・フェルパーが二人になってしまったので名前をつけた。
二人だけだとおかしいので全キャラにつけた。
そのへん嫌な人は脳内変換かスルー推奨。
・甘々な純愛。こっぱずかしくて読んでられるかって人は読み飛ばしおk。
以下キャラ名、学科。
ミリ:フェルパー♀ ダンサー/ツンデレ
ミケ:フェルパー♀ ビースト/ジャーナリスト
リオ:ドワーフ♀ 狂戦士/狩人
アルト:クラッズ♂ 盗賊/狩人
アリア:ディアボロス♀ まにまに/予報士
ジークリンデ:セレスティア♀ 光術師/アイドル
これは、プリシアナ学園のあるパーティのお話。
大魔道士アガシオンと大魔王アゴラモートを倒し、平和な学園生活が戻ってから早数ヶ月。
世界を救った立役者であるフェルパー、ミリがリーダーのパーティは退屈していた。
彼女らは、モーディアル学園に隠された洞窟に長期にわたって滞在していたために、その実力は他の生徒とは一線を画している。
新入生からは憧れと尊敬のまなざしで見られるが、中には畏怖するものもいる。
彼女らの力が強大すぎるのだ。
学校の授業で使うような模擬ダンジョンではもはや彼女らを止められるものはなく、常に成績はトップを独走していた。
そのために同級生からは嫉妬されることも多々ある。
いかに世界を救った英雄とはいえ、力の差が歴然としているからだ。
「ふにゃぁぁぁ…」
今もそんな授業の最中なのだが、全く緊張感がない。
大きなあくびをして退屈そうにしているフェルパーに、クラッズの男子が声をかける。
同じパーティのアルトだ。
「ずいぶん大きいあくびだね」
「だって退屈にゃ…ふぁぁ」
再びあくびをするフェルパー、ミケにミリが言う。
「気持ちはわかるけど。もうちょっとしゃきっとしなさいよ」
「はぁ。さっさと終わらせて、森羅で敵ボコりたいにゃ…」
ぶつぶつと言うミケに今度はドワーフの女子が言った。
「ほらミケ。もうすぐ授業終わるし、放課後つきあったげるから、頑張ろ?」
彼女はリオ。ミケと共にパーティの前衛を務めている。
身の丈ほどもある大斧を片手で振り回し、必殺の超・鬼神斬りは想像を絶する威力を持つ。
その後ろから歩いてくる2人の魔術師も、どこかやる気がなさそうにしている。
「ミケの言うこともわからんでもないな…最近の授業は退屈すぎる」
ディアボロスのアリア。元々闇術師だったが、とある洞窟の最深部にいる強大なモンスターを倒してからは
絶大な力を手に入れ、今やプリシアナ学園最強の魔術師である。
「仕方ありませんわ。力の制御も修練のうち。わたくしたちが思い切り力を振るう機会なんて、そうそうありませんもの」
上品な口調のセレスティアはジークリンデという。
光術と歌を得意とし、支援と回復を役割としている。
そんなことを話しているうちに、授業の課題であるボスモンスターの元へ到着したようだ。
それを見るなりミケが飛びだし、たちまち拳でボコボコにしてしまった。
そんな様子を見てミリは溜め息まじりに言う。
「あーあ。かわいそう…」
他のメンバーたちも呆れたような表情をしながら、模擬ダンジョンを脱出した。
1日の授業を終え、寮に戻るミリたち。
授業が終われば生徒たちは基本的に自由である。
学園内での戦闘、魔法の詠唱などは禁じられているものの、それ以外は特に制限されていない。
就寝時間までに寮に戻ることは原則とされているが、洞窟探検などで寮を離れる場合は届け出をすれば許可される。
プリシアナはその自由な校風が生徒の人気を呼び、入学希望者が後を絶たない。
その影響で入学歓迎会が毎週のように開かれ、アマリリスが美声を披露している。
ブーゲンビリアはまだ修業中らしい。
そうした平和な学園生活も、ミリたちにとっては退屈でしかなかった。
あり余る力をどこにぶつけていいか分からず、毎日のように洞窟に入り、わけもなくモンスターを討伐する日々。
今日も退屈な一日が終わろうとしていた。
そんなある日のこと。
授業を終え、いつものようにモーディアル学園の洞窟を目指していたミリたち。
洞窟の入り口に到着したところで、仲間たちは気づいた。
ミリの様子がいつもと違う。
顔が紅潮し、息づかいが荒い。
彼女に大丈夫かと問いかけても、必要なら帰還するかと言っても「大丈夫、何でもない」の一点張り。
どう見ても大丈夫ではないのだが、本人がこの様子ではどうしようもない。
