真っ暗な視界の中でたまに私に触れる彼の手がもどかしい。  
光のない世界で、私は彼の刺激を欲していた。  
「はぁ…はぁ……」  
小さなタイマーがなっているのが聞こえる。  
「これで2分だな」  
「まだ2分…あと…8分も我慢しないと…いけないの…」  
「あとたったの8分だ」  
笑いながらディアの指が私の中を優しく、ただひたすらゆっくり動いている感触がある。  
「…もっと…動いてよ…もうイキそうなの…分かってるんでしょ?」  
いっそ、自分でその中をかき回してしまいたい、彼に自分で慰めているのを見られてしまっても構わない、それぐらいイキたくて仕方なかった。  
なのに、今の私はそれすらできない、両腕は背中の後ろで縛られ、刺激しようにも自分の尻尾くらいしかつかめない。  
その尻尾も今は彼の手の中で軽く握られている。  
「ディア…ディア…お願いだから…イかせて…」  
ポタポタと私から溢れた愛液が、足を伝っている。  
「もうすこししたらイかせてやる、そもそもお前が言い出したんだしな」  
彼がそう言って尻尾を握る。  
「いたっ…!」  
ピリピリした痛みが、断続的に送られてきて、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。  
「いったけど…だって…目隠しされてると…不安で…しかも…感覚が…敏感になってるしてるせいで…ひゃん!!」  
敏感な私の濡れた場所の突起を彼が軽く噛んだ。  
「いつも以上に感じる…だろ?」  
「わかってるんなら…もう許して…今すぐイかせて…」  
「だめだ、限界まで焦らしたらお前がどうなるのかが見たい」  
突然耳元でささやかれて、ぞくぞくする、目隠しされているせいで、次に彼がどこに来るか、今どこに居るのかもあいまいにしか分からない  
「私のばかぁ…」  
なんでこんなバカみたいなことをいってしまったのか。  
いまさらながら少し前の自分を非難する。  
そもそも、今なんでこんなことになっているのかというと全ては私自身のせいだった。  
 
 
――――――  
 
パタンと、彼の部屋の扉がしまると、私は誰も入ってこれないようにカギをかける。  
「で?俺にご褒美って何くれるんだ、つかそもそもなんでご褒美くれるんだ?」  
ベッドに腰を下ろした彼が、楽しげに笑って煙草の煙を吐き出した。  
「ディア実は結構ヤバかったでしょ…」  
彼の隣に座って私も煙草を吸いながら、傍らの彼に告げる。  
「まぁな…にしてもアイツマ、ジでバケモノじみてんな、弾丸を弾丸で撃ち落とすやつ俺初めて見たわ」  
まるで自分の事のように数分前、本気で戦っていた相手であるヒューマンのことを楽しげにディアが話す。  
わらっているけど…ホントは大変だったはずだ。  
「…ディアって、ホント馬鹿みたい」  
くすくすと私も笑う。  
そして、彼の肩に頭を載せて呟く  
「私さ…怖かった」  
「…そうか」  
灰皿に煙草の灰を落としながらあいつが私の肩を抱く。  
「…あのとき、ディアにヒューマンが馬鹿なことしないように…って頼んだのに」  
ディアは何も言わず、私の頭に手を載せる。  
「怖くて…ヒューマンが本気でディアを殺しちゃうんじゃないか…って」  
あの時、ディアが背中に纏っていた真剣な気配が、逆に私を不安にさせた。  
それでも、いつも通りの私でいろと、あのときディアが言ったから私は彼を見送った。  
見送ってからは不安で仕方なくて、スノウが起きてしまったのは半分私のせいだと思う。  
バハムーンが彼とヒューマンが戦っていることに気付いた時、怖くて私は身にいけなかった。  
もし、フェアリーが許しても、彼が死んでしまったら私がヒューマンを許せなくなってしまう。  
「死なねぇよ…、お前みたいなさびしがりや、俺が見捨てて一人で死ぬわけ、ないだろ」  
「…うん、ありがと」  
私は煙草の灰を灰皿に落とす。  
そして、ゆっくり彼の肩から体を起こす。  
「だからね、私のために帰ってきてくれたから、今日はディアにご褒美をあげたいの」  
満面の笑みを浮かべて、あいつを見る。  
「ホント…お前は良い女だな」  
煙草を灰皿に捨て、ディアが笑う。  
「良い男に惚れたからね、つられてちょっと悪い女になっちゃったけど」  
昔の私なら絶対吸うはずのない煙草は、彼との行為を重ねるうちにいつのまにか私の一部になっている。  
短くなった煙草をディアと同じように灰皿に捨てる。  
「で、ご褒美って何してくれんだ?」  
「…ディアってさ、初めてしたときから何度もしたのに、私がいやがるといつもやめてくれたよね」  
幾度も体を重ねたから、彼の手が触れてない所なんてほとんどない。  
「そりゃ、お前が嫌がるのに、無理させたくないからな」  
―やっぱりディアは優しい―  
彼が愛しくて、だから私はある事を考えていた。  
 
