学園せい春日記 番外編『Now I say”love you,I miss you close to me...”』  
 
 
 展望台での初キスの後、ヒューイさんはわたしを部屋まで送ってくださいました。  
 「えっ、と……そ、それじゃあ、明日も早いから、おやすみ」  
 そう言って踵を返そうとされているヒューイさんの服の裾を、わたしはとっさに掴んでしまいます。  
 「ぐぁ……ディ、ディアナ?」  
 あ、いけない! 後ろから引き止めたせいか、ヒューイのの襟首が絞まってしまったようです。  
 「す、すみません! あ、あのぅ……折角ですから、お茶でも飲んでいかれませんか?」  
 そう言葉を続けたのですが、ヒューイさんはうって変わって真面目な顔で、わたしに語りかけられました。  
 「――ディアナちゃん、それがどういう意味か、分かって言ってる?」  
 「え……」  
 「今日は確かグノーさんはいないんだよな? つまりこんな夜中に俺と部屋で二人きりになるってことだぞ。  
お茶だけで済むと思うか?」  
 「あ……」  
 いくらわたしが奥手な方だからって、さすがにそこまで言われれば理解できます。  
 つまり、いま部屋にヒューイさんを入れるってことは、わたしとヒューイさんがオトナなカンケーになるってことで……。  
 えーと、部屋は出がけに掃除したから綺麗なはずです。  
 下着はおニューの縞々のを履いてますから、ヒューイさんに見られても子供っぽいとは言われないはず。でも、どうせならこの前グノーにもらった、紫のアダルトちっくな"あぶない下着"の方がよかったかも。  
 お酒を飲んだからちょっと汗かいてますけど、これは仕方ありません。  
 晩ご飯も、匂いのキツいモノは食べてませんし、そもそもさっきキスしたんですから……って、わたし、随分とテンパってますね。  
 でも……うん、嫌じゃないです。ヒューイさんとそういうコトをするのは――ちょっと恐いという気持ちはありますけど、少なくとも相手がヒューイさんなら、わたし、嫌じゃない。  
 そうですよね。わたしたち、正式に恋人になったんですもの。遠からずそういうコトをしてもおかしくはないワケですし……。  
 「……迷ってるんなら、また今度にしようか?」  
 優しく問いかける"彼氏"の言葉に、わたしは首を横に振りました。  
 「いいえ、今晩がいいです。ヒューイさん、わたしを……抱いてください」  
 
