「…好きだ、ドワ!」
「…ふぇ!?」
「え、と…それって…」
「…やっぱり私ではだめか?」
「いや、そんなことないよ。
…でも、僕でいいの?」
バハは黙っている。やっぱりそうだよね、とがっかり…する前にバハに押し倒された。
「バハ…!?」
「ドワ…」
バハの顔が近づいてくる。
…そして、二人の唇が重なる。
「…僕、キス、初めてだったのに…」
「私もだ。…私じゃいやだったか?」
「…バハでよかったと思ってる」
「私もだ」
普段は戦士科としてモンスターをなぎ払っているバハが顔を真っ赤にして僕にまたがっている。
…露天風呂で見てしまったバハの裸体を思い出し、ズボンの中が膨らんでいくのがわかる。
「…ご、ごめん…」
「…男なら堂々と、その、ぼ…勃起させればいい」
「あ、いや、さすがにそれは恥ずかしすぎるよ…」
二人でふふふ、と笑いあう。緊張もすこし和らいだ。
「なあ、ドワ。…服、脱いでくれるか?」
「う、うん…」
そういって僕は服を脱ぎ始める。さすがに向かい合ったままは恥ずかしいので
背中を向けて服を脱ぐ。僕はモノを両手で隠してバハのほうを向いた。
「…あ、あれ?バハは…?」
「風呂で私の裸を見たんだ、今度は私が一方的に見てもいいだろう」
「う、ぅぅ…」
そんな馬鹿な、と思ったものの、露天風呂のことをだされると何も言い返せない。
僕は黙って両手を横にずらし、バハに裸を晒した。
「…へぇ。やっぱり、私たちとは違って全身毛だらけなんだな」
「う、うん…まあ、ね」
「で、これが尻尾か…」
バハが僕の尻尾を撫でる。
…僕は尻尾に対する刺激に弱い。あまりに弱すぎるから普段は防具をつけるくらいに、だ。
「あ、バハ…!しっ…ひゃうんっ!」
「へ?…そういえば、ドワは尻尾が弱かったんだな」
「そ、そうだから…あんまり触ら…ひうっ…!」
「敏感なモノが前にも後ろにもあるなんて、ドワは大変だな」
「はぅぅ…」
バハがようやく尻尾から離れる。尻尾への責めから解放された僕はベッドにうつぶせになってぐったりしていた。
少ししてベッドから顔を上げる。顔を上げた先には、服を脱いでいるバハがいた。
「…ドワは本当に覗きが好きだな」
「そ、そういうワケじゃ…」
「冗談だ」
服を脱ぎ終えたバハが僕の横へ来る。
「…ドワ…その…お前のを見てたら…私…ドワ、お前の…くれないか」
「で、でも…大丈夫?」
「だ…大丈夫だ。バハムーンがそれくらい耐えられなくてどうする」
「でも、僕…バハが痛がるのなんてやだよ」
「ドワ…」
「バハ、だから…」
言い終える前にバハに口をふさがれる。2回目のキス。今度は最初と違ってお互いの舌を絡めあうキス。
「…んくっ、ドワ……ありがとう。でも、本当に大丈夫だ」
「あ…うん…初めてだから、痛かったら言ってね」
僕はモノを挿れられるように体をずらす。
…バハムーンとドワーフの身長差を少し恨んだ。
「バハのココ、僕と違って毛がまったく無いね」
「そ、そんなこと、どうだっていいだろう!…やっぱり、変なのか?」
「…他の人のを見たこと無いから分からないけど…バハがこうなんだから、これでいいんだと思うよ」
「そ…そうか、そうだな」
「そういえば…バハの尻尾、脚に巻かれてないのを見るの初めてだよ」
「まあ…伸ばしてると邪魔だからな」
「ふぅん…僕の尻尾もそんな風にできれば良かったのになぁ」
バハの尻尾を撫でる。僕の尻尾とは違って、ツルツルしているし、弾力もある。
…アレに結構近いなぁ、なんて思って自分のモノと比べてみよう…としてやめた。
「…これだけ撫でても反応無しなんて、悔しいなぁ」
「ドワが弱すぎるだけだ。…それに、あんな恥ずかしい声、あげられるはずないだろう」
さっき尻尾であんなにされた仕返しに、ちょっとした悪戯を考え付いた。
バハの尻尾をバハのあそこに合わせる。
「…じゃあ、こうしてみたらどう?」
合わせた尻尾をそのままノコギリのように擦りあわせる。
「へ…っ!?あふっ…」
「僕だって男だもの、やられっぱなしじゃダメだよね?」
「あっ…ド、ドワ…しっ、尻尾…それ、だ、だめ…だっ…!」
「へへっ、ダメ、止めてあげない」
普段はあんなに強いバハが僕の責めで喘いでる。
それの快感に、僕は夢中で尻尾を擦りあわせ続けた。
「ドワっ…だ…だめっ…だめ、い……くっ…!」
バハの体が弓のように反る。
バハをイジめるという、普段ではありえないシチュエーションに夢中になっていた僕もさすがに正気に戻る。
「バ…バハ…?大丈夫…わっ!」
バハの顔を覗き込もうとした瞬間、バハに押され、僕は倒れた。
…バハムーンはプライドが高い種族だ。こんなことをしたら、当然怒るだろう。
