フェルパーが仲間外れにされたまま、長い長い一日が終わった。翌朝、クラッズが目を覚ますと、隣から苦しげな息遣いが聞こえた。  
「ん……ドワちゃん…?」  
そちらに目をやると、ドワーフは苦しげな顔で、ハァハァと荒い息をついている。  
「ド、ドワちゃん!?どうしたの!?大丈夫!?」  
「うぅ……クラッズちゃん……おはよ…」  
「いや、おはようじゃなくって……ドワちゃん、平気?風邪でもひいた?」  
「………」  
ドワーフは答えない。とりあえず体に触れてみると、明らかに火照っている。しかし鼻に触れてみると、こちらは健康そうに湿っている。  
「……ドワちゃん、どっか痛いとかある?保健室行く?」  
「う、ううん……保健室は、嫌…」  
「う〜ん、一回ガレノス先生に診てもらった方がいいと思うんじゃけど…」  
「風邪とか……病気じゃないから、大丈夫…。でも、ごめん……今日は、休ませて…」  
なぜ病気ではないとわかるのか疑問に思いつつも、クラッズは彼女の言葉に従うことにした。それに、体は火照っているものの、鼻は  
確かに湿っているので、病気とはまた違ったものという可能性もある。  
とりあえず、朝食を取ってくるついでにヒューマンに知らせようと思い、クラッズは部屋を出ると学食に向かった。あの状態のドワーフが  
どれだけ食べるかは不明だが、ともかくも思いつく限りの食べ物を取っておく。  
「おうクラッズ。今日はずいぶん食うな」  
後ろから声をかけられ、クラッズは振り向いた。  
「違う違う。これ、ドワちゃんの分じゃよ」  
「そういや、ドワーフいないな。どうしたんだ?」  
「それなんじゃけど、ちょうどよかったー。あのね、ドワちゃん体調悪いみたいなの」  
「え、あいつが?昨日まであんなピンピンしてたのに…」  
「うん。じゃから、少し気になってるんじゃけど……ヒュマ君も、お見舞い来る?」  
「もちろん。ついでに様子も見たいし」  
ヒューマンがそう答えると、クラッズはにんまりと笑った。  
「じゃ、ついでにこれ持ってね」  
「……そのために呼んだんじゃねえだろうな?」  
笑顔で差し出される、料理満載のトレイ。ヒューマンはすっかり呆れつつも、それを受け取る。  
せっかくなので三人揃って食べようという話になり、二人は三人分の料理を持って部屋へと向かう。もっとも、その大半はヒューマンが  
持たされているのだが。  
部屋のドアを開けると、中から苦しげな息遣いが聞こえてきた。かと思うとすぐに、ふんふんと鼻を鳴らす音が聞こえる。  
「……ヒューマン、君…?」  
「お、よくわかったな。ドワーフ、大丈夫か?」  
「ただいまードワちゃん。ご飯持って来たよ」  
「主に俺がな」  
さほど大きくない机に何とかトレイを載せ、ヒューマンはドワーフに近づいた。だが、なぜかドワーフは顔を逸らしてしまう。  
「どうした?機嫌悪いのか?」  
「………」  
一層苦しげな息をつき、ドワーフは目を瞑る。熱でもあるのかと、ヒューマンは彼女の耳を摘んだ。  
「……微熱、か?でも、熱っぽいのとはまた違…」  
呼吸に苦しげな呻き声が混じり、直後、ドワーフは口を開いた。  
 
「う……うぅ…!も……もう、ダメぇ…!」  
「え?何が……うわっ!?」  
ヒューマンが聞き返そうとした瞬間、ドワーフは彼の腕を掴むと、思い切り引き寄せた。そして、バランスを崩したヒューマンの体を、  
力いっぱい抱き締める。  
「えっ!?ちょ、ドワちゃん!?」  
「ヒューマン君!!ヒューマン君!!」  
「ちょっ……おいドワーフ……うっぷ!」  
「ねえヒューマン君、しよ!!私のこと、いっぱい抱いてぇ!!」  
人が変わったように叫ぶと、ドワーフはヒューマンの口元を舐め、腰をぐいぐいとヒューマンに押し付ける。  
「ヒューマン君、欲しいのぉ!!私の中に、ヒューマン君の精液いっぱい出してほしいのぉ!!」  
「ちょっとちょっと、ドワちゃん!?いきなりどうしちゃったの!?」  
ヒューマンは何とかドワーフの腕を振り払うと、とにかくベッドに押さえつけた。しかし、ドワーフはいつにも増して強い力で、  
彼の腕を易々と押し返す。そこにクラッズが加勢し、二人は片腕ずつドワーフの腕を押さえ込んだ。  
「やぁん!ねえヒューマン君、しようよぉ!!ヒューマン君のおちんちん、入れて欲しいのぉ!!」  
普段なら絶対、口に出さないようなことを叫びながら暴れるドワーフに、二人は顔を見合わせた。  
「……おい、クラッズ。どうしたんだこいつ?」  
「いや、あたしも全然……昨日まで何ともなかったのに…」  
その時ふと、ヒューマンは気付いた。  
「まさかとは思うけど、こいつ発情期じゃ…?」  
「え?……ああ、言われてみればそんな感じじゃね」  
「放してよぉ!!ヒューマン君、入れてよぉ!!赤ちゃんほしいのぉ!!お腹の中、ヒューマン君の精液でいっぱいにしてよぉ!!」  
なおも叫び続けるドワーフに、クラッズがそっと顔を寄せた。  
「ねえ、ドワちゃん」  
「う〜……なぁに…?」  
「さっきからヒュマ君ばっかりじゃけど、あたしじゃダメ?」  
クラッズが尋ねると、ドワーフは少し悲しげに目を逸らした。  
「だって……出来るんなら、クラッズちゃんとの子供だって欲しいけど、クラッズちゃん女の子だもん…」  
「あ〜、つまり赤ちゃん欲しくなっちゃってるんじゃね」  
何とも厄介だと思いつつ、クラッズはヒューマンの方へ視線を移す。と、彼の表情の変化に気付き、クラッズは表情を改める。  
「ヒュマ君、どしたの?」  
「いや……女の子にあんなこと言われまくって、我慢するのも辛いなーってな…」  
視線を落とすと、彼のズボンはこんもりと盛り上がっている。  
「……するつもり?」  
「……正直、してえ」  
「でも待ってよ。まさか、ドワちゃん共々退学する気なんてないでしょ?仮にそうじゃとしても、ドワちゃんは置いてって」  
「地味にひでえな、お前」  
「まあ、でも、気持ちはわかるよ。それに、ドワちゃんも鎮めてあげなきゃいけないしね」  
そう言うクラッズの顔には、いつもの楽しげな笑みが浮かんでいた。  
「ふふふ。ドワちゃん、い〜っぱい気持ちよくしてあげる。今日は一日、いっぱい遊んじゃお」  
言いながら、クラッズはドワーフから手を放し、服を脱いでいく。  
 
