病院から帰るときになって、メイがまだお母さんと一緒にいたいとダダをこね始め、病院に一泊だけさせてもらうことになった。サツキも一緒に泊まりたそうだったが、こらえてお父さんと一緒に帰ると言った。たつおとサツキは二人で家路についた。  
その晩のことである。暑い中遠出をして汗をかいた二人は、いつものようにお風呂に入ることにした。  
 
 
「さあ、まず汗を流そう。お父さんが背中流してあげるから。」  
「ううん、今日はわたしが先に流してあげる。運転疲れたでしょ」  
たつおにとって、メイとサツキと3人で入るお風呂はやす子が入院してからというもの毎日の暮らしの中で一番の愉しみであった。湯船につかってたわいもない話をすることで、親子の絆が深まるのを感じていたし、何よりも2人の子供がすくすくと成長していく様が目に見えて感じられたからである。 
しかし、いくら親子とはいえ男と女、とくに小学4年生になって日増しに女らしさを増してきたサツキに対して、淫らな感情が芽生えてきているのも事実であった。  
 
「まったくメイったらいっつもああなんだから。病院のひとも困ってたよね。」 
「しょうがないよ、滅多に会えないんだから。サツキだって、たまには甘えたっていいんだぞ」  
「わたしは大丈夫。もう4年生だから。」  
そう言いながらサツキは、石鹸をタオルで上手に泡立てて首まわりから脇腹、背中から腰にかけて泡を塗り広げてくれる。体を撫で回されるその感触を感じているうちに、たつおの股間のモノは次第に首をもたげ、やがて天を向いてそそり立ってしまった。  
(まずい・・・見つからないようにしないと・・・)  
たつおは腰のあたりで腕を組むように交差させ、万が一サツキが覗き込んでも見えないような姿勢をとった。  
(しかしなんだって・・・サツキは僕の娘なのに・・・)  
いつもはメイと3人で入っているから、余計なことを考えずに済んでいたが、サツキと2人きりという状況のせいで秘めていた欲が殻を破ったのかもしれなかった。  
そんなたつおの困惑をまるで気づかずにサツキは泡を流しにかかる。少し熱めの湯船のお湯を桶に汲み、水を足してぬるま湯にして首筋から優しく流し落とす。すっかり性感が高まってしまっているたつおにとっては鳥肌が立つような快感だった。  
「うっ」思わずたつおが声を漏らすと、慌ててサツキが横から身を乗り出す。たつおは急いで身を屈めた。  
 
「だ、大丈夫?冷たかった?」 
「う、あ、だ大丈夫ダイジョウブ・・・ほら、午前中庭いじりしてたから・・・腰がね・・・」 
「もう、おどかさないでよー。びっくりしちゃた。」  
サツキはどうやら気づかなかった様子で、また背中を流しにかかった。たつおは今度は集中して精神を研ぎ澄まし、お湯が背中を伝う快感に耐え忍んだ。  
「はい、おしまい。今度はお父さんの番だよ」  
軽く両手でぴしゃりとたつおの背中を叩くと、サツキは立ち上がろうとする。  
(ま、まずい・・・立てないよ・・・) 
さっきからしきりに収めようと頭の中で努力していたのにもかかわらず、たつおの御竿はひるむことなく屹立したままだった。  
「あっ、ちょっと待って、さっきのあれでぎっくり腰になっちゃったみたいで・・・立てないんだ。 
父さんが後ろに下がるからサツキが前に来なさい」  
そう言うとたつおはまるでエビが水中を移動するように桶に腰掛けたままの姿勢で腰を曲げて後ろに下がった。これも苦しい姿勢ではあったが、娘と一緒にお風呂に入って勃起しているのを見られるよりは遥かにましであった。サツキはそんな父の姿を心配そうに、半ば不思議そうに眺めていたが、すぐにたつおの前に出て、持っていた桶をひっくり返して置き、腰掛けた。  
 
たつおはまず一度お湯でサツキの背中を濡らすと、石鹸を取り、手のひらで泡をつくり小さな背中に塗り始めた。素手で泡を塗るのがたつおの習慣だった。こうするとサツキの健康的な肌の感触を直接味わうことができるからである。腕や首筋こそ日に焼けているが、サツキの肌は本来白く、今はお湯を浴びてほんのりと赤みを増している。  
後背筋から下腹部にかけては、大人の女性のように肉が付いておらず、撫でているとあばらの凹凸がかすかに感じられるほどである。しかしそれでも昔に比べるとくびれがはっきりしてきて、どことなく艶っぽさを帯びてきたその体つきをみていると、たつおはサツキの女としての成長ぶりを感じないわけにはいかなかった。  
「それでね、今度はみんなで花火をしようってことになってね・・・」 
「ああ・・」  
サツキは楽しそうに学校や友だちの話をしていたが、たつおはすっかり上の空だった。  
(ああ・・・すべすべしていて・・・それでいて手に吸い付くようだ・・・)  
一方で股間は痛みを感じるほどに硬直し、その存在を誇示していた。その時。  
「お父さん?お父さん?どうしたの?」  
たつおの手が止まっていることを心配し振り返ったサツキが見たものは、はちきれんばかりのオチンチンだった。  
「・・・!!」 
「あっ・・・!こ、これは・・・その・・・」  
たつおは慌ててタオルをかけて隠そうとしたが無常にもタオルは泡だらけの手から滑りぬけてあらぬ方向へと飛んでいってしまった。 
「・・・・・・。」  
「・・・お父さんの・・・こんなになってる・・・つらいんでしょ・・・?」  
 