 * * *   
 
 ディアナに招かれて彼女たちの部屋に入った俺は、まずは彼女を抱き締めて、その柔らかな唇に自分のそれを重ね、口をふさぐ。  
 「んぅ……!」  
 舌を入れて、唾液を交換しあう。  
 チュプ、チュプ…と、官能的な音が室内に響く。  
 彼女とキスを交わすのは、まだ3回目だけど、すっかり彼女は俺を受け入れてくれているみたいだ。  
 その唇を堪能する頃には、唇も頬も完全に桜色に火照って、深紅の目はとろんと蕩けていた。  
 グイッ!  
 俺はディアナの肩の後ろに右腕をまわす。さらに、もう片方の腕を彼女の両膝の下にまわして、一気に抱えあげた。  
 「きゃッ」  
 「ああ、ゴメン、いきなり過ぎたか? でも、彼女が出来たら、一度はやってみたかったんだよ、この"お姫様抱っこ"ってヤツ。女の子としては、どうかな?」  
 「え、あ……嬉しいです、ヒューイさん♪」   
 俺の腕の中で、ディアナはポポッと頬を染めながら恥ずかしそうに微笑んだ。  
 ……ああ、もぅ、どうしてこんなに可愛いかなぁ、この娘は!」  
 「それはですね、ヒューイさんに美味しく食べてもらうためです♪」  
 え?  
 「もしかして、また、俺、声に出してた?」  
 「ハイ、しっかりと」  
 うーむ、いい加減ひとり言漏らすクセは改めんとなぁ。  
 そんな事を考えながら、ディアナを抱いたまま部屋の奥のベッドまで歩み寄る。  
 「向かって右が、わたしのベッドです……」  
 耳元で囁くディアナに、軽く頷きながら指示された方のベッドに彼女を横たえる。  
 一瞬、あえてグノーの寝台のほうを使ってやろうか、なんて天の邪鬼な考えも浮かんだけど、あの人の場合、俺達の情事の痕跡があっても、平気な顔して逆にクンクン匂いとか嗅いで悶えそうなので止めておく。  
 (――私は別に構いませんのに……)  
 ……何でだろう、普段無表情なグノーが心なしか残念そうな顔してる絵が脳裏に浮かんだぞ?  
 軽く頭を振って雑念を振り払うと、俺はディアナの横に寝転がり、そのまま彼女の上に覆い被さるようにして、ゆっくりと服を脱がせていく。  
 部屋に来る前サマーセーターはすでに脱いで手にもっていたので、いまのディアナは薄手のワンピース一枚だ。  
 前止めの胸元をはだけると、そこには服の上から見えていた以上の二つの巨大な丘が、清楚な白のブラジャーに包まれて姿を現した。  
 「お〜! これが、夢にまで見た、ディアナちゃんの胸か……」    
 操られたように、俺の両掌が下着越しにディアナの乳房に触れる。  
 柔らかくて、ほんのりあたたかい……。  
 「あ……ヒュー、イ…さん……」  
 甘い吐息を漏らしながら、ディアナの瞳が次第にうつろになっていく。  
 「ひぁん……!」  
 胸の頂きに咲く二つの赤い花を俺が口に含むと、さすがに彼女も上ずった声をあげた。  
 ――ちゅぱ、ちゅぱ……  
 そ知らぬ顔で、俺は夢中になって、ディアナの"花"を吸い続けた。  
 もちろん、口で攻めてるのと逆の方の"花"も指で刺激する。撫で回し、ぎゅっとつまみ、周囲をなぞって、爪を立てて、また撫でる。  
 ディアナの吐息はすでにだいぶ荒い。時折ぎゅっと口をつぐむのは、あえぐ声が漏れるのを堪えているのだろう。  
 (夢の時も思ったけど、この寮の防音対策ってどーなってるんだろーな?)  
 そんな事がチラリと頭をかすめたものの、すぐに気にならなくなる。  
 ……と言うより、正直そんな余裕は俺にもない。  
 ここまで多少は手慣れた風に振る舞えたのも例の夢のおかげ。ここから先は完全に未踏領域だ。  
 
 * * *   
 
 ヒューイさんは、再びわたしを布団の上に寝かすと、今度はボタンを全部外すと、完全に脱がせてしまいました。  
 一緒にブラジャーも取られちゃったので、今、わたしはストライプのショーツしか身に着けていません。  
 それさえも、ヒューイさんはゆっくりとズリ下ろしてきます。  
 うぅ……いくら好きな人とは言え、生まれたままの姿の見られるのは、さすがに恥ずかしいです。  
 ましてや、下半身のアソコをじっくり見られたことなんて、お母さんにもグノーにもありません。  
 両足を広げられると、わたしのソコからとろりと蜜が垂れているのが、自分でもわかります。  
 「へぇ、ディアナって、けっこう濡れやすい体質なんだな」  
 し、知りませんよォ、もうっ!  
 目をつぶって、自分の中からこみあげる何かの感情に必死で耐えるんですけど、わたしの顔は、さらに真っ赤に染まっていることでしょう。  
 「ひゃっ!」  
 ヒューイさんが、そっとわたしの割れ目をいじり始めました。  
 優しい指使いで、わたしの大事な所を愛撫してくれます。  
 「にゃあっ! んっ……そ、そこ、い、じっちゃ、らめぇ!」  
 結構気は使ってくれているのでしょうが、あまりの刺激に耐え切れず、小さくあえぐ声が漏れちゃいます。  
 「あ、もしかして強過ぎた?」  
 「い、ぃえ、その……はい」  
 ふむ、と少し考えた後、ヒューイさんは体勢を変え、私の脚を広げさせて、今度は自分の頭をわたしの股間の前にもってきました。  
 「お願いですぅ…そんなに見つめないでぇ…」  
 「何で? ディアナのココ、桜色ですっごく綺麗だよ?」  
 そ、そんなトコ褒められても、恥ずかしいだけですよぅ!  
 「それに見るだけじゃないんだな、これが」  
 ま、まさか……。  
 わたしの予感通り、ヒューイさんは舌をそっと伸ばし……。  
 「ひぁっ! きっ、きた、なっ、いです、そ、んっ、なっ、と、こっ……あぁーっ!」  
 「そんなワケない。ディアナの身体に汚い所なんてあるもんか」  
 う、嬉しいというか複雑です。  
 そんなわたしの気分とは裏腹に、ヒューイさんの舌が直接割れ目をなぞる度に、わたしの身体はガクガクと震えてしまいます。  
 やがてわたしの胎内から流れ出る液体の量が、溢れ出るほどになった頃、ヒューイさんはやっと舐めるのを止めてくれました。  
 とは言え、わたしの方は、もう抵抗のての字もありません。全裸のまま、桜色に上気した身体で息を荒げながら、横たわっているばかりです。  
 「えっと、じゃあ、もうそろそろイイかな、ディアナ?」  
 散々わたしを鳴かせたクセに、そこだけ妙に自信なさげな口調で尋ねるヒューイさんの様子が何だかおかしくて、わたしは微笑みながら頷いてました。  
 