 
―――――――――  
 
「多分、私がしても良いよ、っていってもディアはしないよね?」  
「…まぁ我慢してもらってヤるのは面白くないしな、俺はただよがるお前が見たいだけだ」  
てれ隠しにそういったディアの顔が赤い。  
ホントに彼は良い男だと、私は思う。  
―だから…―  
私はタイマーをテーブルに置き、服を脱いで目隠しで目を覆う。  
「何してるんだ?」  
私の行動に彼の困惑した声が聞こえる。  
「ごめん、ディア、とりあえずこれで私の手縛って」  
背中に手をまわして、彼にリボンを渡す。  
「なんだかよくわからねぇけど…」  
彼がそう言いながらも手を縛る。  
「外れないようにね?」  
「はいよ」  
私の言葉に彼が答える。  
心なしか、いつもと違う私の姿に彼の声は興奮してるように感じた。  
「うんしょ」  
手を背中の後ろで縛られて目隠しまでつけた状態で、初めてしたときのように彼のベットに4つんばいに転がる。  
「さて、ちょとしたゲームしましょ?そのタイマーは10分に設定してあって、1分毎に音が鳴るの、私が合図すると開始、ちなみに不正はできません」  
彼の姿がみえなくて、すこしドキドキする。  
「なるほどな…」  
彼がようやく気づいたように嬉しそな声で言う。  
「その10分私は頑張ってイくのを耐える、耐えきったら私の勝ち、10分以内にイかせれば…」  
「俺の勝ち、ってわけだろ?」  
「そ、そんでディアが勝ったら…そのまま朝まで私に好きなことを好きなだけして良い」  
勝負である以上彼だけに利益があるわけじゃない。  
この条件なら彼は自分のしたいことをしてくれるはず、私に悪いと思って出来なかったことをしてあげたい、そのために私が用意したご褒美の一つ。  
「もしフェルパーが勝った場合はどうなる?」  
言うと思った。  
「私さ、そろそろ発情期なんだよね…」  
「それで?」  
楽しそうにしている彼の声がうれしい。  
「もし私が勝ったらディアは私が発情期の間、毎日私とセックスしなければいけない、私が満足するまでね…当然避妊はしないでイク時は私の膣内に全部出す、意味分かるでしょ?」  
「負けたら俺も父親か…」  
発情期がはっきりと決まっているフェルパーは、発情期以外にしてもまず子供はできない、だが逆に、発情期にすればまず間違いなく出来る。  
「むしろあえて負け…なんでもない、なるほど、たしかに面白そうだな」  
彼が唾を飲む音が聞こえる。  
私も負けたら彼がどんなことを求めてくるのか不安でドキドキする。  
「…いってからやっぱ無しってのは?」  
「武士に二言はないのよ?」  
確認するように呟いた彼に私が答える。  
「オーケー…少しは俺も武士道に生きてるから二言はない、俺が負けたらお前が孕むまで、発情期の俺の権利を全てやる、何なら授業の最中に呼んでも良い」  
彼が笑っているのが声の調子で分かる。  
「言ったね、私が勝ったらディアはパパ決定…それじゃスタート」  
私の言葉に反応して、タイマーが作動の音を鳴らす。  
 