「バ…バハ、ご、ごめん…」
「…たのに……」
「え…?」
「初めてイくときはドワと一緒に、って決めてたんだぞ…」
「…バハ……ごめん、僕…」
「うるさい!…ドワは黙って挿れてればいい」
「う、う…へ?」
倒れた僕の上にバハが跨る。
そしてそのまま僕のモノとバハのあそこを合わせて…一気に体を沈めた。
「っくぅ…っ!」
「バハ…!?そんな…無理しないでも!」
「うるさい…大丈夫、だ…っ!」
「バハ…さっきはごめんね、僕、バハがそんなこと考えてたなんて全然気にしてなかった」
「そんなこと……まあいい、おかげで痛みも少ないし…な」
「…バハ…」
「それより…やっぱり、動いた方がいいか?」
「無理しなくていいよ。それに…バハの中、気持ちよすぎて、僕、動いたらすぐ出ちゃいそうだよ」
「大丈夫だ…すこしずつ、動くぞ…」
バハが腰を上下に動かす。
初めは小さな動きだったが、本当に痛みがあまりなかったのか、大胆な動きになってくる。
「あふっ…ド、ドワ…どうだ?」
「バハ…あんまり動くと…僕、もう…」
「いいぞ…ドワ…私の中にっ…!」
僕も腰を動かす。バハの動きもどんどん大きくなり、快感の波もどんどん大きくなる。
「バ、バハっ…!も、もう…イくっ…!」
「ドワ…イくならっ、私の中にくれ!」
「バハ…ッ!」
ひときわ大きな快感の波がき、バハの中に大量の精液を吐き出す。
しばらくして、バハが僕のモノを抜く。バハの中からは、溢れた精液と破瓜の血が垂れてきていた。
「バハ…気持ちよかった…よ」
「…私もだ」
バハが立ち上がる。後始末はしないといけないよね、と考えていると、バハは
僕と反対向きに寝て…僕のモノを口に含んだ。
「…ひゃぅ…!?」
「まだ元気があるみたいだな」
「バハ…っ、イってすぐは敏感すぎるからっ…」
「ドワ…お前はさっき私が嫌がった時、止めてくれたか?」
「それはそうだけどっ…!」
「男なら、やり返されることも覚悟しておくべきだ」
「そ、そんな…はぅっ!ダメ、バハっ、本当にダメだからっ!」
「やられっぱなしでは私らしくないからな。覚悟を決めろ、ドワ」
「あふぅ…ダメ、イったばかりなのに、舐めるの、ダメぇ…」
「舐めるのがだめか…なら、こっちで我慢しておこう」
バハは僕のモノを舐めるを止める。
僕は安心した…ものの、「こっち」という言葉の意味を体で理解して絶望した。
「ひぅぅっ!…りゃ…りゃめっ!尻尾はもっと…はひっ!…だ、だ…めっ!」
「本当、こっちが可哀想に思えるくらいドワは尻尾に弱いな」
「あぁんっ!尻尾、弱いからっ!ひうっ…だめぇ…!」
「うるさい口だなぁ…そうだ、私の尻尾を咥えてるといい」
そういうなりバハの尻尾が僕の口の中へ押し込まれる。
先の方だけといえどもそれなりに太さがあり、喋ろうと思っても結局尻尾を舐めることにしかならなかった。
「んぐ…っ!…!」
「そうか、気に入ったか」
「んぅぅ!んぅっ!…」
「…尻尾を舐められてるのは、少し気持ちいいな。ドワも試してみないか?」
「んぐ…!んぅっ!」
バハがモノから口を離し、かわりに尻尾を咥え、そのまま上下に動く。
モノはバハの手が口の代わりになり扱いてくる。
「――っぅ!」
「かなりいいみたいだなドワ、腰がガクガクしてるぞ。
…ああ、尻尾を咥えたままじゃ喋れないな」
口からバハの尻尾が抜かれる。が、もはや僕は喋る喋らないどころではなかった。
「あふぅっ…!…めっ…りゃめぇ、しっぽぉ…気持ちよすぎるから…りゃめぇっ…!」
「だめだ。さっき無理矢理イかされた私の気持ち…これですこしはわかるだろう?」
「ひゃうぅぅ…!わ…わかったからぁ…あひぃ…!あ、だ…だめ…い…いくぅ…っ!」
バハが更に激しく責めたてる。僕は全身痙攣したようにガクガクとしたまま2回目の射精を迎える。
僕は気持ちよさ、情けなさや怒りが入り混じって涙が溢れていた。
「ドワ…!?たしかに少しやりすぎたが…なにも、泣かなくても…」
「ひっく…うう…ぼ…僕だって男なんだぞ…なのに…」
「ごめんっ…あんまりドワが可愛いから…調子に乗ってしまった…」
「僕…男なのに…ひっく…口に尻尾咥えさせられて…ひぐっ…精液全身に浴びせられて…まるで女じゃないかっ…」
「ごめんってば…もうしないから…泣き止んで…」
「ほんと…?…バハ、もうしない?」
「うん、約束するから。だからもう泣かないで」
「…うん…僕の方こそ、ごめんね…」
「もう気にしてないから。それより、シャワー浴びよう?今のままだと色々まずいから」
「そうだね…うん、シャワー浴びよう」
…こうして、僕の初体験はバハに泣かされる結果に終わったのでした…