クロスティーニ学園のいつものと変わらない日常―
今回はちょっとした日常会話である。
食堂にて―
「う〜ん」
机に向かってうらなせるフェル男、そこに…
「フェル男、どうしたんだ?」
声をかけてきたのはヒュム男とクラ男であった
「ん?ああ、ヒュム男か、この学園ってなんでなれへん職業あるやろうなと思って…」
「なれない職業、そういやそうだな…まあ俺には関係ないが」
「なんでもなれるヒュム男にはわからへん悩みや…クラ男ならわかるはずやわいの気持ちが」
「う〜ん、まぁわからなくもないかな…?でも具体的には…」
「ああ、誰が何になれないのにもしなったらの想像だな」
「せや、まずは、わいは1番初めに想像するのはノームの魔法使いや」
「ノム子?そういや説明書では魔法使いに向いてると書いてあったのになれなかったのはおかしかったな」
「そういえばそうだね、これじゃせっかくの特徴を台無しにしちゃってるよ」
「ノム子からの体験談で、最初は魔法使いになろうとしたんや、ところがなれない事に気づいておちこんどったで」
「そうなんだ…だからノム子さんは必死で盗賊系統の本読んでたんだね…」
「そういうことや、次に想像するのはフェアリーの剣士や」
「フェアリーが剣士〜?スフォリアさんがいるからなの?」
「さすがに考えてみろよ、あんな重い刀をフェアリーはどうやって持つんだよ?」
「そこはフェアリー剣士の師匠のスフォリアはんの頼みで作ってもらうと言う事や」
「なあ、俺からも想像しても言いか?」
「いいで、ヒュム男お前の想像力を見せてもらうで」
「そうだな…俺はクラッズの魔法使いやドワーフの魔法使いなど」
「あれ?でも僕は魔法使い学科で風水士になれるけど…?」
「まあ、ドワーフの精神も意外に高いから選んだんだろうけどな…」
「なんか問題でもあるのか?」
「ドワ子やったら問題ないだろうけど、ドワ男は嫌がるやろ」
「「あー…確かに…」」
「どういう意味だーーーー!!!(遠い声)」
なんか幻聴が聞こえたが気にしない事にする、ちなみにおまけでドワ子の紹介。(職業:アイドル)
「それじゃ次だ、次はバハムーンの魔法使いやフェルパーのレンジャー…」
「あかんあかん、全然想像できんから没。」
「即答!?」
「それじゃあ次は僕がしてもいいかな?」
「ええでクラ男、どんなんや?」
「それじゃあ僕はセレスティアの人形遣い」
「「!!??」」
「セレスティアが人形遣いだと…!?」
「流石のわいも思いつかんかったわ…」
「どんな人形を持ってるんだろうね?」
「天使の人形だろう。にっこり笑ってる」
「セレ子はんの人形遣いねぇ…見てみたい気もするけどなれへんねんな…」
1人考え込むフェル男
「いや、仮になれたとしてもセレ子はんはなってくれるんかいな…無理やろ…」
1人考え込むフェル男を見てたセレ子
「……」
数時間後…ショッピングセンターにて
「お?あれはヒュム子とセレ子じゃないか?」
「何してるんでしょう…?」
「やっぱセレ子ちゃんは天使の人形が似合うと思うんだよ」
「そ、そうですか…帽子も決めないと…」
「恋する乙女同士…ですね…」
「アタイらも負けてられないけど」