「やめるんだジェーン…このようなこと、神がお許しにならない」
「生きとし生ける者で罪を犯していない者などいなくてよ。
皆、死ねば地獄の業火に焼かれる運命……なら、
欲望のままに生きなくては損というものでしょう?」
ジェーンに熱い唇を重ねられた私は、咄嗟に離れようとしたが、
その甘く柔らかな舌の感触に思考が溶けてまった。
同性との姦淫……許されざる罪とは分かりながら、甘美な味に抗う事はできない。
私はジェーンの舌に応じるように自らのそれを絡めていった。
「メアリ……、淫靡でとてもきれい……」
もはや私の中にはすでに海軍大佐としての面影は、欠片もなかった。
そこにいるのは、欲望を貪ろうとしているただの女―――女友達との痴態に、
不浄な昂ぶりを覚えているのだから…。
「貴女のことだもの、夜は一人寂しく過ごしているんでしょう?
その持て余したカラダ…私が代わりに慰めてあげる」