(私が……やるしかない!)
宝条ララは決意を固めた。
(ソラト君はガレリオ星人にてこずっているし……彼がここまでくるのを待って
いたらもっと被害が拡大しちゃう……試作品の戦闘スーツ……)
ララの目の前では今も数人の少女が、しかも見た目は自分と変わらぬ年端も行か
ぬ少女達がインモラール星人の触手で陵辱されているのだ。
ヴァギナとアヌス、それに口と三孔を同時に太い触手に貫かれている少女もいる。
細い触手に乳房を絡め取られて、いびつに縊りだされている少女もいる。
もっと細い、繊毛の如き触手が尿道孔や乳首の先端に侵されている少女もいる。
(大丈夫……活動限界は地球時間で10分……それまでに片をつければいいのよ
……)
ララの眼差しに強い光が宿った。
「行くわよッ!!変身(トランス)!!」
その声と同時にララの体の内側から強烈なパワーが噴き出して、聖エルナ学院の制
服のブレザーとブラウスのボタンを弾き飛ばした。
(お、遅い……まだなのっ?)
試作品では瞬時に戦闘スーツを形成するのはまだ無理だったのだ。
ビリッ、ビリビリビリッ、ズバッ!!
スーツの空間転移現象でララのまとっていた制服がボロキレと化して宙に舞った。
だが、チェックのミニスカートとスリップ、それにブラジャーとパンティはまだ
ララの肢体を覆っていた。
(早く……早く!!)
ララの周囲で風が渦を巻いた。これもスーツの空間転移が引き起こす現象の一つだ。
膝上20cmのスカートが真上に捲くれ上がり、レースをあしらった眩しいばかり
の純白のパンティが完全に露出した。小さな三角布はララのヴィーナスの丘にピッタ
リと張りついてその奥の秘密の部分をガードしている。
触手の根元にある大きな単眼がギラリと輝いた。
(ど、どうしたの?……幾らなんでも時間がかかり過ぎてるっ……)
ララは脳波で操作可能な自分の宇宙船のコンピューターを使ってトラブルの原因を
探る。検索の結果はやはりコンピューターからララの脳内に直接送り込まれてくるの
だ。
(転送座標内に有害な障害物あり?……し、下着だわ……)
これも試作品ゆえのトラブルか。ララの肢体にフィットしたブラとショーツが邪魔
になって戦闘スーツが形成出来ないのだ。
(じ、自分で脱ぐしか……は、恥ずかしい……)
その一瞬の躊躇が命取りとなった。
「あっ!!」
インモラール星人の触手が矢のような疾さでララの四肢を絡め取ったのだ。
「はっ、放しなさいッ!!」
だが、戦闘スーツを身にまとっていないララの細腕などインモラール星人には物の
数ではないようだ。それどころか、逆にララの足が地面から離れた。触手は恐るべき
膂力も併せ持っていたのだ。
「あっ、こ、こらッ!放して!放してェッ!!」
ララは触手に大の字に縛められ、地上から数メートルも上に掲げられた。相変わら
ずララの周囲には風が渦巻いてはいるが、一向にスーツを形成する気配はない。空気
を孕んだスカートは逆さまに捲れ、ララのなだらかな腹に鎮座するカタチの良い臍ま
でもが完全に露出している。
「くうっ……」
必死にもがくララだったが、やはりインモラール星人の触手は微動だにしなかった。
(おそらく……インモラール星人の目的はこの私の身体……)
(このままでは……地球人の女の子と同じように……陵辱……されてしまうッ!)
(駄目よ!……駄目よ……だって……)
ララの母星・リリア星では王族は婚姻が成立するまでは貞操の純潔は絶対なのだ。
万が一にもその掟を破るような事があれば王位継承権の剥奪のみならず、リリア星か
らも追放されてしまうのだ。ララにとっては命の次に大事なバージンなのだ。
インモラール星人の触手がララの下着を剥ぎ取るのが先か、あるいは戦闘スーツの
空間転移現象がブラジャーとパンティを小さな布切れに寸断するのが先か。ララにと
っては永遠とも思える程の時間がゆっくりと過ぎて行く。
ますます勢いを増した風がララのブラジャーをじりじりとたくし上げてゆく。乳房
の下半球が描く柔らかな曲線がプルプルと震えている。やがてブラの裾からはパール
ピンクに輝く小さな乳輪が顔を出してしまった。だがブラの内側で何かが引っかかっ
ているのか、そこより上には擦り上がらなかった。
(も、もうすぐよ、もうすぐ……でも………やっぱり恥ずかしいっ……)
そんなララの迷いなど知ったことではないと云わんばかりに、暴風は遂にララの乳
房を健気に覆い隠してきたブラジャーを弾き飛ばした。
「ああっ!!」
天高く舞い上がるブラジャー。その薄布の内側に隠されていた両の膨らみは
風を受けてプルンプルンと揺れる。
同じ年頃の地球人の少女と何ら変わるところの無い、やや小さめの乳房。肌の
白いララの身体のどの部分よりも抜きん出て白く輝く乳肉は暴風に揺さぶられて
上下左右に踊り狂う。まるで見えない何者かがララの背後からその手で乳房を
鷲掴みにして滅茶苦茶に揉みほぐしているかのようであった。
羞恥のためか、或いは風に嬲られた所為なのか。乳肌はほんのりと朱に染まり、
その表面にはうっすらと汗が滲み出してきている。小粒の乳首がポッチリと尖り
勃ち、淡い桜色だった筈のニップルはその色合いを濃くしつつあった。
その機を逃すことなく、インモラール星人の触手がいまだ誰も触れた事のない
ララの乳房に絡みついた。
「ひっ……ひぃッ!!……や、止めて……触らないでッ!!」