仕方なく洞窟に進入していくミリたち。
平然を装って鞭を振るう彼女だが、やはり動きが鈍い。
こまめに仲間たちがフォローし、なんとかモンスターを撃破していった。
しばらく洞窟を進んだところで、ミリに異変が起きる。
突然地面に倒れこんでしまったのだ。
心配した仲間たちが駆け寄って来る。
「ミリさん? 大丈夫ですの?」
「やはり体調がよくなかったのか」
「どうしたの、ミリ?」
その中で同じフェルパーのミケだけが彼女の異変に気づいていた。
「…発情期だにゃ」
「発情期!?」
それに驚いたアルトがひときわ大きな声を上げる。
「…バカ。そんな大声出さないでよ…」
ミケに手を借りてどうにか立ちあがり、ミリがか細い声で彼に言った。
フェルパーやドワーフ達は、種族特有の特徴として、一定期間発情期を迎える。
いつ来るかは個体差があり、ミリのように突然来る者もいれば兆候が表れてから来る者もいる。
一度来てしまうとしばらくは発情が収まらず、大抵は自慰か親しい異性に頼んで静めてもらうのだ。
「言ってくれれば連れてこなかったのに…」
発情期の辛さを知っているリオが、沈痛な面持ちで言った。
「言えるわけ、ないでしょ…恥ずかしいじゃない」
それにやはりか細い声で彼女に反論する。
「ふむ。ここはアルトに連れて帰ってもらうしかないな」
「そうですわね。あなたたちは先に帰った方がいいですわ」
アリアとジークリンデがそう勧めると、アルトが顔を真っ赤にする。
「え?え!?」
そんな彼をよそに、アリアが帰還札と飛竜召喚カードを取り出して彼らに手渡す。
「それじゃアルト、あとは頼んだぞ」
「ま、頑張りなさいな。死なない程度に、ね?」
二人に茶化され、恥ずかしさのあまりアルトは先に帰還札を発動させてしまう。
ミリも二人を睨みながら、帰還札で戻っていった。
モーディアル学園に帰還した二人は、飛竜召喚カードでプリシアナ学園に戻っていった。
アルトはミリを背中に担いで、急いで学生寮に向かった。
自分たちの部屋に入ると、ミリは自分で彼の背から降りる。
「ミリ、だいじょ…うわっ!?」
見れば彼女はいきなり服を脱ぎだし、下着に手をかけているところであった。
「え、ちょ、いきなり?こ、心の準備が…」
「ごめ…もう、我慢…できな…っ!」
掠れた声でそう言うと、下着を取り去り生まれたままの姿になる。
彼女の美しい肢体に見惚れる暇もなく、アルトは強引に手を引かれ、ベッドに押し倒されてしまった。
荒い息づかいと上気した顔が、すぐ目の前に迫ってくる。
ミリはアルトの服にも手をかけ、めくりあげて脱がそうとした。
しかし、さすがに恥ずかしかったのか、それとも男のプライドがあるのか、服は自分で脱いだ。
密かに彼女に想いを寄せていたアルトからしてみれば、この状況は望むところである。
だが、発情に乗じて、というのは卑怯である気がして、あまりこの状況を喜んでいないのも事実。
複雑な心境で改めてベッドに横たわると、彼女はのしかかるように身体をくっつけてくる。
彼女の身体はかなり火照っていて、何かの病にでも侵されたかと思うほどだった。
ミリの両手が自分の顔に添えられたかと思うと、すぐに口づけてきた。
「……!!」
ファーストキスの味は想像していたような甘いものではなく、ただただ熱かった。
そしてすぐ舌を差し入れられる。
フェルパー特有のざらついた舌が彼の口内を蹂躙する。
唾液で幾分濡れていたものの、そのざらつきは痛みを感じさせるのには十分だった。
「…ッ!」
常の彼女であれば、もしこういう機会があったとしても、配慮していたであろう。
だが、発情して我を失っている彼女にそれを望むのは無理な相談であった。
嵐のような口づけが終わると、今度はアルトの手で自慰をするように自らの乳房を揉み始めた。
小ぶりではあるが張りがあり、揉むとしっかりとした弾力がある。
(されるばっかりじゃない、こっちからもしないと…)
彼としてはいささか不本意だが、彼女を悦ばせたいと思い、自ら手を動かす。
それを感じたのか、ミリはアルトの手を離し、彼の手に任せた。
最初はゆっくりと優しくし、徐々に揉む力を強めていく。
「んっ…ぁ…はぁ…あん…」
荒い吐息だけだったミリが、甘い声をあげる。
アルトはそれに気を良くし、胸の先端を親指と人差し指で摘んでコリコリと弄ぶ。
「んぁっ!」