「俺は我慢しなきゃならねえってのに、お前は…!」  
「あ〜、ちょっと待っててヒュマ君。あとでちゃんと、ヒュマ君もさせてあげるから」  
自身の服を全て脱ぐと、クラッズはドワーフのショートパンツに手をかけた。  
「クラッズちゃん……ほんとに、ヒューマン君ともさせてくれる…?」  
「ほんとじゃって。でも、その前に準備しなきゃね〜」  
下着ごとショートパンツを脱がせると、ドワーフのそこは既にぐっしょりと濡れていた。下着に染み込んだ愛液が、彼女の秘部に  
つぅっと糸を引く。  
「うわ、すっご……前戯要らずじゃね。でも、あたしはしたいから、ドワちゃん付き合ってね」  
軽い調子で言うと、クラッズはドワーフに優しく唇を重ねる。普段なら、ドワーフはそれに応じるという程度なのだが、  
この時のドワーフはクラッズの頭を抱き寄せ、貪るような激しいキスで応えた。さすがにその動きは予想できず、クラッズは驚いて  
唇を離そうとするが、ドワーフはしっかり捕まえたまま放さない。  
「んうっ!んんんっ!!んー!!」  
「はぁっ!はっ、はっ!クラッズちゃん、気持ちいいの、もっと…!ふん、んん…!」  
クラッズは必死に手を動かし、ヒューマンに助けを求める。それに気付き、ヒューマンは慌ててドワーフの手を引き剥がした。  
「おいおい、大丈夫か?」  
「ぶはっ!ドワちゃん、いきなり激しすぎじゃよ……びっくりした…」  
「あうぅ〜……気持ちいいの足りないよぉ…」  
「ゆっくりしたいけど、ドワちゃんにはじれったいだけか……ちょっと残念じゃけど、ヒュマ君も待ってるし、本番いこっか」  
その言葉に、ドワーフは情欲に潤んだ目でクラッズを見つめる。  
「ヒュマ君、ちょっとそこのクローゼット開けて、あたしの荷物ん中にあるの取ってくれる?」  
「お前の?って、どれ……ああ、これか。で、この中のどれを取れって?」  
「すぐわかると思うから、早く」  
「わかると思うったって……うわ!?」  
突然、ヒューマンが驚きの声をあげた。その声を聞き、クラッズは笑う。  
「ね、わかったでしょ?それ、こっち投げて」  
「お前……こんなの、いつのまに…」  
彼の手にあるのは、一見すると露出度の高い女物のショーツに見える。ただし、股間には男性器を模した物体が固定されていた。  
種族柄なのか、それはやや細めの作りである。  
「ちょっと友達にね〜」  
「お前の友達って…」  
「ま、あたしはこういうの使うより、指とかでじっくりするのが好きなんじゃけど……ドワちゃんは、こっちの方が喜びそうじゃからね」  
異様に慣れた手つきでそれを身に付けると、クラッズはドワーフにそっと近づく。  
「ね、ドワちゃん。後ろからしてもいい?」  
「うん。クラッズちゃんがしたいんなら、いいよ」  
ドワーフは大人しく後ろを向くと、四つん這いになって腰を上げる。クラッズがその腰を掴むと、ドワーフはゆっくりと  
尻尾を上げる。  
「ふふ、いい子じゃね。じゃ、入れるよ」  
先端をドワーフの秘裂にあてがうと、クラッズはグッと腰を突き出した。  
「んああっ!は、入ってくるよぉ!」  
背中を反らし、ドワーフは嬉しそうな声をあげる。  
「クラッズちゃん……もっと、もっと奥まで入れてぇ!」  
「言われなくても、ちゃんと入れてあげる」  
 
クラッズはにんまりと笑い、ドワーフの腰を掴むと、思い切り腰を突き出した。一気に根元まで突き入れられ、さすがにドワーフは  
一瞬苦悶の声をあげた。  
「あぐっ!……っふあぁ、クラッズちゃん、もっとぉ…!」  
それでもなお甘い声で快感をねだるドワーフに、クラッズは満足そうな笑みを浮かべた。  
「今日のドワちゃんは、すっごく淫乱じゃのぅ。ふふ……気持ちよく、させてあげる」  
言いながら、クラッズはドワーフの中から引き抜いた。愛液に塗れた張型が、秘裂との間に糸を引く。  
「え……どうして抜いちゃうのぉ?抜いちゃやだよぉ」  
不満げに言い、ドワーフは誘うように腰を振ってみせる。  
「すぐ入れてあげるって。ちゃーんと、尻尾上げててね」  
だが、今度はドワーフの秘裂ではなく、尻尾の付け根の穴に何かが押し当てられた。  
「えっ!?ちょ、ちょっとクラッズちゃん!?そこ違うよぉ!」  
「大丈夫。すぐ気持ちよくなるって」  
「やだやだ!お尻はやだってばぁ!やめ…!」  
グッと、クラッズが腰を突き出した。ドワーフはビクリと体を震わせ、必死に入り口を締め付けて侵入を拒む。  
「うあぁ…!クラッズちゃん、やめてぇ…!」  
「ほらほら、もっと力抜いて。締めてると痛いよ?」  
入り口をこじ開けるように、クラッズはさらに力を込める。ほんの僅かに入り込む感触があり、ドワーフはますます強く締め付ける。  
「うあぁっ…!あっ……っく!」  
侵入を諦めたかのように、クラッズが力を緩める。それにホッとし、ドワーフが一瞬力を抜くと、それを見計らっていたように再び  
クラッズが腰を突き出す。  
「ぅあう!っぐ、うっ……はぐぅ…!」  
押し付け、力を緩め、再び押し付けるという行為が繰り返される。どう抵抗しても、少しずつそこは解されていき、まして愛液に塗れ、  
滑りの良くなったそれは、少しずつドワーフの中に入り込んでいく。  
「ぐっ……あぅ…!んぐっ……はぁ……はぁ……ふああっ…!」  
「ふふ、もうすぐ先っちょが入りそうじゃよ。ドワちゃん、もっと力抜いて」  
「やっ……やだよぉ…!お尻なんて……やだ、あっ!?ああっ!!うああぁぁぁあああ!!」  
とうとう、先端が入り口を押し分け、彼女の中に入り込んだ。同時に、ドワーフの背中が反り返り、全身が強張る。  
「い、痛……ぁ…!クラッズちゃん……ぬ、抜いてぇ…!」  
「や〜じゃよ。ドワちゃんが気持ちよくなるまで、抜いてあげない」  
「こ、こんなの気持ちよくなるなんて……いっ!?クラ……あぐ、あああぁぁ!!!」  
クラッズがさらに腰を突き出し、根元まで一気にドワーフの体内へ飲み込まれていく。その苦痛と圧迫感とに、ドワーフは悲鳴を上げる。  
パン、と腰がぶつかり合う音が響き、それと同時にドワーフの悲鳴も止まった。代わりに、苦しげな息遣いが部屋の中に響く。  
「かふっ……クラッズ、ちゃん…!痛い……痛いよぉ…!」  
「最初は痛いものじゃって。でも今のドワちゃんなら、すぐ気持ちよくなるよ、ふふっ」  
ゆっくりと、クラッズが腰を動かし始めた。ドワーフはシーツをぎゅっと握り締め、その痛みを堪えている。  
痛みと、体内の凄まじい異物感。それを少しでも和らげようと、ドワーフは腹に力を入れてみたり、逆に力を抜いてみたりと、  
必死に逃れる術を探す。やがて、突き入れられるときには力を抜き、引き抜かれるときに力を入れると、少し痛みが和らぐことに気付く。  
だが、そうしてやっと痛みから逃れると、今度はそれよりも厄介な感覚が生まれ始めた。  
「うあぁ……あっ、あ…!クラッ……ズ、ちゃん……もう、やめてぇ…」  
その声に、微かな甘い響きを感じ取り、クラッズはにやりと笑った。  
 