彼の手が私の体に触れた。  
 
 
――――――――  
 
そうして、2分、結果は火を見るより明らかだった。  
どうして私は10分なんて時間を考えたんだろう…そもそも普段、彼の愛撫で10分耐えたことない気がする。  
「イかせてよ…切ないの…」  
1分経過した時点で早くも敗北を悟っていた。  
何度も体を重ねた彼が私の弱点を知らないわけがない、さらに目隠しのせいで感覚が敏感になってしまったことも合わさり、彼の巧みな攻めで1分の間にあっさり私は陥落した。  
そしてそれを知った彼は、一方的な有利な状況に今度はほとんどの攻めをやめ、私のことをひたすらに焦らして焦らしぬいている。  
「まだ2分チョイだろ…折角だから最高に気持ち良い勝利を味あわせてくれ、その代わりフェルパーには最高に気持ち良い敗北を教えてやる」  
「降参…降参させて…このまま10分…ぎりぎりまで焦らされたら…頭おかしくなっちゃう…」  
ピピピ…  
「はい、3分」  
そう言いながら彼が強く尻尾を握って、指を深く突きいれた  
「ふきゃあ!!!」  
突然の強い刺激に体を震わせる、もやもやした感触がはじけそうになって、絶頂を感じる直前でとまる。  
次第に頭はおかしくなってきてしまったのか、尻尾が握られる痛みでさえ、快感を感じてしまった。  
「感じたか?」  
彼の声が笑ってる。  
声の位置は背中のほう、四つん這いになった私のお尻の方から聞こえてくる。  
「なんで!何でやめるの!今、イけそうだったのに!もうイかせてよ」  
目隠しはつけられたままで見えるはずもないのに、振り返って思わず叫ぶ。  
そんな私が可笑しかったのか彼は声をあげて大きく笑った。  
「いやぁ…マジで良い、これも一種のご褒美だな、最高に可愛い彼女がいて、目の前には俺が咲かせた満開の花、それでも後ろは未だに蕾のままのまま、今までで最高の“花見”だな」  
「もうやだぁ…イキたい…イかせて…ディアのを私に頂戴…ディアの大きいので私の中かきまぜて…」  
「俺の大きいの…ってこれのことか?」  
ぴちゃり、と水音を立てた私のそこに、温かい彼のものが触れる。  
「それ!ディアの…ディアのソレを頂戴!!それでかきまぜて!いつもみたいに私の子宮たたいて!もう無理!今すぐイキたいの!!」  
恥ずかしさなんて、もうどうでもいい、みだらな願いを私は懇願するように叫ぶ。  
私の濡れた場所はすぐそこにある彼を待ちわびて、ぱくぱくと開いていた。  
「…むしろ、こっちに入れてみたいな」  
「ふひゃあ!!」  
予想にもしていなかった場所に彼の指が入ってくる。  
排泄のためにある小さな穴、私のお尻の穴だった。  
「そっちじゃない!そっちは汚い場所で…」  
本来、排泄のための穴に彼のごつごつした指が奥に入ってくる。  
苦しくて、額に汗が出る。  
「お前に汚い所なんてない」  
私の言葉をさえぎるように、彼の生温かい舌の感触がそこなぞった。  
「ふにゃぁぁぁ!」  
ゾクゾクした感覚が背中を駆けあがる。  
指はまだ入れられたままで苦しい、苦しいのに苦しすぎて……気持ち良い。  
「なめちゃだめ!指抜いて!!苦しいのと痛いのがこのままじゃ」  
一瞬自分が思ったことが、信じられない。  
 