すると彼女の声が甲高くなった。どうやらここが弱いらしい。
すでに硬く勃起したそこは、綺麗な桜色をしていて、とても美しく見えた。
アルトは続けて指で弄び、片方を口に含んだ。
「あぁんっ!んぁっ…は…ふぁぁ…」
彼の手から口から送られてくる快感を味わいつつ、ミリは彼の顔を抱きしめた。
思い切り抱きしめられてアルトは驚いたものの、もっとして、という合図だと思い、彼は舌を乱暴に動かす。
先ほどのキスでされたように。
「あっ、あぁっ、あ…あっ、はぁあっ…」
それに応えるようにミリは細かく身体を震わせて、上げる嬌声も細かくなる。
ひとしきり舐めしゃぶったあと、ミリの腕の力が抜けているのを確認して、彼は顔を離した。
アルトもすっかり興奮してしまったのか、顔を紅潮させている。
熱に浮かされたように、しかしはっきりと彼は言い放った。
「ミリ、僕でいいなら好きなだけ使って。発情した時だけなんて言わない。
好きな時に、好きなだけ…」
彼女が望むなら、死ぬまでしてもかまわないというほどの覚悟で。
それに対してミリは反応を見せなかったが、彼にはわずかに微笑んだように見えた。
ミリはアルトの下腹部に手をかけ、ズボンとパンツをあっという間に脱がしてしまう。
そして硬く膨れ上がった肉棒を握り、先端を舐めあげる。
「…くッ!」
舌のざらつきとぬめりが同時に襲いかかってきて、言い知れぬ感覚に呻いてしまうアルト。
なぜかキスの時より痛みは感じなかったが、それは快感のせいだと彼は思っていた。
一方のミリは、彼の肉棒を見て目をとろんとさせて、恍惚した表情を浮かべている。
キスの時とは真逆に、ゆっくりと丁寧に、彼のモノを味わった。
「んは…ん…ぺろ…んむ…ちゅ…はぁ…はむ…ちゅぷ…」
「うぅっ…く…うぁあ…ッ!」
痛いほど膨れ上がっていたアルトのモノは痛みすら快感に変え、味わったことのない快楽に喘ぐ。
ミリは舐めていた先端をぱくりと咥えて、上目づかいに彼を見つめながら口を動かした。
(……!!)
その様子がなんとも扇情的で、アルトはかつてないほどに興奮する。
発情しているとはいえ、想いを寄せていた女性が、自らのモノを咥えて奉仕している。
夢のような光景だった。
しかしこれは夢ではない。今目の前で起きている現実である。
ミリの舌の感触が、自らの鼓動が、熱い吐息が、そう認識させる。
「んっ…はぷ…ちゅむ…んふ…はぁ…あむ…」
愛おしそうにミリは彼のモノに奉仕を続ける。
しかし、経験のない彼には刺激が強すぎた。
すぐに限界が訪れてしまう。
「くぅっ…ミリ、ごめんっ、もう…ダメだっ…!」
それを知ってか知らずか、ミリは動きを速め、射精を促しているようだった
彼がそれに抗えるわけもなく、あっけなく達してしまう。
「うぁあッ……!!」
「……っ」
勢いよく彼女の口内に多量の精液を放つも、彼のモノはまだ萎えていない。
さすがにミリも一瞬たじろいだが、放たれた精液をなんとか飲み下した。
「…んんっ、こく……こく……」
「ミ、ミリ…その、ごめん…」
自分の不甲斐なさが申し訳なくなり、思わず謝ってしまう。
だが、ミリはそれに首を横に振って答える。
「…ふぅ。いいのよ。初めてだったんでしょ?」
「あれ、ミリ…収まってきた?」
さっきまで喋らなかった彼女が喋ったので、アルトは驚いてしまった。
「ん…まだもう少し。最後まで…させて…」
「わかった」
ミリは彼の手を優しく引いて、自らの秘所にあてがった。
そこはもうかなり濡れていて、アルトはこれ以上する必要もないだろうと思っていた。
だが、ミリの言葉に衝撃を受ける。
「触って…ほしいの。舐めてほしい…ここ、熱くて…」
アルトは彼女をめちゃくちゃにしたい衝動に駆られるが、ぐっと堪えて優しくそこに触れる。
しっとりと濡れているのに確かに熱い。
薄い和毛もぺったりと側面にくっついてしまい、隠す役割を果たしていない。
指全体でゆっくりと擦るようにすると、ミリはぴくんと身体を震わせた。
「あぁっ…そこ…イイ…っ」
快楽に喘ぐ彼女の顔はとても艶めかしく、美しかった。
そんな彼女の顔をもっと見たくて、アルトは指を動かし続ける。あくまでも優しく。
「はぁ…はぁ…そこ…しびれて…ふぁあっ…」
ミリは一度態勢を変えて、秘所を彼の顔に押しつけるようにする。
苦しくならないように、上体は浮かせてあるが。
先ほどの希望どおり、アルトはそこを舐めまわした。
「にゃぁあっ…!あぁ…舌…きもちい…んぁっ!」
ぞくぞくとした快楽の波にミリは酔いしれる。
秘所はすでに唾液と愛液でべたべたになっていて、舌が這うたびにぴちゃぴちゃと淫靡な音を立てた。
ひとしきり舐めると、アルトは彼女に請う。
「ねぇ、ミリ…もう、いれたい…」
「うん…私も、ほしい…」
ミリは身体を彼の下腹部の真上に移動させ、モノを握って位置を確認すると、一息に突き入れた。
「………〜〜〜ッ!!」
どちらのものともしれない、声にならない声が木霊する。
アルトは何かを突き破ったような感覚があったような気がしたが、そんなことは気にしていられなかった。
先ほど口でした時の何倍の快感であろうか、というほどの快感が、一度に襲ってきた。
まだ挿入しただけだというのに。
ミリはまだ熱を帯びた身体を、快楽に委ねんがため、腰を動かし始めた。
「んあぁッ!にゃぁ…っ…はっ…ふにゃぁぁっ…!」
まるで子猫のような声をあげて、ミリは快楽に喘ぐ。
破瓜の痛みなどなかったかのように。
発情の熱が消してくれたのだ、と彼女は思い、行為に熱中した。
アルトも、自らのモノを包む言い知れぬ熱と快楽に酔いしれていた。
想像していたよりもずっと気持ちがいい。
できるなら、ずっとこの快楽を味わっていたい。
二人はそう思っていた。
つながった秘所からは、破瓜の血と愛液が混ざったものがぐちゅぐちゅという音が聞こえる。
それも心地の良いBGMになり、二人の感情を盛り上げていた。
「ひぁっ!あぅっ、ぅんっ!ふぁぁっ!にゃぁぁッ!」
「くぅぁっ…はぁっ…くッ!うぅッ…!」
嬌声とうめき声が部屋に響く。
知らず知らずお互いに腰を振り、その動きは不思議と調和し、加速していく。
「あぁあっ!はぁっ!アルトっ、アルトぉっ!」
「くっ!ミリっ…!」
互いの名を呼びあい、快楽を貪る。
絶頂に至るまで。
「アルトっ、なんかっ、くるっ!もう、ダメぇっ!」
「大丈夫っ、僕がっ、ついてるっ!」
アルトは汗や他の体液で濡れた手で、同じく濡れたミリの手をしっかりと握る。
その手に安心を得て、ミリは下腹部から襲いかかって来る未知の感覚に身を委ねた。
「ふぁっ、あぁぁぁッ……!!」
ミリの絶頂に伴い、膣内が激しく収縮すると、アルトもあえなく果ててしまう。
「うぁあっ……!!」
アルトの精液が迸って来るのを感じ、ミリは快楽にとろけきった声で呟く。
「あは…お腹、熱い…とけちゃいそう…」
絶頂の余韻の中、ミリは自らの身体の熱が去ったのを感じた。
アルトは自分が中で出してしまったことを今さらのように知って、またしても彼女に謝る。
「ご、ごめん!その…責任なら、取るから!」
「…大丈夫よ。今日は平気。明日だったら危険だったけど」
さらりと言って、ミリは後処理をしていた。
「…んんっ」
彼のモノを抜くと、ごぽりとさまざまな体液が混ざり合ったモノがこぼれおちてくる。
それがうっすらと赤みを帯びているのを見て、アルトは顔を青くする。
「…あれ、ひょっとしてミリって…初めて?」
「そ、そうよ。悪い?発情してたから、痛くなかったけど…」
「い、いや…僕なんかで、よかったの?」
「べ、別に、あんたじゃなくてもよかったけど、たまたま男があんたしかいなかっただけなんだから!」
プイっと顔をそむけるが、アルトは思わずくすっと笑ってしまった。
「な、なによ…」
「それでこそ、いつものミリだと思ってさ。さすがツンデレ学科を全単位取得してるだけある」
「ふんっ…あんなの、簡単よ。ツンとデレの使い分けだとか言ってたけど」
言いながら身支度を整えて、ミリはさっさとベッドに入ってしまった。
さっきまで、二人が交わっていたベッドに。
アルトも隣に行こうとすると、ミリが声を上げる。
「来ないで!」
「え?」
「…余韻にくらい浸らせなさいよ。気がきかないんだから…」
二人の匂いが充満したベッドで、幸せそうに眠るミリ。
「…はいはい」
アルトも身支度を整え、彼女の寝息が聞こえるまで彼女を見守っていた。
そんな彼らを、入口から見る人影が。
「ねぇミケ、撮れた?」
「ばっちりにゃ。あとで見せるから待つにゃ」
「他人の交尾を観賞とは、なかなかいい趣味をしているな、ミケ」
「全くですわ。趣味のわるいこと」
当の二人がこれに気づくのは、数日後のこと。
〜fin〜