 * * *   
 
 テント状態で突っ張るズボンをなんとか脱いだ俺は、手で屹立するナニの具合を確かめた。  
 うむ、コンディションオールグリーン、出力120パーセントを越えてなおも増大中。  
 腰の辺りに手を伸ばし、わずかにディアナの下半身を持ち上げる。  
 「じゃあ、ディアナ、入れるよ。極力、やさしくするから、力を抜いてくれ……」  
 彼女が再び小さくコクンと頷いたのを確認してから、俺は自分のモノの先っちょをディアナの亀裂にあてがった。  
 くぉっ、ちょっ……コレだけでもかなり気持ちよくてイキそうなんですけど!?  
 い、イカンイカン。  
 童貞と処女の初体験で男が入れる前に漏らしちゃうってのは、コレか。  
 頭ン中で、必死に今までに覚えた呪文の文章をリピートして、内圧を下げる。  
 ふぅ……何とか堪えたか。でも、長くは保たんな、こりゃ。  
 「ディアナ……ごめん」  
 「ふぇ?」  
 「あんまり優しくできないかも」  
 彼女の返事を待たずに、いきり立った分身でディアナの花びらを貫いていく。  
 「……ッく! だ、だいじょうぶ、です」  
 俺の分身が、ディアナの体内にずぶずぶと埋まっていくにつれ、彼女は目の端に涙を滲ませながらも、決して泣き言は漏らさなかった。   
 やがて、俺の先端がナニカに当たるのを感じる。  
 (ここが、最大の難関か。下手に長引かせるのはかえって酷だってゆーし……)  
 無言でふるふる震えるディアナの痛ましい様子に挫けそうになるが、あえて心を鬼にしてそのまま突き込む。  
 ぶちぶち……ぷちっ!  
 「きゃああっ!」  
 さすがに堪えきれなかったのか、ディアナが悲鳴を漏らすとともに、俺のモノはほぼ根元まで彼女の胎内に入り込んでいた。  
 「痛い……よな、やっぱ?」  
 「ええ、まぁ……でも、一昨日ヤマタノトカゲに噛まれた時ほどじゃ、ないですから」  
 たぶん、ウソだな。確かに、ヤマタノトカゲ戦でディアナは傷を負ってはいたけど、ヒール一発で治る程度のものだった。  
 でも、彼女が嘘をついてまで気を使ってくれてるんだから、彼氏としては、この際、できるだけ優しく、気持ちよくさせてやるのが義務だろう。  
 よく見ると、ディアナの割れ目から粘性のある透明な液に混じって、ツーッと一筋の赤いものが流れ出ている。  
 「あは……でも、わたし、ヒューイさんとひとつになれたんですね」  
 眉をしかめながらも笑顔を見せる彼女が愛しくて、俺は思い切りきつくディアナの身体を抱き締めた。  
 「ああ、そうだ。ディアナちゃんの初めては俺がもらった。……でも、その代わり俺の初めての女性(ひと)も、ディアナちゃんってコトだぜ?」  
 「う、嬉しいです」  
 本当に嬉しそうな目つきで俺を見つめるディアナ。  
 「じゃあ、そろそろ動かすよ、いいか?」  
 「ええ、だいぶ楽になりましたから」  
 多少強がりが入っているだろうその言葉に甘えて、俺はディアナの両肩をつかんで、ゆっくり腰を振り始めた。  
 (まずは入り口から慣らしていかねーとな)  
 先端から半分ぐらいまでを、グッと突き入れ、その後抜く寸前まで後退させ、また突き入れる。  
 ――ぬちょ、ぬちょ、ぬちょ……  
 何度か繰り返すうちに、身体が慣れてきたのか、ディアナの口から甘い喘ぎが漏れ始めた。  
 「っ……はっ、はっ、ひゃあん!」  
 その声に勇気づけられた俺は、突入の速度を早める。  
 じゅぷじゅぷと淫猥な水音が響き、彼女の膣内のひだひだが、俺のナニを搾り取るように刺激する。  
 「あぁ、ひゅーいさぁん」  
 切なげに呻くディアナの頭を俺はそっと抱きしめ、唇にキスをした。  
 ただし、その間も、俺の腰は半ば自律的に激しく動いているワケだが。  
 「む…むぅ……ふうん……」  
 俺に口を塞がれながらも、ディアナはしきりに声をあげている。  
 プハッ……  
 「ふぁっ……いっ、いい、いいよぅ、きもひ、いいっ!!」  
 唇を放すと同時に、彼女の口から、あられもない嬌声が飛び出した。  
 (いかん、もぅ何も考えられん)  
 愛しい彼女の狂態に、恍惚が脳の深いところにまで拡がり、俺の方もかなりいっぱいいっぱいだ。  
 夢中で、腰を動かし続ける。  
 