初めて彼に抱かれた時も一瞬そうなってしまいそうになったけど今回は状況が違う。  
まだ時間は7分近くある。  
たった2分、その間焦らされているだけで苦しいのや痛いのが気持ちよくなりかけている。  
それなのに、このまま焦らされ続けていたら…。  
初めて彼としたときに芽生えかけたものが体を起こす。  
―違う…私、そんな女じゃ…―  
「フェルパー、お前実はマゾ?」  
心の中で否定を続ける私を知ってか知らずか、ついに彼がその言葉を口にした。  
「違う!違うもん!気持ちよくなんかない!でももうやめて…このままじゃホントに…」  
彼の指は私のお尻にまだ入ったままで苦しくて仕方ない、尻尾だって握られたら痛い。  
なのに、少しずつ、私はそれを気持ちいいと思い始めてしまっている。  
「限界なの…このまま痛いのと気持ち良いのされたらホントに…マゾになっちゃうよ…」  
私は、助けを求めるように彼に呟いた。  
「…」  
彼は何も言わない、私の発言を気持ち悪いと思ってるのかも知れない、表情が見れないことが怖い。  
彼の動きはぴたり、と止まって指はゆっくり引き抜かれた。  
抜かれるときに感じたのは、このまま彼がいなくなってしまうんじゃないかという不安と、ほんの少しの快感。  
「ディアボロス…」  
彼の名前を呼ぶ。  
「おい、フェルパー、力抜け」  
「え?」  
彼が突然腰を掴んでそう言う。  
そして、先ほどまで彼の指が入っていた場所に比べモノにならない大きさと熱を持ったそれが押しあてられる。  
「待って!ディア今そこに入れられたら私…!私…!」  
あんなにイきたいと思っていたはずなのに、心がそれを拒絶している。  
「駄目だ、時間はまだたっぷりあるのに降参とかいったから、オシオキだ、このまま目覚めさせてやる」  
ぐっ、彼の手に力がこもり、彼のモノがだんだんそこに入ってくる。  
「痛い!痛い!」  
―気持ち良い、そのまま奥まで―  
体と心が全く別の反応を返す。  
―イかせてくれる、私を壊してくれる―  
背中にゾクゾクした快感が走る。  
「ああぁぁあ」  
お尻に彼が入ってくる、痛くて、苦しくて、気持良くて…ずっと私の中で芽生えていたそれが花を咲かせ始める、本来それを止めるはずの理性も半ばショートして、与えられた感覚を一つのものとして私を包んでいく。  
―入ってる、私のお尻にディアが入ってる―  
拒絶したいのに、体がそれに応じない、そして私が戦っている間に不意に、彼の動きが止まった。  
「悪いなフェルパー全部入っちまった」  
しれっというディアに私は答えられない。  
それどころじゃなかった。  
たまっていたもやもやが破裂してしまう。  
歯を食いしばって、イッてしまいそうな自分を引きとめる、今イッたら目覚めてしまう。  
―変態になんかなりたくない―  
「フェルパー?」  
心の中で葛藤を続ける私を不思議に思ったらしい彼が、私の目隠しを外す。  
そのせいで彼のものが私の内側を刺激する。  
ずるずると連続した背徳的な快感が背中を駆け上がっていく、それに私は耐えられなかった。  
 
「ふきゅぅぅぅぅぅ!」  
目の裏で火花がはじける、体が勝手に痙攣する、私のお尻の中にいる彼を限界まで締め付ける。  
ふわふわとした感覚が広がって、意識が不意にたたき落とされる。  
「ディアの…馬鹿、入れちゃだめって言ったのに…」  
びくびくとからだが勝手に震える。  
「お前、イッたな?」  
私を見ながら彼が言う。  
「うん、私の負け、良いよディア…このまま朝まで私を貴方の好きにして…」  
彼の言うとおり、ついにイッてしまった。  
10分間なんてやっぱり無理だった、あのきたいのにイケない事から解放される。  
その事実を受け入れ、口にする。  
負けを認めた私の言葉に、タイマーが最後に小さく鳴って、静かに鳴る。  
「どんなオマエでも俺は愛してる。」  
私の頭をくしゃり、とディアが優しくなでた。  
 
 
「にしても、えらくきついな」  
ゆっくりと彼のものが私のお尻から抜けていく。  
「それは…くはぁぁぁぁ」  
体が勝手に震える。  
「あ、悪い、痛いか?」  
心配そうな顔で彼が見る。  
「痛くないわけないじゃない…」  
本来、排泄のためにある穴で何かを入れる為にあるわけじゃない、ぎちぎちと無理やり広げられ、正常にする場合とは明らかに違う異物感と苦しさ、そして無理やり広げられているせいで激しい痛みがある。  
「へんなところに入れるから痛くて、苦しくて、気持悪くて」  
いつまでもとれない痛みと苦しみが頭を溶かす。  
「苦しすぎて…気持ちよく…なっちゃった…」  
ついに、私はそれを口にする。  
痛みと気持ち良い、もはや私には区別がつかない、どっちもピリピリしてて気持ち良い。  
あんなに焦らされて、苦しいのと一緒に気持ち良くなったら、私なんかがそんなものに耐えられるわけなかった、彼があんなに欲しかったんだから、我慢できるわけがなかった。  
「痛いのと苦しいのが気持ち良くなっちゃった…」  
ディアに初めてを奪われ女になって、煙草を知って悪い女になって、ついには痛みや苦しみを気持ち良いと感じてしまう変態になってしまった。  
苦しくて、今すぐ抜いてほしいのに、苦しすぎてずっとこのままにしてほしいと思ってしまう。  
「花がきれいすぎてな…蕾のままにしておきたかったのに、ついつい手を出して散らしちまった」  
ディアが笑う、いつもの彼らしい軽薄な笑み。  
「このサディスト」  
「何だ?元貧乳のマゾヒスト」  
私の言葉に彼が笑って答える。  
「私の初めて全部奪って、貧乳というステータスまで奪って…これ以上私の何を奪うの?」  
私は胸に秘めていたその想いを口にする。  
「決まってるだろ?」  
私の言葉に、彼が私を助けた時のように笑う。  
「お前の心だ」  
「バカみたい、そんなの…」  
恥ずかしいセリフを口にする彼に、私は笑いをこらえられずに言った。  
 