「どうして?ドワちゃん、こんなに気持ち良さそうなのに」  
「き……気持ちよくなんか…」  
「嘘はダメじゃよー、ドワちゃん。ほら、ドワちゃんのここ」  
言いながら、クラッズはドワーフの秘裂に指を這わせた。  
「ふあぁ…!」  
「ほら、こんなにびしょびしょじゃよ?」  
クラッズはその手を、ドワーフの目の前に晒す。そこにはべっとりと愛液が張り付き、ぬらぬらと光っていた。  
「ち……違うもん…!それは、違う……もん…!」  
「そ?じゃ、気持ちいい方もいじったげるね」  
ニヤニヤと笑いながら、クラッズは再びドワーフの秘部へと指を這わせた。そして、敏感な突起をグリグリと弄る。  
「うあぁっ!?クラッズちゃん、やっ……今はそこ、ダメぇ!」  
「どうして?気持ちいいでしょ?ふふっ」  
「い……今はダメ…!う、あ、あ……お、お願いクラッズちゃん、もうやめてぇ!!」  
体をガクガクと震わせ、ドワーフは必死に叫ぶ。いつもより遥かに敏感な体は、既に絶頂を迎えようとしていた。それに気付くと、  
クラッズは小悪魔のような笑みを浮かべた。  
「そう。じゃ、やめてあげる。ほら、イッちゃっていいよ!」  
クラッズはドワーフの腰を掴むと、さらに激しくドワーフの腸内を突き上げた。  
「や、やだぁっ!!やだやだ、やっぱりやめちゃ……うあぁ!!クラッズちゃんお願い、動かないでぇ!!!」  
悲鳴に近い叫びを上げ、ドワーフはクラッズの手から逃れようと、必死にシーツを引っ掻く。そんな彼女をあざ笑うかのように、  
クラッズはより強く腰を叩き付けた。  
「ああぁぁ!!お、お願……や、だぁ……う、あああぁぁ!!!」  
ドワーフは思い切り背中を仰け反らせ、全身を激しく震わせた。それを満足げに眺め、クラッズは彼女の中から引き抜いた。  
そしてぐったりする彼女の耳元に、そっと唇を寄せる。  
「ふふ。ドワちゃん、お尻でイッちゃったね」  
「あ……ぁ……ち、違うぅ…」  
「違わないでしょ?あたし、お尻しか責めてなかったんじゃけどな〜?」  
そう言われてしまうと、ドワーフは何も言い返せなかった。ありえない場所を責められ、達してしまったという事実だけが、絶望的な  
響きを持ってのしかかる。  
「とりあえず、ドワちゃんイッちゃったから、交代じゃね。ヒュマ君、こっち来て」  
その異常な光景に見惚れていたヒューマンは、クラッズに呼ばれて我に返った。  
「あ、ああ」  
「ヒュマ君も、しっかり準備しないと……って、さすがにもうおっきくなってるんじゃね。あはは」  
言いながら、クラッズはヒューマンのモノを掴み出すと、先程手に付いたドワーフの愛液を丁寧に擦り付ける。  
「ん〜、今までちゃんと触ったことなかったけど……真ん中の方が、先の方より太くなるんじゃね」  
「く……まあ、人にもよるかもしんねえけど」  
「でも根元は細いんじゃね〜。それじゃ、真ん中までは、ゆっくり入れてあげてね。その後は、一気に根元まででいいからさ」  
「……つまり、俺もそこに入れろと」  
「退学する気がないんならね〜。大丈夫大丈夫、中もきれいみたいじゃし」  
そういう問題ではないと言いたかったが、ヒューマンとしても我慢の限界が近かった。また、普段と違う、異常な行為をするという  
ことに、ある種の興奮を覚えていたのも事実である。  
 
後ろからドワーフの体にのしかかる。それに気付くと、ドワーフは尻尾を内股に巻き込んだ。  
「やぁ〜……ヒューマン君、そっちはもうやだよぉ…」  
「……ドワーフ、悪い」  
尻尾を掴み、強引に上げさせる。ドワーフは力なく抵抗してくるが、そんなものでヒューマンが止まるわけもない。  
屹立したモノを押し当てると、怯えたように穴がぎゅっと縮こまる。その力が緩むのを見計らい、ヒューマンは腰を突き出した。  
「いっ…!やだ……ヒューマン君、ダメっ…!ふ、太すぎるよぉ…!」  
思わず口走った言葉に、ヒューマンのモノがさらに硬くなる。それが少しずつ、無理矢理押し広げて侵入する痛みに、ドワーフは  
悲鳴を上げる。  
「い、痛いっ……痛いよ、ヒューマン君…!無理だよ、入らないよぉ…!抜いてぇ…!」  
「悪いドワーフ、もうちょっと我慢してくれ…!」  
「無理だって……うあぁっ!あっ、ぐっ!!い……痛、ぁ…!」  
ようやく、先端部分がドワーフの中に入り込む。既にドワーフのそこは限界と思われるほどに広げられ、ヒューマンのモノを  
きつく締め付けてくる。その締め付けが、彼に強い快感を与える。  
できれば一気に突き入れたいところだったが、先のクラッズの言葉と、今のドワーフの痛がりように、ヒューマンは一度動きを止めた。  
「はぁっ……はぁっ……ヒューマン君、もう無理だよぉ……抜いてよぉ…」  
涙声で訴えるドワーフの声は、とても可愛らしく聞こえる。また無理だとは言いつつ、少しずつ最初の様なきつさはなくなってきている。  
「ドワーフ、力抜いてろ」  
そう言って頭を撫でてやると、ドワーフはふるふると頭を振る。  
「もう無理なのぉ…!お願いだから、抜いてよぉ…!」  
鼻をグスグスと鳴らしながら、ドワーフは必死に訴える。  
「お尻は、もうやだよぉ……入れるとこ違うのぉ…」  
「だから、そっちはダメだって…」  
「いつもの方なら、ヒューマン君の好きにしていいからぁ……いっぱい出していいから、もうお尻はやめてよぉ…」  
さすがに、その言葉はヒューマンを躊躇わせるのに十分な力があった。が、一瞬戸惑ったヒューマンの肩を、クラッズが突付く。  
「ヒュマく〜ん?ダメじゃからね〜」  
「う……わ、わかってるって。ドワーフ、ごめん」  
再び、ヒューマンが腰を突き出す。油断していたところを動かれ、ドワーフが悲鳴を上げる。  
「やぁん!痛ぁい!!ヒューマン君、もうやめてぇ!!許してよぉ!!お尻切れちゃうよぉー!!」  
「ドワーフ、もうちょっとだからっ……もうちょっとだけ我慢してくれっ…!」  
「や、だ…!痛いっ!痛いっ!もう無理ぃ!!それ以上は、もぉ……あぐぅっ!」  
既に半分ほどがドワーフの中に入り込み、一番太くなっている部分が侵入する。途端に抵抗がなくなり、ドワーフの締め付けによって、  
むしろ引き込まれるように、根元まで一気に入り込んだ。  
「がっ…!あっ…!……うあぁ……く、苦しいよぉ…!」  
突然、腸内の奥深くを突き上げられ、ドワーフはあまりの圧迫感に涙を流す。さすがにヒューマンは罪悪感を覚えるが、それと同じか、  
あるいはそれを上回るほどの嗜虐心も頭をもたげる。  
苦しいとはいえ、無理に広げられる苦痛がなくなったためか、ドワーフの呼吸は少しずつ落ち着いてくる。それを見て取ると、  
ヒューマンはゆっくりと腰を引いた。  
「いっ!?だ、ダメぇ!ヒューマン君、抜かないでぇ!!」  
「抜いてほしいんじゃなかったっけ?」  
耳元に囁きかけると、ドワーフは涙に濡れた目でヒューマンを非難がましく見つめる。  
 
「うぅ〜……クラッズちゃんみたいなことするぅ……だって、苦しいけど……入ってた方が、痛くないんだもん…」  
「じゃあ、入れてた方がいいか?」  
それを肯定したくともできず、ドワーフはただ尻尾の毛を膨らませている。  
「それとも、やっぱり抜くか?」  
「い、いじわる…。お願いだから……入れてて…」  
聞くが早いか、ヒューマンは再び根元まで一気に突き入れる。  
「あうっ!……うう、でもこれ……苦し…!」  
「ドワーフ、悪いけど動くぞ。我慢できねえ」  
ゆっくりと、ヒューマンが動き始める。ドワーフは背中を仰け反らせ、シーツを強く握り締める。  
「うっ……あぁ…!あ、あまり、強くしないでっ…!」  
普段と違い、根元ばかりが強く締め付けられる感覚。その局所的な快感を全体に広げるかのように、ヒューマンはゆっくりと腰を動かす。  
とはいえ、普段とは違う感覚は新鮮でもあり、慣れない快感にヒューマンはあっさりと追い詰められた。  
「ううっ……ドワーフ、出る!」  
「うあ……お、お尻の中になんてやだよぉ…!ヒューマン君、ダメぇ…!」  
「くっ……はぁ!」  
思い切り突き入れ、ドワーフの腸内の奥深くに精を放つ。その感覚はドワーフにはわからなかったが、ヒューマンの様子から腸内に  
出されたのだとわかる。  
「うぅ〜……ダメって言ったのにぃ…!」  
「……んなこと言ったって、抜けるか…」  
「ね、ヒューマン君……もういいでしょ?普通にしようよぉ。お尻じゃなくって、こっちにいっぱい出してよぉ…」  
「そ、それは…」  
再び誘惑に負けそうになったとき、またもやクラッズがヒューマンの肩を突付いた。  
「ダ・メ・じゃ・よ」  
「……わかってるよ。ドワーフ、もうちょっと我慢してくれ」  
ヒューマンが腰を動かし始める。終わったと思った刺激が再び訪れ、ドワーフの体がビクンと跳ねる。  
「や、やだぁ!ヒューマン君、もう終わりだよぉ!お尻はもうやだっ、ダメぇ!」  
さすがに少しずつ慣れてきたらしく、ヒューマンはそれまでより大きく腰を動かすが、ドワーフが痛みを訴えることはない。  
「やだってばぁ!するなら前でしようよぉ!ヒューマン君、ダメ……あうっ!」  
抗議する尻尾を掴み、それを引っ張り上げながら腸内を突き上げる。グチュグチュと湿った音が響き、突かれる度にドワーフの口から  
押し出されるような吐息が漏れる。  
「あぐっ……うあっ…!ヒューマン君、お願いだからぁ……ふぅ、あっ…!いつもの方がいいよぉ…!お尻やめてよぉ…!」  
「ふ〜ん……ドワちゃんは、やっぱり前に欲しいんじゃね」  
少し退屈してきたらしく、クラッズはドワーフの隣に腰を下ろした。  
「だって、お尻なんて変だよ……それに、き、気持ちよくないし…」  
「嘘はダメじゃよ〜。気持ちよくなかったら、ここ、こんなにならないでしょ?」  
秘裂に触れると、そこは実際に見るまでもなく、クチュッと湿った音を立てた。  
「それは、だって…」  
「そっかー、ドワちゃん、こっちが寂しいんじゃね」  
きらりと、クラッズの目が妖しく光る。さすがにドワーフも、その危険な気配に気付く。  
 
「あうっ……な、何するつもり…?」  
「決まってるでしょ?あたしが、こっちいっぱいにしてあげる。ちゃんと洗ったし、安心して」  
言いながら、クラッズは再びペニスバンドを身に付ける。何をされるか悟ったドワーフは、咄嗟に逃げようと体を起こす。  
「うわっと!ドワーフ、危ねえよ!」  
危ういところで頭突きをかわし、ヒューマンはドワーフの体を抱く。  
「やぁー!ヒューマン君、離してえ!クラッズちゃんやめてえ!ふ、二人同時なんて無理だよぉ!!」  
「大丈夫じゃって、今のドワちゃんなら!ヒュマ君、ドワちゃん逃がさないでね」  
「ダメダメダメぇ!!やだってば!!無理だって!!二本も入らないよぉ!!ヒューマン君放してぇ!!」  
「危ねえって、お前は!!」  
ドワーフは何とか逃げ出そうと大暴れするが、ヒューマンが本気で危険を感じたため、逆に全力で押さえつけられてしまう。  
羽交い絞めにされ、まして腸内に突き入れられたままでは、ろくな抵抗もできない。そこへ、ドワーフをいたぶるように、クラッズが  
ゆっくりと近づく。  
「ク……クラッズちゃん、ダメ…!やめて……それだけは許してぇ…!」  
「ふふ、怯えてるドワちゃんも可愛いなー。大丈夫、ちゃーんと気持ちよくしてあげる!」  
先端を秘部へとあてがう。ドワーフは解放された尻尾でそこを隠すが、あっさりとどけられる。  
「それじゃ、ドワちゃん。こっちもいっぱいにしてあげる」  
「だ、ダメええぇぇ!!!」  
ドワーフの悲鳴。それと同時に、クラッズは思い切り腰を突き出した。  
「あっ……が…!かはぁ…!」  
腸内にヒューマンのモノを入れられ、狭くなった膣内を無理矢理押し分けるようにして、一気に根元までが入り込む。  
肺の空気を押し出されるような圧迫感に、ドワーフは呼吸すら妨げられ、ただ全身を強張らせている。  
「うあっ……すげえ、きつい…!」  
ヒューマンも、急に強くなった快感に呻き声を上げる。そんな二人を、クラッズは楽しげに見つめる。  
「ふふ。二人ともいい顔じゃのぅ〜。あ、ヒュマ君、ドワちゃんあたしの腰に座らせてくれる?」  
「あ……ああ、いいけど」  
クラッズがベッドに座るように体勢を変え、ヒューマンは身動きの取れないドワーフをそこに乗せる。膣内の圧迫が強くなり、  
ドワーフは苦しげな呻き声を上げた。  
「うあぁ……お腹、痛いよぉ…!」  
そんなドワーフの顔を、クラッズは愛おしげに見つめ、優しくキスをする。  
「ドワちゃん、可愛い。ヒュマ君って、いっつもこうやってドワちゃん見てたんじゃね〜。二人がこの格好好きなの、わかるかも。  
……でも、さ」  
「ん?どうした?」  
クラッズは困ったような笑顔を浮かべ、ヒューマンを見た。  
「……ドワちゃん重くて、腰痛い……やっぱり、ドワちゃんの体勢変えて」  
「今太ってるからな、こいつ…」  
結局、クラッズは仰向けになり、ヒューマンはドワーフを四つん這いにさせる。一瞬、ドワーフは楽になったとホッとしたが、  
すぐにヒューマンが強く腸内を突き始める。  
「うあっ!やっ……ヒューマン、君っ……激しく、しないでえっ…!かふっ……お、お腹の中……擦れるよぉ…!」  
しかし、ただでさえ物足りなかった刺激が強まり、しかもこの状況に興奮していたヒューマンには、その声は届かなかった。  
 
ヒューマンが突くたび、ドワーフの体が揺れ、体内に突き入れられたものがゴリゴリと擦れる。  
「あぐっ…!けほっ!お、お腹がぁ……はぐっ、あっ…!」  
強すぎる圧迫感と、限りなく苦痛に近い快感。ドワーフはボロボロと涙を零し、だらしなく開かれた口からは獣のように舌が突き出され、  
そこから唾液が滴り落ちる。  
「ドワちゃん、いい顔……可愛いよ」  
そんな彼女に、クラッズは優しく囁きかけ、その突き出された舌をねっとりと舐める。それが幸か不幸か、ドワーフの苦痛を和らげる。  
「ふあ……あ、ぐぅ…!や……やだ、ぁ…!」  
苦しげな呼吸の合間に、ドワーフは小さな声で呟く。  
「やだ……よ…!かはっ…!私……こんなの……で…!」  
快感に抗うように、ドワーフの全身が強張る。途端に、ヒューマンが呻いた。  
「ぐっ……ドワーフ、そんな締めたら…!」  
急に強くなった締め付けに、ヒューマンは一気に追い詰められた。動きは自然と速く荒くなり、ドワーフは跳ね上がった苦痛と、  
それ以上に増した快感に悲鳴を上げる。  
「や、やだぁ!ヒューマン君、動かないでえ!私……あぐっ!私、こんなのでイキたくないよぉ!!」  
彼女の言葉に、クラッズはにんまりと笑顔を浮かべ、ドワーフの首をかき抱いた。  
「ふふっ。ドワちゃん、否定しなくっていいんじゃよ。気持ちよければ気持ちいいで、いいじゃない」  
「やだ、ぁ…!こんなので……私ぃ…!」  
「ぐ、うぅぅ…!ドワーフ、出る!!」  
一際強く突き入れ、ヒューマンは再びドワーフの腸内に精を放った。それと同時に、ドワーフもとうとう限界に達した。  
「や……こんな…!あ、ああっ、あああぁぁぁ!!!」  
思い切り全身を仰け反らせ、ビクビクと体を震わせるドワーフ。腸内もヒクヒクと震え、まるで精液を搾り取ろうとするかのように  
蠢動する。  
一番奥に精液を吐き出し、一度軽く引き抜いてから再び奥に突き入れ、最後の一滴まで彼女の腸内に射精すると、ヒューマンはようやく  
自身のモノを引き抜いた。それを確認してから、クラッズもドワーフの中から引き抜く。  
「ふあ……ぁ…」  
そのまま、ドワーフはどさりとベッドに倒れこんだ。激しく犯され、まだ閉じきらない肛門から、精液がどろりと溢れ出す。  
「ふ〜、楽しかったぁ!たまにはこういうオモチャもいいものじゃね〜、あはは!」  
「……お前、本当に楽しそうだな、色々と」  
上機嫌のクラッズに、ヒューマンは少し疲れた声をかける。  
「そりゃね〜?こういうのは楽しむものじゃし」  
「それはまあ、そうだろうけどよ…」  
ドワーフがぼんやりした表情で、溢れ出す精液を指で掬った。それをぼうっとした顔で眺め、やがてそっと手を下ろす。  
直後、それに気付いたクラッズがドワーフの腕に飛びついた。  
「ちょっと待ったぁー!!!」  
危うく膣内に挿入されかけた指を、クラッズは間一髪で止めた。  
「やぁ〜ん!放してよぉ!!クラッズちゃん、邪魔しないでぇ!!」  
「ダメじゃってばっ!!そんなの入れちゃダメ!!変な病気になったらどうするの!?」  
「放してよぉ!!ヒューマン君の精液、こっちに入れるのぉ!!」  
「ちょっ、ヒュマ君手伝ってー!!!」  
 
何が起きたのか気付き、ヒューマンも慌ててドワーフの腕を押さえ込んだ。  
「あっぶねえなこいつ!何が何でも妊娠しようとしやがる…」  
「ヒュマ君、お風呂入れちゃお。お腹の中まで全部きれいにしなきゃ、危なくってしょうがないよ」  
「やぁーん、ダメぇ!!せっかくヒューマン君の精液もらったのにぃ!!」  
大騒ぎするドワーフを協力して押さえ込み、二人は必死の思いでドワーフを風呂に入れ、無理矢理全身を洗った。  
「ふえぇ……せっかくもらったのにぃ……ひどいよぉ…」  
全身ずぶ濡れになり、泣きべそをかくドワーフ。そんな彼女を、二人は呆れきった顔で見つめる。  
「発情期って、厄介だな…」  
「そうじゃねえ……ちょっと気持ちよくしてあげるだけじゃ、全然ダメみたいじゃね」  
クラッズは溜め息をつくと、ヒューマンの顔を見上げた。  
「ま、こうなったら一日中でも相手してあげて、すっきりさせちゃおうかな。で、ヒュマ君」  
「ん?」  
「ヒュマ君、しばらくここ立ち入り禁止ね」  
「えええぇぇ!?」  
ヒューマンとドワーフが、同時に叫んだ。  
「ど、どうしてだよ!?」  
「だって、さっきの見たでしょ?ヒュマ君がいる限り、ドワちゃんが妊娠しちゃう可能性は消えないんじゃから。出すなって言ったって、  
どうせ無理でしょ?」  
そう言われてしまうと、ヒューマンは何も言えなかった。  
「やだよぉ!私、ヒューマン君とするぅ〜!」  
「あたしとで我慢してね〜ドワちゃん。さ、わかったらさっさと出てく」  
「飯もまだなのに……わかったよ…」  
とぼとぼと部屋を後にするヒューマン。ドアが閉まると、クラッズはドワーフに飛びついた。  
「ヒューマン君の精液、欲しいのにぃ…」  
「ふっふ〜。さすがにそれは無理じゃけど、今日一日、ず〜っと気持ちよくしてあげる!それとも、あたしとじゃ嫌?」  
「……嫌じゃ、ないけど…」  
「よかった!それじゃドワちゃん、い〜っぱい気持ちよくしてあげる!」  
満面の笑みを湛えるクラッズ。それは久しぶりに、ドワーフを独り占めできるという、私欲に塗れた醜くも純粋な笑顔だった。  
 