 * * *   
 
 ついに根元まで埋まったヒューイさんの先端が、わたしの子宮口をこんこんと刺激しています。  
 未知なる快楽に、すっかり敏感になったわたしは、押さえきれずに隣りの部屋まで聞こえそうな大きな声でよがります。  
 「あふぅ、んきゃぅぅぅ! おっ、奥にっ、あたっ、あたってますぅ……すご、すごひあああっ!」  
 も、もう、限界。  
 そう思った時、ヒューイさんが苦しそうな声をかけてきました。  
 「でぃ、ディアナ、そろそろ、一緒に……」  
 「はっ、はいっ、いっしょ、にっ、あっ…ああああああーーーっ!!!」  
 返事を返すより一瞬早く、わたしはイッてしまったようです。ですが……。  
 「ディアナ! 愛してるぞーー!」  
 初めてのその言葉を吠えるように叫びながら、ヒューイさんが大きく一回わたしを突くと同時に、その分身が大量の白濁をわたしの胎内にドクドクとぶちまけてきます。  
 「ら、らめぇ、そんなすぐに……はああぁんーーーーーッッ!」  
 絶頂直後ですごく敏感になっていたわたしは、射精による鮮烈な刺激を受けて、そのまま二度目の絶頂に押し上げられました。  
 
 ドサリ、とヒューイさんの身体がわたしのすぐ横に倒れてきます。  
 「ふぅ……すこかったな。大丈夫か、ディアナ? ……ディアナ?」  
 ヒューイさんには悪いのですが、正直、返事をする気力もありません。  
 完全に力が抜け切ったわたしを見て、気絶したと思ったのか、彼が優しくわたしの髪を撫でてくれます。  
 「だいぶ無理させちまったからなぁ。お、そーだ」  
 聞き覚えのある呪文を彼の口が紡ぐと同時に、ジンジンとした疼痛を訴えていたわたしのアソコから、スーッと熱が引くように痛みが消えていきます。  
 「これでよし、と。これならディアナも明日ツラくないだろ」  
 あの"痛み"は、わたしが貴方に"女"にしてもらった証ですから、正直、もう少し味わっていてもよかったのですけれど……。  
 でも、こんな時でもわたしを気づかってくださる、ヒューイさんのその優しさが大好きです。  
 ヒューイさん、以後、末永く可愛がってくださいましね。  
 
−FIN−  
 
 
 

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