリと唾を飲んだ。興味と興奮で鼓動は早くなり、頭の中は雑誌の内容、性行為の事でいっぱいになっていた。  
そして無意識に次のページをめくる。すると今度はモデルが男性に跨がり、騎上位でよがっている写真だった。  
 
(うそ!?この人自分から上になってしてる・・・こんなのありなの?・・・すごい)  
 
すでに赤面した顔を覆っていた手は顔を放れ、姿勢も布団にうつぶせながら雑誌を読んでいた。  
理性を失ったのか好奇心を抑えられず、次のページ、次のページと雑誌をめくっていた。  
新しいページを開く度、視野に飛び込んでくる新たな世界に頭の芯が痺れていくかのようだった。  
 
(この人たち、こんなにされて気持ち良いのかな〜・・・私のにも入るの?・・・入れられたら気持ちよくなっちゃの?・・・)  
 
雑誌のモデルたちに少しづつ自分を重ねてうちに、彼女は股間の辺りに違和感を覚えた。  
意識は完全に雑誌の方へ向いており、無意識のうちに手は股間の方へ伸びていった。  
そしてクロッチの辺りの縦筋を二、三回なぞると、自然と声が洩れた。  
 
「ンンッ、アッ、アアッ」  
 
(やだ、私濡れてる!?うそ!?そんな、やらしい・・・)  
 
自慰行為の経験の無い香月にとって、自分の陰部が濡れているというのはとても淫らな事に思えてしょうがなかった。  
その事実は心を大きく揺れ動かした。  
 
(私も濡れるんだ・・・私やらしいのかな?少し触っただけですごく気持ちよかったし・・・もう少し触ったらもっと気持ち良いのかな?)  
 
 
 
 
 

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