「はぁ、はぁ・・・!た、たまらーーーーん!!!ふん、ふぅぅーん!!」
☆
一人の男がいた。彼はバルタクスに在籍する冒険者だった
それもとんでもないの実力者の、である
ありとあらゆる魔法を操り、どんなトラップをも解除し、剣をたった一薙ぎするだけで魔物殲滅する力を持っていた
まさの俺TUEEEE!!!の体現者。Mrチートであった
そんな彼はいつも一人だった
何故そうなのかと言えば当然ながら、下手にパーティを組めば足手まといが増えるから・・・
というわけではなかった
その理由は・・・
単に彼が皆に嫌われていたからだった
彼がエロ過ぎて
彼の視線はいつも女性の胸と尻。時々男のケツ
頭の中は真ッピンク。脳内妄想で犯された女性は星の数
セクハラ件数無限大。だけどだーれも捕まえられない
だって彼は強いから☆
まあ、そんなんなので彼はパーティを組めないのである
・・・話は彼がいつも通り一人で迷宮に潜ったところから始まる
それは冒頭のむさい叫びの一時間ほど前から
☆
「なんだよなんだよ〜!けち臭いこと言いやがってよー!」
この日彼は不機嫌だった。まるで憂さを晴らすかのごとく逃げ惑うモンスターをなぎ払う
その不機嫌の理由は・・・
「ちぇっ、余って邪魔になったこのニケ槍と君のパンティを交換しませんか?って言ったら殴りかかってきやがって、セレ子め!」
という訳だった
彼はぶつぶつと「いつか犯す」だとか「髪こきサイコー!」とか言いながらやすやすと迷宮を進んでいく
「あーあ、冒険者になればモテモテになって毎晩ヤリまくれると思っててのになー。
今じゃ警戒されたせいか迷宮連れ込んでレイプもできそうにないし。俺好みの男
も近寄らなくなっちまた・・・。あー!!欲求不満で死ぬー!右手は飽きたー!」
変態の叫びが迷宮内で虚しく響いていた
☆
変態がぶーぶーと文句を垂れて数十分。いつのまにか迷宮の最深部へと差し掛かっていた
「あー、なんだ?もう終わりか。つまんねーなー。あぁ、女の子がパーティにいればパンチラとか拝めるんだろーなー。
いーなー、楽しそうだ、な・・・ん?」
男が何かに気づく。それは些細な違和感だった
つい最近ここで誰かが激しい戦闘を行ったような跡。それも複数人と一人、という組み合わせでだ
男の目がさっきと打って変わって真剣になる
「これは・・・。セレ子、ノム子、バハ子、エル子、フェア子、ヒュム男、のパーティの戦闘跡か?
セレ子は上から88・56・83で照れ屋で奥手のお姉さんタイプ。ノム子は7(ry・・・ってな訳か。畜生!羨ましいぞヒュム男!」
まさに能力の無駄使い
「しかし分からん。いったい誰がこんなとこでこんなパーティと戦闘を?・・・ふむ、跡はこっちに続いて・・・!!?」
男の目が驚きに開かれる
彼の視線の先には一人の女の子が倒れていたのだ
彼は急いでその女性に駆け寄る
「大丈夫ですか!今助けてあげますからね!!(よっしゃー!ここから始まる俺の恋!)」
急いで蘇生魔法をかけようとした彼は、しかしその手を止めた
「あれ?この子・・・、人間じゃ、ない?」
?
それはよくできた魔法人形だった。彼の眼でも見抜けないほどほとんど人間と区別がつかないくらいの
「そういえば・・・。たしか最近地下迷宮にこんなのがでるって噂があったけ。なんだよつまんねえ
ここから始まる俺のメイクラブストーリーが台無しじゃん。いくら可愛い女の子でも動かない人形じゃ
何も出来・・・ハッ!!」
ピコーン☆!
変態、閃く
「動かない可愛い女の子の人形=何してもされるがままの女の子!!と脳内変換すれば!!
おおおぉぉぉーーーーーーーーーー!!!!111111!!!!!やばい!興奮してきた!
つまり寝てる女の子にI・TA・ZU・RA−−−−−−し放題!!!!」
変態、覚醒
彼は早速その魔法人形の体を触りいろいろと確認していく
「や、やーらかい!!ふむふむ、これが女の子の体!最高だ!妄想とかとは次元が違う!
、って当たり前か!!これは三次元!妄想は・・・何次元だ!」
変態、暴走
続く