「そんなのとうの昔に奪ったじゃない…初めてよりも、キスよりも前に…」  
「ははっ、それじゃ、奪うものを見つける為にお前のそばにずっといるさ、でもってお前の全てを俺のものにする」  
ディアの言葉に体が震える。  
―奪れてばかりじゃ、ダメだよね―  
そのまま私は、笑う彼の唇を自らの唇を重ねて黙らせた。  
 
「で、動いてもいいか?」  
「…痛くしないでね?」  
初めてをあげた時のように彼に呟く、そんな私を見ながら彼は耳元で囁いた。  
「痛くない方が良いか?」  
「…ときどき尻尾を握ると、良い声で啼くかも……」  
半ば目覚めかけてしまっているその感覚を恥ずかしさをこらえてそう言った。  
そんな私に彼は答えるように彼は少しつよく尻尾を握る。  
「んひゃあ!」  
尻尾にピリピリした痛みが走ってそれが私のほとんど壊れた理性を溶かす。  
―痛いのに、気持ち良い…―  
背中をゾクゾクする快感がかける。  
「確かに良い声だ」  
彼が自分を私からゆっくり引き抜く。  
「はぁぁぁぁ…」  
ずるずると、彼のものが引き抜かれると、連続した排泄感が快感としてやってくる。  
「気持ち良いか?」  
「うん、気持良いの…痛いのに、苦しいのに、それが全部気持ち良いの…」  
入ってくるときは苦しくて気持ち良くて、抜けるときは子宮がたたかれる小刻みな快感とは違った連続した長い快感がある。  
「痛いよディア、もっと頂戴…私をもっと苦しくして…」  
どこか矛盾した言葉が勝手にあふれ出る。  
「まだ、やめれば戻れるかもしれないぜ?」  
「…無理、戻れないよ、きっと私はもともとそういう性癖が軽くあったの…」  
いつくしむような彼の言葉を私は自ら否定する。  
「だって、こんな気持ち良いのに、やめたらきっと余計に変になっちゃう」  
知ってしまったから、多分、私は自分でそれを求めてしまう。  
完全に目覚めてしまったわけではないけど、少し芽生えたそれを抑えていられないことを本能的に察する。  
そんな私を見てディアが楽しそうに笑った。  
「確か、今日は朝まで好きにして良いんだよな」  
「?うん」  
何だろう、それよりも早く動いてほしい。、体が彼を求めていた  
「んじゃ、今日は朝までの間にフェルパーを完全に目覚めさせるわ」  
「え?」  
少し意味が分からない、目覚めさせる?私を何に?  
遅れて思いついた思考に、私はあわてて逃げようとする。  
「ちょっとまってディア!何考えてんの!?許して、私はプチMでいたいの!!」  
芽生えかけたままでいられると思っていたその感覚を彼が完全に芽生えさせてしまおう  
そう言っているように私は聞こえて、逃げ出したくなる。  
だが、手は縛られたままで彼もまだ刺さったままだからうまく動けない。  
逃げようとすると彼がゆっくりと抜けていって、背中がゾクゾクする。  
「武士に二言は無い、だろ?」  
「ふひゃあああ!?」  
あとちょっとで彼が抜けるところで、腰をつかまれ、また彼が奥深くまで突き込まれた。  
笑ってるのに、ディアの目はかなりマジだった。  
―このままじゃ、本物のマゾにされちゃう!?―  
その想像に背中がゾクゾクして私のそこが水音を立てる。  
 