翌日、ドワーフの部屋から一日中聞こえていた嬌声はやみ、代わりにクラッズの疲れた声が響く。  
「……ドワちゃん……お、落ち着いた…?」  
「クラッズちゃん、大丈夫…?」  
ドワーフの声は、既に理性のない叫びなどではなく、いつもの声に戻っている。  
「さすがに、一日中すれば落ち着くか……でも、まさかほんとに……一日中するなんて、思わなかったよ…」  
言いながら、クラッズはだるい腕を必死に持ち上げ、自分の髪を結っている。  
「あの……ご、ごめんね。平気?立てる?」  
その隣で、ドワーフもクラッズのもう片方の髪を結っている。以前とはちょうど逆の立場に、クラッズは少し嬉しくも思ったが、  
この時ばかりはお返しを受けた嬉しさではなく、ただの手伝いの意味として嬉しかった。  
「立てなくはないけど……だる…」  
「無理しなくていいよ。連れてってあげる」  
「……ドワちゃんの体力って、すごいなあ…」  
 
髪を結い終えると、ドワーフはクラッズを背負い、学食へと向かった。中に入ってみると、ヒューマンが一人で朝食を取っているのが  
見えた。ドワーフが近づくと、ヒューマンはすぐに気付く。  
「おう、ドワーフ……と、クラッズもか」  
「ヒューマン君、おはよう」  
「おはよ……はぁ…」  
ドワーフはぐったりしたクラッズを席に座らせると、自分も隣の椅子を引く。だがそのままは座らず、椅子を横に向けると、  
その上にちょこんと正座する。  
「どうしたドワーフ?そんな座り方…」  
言いかけて、ヒューマンはドワーフの少し怒ったような顔に気付いた。同時に、その理由にも気付く。  
「……ほ、ほんとに、痛かったんだからね…!」  
「いや、それは悪かったけどさ……そ、それより、お前ってこの時期、いつもああなのか?」  
ヒューマンが無理矢理話題を逸らすと、ドワーフの耳がへたりと垂れる。  
「う、ううん。あの、昨日は三日目で、一番辛いときで……で、でもっ、去年とかは全然そんなことなくってっ……あの、でも、  
今年はヒューマン君の匂い嗅いだら……なんか、いつもと全然違って……我慢、できなくなっちゃって…」  
ドワーフの声は徐々に小さくなり、最後の方はぼそぼそとよく聞き取れない声になっていた。  
「赤ちゃん作る時期じゃもんねえ。そりゃ、男がいたら辛くなるよね〜」  
「……もー!よく考えたらクラッズちゃんが、ヒューマン君に変なことさせたんじゃない〜!」  
「じゃ、ヒュマ君と赤ちゃん作って退学が良かった?」  
「………」  
さらに非難を続けようとしたドワーフの口が止まり、やがて力なくうなだれると、ふるふると首を振った。  
「でしょ?じゃから、しょうがなかったんじゃってば」  
「……でも、だからって……まだすっごく痛いんだよぉ…」  
「昨日は結構気持ちよさそうじゃったのにね」  
「昨日はだってっ……あ、う……き、昨日も気持ちよくなかったもん…」  
「ま、いいけどね。そういえばヒュマ君、フェル君見かけた?」  
クラッズが尋ねると、ヒューマンは首を振る。  
「いや、昨日から見てないな。ディアボロスなら見たけど」  
「そっか。……あとで探しに行こうっと」  
一昨日の彼の言葉を、クラッズは忘れていない。だが、その言葉に対する感情は、怒りではなく焦りになっていた。  
というのも、ドワーフが今『ヒューマンの匂いを〜』と言っていたように、もしかしたら彼の言葉は悪気のない、極めて普通の  
言葉だったのではないかと気付いたのだ。まして、ドワーフは発情期に入っており、その匂いがしていたとしてもおかしくはない。  
なのに、自分はそれに気付かず、彼を悪し様に罵ってしまった。もし仮定が事実だとすれば謝らなければならないし、いずれにしろ  
真意は問いたださねばわからない。  
そんなわけで、クラッズは食事を終えると重い体を引きずり、フェルパーを探し始めた。ドワーフには手伝おうかと声をかけられたが、  
彼女に運ばれた状態で謝っても、説得力というものがない。  
最初に部屋へ行こうかと思ったが、窓の外は太陽が燦々と輝いている。ならば猫の性質が強い彼のこと。恐らくは屋上で日向ぼっこでも  
しているだろうと思い、クラッズは真っ直ぐ屋上へ向かった。  
ただでさえ重い扉を、それこそ全身で押し開けると、フェルパーが気持ち良さそうにゴロンゴロンとのたくっているのが見えた。  
しかし音に驚いたのか、フェルパーは素早く飛び起きると、クラッズをじっと見つめる。  
 
「あ、ごめん。驚かしちゃった?」  
「え……クラッズさん…?」  
どこか異質な驚きの表情を見せる彼に、クラッズは何の疑問もなく近づいた。しかし、その分だけフェルパーは後ずさる。  
「……ちょっと、いきなり何?そんなに怒ってるの?」  
「ち、違……で、でも近寄らないで…」  
「なんで?」  
「クラッズさん、その、体の臭いひどい…」  
元々、彼の言った『臭い』という言葉について詳しく聞こうと思い立って来てはいた。しかし、普段から『におい』を、まして体臭に  
関して言うことは失礼だと言う認識がある彼女にとって、その言葉は冷静さを奪うのに十分な威力があった。  
「ちょっと、いきなり何それ!?そりゃあたしもひどいこと言ったかもしれないけど、それにしたってひどいでしょ!?」  
言いながら、クラッズは猛然とフェルパーに掴みかかった。途端に、フェルパーはビクリと体を震わせる。  
「臭いがひどいとか、ドワちゃんにもっ……あれ?」  
そこでようやく、クラッズは自分が何をしに来たのかを思い出した。しかし、また同じ過ちをしたと悔やむ以前に、目の前で獣のような  
眼光を湛えるフェルパーに、大きな危機感を抱く。  
「え……えっと、フェル君…?」  
「グ……ウッ…!ウウゥゥ……ガアァァ!!」  
獣そのものの雄叫びを上げると、フェルパーは鋭い爪を振りかざし、クラッズの服を切り裂いた。  
「きゃあぁぁ!?フェ、フェル君、何するのぉ!?」  
「グアアァァ!!」  
逃げようとした瞬間、フェルパーは彼女のスカートを掴み、腕力にものをいわせて引き裂く。  
「ちょ、ちょっとやめて!!フェル君、落ち着いてよぉ!!」  
さらに下着まで切り裂かれ、クラッズは思わずその場に屈みこんだ。その瞬間、フェルパーの手が彼女の首を掴み、あっという間に  
地面に押し付けられる。  
「痛っ!や、やめてよぉ!!フェル君やめてぇ!!」  
「フーッ、フーッ!!」  
「お願いじゃからやめてってっ……い、痛い!!」  
首筋に鋭い痛みが走る。うなじにかかる荒い吐息に、クラッズはぞくりとする。  
腰に腕が回され、強引に持ち上げられる。そこでようやく、クラッズはフェルパーが何をしようとしているのか悟った。  
「い、嫌じゃよぉ!!フェル君お願い、やめてぇ!!あたし、そんなの嫌じゃよぉ!!」  
「フーッ……フーッ!!」  
フェルパーの手が、クラッズの腕を押さえつける。もはや抵抗のしようはない。  
「い、嫌ぁ……あ、あたし、男相手なんか嫌ぁ…!ふ、ふえぇぇ……お願いじゃから……やめてよぉ…!」  
あまりの恐怖に、クラッズはとうとう泣き出してしまった。その瞬間、背中に感じる気配が変わった。  
「フーッ……フ、グゥ……かはぁ!」  
いっそう熱い吐息を感じ、同時に首筋の痛みが消える。続いて、こじ開けるようにして彼の両手が開かれ、クラッズの腕を解放する。  
「ぐす……フェル君…?」  
「グウゥ……クラッズ、さん…!逃げ……テ…!」  
絞り出すような声。だが、そうしたくても、フェルパーが覆い被さったままでは逃げられない。  
「体……ドワーフさんの、匂い……それ、嗅ぐと……我慢、できない…!」  
その言葉に、図らずもクラッズの目的は達成された。おまけに、それを嗅ぐとどうなるのかまで実演されている。  
ただ、いい加減に逃げないと危ないのだが、フェルパーはこれ以上動いてくれない。  
 
「あ、あの……フェル君、お願いじゃから、背中からどいて…!」  
「う……ゥ…!こ、これ以上……我慢……デキナイ…!」  
再び、フェルパーの手がクラッズの腕を押さえる。もはやなりふり構わず、とにかく大声を上げて助けを呼ぼうかと思った瞬間、  
屋上のドアがガチャリと開いた。  
「フェルパー、いる…」  
「あ、ディアちゃん…!」  
現れたのは、背中にいる彼の恋人であるディアボロスだった。二人の姿に、彼女は一瞬唖然とした。  
「フェルパー、貴様ぁ!!」  
一声叫ぶと、ディアボロスは猛然とフェルパーに掴みかかった。そして彼の胸倉を掴み、頭に角を叩きつける。  
さすがにフェルパーが哀れになり、クラッズは必死でディアボロスを止め、それまでの経緯を説明する。その説明でディアボロスは  
納得したが、フェルパーの風上に立っていたせいで、再び彼の様子が危険なものになる。幸い、ディアボロスが後を任せろというので、  
クラッズは逃げるように屋上から引き上げた。  
しかし、何とか逃げたはいいものの、上着もスカートも、ショーツまでズタズタにされてしまい、とても外を歩ける格好ではない。  
とはいえ、ここでじっとしているわけにもいかない。とにかく、部屋まで誰にも会わないようにと祈りながら階段を下りる。  
そして部屋へと続く廊下を曲がった瞬間、誰かが目の前に現れた。  
「きゃあっ!?」  
「おう、クラ……うわっ、何だその格好!?」  
「……ああ、ヒュマ君かぁ〜…!よかったぁ〜!」  
「どうした!?何があったんだよ!?」  
ヒューマンはいつも身に付けているマントを、クラッズにかけてやった。サイズが極端に違うのは、この場合好都合だった。  
「いやね、フェル君と会ったのはいいんじゃけど…」  
再びそれまでの経緯を説明すると、ヒューマンも納得した。  
「ああ、なるほどな……やっぱそういう理由か」  
「あの、ディアちゃんまだ上にいるはずじゃから……様子、見てきてあげて」  
「わかった。それに、俺もあいつに謝らなきゃいけないし、ちょうどいいや」  
二人はそこで別れ、クラッズはさっさと部屋に向かう。それまでに数人の生徒とすれ違ったが、彼のマントのおかげで恥ずかしい思いは  
せずに済んだ。  
「おかえり、クラッズちゃ……あれ?どうしたの、その格好?」  
「ただいま〜。ちょっとねぇ、色々あって…」  
クラッズは三度目の事情説明をしつつ、マントを脱いで別の服へと着替える。ボロボロにされた服は、後で練成して元に戻そうと、  
とりあえずその辺に放っておく。  
「あ〜あ、お気に入りじゃったのに…」  
「大変だったんだね……ごめんね、私のせいで…」  
「あ〜、いいのいいの。別にドワちゃんのせいじゃないって」  
不意に、ドアがノックされる。ドワーフが出てみると、そこにはさっき別れたばかりのヒューマンがいた。  
「あれ、ヒュマ君?ディアちゃん達どうしたの?」  
「それなんだけどな、あいつらいなかった」  
「え、いなかった?いないわけないと思うんじゃけど…」  
「すれ違いで部屋にでも行ったのかな」  
「部屋、ね…」  
あの状況で、二人一緒に部屋に戻ったとなると、その後の二人がどうなるかは容易に想像がつく。  
「……今日も休みだな」  
「……じゃね」  
「みんな、ごめんね…」  
結局、その日も休みになることが確定し、一行はあまり嬉しくない二日目の休日へと突入するのだった。  
 
翌日、学食にディアボロス以外が集まり、少し話をしてから、ドワーフがディアボロスの見舞いにフェルパーの部屋へ向かった。  
少ししてフェルパーもその後を追い、学食にはヒューマンとノームとクラッズの三人が残る。  
「それにしても、長く続いた騒動が終わるとなると、些か寂しいね」  
「そんなのお前だけだ、馬鹿。それに、あんまり本業サボるわけにもいかねえだろ」  
「でもさ、オーブ探し、あたしら参加してないけど、いいのかなあ?」  
クラッズが言うと、ヒューマンが笑う。  
「いいんじゃねえの?もうやりたい奴にやらしとけば」  
「隣のクラスは、やりたくない奴もやってるみたいだけどね」  
「あの、ジェラート軍団・砕って呼ばれてた子達ねぇ……泣きながら突っ込んできたのはビックリじゃったよ」  
「アホらしいじゃん。俺達は別に、隣のクラスに因縁があるわけでもなし。正式な依頼ったって、もう結構単位取れてるし、  
これ以上取る必要ねえしなあ。あとはやりたい奴と、単位の足りない奴がやりゃいいんだよ」  
それもそうかと、ノームとクラッズも納得する。  
「でも、強いモンスターが出てきたとか言う話も聞くけど…」  
「僕等以外でも、強い奴は多いさ。オリーブとかルオーテだって、実力はあるからね。あの依頼は彼女等に任せて、僕等は  
ポレンタ辺りでバケーションってのも、悪くないんじゃないか。手に余るような事態が起こってから動いたって、遅くはないだろうし」  
そう言うと、ノームは席を立った。  
「さて、それじゃあ僕は、ここらで失礼するよ」  
「まぁ〜た実験室か。そんなにジョルジオ先生が好きか、お前は」  
「ああ。僕としては一番好きな先生だ。話してて退屈しないぜ」  
「そりゃ、退屈はしないけど……あたしは苦手じゃなぁ…」  
「ははは、確かに癖のある先生だからね。もっとも、癖のない先生なんて、この学校にはいないけど」  
楽しそうに言いながら、ノームは去って行った。後に残ったヒューマンとクラッズは、お互いの顔を見る。  
「……さて、俺達はどうするか」  
「デザートとかどう?」  
「よし、それ採用」  
話は一瞬でまとまり、二人はケーキを取って席に戻る。それを半分ほど食べ終えたとき、突然ノームが飛び込んできた。その表情を  
見る限り、ただ事ではないらしい。  
「おい二人とも。とんでもないアクシデントが起きたぞ」  
「ど、どうしたノーム?とんでもないことって?」  
周囲をちらりと見回し、ノームは声を潜めた。  
「……校長が殺された」  
「はぁ!?」  
「ええ!?……ちょ、ノーム君……それ、ほんと…!?」  
「嘘なんか言ってどうする。そんな理由もないさ」  
「いやっ、ちょっ……それ、冗談にしちゃ笑えねえぞおい…!マジかよ…!?」  
「冗談の方が笑えない。ジョルジオ先生は終わりなき塔に向かった生徒を止めに行った」  
どうやら嘘ではないらしい。二人は顔を見合わせると、食べかけのケーキを置いて席を立った。  
 