(え・・・何だって・・・)  
サツキは体ごとたつおの方を向くと跪いて硬くなっている竿を片手でそっと持つと、ゆっくりと小さくその手を動かし始めた。本当に表面を撫でられているだけのような刺激なのに、我慢の連続だったたつおの肉棒はびくびくと反応してしまう。  
「わたし知ってるよ・・・男のひとがこうなっちゃったらほんとにつらいんだって・・・お父さんのもこんなに腫れて・・・」  
サツキの手はすこしずつ往復の幅を広げ、陰茎の皮を剥き降ろし、剥き上げしはじめた。握力も少しだけ強まり、その手に引き上げられるように鈴口からはこんこんと先走りの液が湧き上がってきていた。  
「いっ、一体どこでこんなことを・・・?」 
たつおの声は完全にうわずっている。  
「カンタが・・・オチンチンが痛いって言い出して・・・それで出したら楽になるって・・・だからわたし、手伝ってあげて・・・」 
「・・・・・・。」  
(カンタか・・・し、しかしこのままでは・・・)  
扱き上げるもう一方の手は細い5本の指を器用に使い先走りの液を亀頭に塗りたくり、あふれ出る粘液は幹を伝ってぐちゅぐちゅといやらしい音をたてている。小学4年生の柔らかい手のひらで愛撫され、たつおの竿は臨界点を超えて膨張してしまう。  
 
しかし、たつおも父として、大人の男としての理性があった。たつおは煩悩を押しやり、両手でサツキの両腕をぐっと掴んだ。  
「サツキ・・・こういうのはいけないことなんだ・・・ましてや親子の間では。簡単にしちゃいけないことなんだよ・・。」  
サツキは腕を降ろし、両膝におくと、潤んだ目でたつおを見上げて言った。  
「でも・・・わたし、お父さんのちからになりたいの・・・。お母さんが入院してから、お父さんはずっと淋しかったでしょ・・・?私たちよりも・・・だから・・・おとうさんもたまには甘えていいよ・・・」  
「・・・・・・。」  
「それにそんなこと言っても・・・お父さんのオチンチン・・・まだこんなに硬くなって・・・」  
「そ、それは・・・」  
サツキはもう一度肉棒を握り、今度は初めから力強く、乳搾りをするようにリズミカルに扱き始めた。中断ですこし緩んだ陰茎であったがサツキの滑らかな手の動きにより急速に力を取り戻していく。もう片方の手は陰嚢にあてがわれもみほぐすような動きをみせる。夏の暑さで弛みきった陰嚢を転がされるとたつおは痒いところを掻かれているような快感を味わった。  
「はあっ、はっ、ああっ!・・はああああっ・・・」  
説得材料も父の威厳も人としての倫理も失ったたつおはだらしなく口から涎をたらし、情けない声を上げつづけるだけだった。いや、未だ射精しないことが、たつおの最後の理性だったのかも知れなかった。しかしその理性も愛娘の可愛らしい手によってあっさりと崩されようとしていた。  
 
「大人の人のってこんなに大きくて・・・かたくて・・・すごいんだ・・・すごく太くなって・・・びくびく動いてる・・・お父さんきもちいい?」  
「あああ・・・いいよおおおおあああ・・・」  
もはや爆発寸前の肉棒は亀頭を膨らませ、陰嚢は固くなり上へと登りきっていた。サツキはそれを感じとり、父の陰茎を射精へと導くべく思いきり素早く扱き上げた。  
「お父さん・・・我慢しなくていいよ・・・いっぱい出して!・・ほら・・・」  
(そんな・・・だ、だめだ・・・もう・・・出てしまう・・・)  
サツキの声に誘われるようにして、瞬間、たつおの陰茎から白濁液がほとばしった。  
「はあああっ!!で出るっ!あああっ!!!!」  
びゅっ、びゅーっと射出されたゲル状の液体は、サツキのあどけない顔や、よく似合っているショートカットの前髪、かすかに隆起を見せる胸板、日に焼けた太ももにまで容赦なく降りかかった。 
「はっ、はっ、はああああっ!」  
突き上げるような快感に、たつおは腰をがくがく揺らし、悶えた。  
サツキは精液にまみれながらも一滴残らず搾り出そうと懸命にオチンチンを扱き続けていた。肉棒からは扱き上げるたびに濃いミルクが吐き出され、その手を汚していった。  
「・・・いっぱい出たね・・・よかった・・・」  
「・・・・・・。」  
たつおは満足と堕落と衝撃とで言葉を失っていた。ただ、股間で頭をたれる一物だけが時折、びくんびくんと鳴動していた。  
「また・・・してあげるね・・・・・・ひっ、ひっくしょん!」  
 
翌日2人は風邪を引き、メイを迎えに行くついでに診察してもらう羽目になった。おわり。  
 
 
 

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