「やっぱうれしいよなフェルパー、たっぷりと痛くして、苦しくして、最高に気持ち良くしてやるよ」  
彼が私のそこをじっくりとみている。  
彼に咲かされた私の大切なところと、今まさに咲かされている蕾。  
「やっぱ良いなこの花見…」  
「ホンモノはだめ!本当のマゾにしないで!!」  
逃げるように這って彼を抜こうと私がもがく。  
彼が私を掴んで強く突き込む。  
「ふひゃああ!?」  
「フェルパー、今のは気持ち良いと苦しいどっちだ?」  
彼が楽しそうに私の耳元で囁く。  
「お願い、本当に咲く!咲いちゃうのマゾになっちゃうの!このまま続けられた…ら!?」  
私が逃げる、彼が引き寄せる。  
お尻から与えられる感覚でまた下半身にもやもやしたものが集まってく。  
ぎゅっと彼が私の尻尾を強く握る。  
「ひぁぁ!?」  
「今のが痛い、だったよなフェルパー」  
「やめて!気持ちよくなっちゃう!痛いのがホントに全部気持ちよくなっちゃう!!」  
痛みがだんだんどんなものか分かんなくなってきてしまっていた。  
尻尾を握られた感覚はびりびりと私の子宮を刺激する。  
「前も欲しいよな?フェルパー?」  
不意に、開いたままのその場所に彼が私の尻尾を突きいれた。  
さわさわした毛の感触がずっと刺激を待ちわびていた、私の膣内をなぞり挙げる。  
「ふきゃぁぁ!!」  
刺激の強さに思わず、自分の前と後ろの穴を限界まで締め付けた。  
強すぎる締め付けで尻尾に、痛みが走る、走ってしまう。  
「ディア抜いて!?尻尾痛くて気持ち良くてお腹の中も気持ち良くて!このままじゃ!」  
「このままじゃ?」  
そう言いながら、彼は尻尾をつかんで、より深く、腰と共に突き込んだ。  
子宮が、毛でなでられる。  
「イっくぅぅぅうぅう!」  
もやもやした感覚が再びはじけて、再び彼を締め付ける。  
自分の尻尾を締め付ける。  
「んじゃ、俺も動いてやるかな」  
イッている最中に彼が本格的に動き出す。  
「まってぇ…」  
限界だイッてしまう、彼が止まっているからまだ私は完全には咲かずにいられる。  
「今動かれたら、本当にドMになっちゃうよ…」  
彼に泣きだしそうになるのを必死でこらえて、彼に言った。  
 
そんな私に彼はたった一言だけ呟いた。  
「おめでとう、フェルパー」  
言葉と共に彼の腰が動き出す。  
イッてすぐの私のお尻で彼が動き出す。  
「まって!まってディア!前ならいくらでもして良いから、赤ちゃんできなくなるぐらいしていいから、お尻はもうやめてぇ!」  
痛みはどんどんなくなっていく、蕾だったそれがあっという間に開かれてしまう。  
「だ〜め」  
耳元で彼がささやく、痛みや快感が混ざりあったもやもやした感覚が集まっていく。  
「だめ!ホントに、このままじゃ私」  
限界を感じて、私は必死で彼に懇願する。  
「気にすんな、フェルパー、お前がどんな風になったって、俺はお前と共にいる」  
「ディア…?」  
真剣な表情をした彼の顔がそこにある。  
「だから、イっちまえフェルパー」  
「ちょっ!まっ!」  
言葉と共に彼が激しく動き出す、不意を打たれた形になってついに耐えていたものが決壊する。  
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」  
痛みで感じた快感がもやもやした感覚を突き破る。  
「だめぇぇぇぇぇぇぇ!!」  
私の言葉がむなしく響いて、彼の熱が私の奥に放たれた。  
これ以上ない快感が私を包む。  
「ふみゅう…」  
けだるい感覚に包まれながら、私はそのまま意識を失った。  
 
 
「…う?」  
目を覚ますと、彼の部屋の天井が見えた。  
―なんでディアの部屋にいるんだっけ?―  
まだ頭は寝ぼけているのか、昨日何をしていたのかがあまり思い出せない。  
窓からは日がさして、朝になったことを告げている。  
体を起こすと、ズキズキした痛みがお尻にある。  
―…なんでこんなところが、それに…―  
痛いはずなのに、なぜか、心地よく感じてしまう。  
そもそも、なんでお尻何かが痛いんだろう?  
不意に記憶を探りながら、傍らで静かに寝息を立てているディアを見る。  
「…あ」  
その瞬間、昨夜の光景が全てよみがえってくる。  
恥ずかしくて死にそうだった。  
「違う…私はドMなんかじゃない、そんな変態じゃないもん…」  
あんなふうに感じてしまったのはきっと最初に焦らされたせい、自分自身に言い聞かせる。  
―でも…気持ちよかったな…―  
興味本位で、自分の尻尾をつかんでみる。  
ピリピリした痛みが走って、背中がゾクゾクした。  
「…え?」  
痛いはずなのに、気持良い。  
「ま、まさかね…」  
あれはきっと何かの間違い、そう思いながら再び尻尾を握る、今度は先ほどよりももっと力を込めて。  
「ふぁ…!」  
思わず大きな声を出してしまいそうになってあわてて自分の口をふさいだ。  
―き、気持良かった?…―  
恐る恐る自分のそこを見る、そこには、昨日の行為とは関係ない、新たな感覚でしっとりと水気を帯びていた。  
自分が今なんと感じたか、確かな証拠がそこにある。  
「…嘘」  
きっと夢だろうと思いながらディアの体を揺さぶる。  
「起きて!起きてディア」  
「…どうしたフェルパー?」  
寝むそうに目をこすりながら彼が体を起して私の唇を奪う。  
「ん」  
のばされた舌を絡めて、たっぷり彼を味わってから、私は思い出したように彼を見る。  
「ディア…ちょっと尻尾つかんで、思いっきり全力で!」  
「…良くわからんが、まぁわかった」  
自分でやってるから、きっと無意識に手加減してしまったのだと、自分に言い聞かせま少し寝ぼけた彼に尻尾をつかませる。  
「んじゃ、握るぞ…」  
「うん!」  
目を強く閉じて、送られてくるはずの痛みに備える。  
ぐっ、と彼の手が私の尻尾を強く握る。  
そして…  
「ふみゃぁぁぁ!」  
襲ってきた感覚に思わず叫び声をあげた。  
 
 
二人で学食に向かおうと部屋を開けると、ちょうど、同じ様に食堂に向かっているらしいフェアリーとヒューマンとちょうど目があった。  
 
「あ」  
私達4人の声が重なった。  
「お、おはよう二人とも」  
ヒューマンの腕に抱きついたままのフェアリーが顔を赤くしながら挨拶してくる。  
「お、おはよ、フェアリー、ヒューマン」  
あわてて、私はいつもどおりに挨拶をしようとして、少し噛んだ。  
 
そんな私達女性陣をしり目にディアは煙草を咥えたままヒューマンの肩をたたいた。  
「よう旦那、昨夜はずいぶん楽しんだみてぇだな」  
いつものディアのような楽しそうな笑い、ヒューマンの腕に抱きついたままのフェアリーを見てニヤニヤしてる。  
昨日はどうなることやらとおもったけど、ヒューマンのものらしい制服を着たフェアリーとその様子を見る限り、確かに、昨日は楽しんだんだろう。  
そんなことを考えていると、ヒューマンがふと、私を見た。  
―まさか!?―  
ばれてしまったのかと思い、私はあわてて自分のお尻に手を当ててしまう。  
それをみたヒューマンがニヤリと笑った。  
「だまってろディアボロス、お前は人のこと言えんのか?」  
―気付かれた…!―  
自分が目覚めてしまったことにまでばれてしまわないか体がびくびく震える。  
そんな私を知ってか知らずか、ディアは意味深にわらってヒューマンに言い返す。  
「フェルパーがご褒美くれてな、“花見”とかいろいろ楽しんだぜ…まぁ、見てるだけじゃなくて、ついつい手を出して散らしちまったがな」  
ビクン!と自分の尻尾が立った。  
―何言ってんのディア!!―  
花見、散らす、その言葉に私は動揺が隠せない、さらに昨日の行為をまた思い出してしまってお尻のズキズキした痛みが気になってしまう。  
頭がパニックになって私の口から勝手に言葉が漏れる。  
「……痛いかったのに…痛いのがあんなに…絶対、私変なの目覚めた…目覚めちゃった、もうお嫁にいけない…」  
―大丈夫、ディアが結婚しようと言ってくれたし、お嫁にはいける―  
「………」  
「………」  
何かヒューマンとディアが言っているけど何も聞こえない。  
ただフェアリーの視線が気になって仕方がない。  
幸せではあるけれど、新しい自分を受け入れられるかはまだまだ分からなかった。  
 
 

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル