ドワ編
「うちのエルフ、ほんと最悪なんだぜ!前はこんな事あったし、あの時はあんな事あったし、その前は―――こういうことも―――。」
「お前も大変だな〜。だからエルフってのは嫌なんだよな、まったく。軟弱だし、わけわからない喋りするし…」
「てめえにそこまで言われる筋合いはねええぇぇぇ!!!!」 ドグシャアアアア!
「にしてもさ、お前ずいぶんそのエルフのこと覚えてんな。もしかしたら気があるんじゃね…」
「んなわけあるかあああぁぁぁぁ!!!!」 ズッガァァン!
「くそー、てめえらに話すんじゃなかった!気分悪りい!帰る!」
「うえーん、あいつどうすりゃ満足なんだよぅ!?」
「痛ってぇ〜……もういいよあいつ、ほっとけほっとけ。」
エルフ編
「本当に、ドワーフという種族は最低ですわ!パンをスープに浸けて食べたり、制服のボタンをいい加減に留めたり、他にも―――。」
「それにしては、ずいぶんそのドワーフのこと見てますわね?もしかしたら、あなたそのドワーフのことが好…」
「ふざけたこと言わないでくださいますことっ!?」 ピシィ!
「ドワーフは皆、そのようなものですわ。所詮、獣じみた野蛮な種族で、言葉一つとっても粗野な…」
「仲間を侮辱するのは許しませんわっ!」 バシィ!
「不愉快ですわ!わたくし、帰らせてもらいます!」
「うぅ……一体、わたくし達にどうしろと…?」
「痛たた……そっとしておきましょう。大切なことに気付かないのも、また青春ですわ。」