あの事件から3ヶ月後…クロスティーニ学園のいつものと変わらない日常に戻った。
そんな日常は今日だけは変わろうとしていた。ここは食堂…
「今日はやけに皆そわそわしてるね…」
教室の様子がおかしい事を疑問するクラッズ男、名前はクラ男。職業:戦士。
「ん?クラ男、お前今日バレンタインデーだぞ?様子を見て気づかないのか?」
クラ男の疑問に答えたヒューマン男。名前はヒュム男。職業:ガンナー。
「バレンタインデー?ああ、そういえば…」
「セレ子もフェア子もダメだったし…エル子やクラ子もダメだろ?今日は探検に行く必要は無いな」
「そうだね…」
会話をしていると
「おはよーさん。」
「おはよう。」
「お、フェル男にエル男か、お前らも一緒にどうだ?」
後からやってきた2人、2人は別パーティーだが同期入学のフェルパーの男のフェル男、職業:剣士と
エルフ男のエル男。職業:精霊使い。
「ええんか?」
「いいって、いいって遠慮なんかするな。」
「それじゃあ、遠慮なく座らせてもらおうかな?」
ヒュム男とクラ男の空いてる席に、フェル男とエル男が座った。
「ん?そういえば、女性陣がいないな、断られたのか?」
「君たちもか、こっちも似たような理由さ」
「それにしてはドワ男もいないようだけど…?」
「ん?ドワ男なら下駄箱にいるんとちゃうんか?」
「下駄箱?なんで?」
「下駄箱にチョコレートが入ってる場合があるのさ」
「ま、無駄やと思うけどな」
「いったい、ドワ男はチョコ何個もらっているんだ?」
ヒュム男の質問にフェル男は…
「0個や」
「あれ?パーティーの女性陣すら貰ってないの?」
「前の学校はわいはドワ男と同じ学校やってんけどな、わいだけも貰てあいつは貰てへんかったで?」
「なんか…1人だけ寂しい話だね…」
「やっぱあいつがチョコ貰えへん原因はやっぱ職業柄とちゃうんか?」
「あと、野蛮な所とかな」
「「ハハハ…」」
フェル男とエル男の会話にヒュム男とクラ男は苦笑した…。
今日もクロスティーニ学園の授業が終わって療に戻ろうとする僕とヒュム男さん
しかし、ヒュム男さんは寄る所があると途中で別れた。
「今日は女性陣の出席率0だったな…ドワ男君も暴れだすし…早く帰ろう…」
帰ろうとする僕に誰かが僕に声をかけた
「クラ男君♪」
「ん?あ、クラ子ちゃん」
僕に話しかけたのは僕と同じ種族で同期入学のクラッズ女のクラ子ちゃん、職業:風水士
「クラ男君、今暇?」
「え?うん、帰ろうとしてた所だし…」
「あのね…今日一緒に行けなくてごめんなさい」
「いや、いいよ。用事があったのなら仕方が無いし」
「今日…何の日か知ってる?」
「ああ、煮干の日でしょ」
「煮干の日?」
「全国煮干協会が制定したんだ「に(2)ぼし(14)」の語呂合せだよ」
「知らなかった…クラ男君物知りなんだね」
「あと、バレンタインデーだね、それで」
このままだと話が別方向にそのまま行ってしまいそうな気がしたので、ボケるのをここで断念し、話をあわせる。
「クラ男君、私からのバレンタインチョコだよ♪」
そういって渡されたのは赤青い包みで黄色いリボンがラッピングされた箱、話の流れからしてチョコが入っているのだろう
「ああ、ありがとう」
「しかも、手作りだよ♪」
僕とクラ子ちゃんが、話をしていると
「あ、いましたわ!」
突然誰かからの声がなった。
「あれ?エル子さん?」
駆け寄ってきたのは、同期入学のエルフ女のエル子さん、職業:精霊使い
でもなんでか、顔がまっかっかなんだろう?
「クラ男君に渡したいものがありますわ!」
「なんで顔が真っ赤なのかな〜?ヒュム男君に向けての予行演習?」
「!何を言ってますの!誰があんな男と!!」
「その割には随分興奮してない?」
「興奮してませんわ!クラ男君、はいチョコですわ!言っておきますけど義理ですからね!」
「じゃあ〜ヒュム男君へのチョコは本命チョコなのかな〜?」
「へ、変な事聞くものじゃありませんわよ!」
「はは…」
その後、セレ子さんとフェア子ちゃんからもチョコを貰って(ヒュム男さんとエル子さんは一騒動あったけど渡せた)
寮でヒュム男さんと一緒に義理チョコ→本命チョコを一緒に食べたのでした。
その頃、エル男とフェル男は…
「うん、やっぱヒュム子の作ってくれたチョコはうまいな」
「お前、その他のチョコ全部断ったもんな…わいなんて本命なしで全部義理やで…」
「もらえるだけマシじゃないのか?アレに比べたら」
「ああ、アレね…」
エル男が向けた方向をフェル男が見ると、片隅でないているドワーフ男ドワ男が泣いていた、職業:狂戦士
「シクシク…なんでだよ…なんで俺は0個なんだよ…俺のどこがいけないって言うんだ…」
「やっぱ職業のせいとちゃうんか?」
「いや、職業柄の以前に性格が問題だな」
「うるせぇーーーーーーー!!!!」
それはまた別の話である…