「よりにもよって、とんでもねえ事件が起きたもんだ。ノーム、ヴェーゼ先生はそれ知ってるのか?」  
「ああ、もちろん」  
「よし。じゃあ俺はそっち行って、詳しい話聞いておく」  
「じゃ、僕もついて行こう」  
「あたしはドワちゃん達呼んでくる。みんな、あとで職員室で」  
三人は二手に分かれ、クラッズは寮に戻るとフェルパーの部屋に飛び込んだ。  
「みんな、やばい事態が起きたよ」  
「え、やばい事態?クラッズさん、どうしたの?」  
ノームから聞いたことを伝えると、三人の顔色も変わる。  
「ええ!?そ、それ本当なの!?」  
「校長先生が…!?ど、どうしてそんなこと…!?」  
「あつつ…!くそ、何もこんな時にそんな事件起こさなくたって…!とにかく、私達も職員室に向かうぞ!」  
四人が職員室に着くと、ちょうど終わりなき塔へ行っていた生徒達も戻ってきたところだった。職員室の中に二十人ほどがひしめき合う中、  
ヴェーゼ教頭が事件のあらましを説明する。  
それによると、犯人は彼等の担任であるダンテ先生。彼は目撃者のパーネ先生に重傷を負わせ、終わりなき塔へ逃走したとの話だった。  
ダンテ先生に惹かれていたオリーブはショックを受けているようでもあり、また担任が引き起こした大事件に、それ以外の生徒も  
少なからずショックを受けた。  
当然の如く、オリーブやルオーテ、コッパは終わりなき塔へ行く決心を固める。そんな中、一行は顔を見合わせた。  
「……僕等はどうする」  
「こんだけの事件だ。それに、何があるかわからねえ。俺達も行くべきだろう」  
「いや、それは僕も思ってる。でもね、嫌な予感がするんだ」  
「嫌な予感?」  
ノームの言葉に、他の仲間は首を傾げた。  
「おかしいと思わないか。最後のオーブのある場所が終わりなき塔。そして、最後の依頼の場所でもある。どうしてわざわざ、  
そんな場所に逃げ込むんだ」  
「……そういう意味では、もう一つ気になるところがあるね」  
今度はクラッズが口を開いた。  
「この依頼出したのは、パーネ先生じゃよね。もし、この犯行が計画性のあるものじゃったとしたら……当然、共犯ってことになるよね」  
「で、でも、パーネ先生はダンテ先生に斬られて大怪我したって…!」  
「僕も、パーネ先生は違うと思う……ううん、思いたいけど…」  
「いずれにしろ、確認しなきゃわからないけどね。で、どうするの?」  
クラッズは一行の顔を見回す。最初に、ディアボロスが口を開いた。  
「ちょっと、保健室で整体ついでに、痛み止め打ってもらってくる」  
「え、何をいきなり…?」  
「事件の真相はともかく、場合によってはダンテ先生と一戦交えかねない、危険な課題だろう?そんな時に、私達が動かないでどうする」  
「……僕も、行く。事件とかよくわかんないけど、他の人を危険な目に遭わせるなんて、できないもの」  
「私も、行った方がいいと思う。だって、あんまりおかしすぎるもん」  
これで、ほぼ全員が終わりなき塔へ行く決意を表明したことになる。しかし、再びノームが口を開いた。  
 
「みんな、一ついいかい。これはあくまで僕の予想なんだが、この事件に深入りしたら、もう今までのような生活はできなくなると思う」  
その言葉に、一瞬全員が言葉を失った。  
「今までのような学園生活も、恋人とのデートも、きっとそんなことをしてる暇はなくなるだろう。そんな自分達の、当たり前の幸せを  
捨ててまで、この事件に付き合う覚悟は、君等にあるかい」  
しばらく、誰も口を開かなかった。ややあって、一人ずつ口を開く。  
「俺達は、冒険者になるためにここに来たんだ。むしろ、こっちが本業だろ」  
「行かなきゃ、きっと後悔する。それに、こんな時に動かないんじゃ、私達、何のために力つけたのかわからないよ」  
「平和なのもいいけど、たまには刺激が欲しくなるものじゃよね。刺激あってこその、平和の喜びじゃもんね」  
「何を言い出すのかと思えば……じゃあ、私は保健室に行ってくる」  
「他の人を不幸にしてまで、幸せになんかなりたくないよ。だから、僕は行く」  
そんな仲間の顔を見回し、ノームは呆れた笑顔を浮かべた。  
「やれやれ、全員ゴーサインか。誰か一人でも、行かないって言ってくれるかと思ったのにな。そうしたら、僕も堂々と反対できたのに」  
しかし、すぐにその表情はいつもの笑顔になり、やがてニヤリとした笑みに変わる。  
「でも、それでこそ君等だ。僕も、このシナリオの行く末、見届けさせてもらおう」  
それで、話は決まった。一行は準備を整えに、それぞれの行くべき場所へ向かう。  
最初に、あまり準備するもののないヒューマンとフェルパーが校庭に着き、続いて保健室からディアボロスが戻る。  
「ディアボロス、大丈夫?」  
「ああ。少なくとも痛みは取れた。……ついでに変な注射をされてないことを祈るが」  
それに続いてドワーフとクラッズが姿を見せ、最後にノームが現れる。  
「ん、オリーブ達はどうしたんだ」  
「あいつら、先に行っちまったよ。気の早い奴等だよなあ」  
「そうか。一緒に行くつもりで、飛竜召喚札用意してきたんだけどな。まあ、いい。僕等も行くか」  
ノームが札を使うと、巨大な飛竜が現れる。それに乗ろうとして、一行は一度校舎を振り返った。  
「……絶対、ここに帰ろう」  
その言葉に、全員が頷く。そして、一行は飛竜に乗り、終わりなき塔へと飛んでいった。  
それぞれに覚悟を決め、平穏な日々に別れを告げ、決意を胸に、かの地へと向かう一行。  
やがて、その学校での大事件は、世界での大事件となり、彼等は抗う術もなく、その大きな流れに飲み込まれていく。  
世界を賭けた戦争へと発展する、その最初の一戦。その火蓋が、切って落とされようとしていた。  
 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル